森で助けた5人をゴブリン村へと案内し、リムルと共に様子を見に行ってみると・・・
?「ちょっ!それ、俺が狙ってた肉!」
?「酷くないですか!?それ、私が育てていたお肉なんですけど!」
?「旦那方!こと、食事においては、譲れないでやんすよ!!」
テントからそんな声が聞こえた。
会話からしておそらく食事しているのだろう。
そして、リムルがリグルドの方を見る。
リグルド「すみません・・・腹ペコだと言うので、食事を・・・」
光輝「ほう。良いじゃないか。」
リムル「そうだよ。困っている人を助けるのは、良い事だよ。」
リグルド「ははっ!ありがとうございます!今後とも、精進したいと存じます!」
リムル「うんうん。」
リグル「リムル様、光輝殿。どうぞ。」
光輝「ああ。」
リグルが天幕の布を上げて中に入ると、必死の形相で食事をしている3人の姿があり、シズエ・イザワは正座して仮面を着けたまま普通に食事をしていた。器用だな。
そしてバトラーも行儀よく座って食事をしていた。
光輝『リムル、さっきからアイツらを見てるが、知り合いだったのか?』
リムル『ああいや。そういうわけじゃなくて、どっかで見たことある気がしたら、洞窟で遭遇した3人だ。』
光輝『洞窟?ああ、リムルが言っていたヴェルドラが封印されてた洞窟か。』
俺とリムルは思念伝達でそう言う。
ちなみに、前までは出来なかったが、リムルのおかげで、思念伝達と魔力感知が出来るようになった。
にしてもあの3人、あんな必死になって食べてるとは、相当お腹が空いていたんだな。
リグルド「お客人。大したもてなしは出来んが、寛いでおられますかな?改めて、ご紹介しよう!こちらが我らが主、リムル様である!」
「「「主!?」」」
バトラー「なんと、主でしたか!」
リムル「・・・主で悪いか?」
リグルドが4人にそう言うと、必死に焼き肉を食っていた3人組は、飲み込み、そして驚いた。無論バトラーもな。
それに対しリムルは少し不機嫌気味にそう言った。
?「い、いや・・・」
?「ただのスライムではないと思っていましたが・・・」
前に座ってる男と向かい側に座ってる金髪の女性がそう言った。
まあ、困惑するのも無理もない。俺もリムルが主だと知った時は驚いたし。
?「じゃあ、アンタは?」
光輝「ん?俺はこの村にいさせてもらってるだけだ。主でもなんでもない。」
ハチマキを巻いた男に聞かれたため、俺はそう答えた。
そう。俺はリムルの友ってだけで主ではない。
リムル「初めまして!俺はスライムのリムル!悪いスライムじゃないよ!」
シズ「ぷっ・・・!」
リムルが困惑してる3人とシズエ・イザワとバトラーに向けてあのゲームのセリフ言ったのだ。
すると、シズエ・イザワは吹き出す。
リムルが言ったセリフを知ってるって事か?となるとやはり、日本人の可能性大だな。
?「これは、失礼しました。まさか、魔物に助けられるとは、思ってもいませんでしたが・・・助かりました。」
?「あ!お肉、ありがとうございます!とっても美味しいです!」
?「どうも、助かりやした・・・。こんな所で、ゴブリンが、村を建設中とは、思っていませんでした。」
バトラー「本当に助かりました。ありがとうございます。」
3人組とバトラーは俺達に向けてそう言った。
ちなみにシズエ・イザワは、マイペースに食事を続けていた。
光輝「それで、お前達は何が目的でこの森に来た?」
?→カバル「俺はカバル。一応、このパーティーのリーダーをしている。こっちが・・・」
?→エレン「エレンです〜!」
?→ギド「ギドと言いやす。お見知り置きを。」
カバル「で、この人達は行く方向が同じという事で、臨時パーティーになった・・・」
シズ「・・・シズ。」
バトラー「私はバトラーと申します。」
光輝「ご丁寧にどうも。俺は天野光輝だ。」
