転生したら仮面ライダーレジェンドになれた件   作:ランカー

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狂い出す歯車

 俺達の前に突然現れた樹妖精(ドライアド)のトレイニーは豚頭帝(オークロード)討伐の依頼を俺とリムルにしてきた。

 

光輝「豚頭帝の討伐?」

 

リムル「ええと・・・俺達がですか?」

 

トレイニー「ええそうです、リムル=テンペスト様、天野光輝(ミツキ・アマノ)様」

 

 そう質問すると、トレイニ―は満面の笑みでそう答えた。

 すると、ベニマルが俺とリムルの前に出る。

 

リムル「ん?」

 

光輝「ベニマル?」

 

ベニマル「いきなり現れて、随分身勝手な物言いじゃないか。樹妖精のトレイニーとやら。なぜ、この町へ来た?ゴブリンよりも強い種族は居るだろう。」

 

トレイニー「そうですわね。大鬼族(オーガ)の里が健在でしたら、そちらに出向いていたでしょう。」

 

ベニマル達『あっ・・・』

 

トレイニー「まあ、そうであったとしても、この方々の存在を無視する事はできないのですけれど。」

 

リムル「ん?」

 

光輝「・・・」

 

トレイニー「我々の集落が豚頭帝に狙われれば、樹妖精だけでは抵抗出来ませんの。ですから、こうして強き者に助力を願いに来たのです。」

 

光輝「なるほど。それにしても・・・よく豚頭帝が居るって事が分かったな。」

 

リムル「確かに、豚頭帝が居るって事自体、俺たちの中では仮説だったんだけど・・・」

 

トレイニー「樹妖精は、この森で起きた事ならば大抵把握しておりますの・・・。居ますよ、豚頭帝。」

 

 そう言って、トレイニーは机の上に置いてあったポテチを取り、食べる。

 そしてトレイニーの言った事を聞いた一同は騒めき出す。

 

リグルド「樹妖精様がお認めに・・・!」

 

カイジン「ならば、本当に・・・」

 

 それを聞いた俺とリムルは少し考え、そして答えを出す。

 

光輝「悪いが、返事は少し待ってもらうぞ。」

 

リムル「ああ。鬼人達の援護はするが、率先して、藪を突くつもりはないんだ。情報を整理してから、答えを出させてくれ。こう見えても、ここの主なんでな。」

 

トレイニー「あっ、フフッ。」

 

 俺とリムルがそう言うと、トレイニーは笑う。

 そうしてトレイニーも会議に参加する事になったのだが、リグルドとカイジンの間に座ったからか、リグルドとカイジンは気まずそうだな。

 

光輝「会議を続ける前にトレイニー、一つ聞きたい事があるのだが?」

 

トレイニー「はい。なんでしょう?」

 

光輝「豚頭族には喰らった魔物が持っていた力を我が物にすることが出来るスキルを所持していると推測しているが、豚頭族の持つスキルについて何か知っているか?」

 

トレイニー「そうですね。概ね光輝様の推測は当たっています。」

 

光輝「ほう?では、やはり・・・」

 

トレイニー「ユニークスキル『飢餓者』、豚頭帝が生まれながらにして保有しているスキルです。」

 

リムル「飢餓者・・・」

 

光輝「そのスキルは、リムルと似たような物か?」

 

トレイニー「ええ。豚頭帝の支配下にある全ての物に影響を及ぼし、イナゴの様に周囲の物を食べ尽くす。食らった相手の力や能力までも取り込み、自分の糧とするのですわ。」

 

 俺の質問にトレイニーはそう答えた。

 なるほど。確かにリムルが持つスキルと似ているな。

 

トレイニー「飢餓者の代償は、満たされる事のない飢餓感。豚頭族達は、果てしない飢えを満たし、力を得る為だけに進むのですわ。ただそれだけが、彼らの王の望み故に・・・」

 

