転生したら仮面ライダーレジェンドになれた件   作:ランカー

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ガビル参上

 ベニマル達が仲間になってから、数日が経過したある日、俺はリムルとシオンとバトラーとヒビキ、途中で合流した颯太と裕輔と共にシュナの様子を見にいく事にした。

 

ガルム「ふへぇ、綺麗なもんだなぁ。」

 

ドルド「これが絹糸で織った反物ってやつかい、シュナちゃん」

 

シュナ「はい。原料に使っているヘルモスの繭には魔素がたっぷりふくまれているので、とても丈夫なのですよ。」

 

ガルム「なるほど、防御力も期待できるってことかい。」

 

 中でそんな会話が聞こえた。

 どうやらガルム達もいるようだな。

 

光輝「ほお。すごいじゃないか。」

 

シュナ・ガルム・ドルド・ミルド「「「「ん?」」」」

 

光輝「もう絹織物が出来たとは。」

 

ヒビキ「シュナ様はこういった物を製作するのは得意なのですよ。」

 

シュナ「ヒビキ!光輝さん!リムル様!バトラーさん達も!」

 

ガルム「ども。」

 

ドルド「こんにちは。」

 

ミルド「うん。」

 

リムル「やっぱ、喋らねぇ!」

 

颯太「あの人、うんうんしか言わないね。」

 

光輝「いつもそうだ。頷くだけで、喋る事は全くない。」

 

裕輔「確かに、喋る所は見た事ないね。」

 

 戸を開けて中に入った俺達にガルム達が挨拶をする。

 ミルドは相変わらずうんうんと頷くだけで喋らない。

 それに関して颯太がそう言うと、俺がそう教えた。

 

シュナ「いらして下さったんですね!光輝さん!リムル様も!」

 

光輝「ああ。」

 

 シュナが嬉しそうに俺の方へやった来て手を握ってきた。

 その様子にリムルはニヤニヤしながら見ていたが、放っておく。

 

颯太「なんか、光輝が来てシュナさん嬉しそうだね。」

 

裕輔「確かに。」

 

リムル「2人に色々あったんだろ。それに、光輝もやっと運命の人に会えたんだもんな。」

 

颯太「運命の人?」

 

リムル「ああ。シュナは光輝の運命の人なんだよ。」

 

颯太「えっ!?そうなの!?」

 

バトラー「なんと!光輝様の運命の人だったとは!」

 

ヒビキ「そうでしたか!やはりシュナ様を任せられるのは光輝様だけ!何としてでも2人を結ばせなければ!」

 

裕輔「す、すごい燃えてるね・・・」

 

 後ろでリムルと颯太達が小声でそんな事を言っていた。

 聞こえてるけど、聞こえなかったフリをしておく。

 とりあえずリムル達のことは放っておいて、

 

光輝「ゴホン!それで、どんな具合だ?」

 

シュナ「はい。カイジン様が作ってくださった織り機は、とても使いやすいです。」

 

光輝「そうか・・・シュナ、この調子で皆の衣類の製作、頼んだぞ。」

 

シュナ「はい!お任せ下さい!」

 

 俺がそう言うとシュナは笑顔でそう言った。

 その際、リムル達だけでなく、ガルム達もニヤニヤしながら見ていて、裕輔とバトラーは微笑んで俺とシュナの事を見ていたが・・・

 その後、俺達は昼食を食べるために食堂に向かった。

 俺はシュナの手料理を、リムルはシオンの手料理をいただくことになった。

 だが、リムルがシオンの作った料理をいただく事を知ってシュナとヒビキは顔を青ざめいた。

 食堂に着くと中にはベニマル、ソウエイ、ハクロウがいた。

 

ベニマル「ああ、これはリムル様、光輝殿。バトラー殿達も。」

 

ハクロウ「お食事ですかな?」

 

リムル「ああ。シオンが手料理を作ってくれたっていうのでな。ちなみに、光輝はシュナが作ってくれるってさ。」

 

ベニマル・ソウエイ・ハクロウ「「「うっ!?」」」

 

 リムルがそう言った瞬間、ベニマル達も先ほどのシュナとヒビキのように、顔を青ざめて冷や汗を流し出した。

 

リムル「お前達も一緒にどうだ?」

 

ベニマル「いや・・・俺は今、腹が減ってなくて・・・」

 

ハクロウ「ええ。お茶だけで。」

 

