転生したら仮面ライダーレジェンドになれた件   作:ランカー

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ドワーフの王国にて(後編)

カイジン「しかし恐れ入ったよ。俺の渾身の一振りがあっという間に量産されるとはね!」

 

光輝「俺も驚いたよ。まさかリムルにあんな事が出来るとはな。」

 

リムル「それほどでもないさ。カイジンのオリジナルが素晴らしかったから、俺はそれを解析して魔鉱塊を使ってコピーしただけだ。」

 

カイジン「・・・正直、思う所はあるが、今度は、旦那が真似出来ない様な物を作るってもんだ!腕が鳴るぜ!」

 

リムル「そうこなくっちゃ!」

 

 リムルがそう言われたカイジンは、複雑そうな顔をしたがすぐにそう言って酒をグイッと飲み、リムルもそう言った。

 やはり思うところはあるのだな。まあ、ロングソード一本作るのに時間が掛かるってのにあんなにあっさりと量産させられればな・・・

 

エルフママ「お兄さん、お酒のおかわりする?」

 

光輝「ああ。なら、リムルと同じ物を。」

 

エルフママ「はーい。」

 

 店主であるエルフママにそう聞かれて、俺はリムルが飲んでる酒を頼んだ。

 言っとくが俺、酒は強い方だからまだまだ飲むつもりでいる。

 それに、前世ではこういう店は来たことないし、こうやって楽しむのもありだな。

 

エルフ1「ねえねえ、スライムさんにお兄さん、これやってみない?」

 

リムル・光輝「「ん?」」

 

エルフ1「これ!」

 

 向かい側に座っているエルフがそう言って、手を動かす。

 近くには、水晶が置かれていた。

 

エルフ1「私これ得意なんだよ?結構すごいって評判なんだから。」

 

リムル「へ、へぇ〜」

 

光輝「(その動き、その水晶・・・)なるほど。占いだな?」

 

エルフ1「正解!」

 

 やはり占いだったか。

 にしても、リムルはなんかガッカリしているようだった。

 一体なんだと思っていたんだ?

 

光輝「それで、何を占ってくれるんだ?」

 

エルフ1「そうね〜折角だから、スライムさん達の『運命の人』を占ってみない?」

 

リムル・光輝「「運命の人?」」

 

エルフ1「じゃあ、まずはスライムさんからね。」

 

 そうして占いが始まり、リムルの運命の人が水晶に映し出された。

 映ったのは、白い服を着たマントを羽織っており、5人の子供達に囲まれた黒髪の女性だった。

 この女性がリムルの運命の人か・・・。

 

カイジン「おい、その人もしかして・・・爆炎の支配者、シズエ・イザワじゃねえか?」

 

光輝「爆炎の支配者?」

 

リムル「有名なのか?」

 

カイジン「自由組合(ギルド)の英雄で見た目は若い人間さん娘だが、何十年も活躍してたんだ。今は引退して、どっかの国の若手を育てるって聞いたなあ。」

 

 ほう、英雄なのか。それなら相当の実力者なのだろうな。

 にしてもシズエ・イザワか・・・逆から読むとイザワ・シズエ、俺と同じように日本人の名前になるな。

 

光輝「リムル、この女性は俺達と同じ日本人じゃないか?見た目も日本人だし、名前も・・・」

 

リムル「ああ、漢字にすると井沢静江になるしな。」

 

エルフ1「スライムさん、運命の人、気になるんだ?」

 

エルフ2「ずるーい」

 

リムル「え?あ、いや・・・」

 

 俺達がそう話してると、リムルはエルフ達にそう言われてしまう。

 まあ、気になるのは仕方ないさ。リムルの運命の人で、同じ日本人だからな。

 シズエ・イザワ、俺もいつか会ってみたいな。

 

エルフ1「じゃあ、次はお兄さんの番ね」

 

光輝「ん?ああ、頼む。」

 

 俺の運命の人を占い始めた。

 すると、水晶に映ったのは和服を着ていて、2本の角が生えた桃色の髪の女性だった。

 

カイジン「おいおい、コイツはもしかして大鬼族の上位種の鬼人じゃねか?えらく別嬪だなあ!」

 

 水晶に映った女性が俺の運命の人ってことか。

 いつか、どこかで会えるのか?