リムル「光輝の推測は間違っていないって事か。豚頭族の目的は、大鬼族や蜥蜴人族(リザードマン)といった森の上位種族を滅ぼす事ではなく、その力を奪う。」

 

颯太「じゃあ、ここも安全とは言えないね・・・!」

 

光輝「ああ。そうだな。」

 

リムル「ここには、嵐牙狼族(テンペストウルフ)に鬼人、ホブゴブリン、ケミー。味はともかく、豚頭族達の欲しがりそうな力を持った餌だらけだからな。」

 

ベニマル「1番奴らの食いつきそうな餌を、忘れてやいませんか?」

 

リムル「あ〜?」

 

 リムルがそう言うと、ベニマルは苦笑しながら俺とリムルを見てそう言い出した。

 その言葉に俺とリムルは首を傾げる。

 

ベニマル「居るでしょう。最強のスライムと、仮面ライダーと言う仮面の戦士に変身する人間が3人。」

 

リムル「・・・どこにだ?」

 

光輝「さあ、何のことやら。」

 

颯太・裕輔「「?」」

 

ベニマル「ハハッ・・・」

 

 ベニマルの指摘に俺とリムルは受け流し、颯太と裕輔は俺達も?と言いたげに指を差していた。

 

トレイニー「それに・・・豚頭帝誕生のきっかけとして、魔人の存在を確認しております。あなた様方は、放っておけない相手かと思いますけど」

 

リムル「魔人か・・・」

 

トレイニー「いずれかの魔王の手の者ですからね」

 

光輝「うむ・・・」

 

トレイニー「リムル=テンペスト様。天野光輝様。改めて、豚頭帝の討伐を依頼します。暴風竜ヴェルドラの加護を受け、牙狼族を下し、鬼人を庇護するあなた様方なら、豚頭帝に後れを取ることはないでしょう。」

 

リムル「う〜ん・・・」

 

 トレイニーは立ち上がって俺達にそう言う。

 リムルは目をつぶって考え込んでいる。

 当然だな。戦力差が歪めないし。

 だが俺はとっくに答えは決まってる。

 

光輝「いいだろう。豚頭帝の件、引き受けよう。」

 

リムル「え、ええっ!?」

 

裕輔・ベニマル「「なっ!?」」

 

颯太・バトラー「「光輝 (様)!?」」

 

シュナ「光輝さん・・・」

 

 俺は立ち上がって豚頭帝討伐の依頼を引き受けると言うと、リムルは目を開いて驚き、颯太達も同様に驚いた。

 

トレイニー「まあ!よろしいのですか!」

 

光輝「ああ。品性の欠片もない豚共など敵ではない。その豚頭帝を俺がゴージャスに蹴散らしてやろう。」

 

バトラー「おお!さすがは光輝様です!」

 

颯太「アハハ。光輝、それカグヤの真似?」

 

光輝「・・・」

 

 俺がそう言うとバトラーは感激していた。

 そして颯太は俺にそんな事言ってきたが聞かなかったことにしよう。

 

シオン「光輝殿の言う通りです!!」

 

リムル「うえっ・・・!」

 

光輝「ん?」

 

シオン「リムル様と光輝殿ならば、豚頭帝など敵ではありません!光輝殿とリムル様ならば豚頭帝を倒してみせるでしょう!」

 

トレイニー「うわぁ!やはり、そうですよね!」

 

 リムルに抱きついてシオンもそんな事を言い出した

 それを聞いてトレイニーは嬉しそうな感じだった。

 

光輝「リムル、腹をくくれ。」

 

 抱きついてるシオンを見て何か言いたげな顔をしているリムルに俺はそう言った。

 するとリムルは、はぁ〜と一息吐くと、擬態を解いてスライムの姿に戻り、シオンが抱えた。

 

リムル「分かったよ。さっき光輝が言ったが、豚頭帝の件は引き受ける。」

 

光輝「皆も、そのつもりで居てくれ。」

 