俺がそう聞くと5人は名乗ったので、まだ俺も名乗ってなかったため、名乗ることにした。
すると、俺の名前を聞いたシズは驚いた様子だった。
そしてカバルは、この森に来た理由を話してくれた。
ジュラの大森林の周辺の国家の1つであるブルムンド王国のギルドマスターからこの森の調査を依頼したらしい。
ヴェルドラが消えた後魔物の活性化や何かしらの変化があるかもしれないとの事だ。
光輝「なるほどな。それで森の調査に。 (リムルからヴェルドラの事はある程度聞いてはいたが、そのヴェルドラが消えた影響はかなり大きく出ていたと訳か・・・)」
リムル「俺らは見ての通り、ただ町を作っている最中なんだが・・・自由組合的に、問題あるか?」
カバル「いや、大丈夫だろ。」
エレン「そうね・・・自由組合が口を出す問題じゃないしね。国はどうなんだろ?」
ギド「うーん・・・あっしには、分かりません。」
光輝「そうか。とりあえず、お前達は疲れているだろう。今日はここに泊まるが良い。」
バトラー「よろしいのですか?」
光輝「構わん。な、リムル?」
リムル「ああ。ゆっくり疲れを癒してくれ。」
カバル・エレン・ギド・バトラー「「「「ありがとうございます!」」」」
リムル「丁重にな。」
リグルド・リグル「「はっ!」」
そうして、5人はこの村に泊まる事になった。
その後、俺はリムルと共に丘の上にいたシズの元にやって来た。
光輝「シズ、少し良いか?」
リムル「聞きたい事があるんだけど、その、シズさんって・・・」
シズ「スライムさん。さっきのは、ゲームの話だよね?『悪いスライムじゃないよ』って。」
シズはそう言ってリムルを抱き抱えた。
やはり、俺達と同じ日本人だったか。
シズ「私はやった事がないけど同郷の子から聞いてね。あなた達も、日本人だよね?」
光輝「ああ。そうだ。」
俺がそう答えるとシズは仮面を外し、嬉しそうに笑みを浮かべた。
シズ「そっか・・・会えて嬉しいよ!スライムさんと光輝くんは、どうして?」
リムル「いやぁ・・・それがさぁ、刺されて死んじゃってさ。」
シズ「刺されて・・・?」
リムル「気が付いたら、こんな素敵な姿に。」
光輝「俺も同じだ。通り魔から子供を庇って刺されて、それでこっちに。ま、顔は前世と全く違うが、リムルと違って俺は人間のまま転生したけど。」
シズ「そっか・・・2人は、転生者なんだね。大変だったね。」
リムル「シズさんは、違うのか?」
シズ「私は・・・召喚者だから。」
リムル「召喚・・・」
光輝「召喚者って?」
リムル『光輝、ヴェルドラから聞いたんだけど、召喚者ってのは魔法使いが30人以上で何日もかけて異世界から呼び出すんだ。それで、強力な兵器としての役割が期待されていて、召喚者は召喚主に逆らえないよう魔法で魂に呪いを刻まれるんだって。』
光輝『なんだって・・・!』
リムルの質問にシズは悲しそうな表情をしてそう答えた。
シズの言った召喚者という言葉に首を傾げたが、リムルが思念伝達で召喚者について教えてくれた。
兵器だの呪いだの、ひどい話だな。俺達のような異世界の人達をなんだと思ってるんだ・・・!
リムル「シズさんはいつ頃召喚されたんだい?」
シズ「ずっと昔。街が燃えて、炎に包まれて・・・」
リムル「戦争?」
シズ「空から爆弾が降ってきて・・・」
光輝「空襲・・・となると、東京大空襲か。」
シズ「お母さんと一緒に逃げていて・・・」
リムル「お母さんは?」
リムルがそう聞くと、シズは目を伏せた。
それを見て俺は理解した。シズの母はその時に・・・
リムル「すまない・・・あそうだ!面白い物を見せてやるよ!」
シズ「面白い物?」
そう言うと、俺とシズさんの周囲にある部屋が映し出された。
これは、人間だった頃のリムルの部屋か?でも、なんで部屋なんだ?