 

?「良いんですか?こんな所でのんびりとしてて。カイジン殿?」

 

 カウンター席に座っていた一人の男性がカイジンに向けてそう言ってきた。随分と偉そうだな。

 

カイジン「・・・大臣のベスターだ。」

 

光輝「カイジンの言っていた大臣か・・・。」

 

リムル「いかにも、嫌な奴って感じだな。」

 

 確かにリムルの言う通り、いかにも悪い奴だ。

 なんか、気分が悪くなってきたな・・・

 

ベスター「遊んでいる場合なのですかな?確か、ロングソードの納品の期限は・・・」

 

カイジン「さっき、納めてきた。」

 

ベスター「期限に間に合わなければ・・・えっ?納めてきた?」

 

カイジン「ああ。きっちり、20本。」

 

ベスター「そ、そんな・・・」

 

カイジン「納品書を確認するか?」

 

ベスター「そうですか・・・受けた仕事を期日内にやるのは、当たり前の事です。」

 

 ベスターは動揺するが、すぐに咳払いしてそう言った。

 やはり、無理だと分かってカイジンに頼んだんだな。

 この2人を見る限り、いかにも仲悪そうだな。

 

ベスター「それよりもそれですよ、それ。」

 

リムル「えっ、俺?」

 

ベスター「いけませんなぁ。そっちの男はともかく、こんな上品な店に、下等な魔物を連れ込むなんて・・・気分が悪くなる。」

 

 ベスターはリムルを見てそう呟く。

 それを聞いた俺は軽くイラッとしたが、堪えた。

 

ベスター「おい、この店は、魔物の連れ込みを許すのか?」

 

エルフママ「魔物といっても、無害そうなスライムですし・・・」

 

ベスター「はぁ?魔物だろうが、違うのか?スライムは魔物と違うとぬかすのか?」

 

エルフママ「い、いえ。そのような訳では決して・・・まあまあ、大臣さん。一杯いかがですか?」

 

ベスター「・・・フン。魔物には、これがお似合いよ。」

 

 エルフママは酒を渡したが、ベスターはそう言って渡された酒をリムルにかけたのだ。

 

エルフ2「スライムさん!大丈夫?」

 

リムル「あぁ、大丈夫だよ。」

 

光輝「貴様・・・!」

 

ベスター「なんです?何か文句あるのですか?」

 

 俺はこの男を殴り飛ばしたかったが、我慢した。 

 この男は、これでも大臣なんだ。下手に手を出したら、面倒事になるだろうし、だが、友達にこんなことしたんだ。殴らなければ気が済まない。

 どうしたものかと考えてると、カイジンが立ち上がり、ベスターを殴る。

 

ベスター「ぐはっ!?」

 

カイジン「ベスター!俺の客達に舐めた真似しやがって!覚悟はできてんだろうな!」

 

ベスター「き、貴様・・・!私に対してその様な口を・・・!」

 

カイジン「黙れ!!」

 

ドルド「カイジンさん・・・!」

 

ガルム「程々にね・・・」

 

リムル「顔はダメだよ、ボディだよ。」

 

光輝「・・・やりすぎるなよ。」

 

 カイジンは再度ベスターを殴り、後ろにいた従者を巻き込んでそのまま倒れて気絶した。

 

リムル「良いの?そいつ大臣でしょ?」

 

光輝「マズイ事になるんじゃないか?」

 

カイジン「・・・リムルの旦那に、光輝の旦那。腕の良い職人を探してるんだろう?俺じゃあ、ダメかい?」

 

リムル「ええっ!?良いの!?」

 

カイジン「ああ!」

 

光輝「やったな。リムル。」

 

 だが、喜んだのは束の間。俺達はやって来たカイドウ達に手錠をかけられ、リムルは鎖で拘束された。

 ま、当然か。大臣を殴ったんだからな。

 

カイドウ「なあ兄貴、何やったんだい?」

 

 カイドウは、呆れ顔でカイジンに何やったんだと聞いた。

 