シュナ「はい!勿論です!光輝さん、リムル様!」

 

ベニマル「どうせ、最初からそのつもりだ。」

 

シズ「ええ。」

 

ヒビキ「はい!」

 

颯太「ケミーも、ゴブリン達も、みんなを守るよ!」

 

裕輔「俺も、みんなの笑顔の為に戦う!」

 

バトラー「全力でサポートいたします!」

 

カイジン「俺たちゃ、旦那達を信じて着いていくだけさ。」

 

リグルド「その通りですぞ!我らの力を、見せつけてやりましょう!」

 

一同『おう!』

 

トレイニー「フフッ」

 

 ベニマルや颯太達もそのつもりでいるみたいだ。

 それを見てトレイニーは笑顔だった。

 

リムル「豚頭族20万の軍勢を相手取るとなると、蜥蜴人族との同盟を前向きに検討したい所だが・・・」

 

光輝「あのようなバカ(使者)では話にならん。」

 

裕輔「確かに、話が通じる相手と交渉した方がいいね。」

 

 蜥蜴人族との交渉をしたいが、あの使者ではなくもっと話が通じる相手と交渉したいのだが、どうしたものか。

 そう考えてるとソウエイが立ち上がる。

 

ソウエイ「リムル様、光輝殿。」

 

光輝「ん?」

 

リムル「どうした、ソウエイ?」

 

ソウエイ「蜥蜴人族の首領に、直接話をつけても宜しいですか?」

 

リムル「ソウエイ。出来るのか?」

 

ソウエイ「はい。」

 

リムル「・・・分かった。蒼影。蜥蜴人族への使者を頼む。決戦は蜥蜴人族の支配領域である湿地帯になるだろう、これは蜥蜴人族との共同戦線が前提条件だ。頼んだぞ!」

 

ソウエイ「お任せを。」

 

 リムルがそう言うとソウエイは蜥蜴人族が支配している湿地帯へと向かった。

 蜥蜴人族の首領ならあの使者より話が通じるはずだ。多分。

 こうして会議は終了し、俺はバトラーと颯太と共にカイジン達が立ててくれた家に戻った。

 

颯太「ねえ光輝、本当に豚頭帝を倒せるの?」

 

光輝「・・・正直不安はある。ハクロウとシズに鍛えてもらっているが、それでも今の俺に倒せるかどうか・・・」

 

颯太「そうだよね・・・」

 

光輝「だが、覚悟は出来てる。それに、鳳凰・カグヤ・クォーツもきっとああ言うだろう。」

 

颯太「確かに。絶対言うね。」

 

 颯太がそう聞いてきたため、俺はそう答えた。

 本物の仮面ライダーレジェンドの変身者・鳳凰・カグヤ・クォーツなら豚頭帝を倒すことは出来るだろう。

 だが、俺は違う。ハクロウとシズに鍛えてもらっているが、まだまだカグヤには及ばない。

 だが・・・豚頭帝を倒した時、俺はようやく近づけるような気がする。

 

光輝「颯太こそ、大丈夫なのか?」

 

颯太「ちょっと怖いよ。でも、ホッパー1達も力を貸してくれるって言ってるし大丈夫だよ。」

 

ホッパー1『ホッパ!ホッパ!』

 

光輝「そうか・・・。バトラー、俺達が豚頭族と戦いに行く時、お前は町に残って皆を頼む。」

 

バトラー「かしこまりました。皆様の事はお任せください。」

 

リムル『光輝、少しいいか?』

 

光輝『リムル?どうした?』

 

 俺はそう頼むと、バトラーは承諾した。

 その時、リムルから思念伝達で話しかけてきた。

 

リムル「今ソウエイから蜥蜴人族の首領と話がついたって!」

 

光輝「本当か?」

 

リムル『ああ。それで同盟を結ぶ条件で俺に会いたいらしい。それで俺達は豚頭族との戦いに向けて準備して7日後に蜥蜴人族と合流する。いいな?」

 