ソウエイ「私は・・・村の周囲を、偵察に行って参ります!」

 

 リムルがそう聞くと、ベニマルとハクロウはそう言い、ソウエイは立ち上がって分身を行うと逃げるようにどこかへ行った。

 ベニマル達のその様子に俺はもちろん、リムル、バトラー、颯太、裕輔も首を傾げていた。

 シオンとシュナが料理を取りに行く中、俺は近くに座っていたヒビキにどうしたのか聞くことにした。

 

光輝「ヒビキ、ずっと様子がおかしいがどうかしたのか?」

 

ヒビキ「あ、えっと・・・その・・・」

 

光輝「シオンが料理を作った事を知ってから様子がおかしくなったが、何かあったのか?」

 

ヒビキ「じ、実はシオンは・・・」

 

シュナ「お待たせしました。」

 

 ヒビキが俺の質問に答えようとした時に、シュナが先にやってくる。

 俺の目の前に置いたのは、鶏肉の肉団子と野菜がたっぷり入ったすまし汁だった。

 

颯太「へー、すまし汁か。」

 

光輝「美味しそうだな。いただきます。」

 

シュナ「はい!」

 

 俺は箸を取り、シュナが作ってくれたすまし汁を一口食べる。

 

光輝「うん。美味しいよ。」

 

シュナ「ありがとうございます!」

 

リムル「へー・・・美味そうだな〜」

 

シオン「お待たせしました。さっ、召し上がれ。」

 

颯太「えっ!?」

 

光輝・裕輔「っ!?」

 

バトラー「あ、あわわわわわわ!!」

 

リムル「・・・・・」

 

 シオンがやってきてリムルの前に料理を置いた。

 だが・・・それを見て俺は驚愕のあまり箸を落としてしまい、絶句してしまった。

 シュナとヒビキは口を抑え、颯太と裕輔も思わず絶句し、バトラーも震えながらあわわわわと慌てていた。

 何故なら、シオンの料理はあまりにも見た目が酷いからだ。

 紫色に変色してる上に、粘度も高くて食材の怨念を感じる。

 あれはもはや料理ではない・・・何をしたらあんな禍々しい物になってしまうんだ?

 ヒビキやシュナ達の様子が変だった理由がよーく理解出来たぞ。

 

リムル (光輝・・・)

 

 リムルはこちらを見てくるが、顔を横に向けて目を合わせないようにする。流石にこれは助けることはできん。

 ちなみに、颯太と裕輔もリムルと目を合わせないようにしている。

 すると、リムルは何故か目を閉じて、スプーンを右斜め後方に突き出した。

 

?「むぐっ!?」

 

リムル「・・・むぐっ?」

 

?→ゴブタ「うっ、うぐっ・・・!ぐわぁぁ!!」

 

 リムルが目を開けて見るとスプーンを咥えたゴブタがいて、顔を青ざめて震えていた。

 そして次の瞬間、ゴブタは叫びながら床に倒れてもがき苦しむ。

 

リムル「ああっ・・・」

 

颯太「う、うわぁ・・・」

 

バトラー「あ、ああ・・・!」

 

ゴブタ「うぐぐ・・・!」

 

ヒビキ「ああっ・・・!恐れていた事が・・・」

 

光輝・裕輔・シュナ・ベニマル・ハクロウ「「「「「・・・」」」」」

 

 もがき苦しむゴブタを見てリムルと颯太は唖然し、バトラーは恐怖のあまり震えていて、ヒビキは頭を抱えながらそう言っていて、俺と裕輔とベニマル達も顔を青ざめ、口を抑えていた。

 そして次第にゴブタの肌が紫色になっていき、最後は天に伸ばした手が力無く床に落ちた。

 その瞬間、この場は静寂に包まれた。

 シオンは目を逸らしながら『あれっ?』と呟いた。

 

リムル「・・・シオン。」

 

シオン「は・・・はい!」

 

リムル「今後人に出す飲食物を作る時は、ベニマルの許可を得てからするように!」

 

ベニマル「えっ!?」

 

 リムルがそう言ったためベニマルはあんまりだと表情で訴えるがリムルは知らん振りをするのだった。

 そしてリムルは白い布をゴブタに被せた。

 今後ゴブタのような犠牲が出ない事を祈って。

 するとそこへシズが入ってきて、肌が紫色になって泡吹いて倒れてるゴブタを見て口を抑えた。

 

シズ「な、何があったの・・・?」

 