そう考えてると、テーブルに置いてあるパソコンの画面にエルフの姿が映し出された・・・っておい。
シズ「エルフさん?」
リムル「うわぁぁ!違う!そうじゃない!そうじゃない!」
シズ「綺麗だったよ?」
リムル「違う、違う!こっちこっち!」
光輝「リムル、お前・・・」
リムル「だから違うって!そんな目で俺を見るなよ光輝!」
俺は思わずジト目でリムルを見てしまった。
ったく、何を見せるのかと思ったら・・・
映像が変わり、戦争が終結し、人々が復興に励み、そして俺達が知る日本となり、最後に現在の東京が映し出された。
・・・最初からこれ見せればよかったじゃないか。
シズ「凄い!まるで絵葉書で見た、ニューヨークの摩天楼のよう。」
リムル「戦争が終わって平和になったよ。街も経済も発展した。」
シズ「良かった・・・お母さんにも見せてあげたかったな。」
光輝「リムルは、こっちの世界でみんなが平和で幸せに暮らせる町を作りたいんだよな?」
リムル「ああ。」
シズ「そうなるといいね。」
リムル「なるさ。きっと。」
光輝「俺も協力する。一緒にそんな町を作っていこう。」
リムル「おう!ありがとうな!あ、そうだ。光輝、せっかくだし仮面ライダーの事も教えてやれよ。」
シズ「仮面ライダー?それって、光輝くんが変身した姿の?」
リムル「ああ。そうだよ。」
光輝「構わないが、俺はお前のように記憶を見せる事は出来ないぞ。」
リムル「そこは大丈夫だ。俺が協力するから。」
光輝「分かった。じゃあ、頼む。」
リムル「おう!」
俺がリムルに頼むと映像が変わり、俺達の目の前にショッカーと戦っている仮面ライダー1号の姿が映し出された。
シズ「この人は・・・?」
光輝「仮面ライダー1号。1971年に誕生した最初の仮面ライダーだ。」
そこから、2号、V3、ライダーマン、X、アマゾン、ストロンガー、スカイライダー、スーパー1、ゼクロス、ブラック、ブラックRX、真、ZO、J、クウガ、アギト、龍騎、ファイズ、ブレイド、響鬼、カブト、電王、キバ、ディケイド、W、オーズ、フォーゼ、ウィザード、鎧武、ドライブ、ゴースト、エグゼイド、ビルド、ジオウ、ゼロワン、セイバー、リバイス、ギーツ、そしてガッチャードといった、歴代の仮面ライダーが戦ってる姿が映し出される。
シズ「この人達は・・・?」
光輝「全員、仮面ライダーだ。」
リムル「こんなに居たんだ・・・」
そう。仮面ライダーはたくさんいる。
みんな、悪しき存在から幾度となく人々を、そして世界を守って来たんだ。
カグヤの言葉を借りるなら、どのライダーも実にゴージャスだった。
シズ「あれ?光輝くん、さっき映ったディケイドっていう仮面ライダー、君が変身してた仮面ライダーに似てるよ。」
光輝「ん?ああ、似てるのは当然だ。仮面ライダーレジェンドは、ディケイドを参考にしてるからだ。」
シズ「?」
次に仮面ライダーレジェンドの変身者、鳳凰・カグヤ・クォーツについて映し出された。
カグヤは幼い頃、強大な力を持つ謎の組織ハンドレッドが襲撃してきたことによって平穏が崩され、彼の祖父も亡くなってしまう。亡くなる前に祖父は『お前の輝きで、この世界を必ず豊かにするんだ・・・!』と言い、カグヤは祖父とそう約束した。
その直後にカッシーンに襲われそうになったその時、仮面ライダーディケイドに助けられて、カグヤは生き延びた。
そしてカグヤ自身も仮面ライダーになるために、ライダーシステムを開発した。それこそが、ディケイドへのリスペクトを込め、ゴージャスに輝かせた仮面ライダーレジェンドだった。
リムル「まさか、そんな過去があったなんてな・・・」
シズ「そうだね・・・」
その映像を見終えたリムルとシズはそう言った。
光輝「カグヤにとって、輝くことが戦いなんだ。カグヤがゴージャスに輝くことで注目が集まり、ハンドレッドはカグヤだけを狙う。実際、そのおかげで市民の被害は激減したそうだ。」
リムル「輝くことが、戦いか・・・」
シズ「凄いんだね。たった1人で迫り来る脅威と戦ってるなんて・・・」
光輝「ああ。俺もいつか、カグヤのように強く、そしてゴージャスに輝きたいんだ。」
リムル「そうか。光輝ならなれるよ。」
シズ「うん。応援してる。」
光輝「ありがとう2人共。」
2人がそう言ってくれて、俺は感謝する。
すると、突然シズが胸を押さえる。
リムル「シズさん!?」
光輝「シズ!大丈夫か?」
シズ「・・・ええ。多分。」
そう言って、仮面を着ける。
本当に大丈夫なのか?