光輝『分かった。颯太達にも伝えておく。』

 

リムル『おう。頼んだぞ。』

 

 そう言うとリムルの声が聞こえなくなった。

 そして俺は一緒にいる颯太とバトラーにリムルが言った事を伝えた。

 

光輝「颯太、バトラー、7日後に蜥蜴人族と合流するらしい。それまでに準備をするぞ。」

 

バトラー「かしこまりました!」

 

颯太「うん。分かったよ!」

 

ホッパー1『ホッパー!』

 

 そして俺達は準備を始める。

 出来る限りの準備をしたら豚頭族との戦いに向けて、ハクロウとシズにも鍛錬してくれるよう頼むか。

 そう考えながら俺はリムルの元へ行こうとした。

 たがこの時、俺は嫌な予感がしていた。

 

バトラー「?光輝様、どうかしましたか?」

 

光輝「いや、少し嫌な予感がしてな。俺達が行くまでの間に何も起こらなければいいが・・・」

 

 バトラーがそう聞いてきて、俺はそう返した後そう呟いた。

 あのお調子者のバカが、何者かに唆されて、俺達と合流する前に先走って豚頭族に戦を仕掛けるような事があれば・・・って、考えすぎか。

 20万の豚頭族を相手に戦を仕掛けるようなバカなことを流石にしないと思うが、それでも嫌な予感がする。

 それにもし、あのバカは豚頭帝の事を知らないとしたら・・・

 俺はリムルがいる所へ向かいながらそう考えていた。

 

 そして4日後、俺の予感が的中してしまった。

 ガビルとその部下達が蜥蜴人族の首領と側近達を幽閉し、支配領域である湿地帯で豚頭族に戦を仕掛けてしまったのだ。

 

ガビル「豚どもを必要以上に恐れる事など無い!湿地帯は我らの領域!素早い動きで豚頭族どもを撹乱するのだ!ぬかるみに足を取られるのろまに後れは取らん!」

 

 ガビルが率いてきた蜥蜴人族は、素早い動きで豚頭族を翻弄し、攻撃して次々と倒して行った。

 

部下「やった!」

 

部下「攻撃が効いてるぜ!」

 

部下「然り!」

 

ガビル「豚頭族など、我ら蜥蜴人族の敵ではない!よし!一旦離脱!」

 

部下「ああっ・・・うわぁ!」

 

ガビル「ん?」

 

 ガビルの指示を受け、部下の蜥蜴人族は離脱し始めて、ガビルもその場から離れようとしたその時、1人の蜥蜴人族が悲鳴を上げた。

 それを聞いたガビルは豚頭族の方を見ると数匹の豚頭族が、それぞれ倒れてる豚頭族を食べていたのだ。

 

ガビル「何だ?豚頭族が、豚頭族を食っている・・・!?」

 

 それを見てガビルは驚愕し、唖然としてしまう。

 蜥蜴人族の首領は豚頭帝の恐怖を知っていた。だが、あのガビル(バカ)は豚頭帝の恐怖を知らなかったのだ。

 その違いが今、結果となってガビルに牙を剥いたのだった。

 

豚頭族達『蹂躙せよ。蹂躙せよ。蹂躙せよ。食べた仲間の力を我が物に!食べた獲物の力を我が物に!』




今回はここまでです。
次回はいよいよ豚頭族との戦いです。
今後の展開やオリキャラ、ハンドレッド、ダークライダーについてのリクエストがあれば募集してます。
また光輝のヒロインをシュナ以外に誰にするか決められなかったためアンケート始めました。

それではまた次回。

シュナ以外で光輝のヒロインを誰にするか

  • ミリム
  • クロエ
  • ヒナタ
  • ルミナス
  • 悪魔三人娘
  • テスタロッサ
  • ウルティマ
  • カレラ
  • その他
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