リムル達が住む村にしばらく世話になることになり、歓迎会をしてもらったその翌日。
光輝「リムル、これは・・・」
リムル「ああ、家とは呼べないな。」
こういうのに対して知識はないからなんとも言えないけど家とは呼べないってのは分かる。しかもすぐに崩れた。リグルドとリグルは申し訳なさそうにしてる。
それに、衣服も露出しすぎて問題だ。目に困る。
リグルによれば、技術を持った者がここにはいないみたいだ。
光輝「だったら、調達することは出来ないのか?」
リグルド「うむ、今まで何度か取引をした事のある者達が居ります。衣服の調達もですが、器用な者達なので、家の作り方も存じておるやも・・・」
光輝「ふむ。リムル、」
リムル 「ああ。これじゃあどうにもならないから、ちょっと会いに行ってみるか・・・どこの誰だ?」
リグルド「ドワルゴンに住む、ドワーフ族です」
リムル (ドワーフ・・・!)
光輝「ドワーフって確か・・・鍛治の達人だよね?」
リムル「ああ!こりゃ行くっきゃないな!そのドワルゴンとやらに行ってみる。リグルド、留守の間は任せてもいいか?」
リグルド「はっ!お任せあれ!」
リムル「光輝も一緒にどうだ?」
光輝「そうだな。行ってみるか。」
俺とリムルはドワルゴンという国に行く準備をし始めた。
準備を終えた俺、リムル、リグル達数人とドワルゴンに行ったことがあるというゴフタがランガ達、嵐牙狼族の背中に乗る。ちなみに俺はリムルと一緒にランガの背中に乗っている。
光輝「よし、行くか!」
リムル「ああ。それじゃあ、いってきまーす!」
リグルド達「いってらっしゃーい!」
俺達はドワルゴンに住むドワーフに会いに行くために、村を出て出発した。ランガ達、嵐牙狼族はとても早くて、村がもう見えなくなった。ゴブリンの足では2ヶ月はかかると言ってたけど、これならドワルゴンに早く着きそうだな。
・・・ん?待てよ。よくよく考えたら、オーロラカーテンを使えば、そのドワルゴンという国にすぐ行けるんじゃないかな?・・・まぁ、いっか!
それと、なんかゴブタの顔がすごいことになってたな。
村を出発してから数時間が立ち、夕方になっていた。
俺は休憩中、持っているレジェンドライダーケミーカードを確認していた。俺が所持してるのは、クウガ〜ガッチャード、2号ライダー、一部のダークライダーのカードだった。
いやまさかこんなに持ってるなんて思ってもなかったけどね。
光輝 (レジェンドの力は確かにすごい。でも、まだ俺は仮面ライダーになったばかりだ。その力を使いこなせていない。)
この世界の事はまだよく分かってない。リムル達が住む村の他にどんな奴らがいるのかも、分からない。
もしかしたら、強い奴だっているかもしれない。そんなのと戦うことになったら、今のままじゃダメだ。
この力を使いこなすために、みんなを守れるように、俺自身も強くならないとな。
カードをしまってそう考えてると、リムルとリグルの話し声が聞こえた。
リムル「リグル君、君のお兄さんは誰に名前を貰ったんだ?」
リグル「はっ!兄はゲルミュッドという魔人に名前をもらいました。見どころがあるからと。」
リムル「ゲル・・・?」
リグル「ゲルミュッド。魔王軍の幹部です。」
リムル「ふーん。」
2人はそんな話をしていた。リグルに兄がいたのか。
ってか、なんか魔王軍とか聞こえたぞ。まさか魔王もこの世界に存在するのか?もし俺が、その魔王と戦うことになるって考えると・・・ゾッとする。出来れば関わりたくないものだな。
するとリムルはランガの元へ行って俺は親父の敵、主で不満じゃないか、って聞いていた。
光輝「リムル、さっきの話、どういうことなんだ?」
リムル「ああ、聞いてたのか?いや、光輝が来る前に起きた話なんだけど・・・」
リムルの話によれば、俺が村に来る前ゴブリンとランガ達が進化する前の牙狼族との戦いがあったみたいだ。その戦いでリムルがランガの父親を倒したそうだ。
ランガにとって、リムルは父親の敵って訳か。
それで気になって聞いてみたらランガ自身、思うところはあるらしいが、リムルには感謝してるみたいだ。