バトラー「い、色々ありまして・・・」

 

 倒れてるゴブタを見てシズはそう聞くとバトラーがそう答えた。

 

颯太「あ、あのさ!せっかくだし俺が代わりの物を作ろうか?」

 

光輝「なっ!?」

 

裕輔「颯太君、料理出来るの?」

 

颯太「はい。シュナさんと同じすまし汁だけどいい?」

 

リムル「ああ・・・。じゃあそれで頼む。」

 

颯太「分かった。ちょっと待ってて!」

 

 そう言って食堂の奥に向かって行った。

 だが、俺は少し嫌な予感がしている。

 

ヒビキ「光輝様、どうかしたのですか?」

 

光輝「いや、ちょっとな・・・」

 

 数十分後、颯太が作ったすまし汁を持ってきてリムルの前に出した。

 

颯太「お待たせ!出来たよ!」

 

リムル「おー、美味そうだな。それじゃあ、いただきまーす・・・うん?」

 

 颯太が作った料理をリムルは一口食べたが、目を大きく開いて固まってしまう。

 俺はリムルを様子を見て察した。

 だが、ベニマル達は首を傾げていた。

 

シズ「リムルさん?」

 

裕輔「ど、どうしたの?」

 

リムル「い、いや・・・ちょっと食べてみろ・・・」

 

 リムルは颯太が作った料理を差し出す。

 バトラー、裕輔、シズ、ヒビキの4人が颯太の料理を口にする。

 

バトラー「こ、これは・・・」

 

裕輔「なんていうか・・・」

 

シズ「微妙、だね・・・」

 

ヒビキ「こ、これはちょっとな・・・」

 

 バトラー、裕輔、シズ、ヒビキがそう言う。

 そう。颯太は料理が作るには作れて見た目はいいのだが、味がいいかと聞かれるとそうではない。

 何度か颯太が作った手料理を食べた事があるが、どれも微妙な物だった。あ、でも俺の誕生日を祝うために作ってくれたケーキは悪くなかったが。

 

 その後、昼食を済ませた俺はリムルと別れて人気のない広い所に移動し、裕輔と模擬戦的な感じで鍛錬していた。

 

光輝「ふっ、はっ!」

 

裕輔「はっ!おりゃ!」

 

 激しい攻防を繰り広げる。

 お互いに繰り出した一撃がぶつかり、

 

GORGEOUS BLAST!

 

光輝「はっ!」

 

裕輔「超変身!」

 

 ドラゴンフォームになり、近くに落ちてた枝を手に取るとドラゴンロッドに変化し、俺の放ったゴージャスブラストを回しながら防いだ。

 そのまま接近して素早い動きで攻撃を繰り出してくる。

 俺は攻撃を防いでドラゴンロッドを掴んで裕輔にパンチを叩き込んだ。

 

裕輔「ぐあっ!」

 

 裕輔が怯んでドラゴンロッドを落としてしまう。

 その隙に1枚のカードをバックルに装填し、ドライバーを操作する。

 

CHEMYRIDE!GO GO GO GORGEOUS KIVA!

 

 俺はゴージャスキバに変身し、裕輔に向かって攻撃を繰り出した。

 

裕輔「超変身!」

 

 だが、当たる直前でタイタンフォームになったため、攻撃が効いていなかった。

 裕輔はパンチを繰り出して俺を後退させ、落としたドラゴンロッドを拾うとタイタンソードに変わる。

 

裕輔「はあっ!」

 

光輝「ふっ!」

 

 お互いの一撃がぶつかり合う。

 攻撃を避けたり、喰らわせたり、攻防戦を繰り広げる。

 だが俺の攻撃を何度も当ててもほとんど通用していない。

 

光輝「厄介だな。その防御力。なら・・・!」

 

GORGEOUS ATTACK RIDE!KI-KI-KI KIVA!

 

ウェイクアップ!

 

 裕輔の攻撃を躱して高く飛び上がり、ダークネスムーンブレイクを放つ。

 裕輔は両腕をクロスさせて防ごうとするが押し切られて吹き飛ばされてしまい、マイティフォームに戻ってしまう。

 

LE-LE-LE-LEGEND!