カイジン「フン!そこのバカ大臣が、リムルの旦那に失礼なことをしやがるもんだから、ちぃとお灸を据えてやっただけよ。」

 

カイドウ「ちょいとって・・・大臣相手にそれはまずいだろ。とにかく、こっちも仕事だから、裁判まで拘束させてもらうぜ。」

 

リムル「裁判?」

 

光輝「この国には裁判があるのか?」

 

カイドウ「まあな。おい。」

 

 カイドウは部下に指示を出した。

 そして俺達は連行され、牢屋に。

 そこには、宙吊りにされてもなお、未だ寝ているゴブタが居た。

 

リムル「ロングスリーパーかい!」

 

 リムルはそう言い出す。

 まあ、そう言いたくなるのは分かる。

 裁判まで俺達はカイジン達と話をした。あのベスターがカイジンの事を目の敵にしてる理由を聞いたり、ドワーフ三兄弟もカイジンに着いていくみたいで村に来てくれる事になって、リムルがこき使うから覚悟しろと言って、そしてみんなで笑い合った。

 

 二日後、裁判が始まった。

 

兵士「ガゼル・ドワルゴ王の、お入りである!」

 

 ドワルゴンの王、ガゼル・ドワルゴがやって来た。

 あれが、この国の王、ガゼル・ドワルゴンか。見ただけで分かる。この男は強いな・・・

 

裁判長「これより、裁判を始める!一同、起立!」

 

 そうして、裁判が始まった。

 武装国家ドワルゴンの裁判では、王の許しがない限り、当事者ですら発言は許されないらしい。

 許可なく発言すれば、即有罪になると言うことか。

 そのため、俺達には弁護人が必要となるが・・・

 

弁護人「とこのように、店で酒を嗜んでいたベスター殿に対し、カイジン達は複数で暴行を加えたのです。」

 

 俺達の弁護をしてくれるはずの弁護人がそう言い出したのだ。

 弁護してくれるのではなかったのか?まさか・・・

 

カイジン「買収されたな。」

 

光輝「やはり・・・」

 

リムル「あの野郎・・・!」

 

 まさかここまでするとはな・・・!

 牢屋で話してた時、ベスターは悪人ではないとカイジンはそう言っていたが、俺にはそう思えなかった。

 

ベスター「王よ!どうか、この者たちに厳罰をお与え「ゴージャスじゃないな。」なっ!」

 

リムル「えっ!?」

 

カイジン「はっ!?」

 

 俺は我慢出来ず、そう言ってしまった。

 ベスターはもちろん、リムルとカイジン達も驚いている。

 

裁判長「貴様!有ざ「うるさいぞ。口を閉じろ。」ッ!」

 

リムル「ちょ、光輝!」

 

 軽く睨みつけて裁判長を黙らせ、慌ててるリムル達をほっといて、俺はガゼル・ドワルゴンに視線を向ける。

 

光輝「ドワルゴンの王、ガゼル・ドワルゴン。貴様は分かってるはずだ。弁護人(コイツ)の言ってることが、嘘だと言うことを。なのにこのまま裁判を続けさせるつもりなのか?」

 

ベスター「き、貴様!何を勝手な「黙れ。貴様如きが口を出すな。」ひっ!!」

 

 俺はそう言って睨みつけて、ベスターは尻餅をついた。

 なんとなくだが、俺には分かる。弁護人(コイツ)の言ってる事は嘘であることをガゼル・ドワルゴンは見抜いている。

 なら、このまま裁判を終わらせる訳がない。

 するとガゼル・ドワルゴンは息を吐き、カイジンに視線を向ける。

 

ガゼル「・・・久しいな、カイジン。息災か?」

 

カイジン「っ!・・・はっ!王におかれましては、ご健勝そうで何よりです。」

 

 カイジンとドワーフ三兄弟は跪き、カイジンはガゼル・ドワルゴンにそう返答した。

 

ガゼル「カイジンよ、余の元に戻ってくる気はないか?」

 

 カイジンに向けて言ったガゼル・ドワルゴンの言葉に、ベスターは驚いた表情をしていた。

 