光輝「俺が来る前に、そんな事があったのか。」
リムル「まあな。ま、今はリグルド達とランガ達は仲良くやっているから。」
次の日、俺達は再びランガ達に乗って、目的地であるドワルゴンに向かっていく。
その夜、焼いた肉を食べてる中、リムルはゴブタに質問をする。
リムル「そういえばゴブタ、ドワーフの王国ってどんなところだ?」
ゴブタ「え、えっとすね、正式には『武装国家ドワルゴン』と言う名称っす。天然の大洞窟を改造した美しい都っすよ。ドワーフだけでなく、エルフや人間も多いことで有名っす。」
リムル「エルフ!」
光輝「エルフもこの世界にいるんだ・・・。」
エルフという名を聞いたら、リムルはそわそわしだした。
俺は、そんなリムルが、何か変なこと考えてるような気がしたため、軽くチョップしておいた。
リムル「な、何するんだよ!」
光輝「リムル、お前何か変なこと考えてなかったか?」
リムル「そそそそんなことないぞ!それよりゴブタ君、続きを話したまえ。」
ゴブタ「は、はいっす!」
誤魔化したな。まあこれ以上聞くつもりはなかったからいいけど。
そしてゴブタは続きを話す。
ゴブタ「ドワーフの王、ガゼル・ドワルゴは、英雄王と呼ばれる人物で、国民からも慕われてるんす。」
光輝「今更なんだが、そのドワルゴンという国に魔物のリムル達が入っても大丈夫なのか?」
リムル「確かに、光輝は人間だから問題はないけど、俺達は魔物だからな。」
リグル「その心配はいりません。ドワルゴンは中立の自由貿易都市。王国内の争いは、王の名に於いて禁止されております。」
光輝「ほう・・・。」
リグル「それを可能としているのは、武装国家ドワルゴンの強大な軍事力です。この千年、ドワーフ軍は、無敗なんです。」
千年も無敗とはすごいな。
確かにそれなら、ドワーフの王の不興を買おうとする奴は少ないって事なのか。
なら、自分から何かやらかすようなことをしなければ問題はないか。
ゴブタ「自分が行った時は、門の前で絡まれたっすけど・・・。」
リグル「トラブルなんて、起こらないですよ。」
光輝「おいリムル、さっきフラグが立ったような気が・・・」
リムル「ああ、俺もなんか嫌な予感してきた・・・」
次の日、俺達は武装国家ドワルゴンへと到着した。
ドワルゴンには俺とリムル、そして案内役としてゴブタが行くことになり、リグル達は留守番。
リムル「光輝、ゴブタ、行くぞ。」
光輝「ああ。」
ゴブタ「はいっす!」
リグル「お気をつけて・・・」
リグル達に見送られ、俺はリムルを抱えて、ゴブタとドワルゴンに入る為の列に並ぶ。
光輝「かなり並んでいるな。」
リムル「それにずいぶん厳しいチェックだな?」
ゴブタ「はいっす、でも中に入った後は自由に動けますけどね。」
光輝「そうか。」
?「おいおい!」
光輝・リムル・ゴブタ「「「ん?」」」
背後から声が聞こえたので振り向いた。
いたのは、ガラが悪そうな2人の冒険者だった。
冒険者A「魔物がこんな所に居るぜ。」
冒険者B「まだ中じゃねぇし、殺しても良いんじゃねぇの?」
うわーフラグ回収しちゃったよ。
案の定絡まれました。
光輝「ゴブタ、前に来た時もこんな風に絡まれたのか?」
ゴブタ「は、はい。ここでボコボコにされたんす。」
リムル「絡まれたんだ・・・じゃあ、しょうがないか?」
ゴブタ「弱い魔物の宿命みたいなもんなんすよ・・・・」
俺達は絡んできた冒険者を無視してそう話していた。
冒険者A「おい!雑魚い魔物のくせに、こっち無視してんなよ!」
冒険者B「てゆうか、しゃべるスライムってレアじゃね?見せ物として売れるんじゃね?おい兄ちゃんそのスライム俺らに売ってくれる?」
光輝「・・・は?」
いきなりリムルを売ってきてとか言ってきたよコイツ。
俺もすごくムカついてきた。
リムル「光輝、ゴブタ。」
ゴブタ「はっ、はいっす!」
光輝「なんだ?」
リムル「俺がどうにかするから、光輝は下がって、ゴブタは後ろを向いててくれ。」
ゴブタ「はいっす!」
光輝「リムル、俺も手伝うよ?」
リムル「いや、俺1人で大丈夫だ。」
そう言ってリムルは、前に出る。
本当に大丈夫だろうか?