 

 地面に着地した俺はレジェンドの姿に戻る。

 裕輔は立ち上がってまた構える。

 

光輝「流石だな。今の攻撃を喰らっても大してダメージなしか。」

 

裕輔「いや、そんな事ないよ。光輝も、ハクロウさんとシズさんとの鍛錬のおかげで強くなったね。」

 

光輝「まあな。」

 

 俺がそう言うと裕輔はそう言った。

 そう。かなり厳しい鍛錬ではあったが、ハクロウとシズのおかげで着実に強くなっているし、レジェンドの力も着実に使いこなせてきたと思っている。

 

バトラー「光輝様!裕輔様と一緒でしたか!」

 

 続きを始めようとすると、俺達の元にバトラーがやってきた。

 

光輝「どうしたバトラー?」

 

バトラー「リムル様がお呼びしておられました。ソウエイ様が言っていた蜥蜴人族の一団がこの村に来たそうです。」

 

光輝「蜥蜴人族が?分かった。すぐ行く。」

 

裕輔「俺も一緒に行くよ。」

 

 俺達は変身を解いてその場を後にし、村に戻ってリムル、リグルド、ベニマル、シオン、ハクロウ、ヒビキ、シズ、颯太と合流して蜥蜴人族の一団がいる場所へと向かう。

 果たして蜥蜴人族は、敵か、味方か、どちらなのか。

 そして俺達は蜥蜴人族がいる村の入り口に来た。

 蜥蜴人族は並んでいたが、使者と思われる者は居ない。

 

リムル「どいつが使者だ?」

 

光輝「ん?」

 

颯太「な、何?」

 

 突然蜥蜴人族達は、槍で地面を突き始めた。

 すると、先頭に居た三人の後ろにいた蜥蜴人族達が二つに分かれて奥から竜のような魔物?に乗った蜥蜴人族が現れた。

 蜥蜴人族が他の蜥蜴人族に槍で地面を突くのをやめさせると、大きくジャンプして着地する。

 

ガビル「我輩は、蜥蜴人族のガビルである。お前らも配下に加えてやろう。光栄に思うが良い!」

 

部下「よっ!ガビル様!」

 

部下「最高!」

 

部下「かっこいい!」

 

部下「いかしてる!」

 

光輝達『はあ?』

 

部下「ご尊顔をよ〜く覚えておくがよいぞ。このお方こそ、次の蜥蜴人族の首領となられる戦士!頭が高い!」

 

ガビル「ふ〜ん!」

 

光輝達『はぁ?』

 

 何だコイツ、随分と偉そうだな。

 配下に加えてやる?光栄に思えだと?一体何様のつもりだ。

 そう思っていると、隣からミシミシという音が聞こえてきた。

 俺は横を向くと、あのガビルの言った事にイラついてたシオンが、抱えてるリムルを潰しそうになっていた。

 

リムル「ちょ・・・シオンさん、やめて!スライムボディーが、スリムボディーになっちゃう〜!!」

 

シオン「うう〜!はっ・・・!?」

 

リムル「うっ・・・」

 

シオン「すみません、すみません!」

 

 ベニマルの元へ避難したリムルにシオンは何度も何度も謝る。

 そしてリグルドはガビルに話しかける。

 

リグルド「ゴホン!恐れながら、ガビル殿と申されましたかな。配下になれと突然申されましても・・・」

 

ガビル「やれやれ。皆まで言わねば分からんか?貴様らも聞いておるだろう?」

 

バトラー「豚頭族の侵攻に関しての事ですか?」

 

ガビル「どうやら、人間にしては話が分かる奴が居るようだな。」

 

バトラー「ど、どうも。」

 

 バトラーがそう答えると、ガビルはそう言う。

 言葉だけで分かる。コイツは、俺達を見下しているな。

 

ガビル「しからば、我輩の配下に加わるが良い。このガビルが、貧弱なお前達を、豚頭族の脅威より守ってやろうではないか!貧弱な・・・貧弱・・・貧弱・・・ワオ〜」

 

 ガビルは俺たちを見ながらそう言う。

 その際、シオンの胸を見て驚いていた。

 だが残念だったな。この村には、貴様の言う貧弱な者は居ないのだよ。

 

ガビル「ゴブリンが居ないようだが・・・」

 

部下「あれ〜?」

 

部下「ここは確かに、ゴブリンの村のはず………」

 

部下「っていうか、貧弱な奴が誰も居ないよ」

 

 ガビルと3人の部下はしゃがんでそう話し合っていた。

 その間に俺はリムルに思念伝達で話しかけた。

 

光輝『リムル、お前はどう思う?』

 