シズの心配をしていると、カイジンがやって来た。
カイジン「リムルの旦那、ちょっと良いかな?新しく家を建てる場所の相談がしたいんだが・・・」
リムル「ああ。光輝、シズさん先に戻る。」
光輝「分かった。」
リムル「じゃあ!」
シズ「じゃあ。」
カイジン「邪魔しちゃったか?」
リムル「うるさい。」
カイジン「照れんなよ。」
リムル「そんなんじゃねぇし。」
カイジン「顔が赤いぞ。」
リムルはカイジンに揶揄われながら、村へ戻っていった。
残った俺はもう一つシズに聞きたいことがあったから、聞くことにした。
光輝「ところでシズ、バトラーとはいつ知り合ったんだ?」
シズ「バトラーさんとは数ヶ月前だよ。魔物に襲われてたところを助けたの。あの人、各地を放浪してたみたい。」
光輝「放浪?」
シズ「うん。バトラーさん、私に会う前、色んな人に執事として仕えてたみたいなの。でも、仕えてた人が亡くなったり、馬が合わなかったりで・・・」
光輝「それで仕えてた人から離れ、行く宛もなく放浪していた訳か。そしてバトラーは、シズに出会い、そのまま共に旅をして現在に至ると言うことか。」
シズ「うん。」
バトラーにそんな事があったのか。
やはり、俺の知ってるバトラーとは少し違うな。
そう考えてると、シズは再び胸を抑えて膝をつけてしまう。
光輝「シズ!本当に、大丈夫なのか?」
シズ「だ、大丈夫だよ・・・そんなに心配しないで・・・」
光輝「シズ・・・一旦、村へ戻るぞ。休めば楽になるはずだ。」
シズ「・・・うん。」
俺はシズと共に村へ戻り、シズを休ませた。これで少しは楽になってくれるといいんだが・・・
にしても、なんだ?さっきから凄く嫌な予感がする。
何かが起きようとしているのか?
バトラー「光輝様、ここにいらしてたのですね・・・?どうか、したのですか?」
テントから出た俺の元にバトラーがやって来た。
俺はバトラーならシズの事で何か知ってるのではないかと思い、聞いてみることにした。
光輝「・・・バトラー、お前に聞きたいことがある。」
バトラー「私でよければ、何なりと。」
光輝「さっきもそうだったが、お前達を助けた時もシズの様子がおかしかった。お前は、何か知っているか?」
バトラー「!それは・・・いえ、あなたにも知る権利はありますし、光輝様、心して聞いてください。」
光輝「なんだ?」
バトラー「・・・シズ様には、もう時間がないんです。」
光輝「っ!?」
バトラーがそう言って、俺は驚いた。
果たして、何が起ころうとしているのか。
次回はイフリート戦です。
光輝がシズをどう救うのか、楽しみにしててください。
リクエストも募集しています
それでは、また次回