リムル「・・・おい、さっき言った雑魚い魔物ってのは、俺のことか?」
冒険者A「ああ?てめーに決まってるだろうが!スライムなんざ、雑魚中の雑魚だろ!」
リムル「ククク・・・いつから俺がスライムだと勘違いしていた?」
冒険者「違うってんなら、さっさと正体を見せな!」
リムル「いいだろう。見せてやろう!この俺の真の姿を!」
すると、リムルが黒い煙に包まれる。
煙がはれると、リムルはランガに似た巨大な姿になった。
光輝 (あの姿、ランガ達とは違う。まさか、進化した姿なのか?)
巨大な狼の姿となったリムルを見た冒険者は、ビビって逃げ出すのかと思ったが、逃げなかった。
冒険者B「ふ、フン!どうせ、見た目だけで大した事ないだろ!」
冒険者A「おい!お前らも来い!5人でやっちまうぞ!」
光輝「待て。」
2人の冒険者は仲間を呼ぶと5人となった。逃げてくれた方がよかったのにな。
そしてリムルに攻撃してこようとしたため、俺は5人の冒険者を止め、リムルの隣に立つ。
まあ、リムルなら心配はいらないと思うが、念の為だ。
5人の冒険者は、俺のことを睨んできた。
冒険者A「ああん!なんだよテメェ、邪魔すんのか!」
光輝「魔物1体に対して、5人掛りはちょっと卑怯じゃないか?何人かは、俺が相手をしてやろう。」
冒険者B「はあっ?俺達を舐めてんのかテメェ!?」
冒険者C「武器も持ってねえくせに、どうやって相手すんだよ!」
確かに俺は、剣や防具は持ってないよ。
その代わり、
『レジェンドライバー!』
レジェンドライバーを腰に装着し、1枚のカードを取り出し、バックルに装填する。
『CHEMYRIDE!』
光輝「変身。」
『LE-LE-LE-LEGEND!』
俺は仮面ライダーレジェンドに変身した。
5人の冒険者は驚いた表情をしていた。
男性A「なんだあれ!?」
男性B「へ、変身したぞ!?」
男性C「カッケー!」
後ろにいる人達も仮面ライダーレジェンドの姿に驚いていた。
冒険者A「す、姿が変わったからなんだっていうんだ!」
冒険者B「どうせ見掛け倒しだ!」
光輝「見掛け倒しかどうかはやれば分かる。さあ、ゴージャスタイムだ。」
俺は5人の冒険者に近づく。
5人のうち、3人が俺に攻撃を仕掛けてきたが、攻撃を避けたり受け流したりして、軽く投げ飛ばしたり、蹴り付けてやったりした。
もちろん手加減はしている。冒険者達に大怪我をさせたくないからな。
冒険者C「こ、コイツ・・・強いぞ。」
冒険者A「クソ、たかが1人相手に怯むな!」
まだ向かって来るのか。
俺は内心ため息を吐いた。仕方ないと思い、ある1枚のレジェンドライダーケミーカードを取り出す。
光輝「見せてやる。レジェンドの力を。」
俺は、取り出したレジェンドライダーケミーカードをバックルに装填してドライバーを操作する。
『CHEMYRIDE!GO GO GO GORGEOUS KUUGA!』
俺はゴージャスクウガに変身し、冒険者の1人を蹴り飛ばした。
リムル「おおー!クウガになった!」
光輝「行くぞ。」
俺は攻撃してきた2人の冒険者を避けて、1人はパンチを繰り出して後退させ、もう1人は蹴りで怯ませ、服を掴んでそのまま大きく投げ飛ばした。
5人のうち、2人を気絶させた。
残りの奴らは狙いを変えて、リムルに攻撃を仕掛けた。
ま、その攻撃全部、無意味だったけど。それでも冒険者達は、攻撃を続けた。
リムル「お前ら、良い加減にしろ!!」
すると、冒険者達の攻撃にイラっと来たのか、リムルがとてつもない威圧を放った。
光輝「ちょ、待てリムル!」
俺は止めようとしたが遅かった・・・
リムルの威圧により、冒険者は気絶したのだが、後ろにいた関係ない人たちも巻き込まれていたからだ。
俺は変身を解除してリムルに近づいた。
光輝「リムル、お前完全にやらかしたな。」
リムル「んなもんわかってるよ!」
兵士「こらー!そこのお前らー!!」
すると、ドワーフの兵士が俺達の元にやって来る。
すぐにリムルは元のスライムの姿に戻った。
兵士「・・・スライム?」
リムル「・・・テヘペロ!」