リムル『まあ、豚頭族が攻めてくるのなら蜥蜴人族との共闘ってのも選択肢の一つではあるんだが・・・』

 

光輝『俺は、あんな奴の背中を預けるのはごめんだ。』

 

リムル「安心しろ。俺も同じ気持ちだ。アイツに背中を預けるのは不安しかないからな。」

 

 そんな風に話していると、部下達との話を終えたガビルが咳払いをする。

 

ガビル「ああ〜ゴホン!聞けばここには、牙狼族を飼い慣らした者が居るそうだな。そいつは幹部に引き立ててやる。連れてくるがいいぞ。」

 

 ガビルがそんな事を言い出したため、シオンが再びイラつき始めてリムルを強く握りしめる。

 すると、ベニマルが良い笑顔で。

 

ベニマル「コイツ、殺して良いですか?」

 

リムル「フッ・・・良いよ。」

 

颯太「ちょ!ダメでしょ!」

 

裕輔「気持ちは分かるけど許可しちゃダメ!」

 

ヒビキ「主様に向かってなんと無礼な・・・ここは僕が!」

 

光輝「ヒビキ、お前もだ。」

 

ヒビキ「うっ・・・分かりました・・・」

 

 そんな事を言って来て、リムルは許可したため颯太と裕輔は必死に止めた。

 さらにヒビキも刀を抜こうとしていたが、俺が止めると渋々だが引き下がった。

 

シズ「お調子者なのかな・・・?」

 

バトラー「そうでしょうね。」

 

 ガビルを見てシズはそう呟くとバトラーもそう言う。

 

リムル「えっと、牙狼族を飼い慣らしたっていうか仲間にしたのは、俺なんだけど・・・」

 

ガビル「スライムが?冗談を言うでない。」

 

リムル「ん・・・ランガ。」

 

ランガ「はっ!ここに!」

 

 リムルがランガを呼ぶとシオンの影からランガが出てきてガビルの前に立つ。

 

リムル「お前に話があるそうだ。聞いて差し上げろ。」

 

ランガ「御意!ふん!」

 

 ランガは、スキル『威圧』を発動する。

 ガビル以外の蜥蜴人族はランガの威圧に怯える。

 

ベニマル「あれっ?あんなにデカかったですかね?」

 

裕輔「確かに、もう少し小さかったはずだけど・・・」

 

リムル「アレが本当の大きさなんだよ。まあ、威嚇するには、あのサイズの方が何かと都合が良い。」

 

光輝「なるほどな・・・」

 

バトラー「そう言う事ですか。」

 

 ベニマルと裕輔の疑問にリムルがそう答えると俺は納得した。

 確かにあの大きさで威嚇されたら、恐怖するだろうな。

 

ランガ「主よりお前の相手をする命を受けた。聞いてやるから、話すが良い。」

 

ガビル「・・・貴殿が、牙狼族の族長殿か?」

 

 ほう・・・ランガの威圧に他の蜥蜴人族は怯えてるが、アイツは平然としている。

 根性があるか、それともただ単に鈍いだけか。

 まあ、おそらく後者の方だと思うが。

 

ガビル「美しい毛並み。鋭い眼光。流石、威風堂々たる佇まい。しかし・・・主がスライムとは、些か拍子抜けであるな。」

 

リムル「ああん?」

 

 予想通り、ただ単に鈍いだけだった。

 そしてガビルが言った言葉にリムルは怒りをあらわにし、ランガも怒り出した。

 

ガビル「どうやら、貴殿は騙されておるようだ。よかろう。この我輩が、貴殿を操る不埒者を、倒して見せようではないか!」

 

部下「ガビル様、かっけ〜!」

 

部下「見せてやって下さいよ!ガビル様!」

 

部下「ガビル無双を!」

 

部下「あっ、そ〜れ!」

 

部下達『ガビル!ガビル!ガビル!ガビル!』

 

 部下達がガビルコールをし出して、ガビルはそれに乗ってポーズを取り始めた。

 

ランガ「蜥蜴風情が、我が主を愚弄するとは・・・!」

 

 赤いオーラを出し、目を光らせるランガがガビルに迫っていく。

 ランガを怒らせるとは、アイツ無事じゃ済まないな。

 

ゴブタ「て〜ん、てってって〜ん!」

 

ランガ「グワァァァ!!」

 

ゴブタ「お〜おいっ、何やってるんっすか?」

 