カイジン「・・・恐れながら王よ、私はすでに新たな主を得ました。この契りは、私にとって宝です。これは、例え王命であっても、覆ることはありません。」

 

兵士「無礼な!」

 

 その場にいる兵士達が、槍を向ける。

 俺はオーロラカーテンを出そうと考えたが、その必要はなかった。

 

ガゼル「・・・で、あるか。」

 

 ガゼル・ドワルゴンは手を挙げると、兵士達は槍を向けるのをやめる。

 

ガゼル「判決を言い渡す!カイジン及びその仲間は国外追放とする。今宵、日付が変わって以降、この国に滞在することは許さん。余の前より消えるが良い!」

 

 ガゼル・ドワルゴンは、俺達に国外追放の判決を言い渡した。

 どうにか国外追放だけで済んだか。俺は大きく息を吐いて安堵した。

 だが、ガゼル・ドワルゴンは寂しそうだった。そしてカイジンも涙を流していた。

 こうして裁判は終わり、退室しようとした俺はガゼル・ドワルゴンに呼び止められた。

 

ガゼル「お前の名は?」

 

光輝「・・・天野光輝だ。」

 

 ガゼル・ドワルゴンに俺の名を聞かれたため、名乗りそのまま退室した。

 その後、買収された弁護人とベスターがどうなったのかは知らない。

 俺達は、荷造りを終えたカイジン達と共に、カイドウ達に見送られる事になっていた。

 

カイドウ「兄貴、元気でな。」

 

カイジン「迷惑をかけたなぁ。お前も元気で。」

 

カイドウ「リムルの旦那に光輝の旦那。兄貴を頼む。」

 

光輝「ああ。」

 

リムル「心配ない。こき使うだけさ。」

 

カイドウ「判決に則り、カイジン及びその一味は国外追放とする。早々に立ち去れ!」

 

 カイドウ達は門の内側に戻り、そのまま門は閉じられた。

 

光輝「さて、行くか。」

 

リムル「ああ。森の入り口で俺の仲間が待っている。」

 

 門が閉じるのを見てから、俺達はカイジン達と共に、リグル達がいる所へ歩き始めた。

 裁判とか色々あったが、職人を連れて帰る事が出来てリムルは嬉しそうだった。

 にしても・・・

 

光輝「リムル、何か忘れてるような気がするんだが・・・」

 

リムル「奇遇だな。俺もそう思ったところだ。」

 

 リムルも同じ事を思ったらしい。やはり何かを忘れてるようだ。だが一体何を・・・

 そう考えてると、ドワルゴンの方から勢いよく俺達の方にやってきた者がいた。

 

ゴブタ「リムル様ーーー!光輝さーーーん!オイラを忘れるなんてひどいっすよーーー!!」

 

リムル「あっ。ゴブタ忘れてた。」

 

 そう。嵐牙狼族(テンペストウルフ)に乗ったゴブタだった。

 そう言えば、牢屋に宙吊りにされたままだったな。

 リムルがゴフタを宥める間、俺はドワルゴンの方を見ていた。

 ガゼル・ドワルゴン、魔王だけでなく、あのような強者もこの世界にいるとはな。もし、ガゼル・ドワルゴンのような強者と戦うことになれば今の俺ではダメだ。もっと強くなろう。本物のレジェンドである鳳凰・カグヤ・クォーツやディケイドの門矢士、そして他の仮面ライダー達のように。俺はそう決心した。

 

ガゼル「弁護人は捕らえたか?厳罰に処せ。」

 

?「は!」

 

ガゼル「あのスライムと天野光輝(ミツキ・アマノ)の動向を監視せよ。決して気取られるなよ。絶対にだ!」

 

?「は!」

 

 ガゼル・ドワルゴンは後ろにいる部下にそう命令し、部下は動き出した。

 

ガゼル「あのスライムは、化け物だ!まるで『暴風竜ヴェルドラ』の如く!そして天野光輝(ミツキ・アマノ)。あの男も底しれぬ力を持っている。」




光輝の運命の人を誰にしようか考えてたら遅くなってしまいました。

次回はシズが登場します。
リクエストも募集してます。

それでは、また次回。
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