リムルはそんな対応をするが、当然それで許される訳もなく、俺達は投獄されてしまった。
リムルは樽にぶち込まれて、俺はドライバーとカードを没収された。
その後、カイドウというドワーフに事情聴取され、何があったのかを説明した。
光輝「・・・という訳で、俺達は喧嘩を売ってきた奴に、その喧嘩を買っただけです。」
リムル「うるさくして、すんませんした!」
カイドウ「まあ、目撃者の証言と完全に一致するな。それと、お前さんはなんか金色の姿に変わったとかなんとかって。」
光輝「ああ。あれは俺が変身した姿だ。」
カイドウ「ほお。変身ね・・・何か特殊なスキルでも持ってるのか?」
光輝「まあ、そんな感じ。」
カイドウ「なるほどな・・・」
まだ、なんか疑われてるな。
だからと言って、仮面ライダーのことを言う訳には行かないし、どうしたものか。
そう考えてると、1人の兵士が慌てた様子でやってきた。
兵士「隊長、大変だ!鉱山でアーマーザウルスが出て、鉱山夫が何人も怪我を負ったそうだ!」
カイドウ「何だと!で、アーマーザウルスは?」
部下「既に討伐隊が向かいましたから大丈夫です!けど怪我が酷い上に、回復薬も戦争の準備の為とかで殆ど備蓄がない!」
カイドウ「回復術師は?」
部下「それが討伐隊と一緒に行って見習いしか・・・」
カイドウ「くそ!」
どうやら、大変な事になったらしいな。
するとリムルは樽から出て来て、そのまま牢屋から出て、カイドウに話しかける。
リムル「旦那、旦那。」
カイドウ「あっ!おい!何勝手に出てんだお前!」
リムル「まあ、まあ、それどころじゃないんでしょ?これ、必要じゃないですかね。」
リムルが、樽を指差す。
ふとリムルが入っていた樽を見ると、なんか薬みたいなのがたっぷり入っていた。
カイドウ「それは?」
リムル「回復薬だ。飲んで良し、かけて良しの優れものだ。」
リムルはそう言う。これ、回復薬なんだ。
とりあえず俺もリムルに続いてカイドウに言う。
光輝「怪我人がいて回復薬が必要なんだろ?なら、持っていって試してみればいいじゃないか?」
俺とリムルの言ったことにカイドウは考えていた。
まあ、リムルのような魔物から提供された物なんて普通なら使おうとは思わないだろう。
だが、カイドウはすぐに牢屋の中に入り、蓋を勢いよく叩き閉めて樽を担いだ。
カイドウ「お前、牢の中で大人しくしてろよ。」
リムル「ああ。」
そうして、カイドウは部下と共に行ってしまった。
それから1時間くらい経過し、もう夜になっていた。
リムルは暇潰しで、粘糸という糸であやとりをしたり、いつまでも寝ているゴブタを宙吊りにしたりした。
・・・にしてもゴブタの奴、随分と図太いな。
ちなみに俺は何もすることもなかったから少し寝ていた。
すると、カイドウが、三人のドワーフを連れて戻ってきた。
カイドウ「助かった!ありがとう!!」
ドワーフA「イヤ!あんたらがいなかったら死んでた!ありがとう!」
リムル「いえいえ!」
ドワーフB「今でも信じられんが、千切れかけてた腕が治ったよ!」
光輝「よかったな。」
ドワーフC「ウンウン・・・ウンウン。」
リムル (何か言えよ!)
光輝 (何か言ってくれよ。)
その後、俺達は釈放され、レジェンドライバーとレジェンドライダーケミーカードを返してもらい、とある家に案内された。
カイドウ「それにしても、あんなすげぇ薬は初めて見たぜ。礼と言っちゃあ、何だが、俺に出来る事なら、何でも言ってくれ。」
光輝「それなら、頼みがある。」
俺達は顔を合わせて頷き合い、ご馳走になったパンとシチューを食べながらカイドウに村に来てくれる鍛治師を紹介して欲しいと頼んだ。
カイドウ「なるほど・・・そういう事なら、腕の良い鍛治師を紹介しよう!」
リムル「それは助かります!」
光輝「ありがとうございます。」
カイドウ「礼なぞ不要だ!任せとけ!」
俺達の頼みにカイドウは承諾してくれた。
そして翌日、俺とリムルは、カイドウが言っていた腕の良い鍛治師の元に行くことになった。
ドワルゴンでの話は前編、中編、後編に分けて投稿します。
次は打ち上げまでです。
それではまた次回。