 後ろから鼻歌が聞こえてきた。

 ランガが咆哮を出す中、俺達の後ろにゴブタが現れた。

 

ベニマル「ゴブタ!?」

 

リムル「お前、生きてたのか?」

 

光輝「あれを食べて死んだかと思ったぞ。」

 

ゴブタ「ま〜たまた、酷いっす。ちゃんと生きてるっすよ。」

 

ランガ「いい所へ来たな。」

 

ゴブタ「えっ?」

 

 ランガはゴブタに咥え、そして槍を持たせてガビルの前に置く。

 

ゴブタ「えっ?へっ?何すかこの状況!?」

 

ランガ「トカゲ、この者を倒せたのなら貴様の話一考してやろう。」

 

ゴブタ「ええっ!?な、何で?」

 

 ほお、ランガは意外と冷静だな。

 まあ、ランガが相手をしてしまえばあの蜥蜴人族は死ぬであろうから、いい判断だ。

 

ガビル「構いませんぞ。部下にやらせれば恥はかきませんからな。なあ、スライム殿。」

 

 ガビルにそう言われたリムルはムッとしてしまう。

 

リムル「ゴブタ!遠慮はいらん!やったれ!」

 

ゴブタ「ええっ!何なんすかもう・・・」

 

リムル「勝ったらクロベエに頼んで、お前専用の武器を作ってやるよ!」

 

ゴブタ「ああっ!ほんとっすか?ちょっとやる気出たっす。」

 

リムル「負けたら、シオンの手料理の刑な!」

 

ゴブタ「それだけは勘弁っす〜!」

 

 ゴブタは不満げだったが、クロベエに頼んで武器を作る約束をしたら、ゴブタはやる気を出したのだが、負けた場合はシオンの手料理の刑と言った瞬間ゴブタはオーラを出して、更にやる気を出した。

 そして俺、ベニマル、ヒビキ、リグルド、シズ、バトラー、颯太、裕輔はリムルが言った言葉に顔を青褪めた。

 

シオン「何やら、非常に不愉快な会話です」

 

リムル「うっ・・・!ううっ・・・!」

 

 シオンはリムルが言った事を不快に思い、リムルを捻った。

 そのせいで苦しそうな声を上げるが、さっきのはリムルが悪い。自業自得だ。

 

ガビル「ふ〜ん!」

 

部下達『ガビル様〜!』

 

ガビル「準備は良いかな?」

 

ゴブタ「おお〜!」

 

ランガ「では、始めろ!ワオ〜ン!!」

 

 ガビルは槍を振り回して構えるとそう聞き、ゴブタはオーラを出しながら槍を構える。

 ランガが咆哮するとガビルとゴブタの勝負が始まった。

 

ガビル「フッ。偉大なるドラゴンの末裔たる我ら蜥蜴人族が、ホブゴブリンなんぞに・・・」

 

ゴブタ「ふ〜ん!」

 

ガビル「ん?」

 

ゴブタ「ふんっ!」

 

ガビル「ぬおっ!?」

 

 ガビルがそう言ってる間に、ゴブタは槍を思いっきり投げつけたが槍はガビルには当たらなかった。

 

ガビル「おのれ!小癪な!」

 

 ガビルは槍を振るうが既にゴブタは居なくなっていた。

 

ガビル「あっ、バカな・・・消えっ、たあぁぁぁぁぁ・・・・・!」

 

 ガビルの影から出てきたゴブタが回し蹴りを頭に喰らわせた。

 それによってガビルは地面に倒れて気絶した。

 倒れたガビルを見て、部下の蜥蜴人族達は呆然としてしまう。

 

ゴブタ「ハァ〜・・・」

 

ランガ「終わりだな。勝負あり!勝者ゴブタ!」

 

ベニマル「おっしゃ!」

 

ヒビキ「おおっ!」

 

リグルド「よ〜し!」

 

シオン「やった!」

 

 ランガとリグルドはゴブタを胴上げした。

 

リグルド「わっしょい!」

 

ゴブタ「アハハ・・・!」

 

リグルド「わっしょい!」

 

ゴブタ「高いっす!」

 

ランガ「さすがは、ゴブタ!我が見込んだだけの事はある!」

 

リグルド「ようやった!ホブゴブリンの力を、よくぞ見せつけた!」

 

シオン「見直したぞ。私に対する先ほどの失礼な発言は、聞かなかったことにしてやろう。」

 

シズ「凄いよ!強いわね!」

 

ヒビキ「まさかあのような才能があったとは!」

 

ベニマル「俺たちと戦った時より、強くなっている様だな。」

 

ハクロウ「鍛えがいのありそうな才能を持っている様ですじゃ。」

 

裕輔「ゴブタ君、あんなに強かったんだね。」

 

颯太「今の何!?凄かったんだけど!」

 

バトラー「ゴブタ様、見事な戦いでしたよ。」

 

光輝「ゴブタにしては見事な蹴りだったぞ。」

 

 胴上げされてるゴブタに俺とベニマル達はそう言う。

 リムルはゴブタが負けると思っていたようだが、空気を読んで期待通りだったことにした。

 

リムル「やったなゴブタ!約束通りクロベエに武器を頼んでおくよ!」

 

ゴブタ「やったっす!」

 

光輝「さて・・・貴様ら、勝負はゴブタの勝ちだ。」

 

部下達『ハッ・・・!?』

 

 俺がそう言うと、未だに呆然として固まっている部下達の蜥蜴人族はハッとする。

 

光輝「豚頭族と戦うのに協力しろというのなら検討してやらんでもない。だが、貴様らの配下になるのは断る。」

 

リムル「光輝の言う通りだ。今日の所は、さっさとそこのソイツを連れて帰れ!」

 

部下「い、いずれまた来るぜ!」

 

部下「然り、これで終わりではないぞ」

 

部下「お、覚えてろ〜!」

 

 蜥蜴人族達は気絶しているガビルを抱えながら三流の悪役が言うような捨て台詞を言って去って行った。

 

リムル「さてと、今後の方針を立てないとな。」

 

光輝「ああ。」

 

 その後、俺達は今後の方針を立てるため会議を始めた。

 会議には俺とリムルはもちろん、颯太、裕輔、シズ、バトラー、ベニマル達鬼人、リグルド、レグルド、ログルド、リリナを始めとするゴブリン、そしてカイジンがいた。

 豚頭族の偵察に行かせているソウエイの分身体から得た情報を本体のソウエイが報告するが、その報告に俺達は驚いた。

 

颯太「えっ、20万!?」

 

光輝「それは確かなのか?」

 

ソウエイ「はい。20万の豚頭族。その本隊が、大河に沿って北上している。そして、本隊と別動隊の動きから予想できる合流地点は・・・ここより東の湿地帯。」

 

リグルド「つまり、蜥蜴人族の支配領域と言う事ですな?」

 

ソウエイ「うん。」

 

リムル「20万か・・・」

 

颯太「とんでもない数だね。そんな軍勢がここを攻めてきたら・・・」

 

裕輔「俺達を含めて、この村にいるみんな、豚頭族の餌にされるかもしれないね。」

 

リムル「うーん。それにしても、豚頭族の目的ってなんなんだろうな?」

 

 リムルが豚頭族の目的が何なのか考え出す。

 それに関して、俺は1つだけ心当たりがあった。

 

光輝「獲物を喰ってさらなる力を得ること、ではないか?」

 

シュナ「さらなる力?」

 

バトラー「なるほど・・・。その可能性は高いと思います。」

 

颯太「どういうこと?」

 

バトラー「裕輔様とヒビキ様を襲っていた豚頭族が光輝様と戦う際、『そいつらを喰って我らはさらなる力を得る。』と言っておられました。」

 

裕輔「確かに、俺達の事を力を得るための餌とか言ってきたからね。」

 

バトラー「これは推測ですが、豚頭族にはリムル様が持つスキル『捕食者』のように喰らった魔物が持っていた力を我が物にすることが出来るスキルを所持している可能性があると思います。」

 

リムル「なるほど・・・俺の捕食者に似たスキルか・・・」

 

光輝「だか、力を得ること以外に豚頭族の目的はあると俺は考えている。バトラーから聞いた話では、豚頭族は知能の高い魔物ではない。この侵攻に本能以外の目的があるとすれば・・・」

 

カイジン「豚頭族には何かしらバックの存在がいる。光輝の旦那はそう疑っているんだな。」

 

クロベエ「バックの存在だべか?」

 

リムル「・・・例えば魔王とかか?」

 

 リムルがそう言い出し、俺を含めてこの場にいる全員の視線がリムルに向いた。

 

リムル「お前達の村に来たゲルミュッドとかいう魔族が絡んでるとしたら・・・まっ、今の所、なんの根拠も無いが。」

 

 リムルとしてはシズを苦しめたと言う魔王レオンの可能性も考えてるようだが、魔王レオンの他にいる魔王の可能性もあるため、その考えは捨てた。

 

裕輔「シズさんは、豚頭族をどう思いますか?」

 

シズ「何度か豚頭族と戦った事があるんだけど、こんな大規模じゃなかったから、おかしいと思う。」

 

 裕輔が質問するとシズはそう答えた。

 シズも侵攻している豚頭族は異常と思っているのだな。

 

ベニマル「魔王が絡んでいるかどうかは分からん。だが・・・」

 

リムル「だが?」

 

ベニマル「豚頭帝オークロードが出現した可能性は強まったと思う。」

 

颯太「数百年に一度、豚頭族の中から生まれるユニークモンスターだっけ?」

 

ベニマル「ああ。20万もの軍勢を普通の豚頭族が統率出来るとは思えないからな。」

 

颯太「じゃあ、その豚頭帝がいる可能性は十分あるってこと?」

 

光輝「ふむ・・・」

 

ルグルド「居ないと楽観視するよりは、警戒するべきだと思います。」

 

リムル「そうだな。」

 

ソウエイ「あっ!」

 

 ベニマルの言葉を聞いて、颯太がそう言う。

 俺はそれについて考えるとルグルドがそう意見を言うとリムルは頷く。

 その時、ソウエイの様子が変わる。

 

リムル「どうした?」

 

ソウエイ「偵察中の分身体に、接触してきた者が居ます。」

 

リムル「接触?」

 

ソウエイ「リムル様と光輝殿に取り次いでもらいたいとの事。いかが致しましょう?」

 

光輝「誰だ?」

 

リムル「ガビルみたいな変な奴は、もうごめんだぞ。」

 

ソウエイ「変・・・ではありませんが、大変珍しい相手でして。その・・・樹妖精(ドライアド)なのです。」

 

リグルド達『あっ・・・!』

 

リムル「樹妖精!?」

 

 ソウエイの分身体に接触してきたのがは樹妖精だと言うと、周囲が騒ついた。

 リムルは何故か興奮してるようだったが・・・

 

光輝「樹妖精、聞いた事あるような名前だが・・・颯太は分かるか?」

 

颯太「なんだっけな〜、なんかのゲームで見た気がするんだけど・・・」

 

裕輔「樹妖精って確か、木の精霊的な感じだったはず・・・」

 

颯太「あ、そう!それ!」

 

 俺は樹妖精という名前は聞いた事はあったが詳しくは知らないため、颯太に聞いてみたが颯太もゲームで見た事あるようだが、覚えていないようだ。

 それに裕輔がそう答えると、颯太も思い出したようだ。

 

リグルド「樹妖精様が最後に姿を見せたのは、数十年以上前では無かったか?」

 

リムル「か、構わん。」

 

光輝「その樹妖精をここに呼んでくれ。」

 

ソウエイ「はっ。」

 

 すると突然、机の中心に強い風が起こる。

 シオン、シュナ、シズ、バトラーが俺達の前に立つ中、そこから1人の女性が現れた。

 

トレイニー「魔物を統べる者と、伝説の名を持つ者、及びその従者たる皆様。突然の訪問、相すみません。私は、樹妖精のトレイニーと申します。どうぞ、お見知り置き下さい。」

 

リムル「俺はリムル=テンペストです。で、そっちが・・・」

 

光輝「天野光輝(ミツキ・アマノ)。トレイニーと言ったな、いったいなんの用でここに?」

 

 俺とリムルは名乗り、トレイニーという女性に何の用件でここに来たのかを聞く。

 

トレイニー「本日は、お願いがあって、まかり越しました。」

 

リムル「お願い?」

 

光輝「いったい何だ?」

 

トレイニー「リムル=テンペスト・・・魔物を統べる者、天野光輝(ミツキ・アマノ)・・・ 伝説の名を持つ者。貴方方に、豚頭帝の討伐を依頼したいのです。」




今回はここまでです。

今後の展開についてやハンドレッドとダークライダーについてのリクエストがあれば受け付けます。

それでは、また次回

シュナ以外で光輝のヒロインを誰にするか

  • ミリム
  • クロエ
  • ヒナタ
  • ルミナス
  • 悪魔三人娘
  • テスタロッサ
  • ウルティマ
  • カレラ
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