【本編完結】呪術高専伝タフ(続編投稿済み)   作:魚の肝

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いいんですか あの男を愚弄しても


BATTLE.25 しゃあっ ◇哀しき過去…

 

 ◇◇◇

 

 タフによる俺の治療が始まった。

 

 「ククク…針治療を行うヤンケ」

 

 プス プス プス

 

そういってタフは与の身体中に針を刺し込んでいく。刺し込んだところから痛みが引いていく。常に全身の毛穴から針が刺される様な痛みを感じてきた俺が物理的に痛みが引いていくなんて何とも不思議な話だ。

 

 

 そしてタフは感覚の通っていない俺の右手のツボと下半身のツボをついていく。しかしコレはいくらつかれてもまるで治っている気がしない。圧されている様に感じないのである。明日になろうと明後日になろうと一向に治る気配がない。

 

 「なあタフ……何故そこまで俺を助けようとするヤンケ? タフが幾ら俺に活法を施しても治らない可能性だってあるヤンケ 無駄な結果に終わってしまうヤンケ」

 

 「…………………」

 

 俺の問いに対してタフは数秒間押し黙るも口を開く

 

 「この活法は元々、ワシのおかんに施すつもりやったヤンケ」

 

 

 

 

 ◆◆◆

 

 これはワシの転生前の話になってしまうのだが伝えておこうと思う。

 

 ワシの元のおとんはクズを超えたクズで、ワシのおかんを孕ませたにも関わらずおかんの財産を奪ってからおかんを捨てた。医者からは中絶を薦められたが、おかんはそれを拒否し、ワシを産んでくれた。

 

 おかんの身内とは既に縁を切っていたらしく、ワシを育てる為に身体をはって働いて、子供だったワシの面倒をみてくれた。

 

 しかし、おかんはある日過労による病で倒れてしまった。

 

 当時中学生だったワシはアルバイトを掛け持ちし、治療費と生活費を稼がなければならない事になった。

 

 だがそんなワシにも日々の楽しみがあったのだ。

 

 

 

 「この漫画………神!!」

 

 

それが漫画 タフ・シリーズだった。

 

 

 おかん曰く糞おとんが以前読んでいた漫画らしく、貧乏なワシにとってタフは唯一の娯楽だった。

 

  

 そしてタフ・シリーズで知ったのが活法であり、ワシは自分の力でおかんを治そうと、スマホで独学で活法を研究した。これで何とかおかんの病気を治すのだと…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてある日、おかんが死んだ。

 

 

 

 朝起きたら既におかんは安らかに死んでいた。どれだけおかんをゆすっても、どれだけおかんの名前を泣きながら叫んでも、おかんは安らかに目を閉じたままであった。

 

 

 辛かった……唯々辛かった……今思い出すだけでも辛いんだ…… 知らなかった……自分の身内が自分から消えるのがこんなにも辛いだなんて………

 

………でもワシはこれをきっかけにタフ・シリーズを更に読み込んだ。孤児院に入ってからもワシはタフ・シリーズを手放そうとはしなかった。タフ・シリーズがワシの心の支えとなったのだ。ヤンキーに喧嘩を売っては打ち勝ち、そこからヤンキー達と戦友になった。孤児院の他の子供達とも戦友になった。ワシは誰かと闘いたいと同時に誰かと繋がりたかったのだ……

 

 

◇◇◇

 

 「ワシは……もう身内を失いたくないんや……みんなと一緒にいたいんや…だからみんなを守れる様に強くなりたいんや まあ誰かと闘いたいって気持ちもあるからバランスは取れているんだけどねっ」

 

 

「……そうか…………」

 

 与は何とも言えない表情をしていた。予想外にタフが武術を習得した経緯が予想以上に重かったのである。むしろ唯強くなって強い奴と闘いたいなどの様な異常戦闘愛者なのではないかとすら思っていた。

 

 「だからムター!ワシは辛い思いしてるお前を見捨てたくないんだ お前を助けたいんだ。」

 

 「…………」

 

 その言葉で与が数秒間沈黙した。

 

「………タフ……すまない……辛いことを思い出させてしまった……」

 

 「マイ・ペンライ! うーっそんな事よりも早くやらせろ 続きをやらせろ」

 

 その言葉を聞いた与は左手をワシに差し出した。それは決してツボをついて欲しいという意味ではなかった。

 

 「ありがとうタフ……俺を救おうとしてくれて……」スッ

 

 

「お礼を言うのが早いっすね 忌憚のない意見って奴ッス クククク…俺なんてお前の身体を完璧に回復させる芸を見せてやるよ」スッ

 

 

  ガシッ

 

 

 若干強めに握手をしたものの与は全く顔を歪ませていなかった。数日間の活法によって天与呪縛の針に刺される様な痛みは完全に消失したようだ。

 

 「なにっ 痛がっている様子がまるでないっ ワシの活法が効いてるんやっ」

 

「ああ!効いてるぅ 効いてるぞっ タフ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◇◇◇

 

 

 「真夜中に食べるご飯は麻薬ですね……もうハマっちゃって……ここんとこ毎日です」

 

タフは放課後から夜まで与の介護をしていたこともあり、食事を取る時間が遅くなっていた。ロビーに向かおうとすると思わぬ人物に出会した。

 

 

 「…………………………………………」

 

 

真依が虚な目をして、椅子に座り、頬を突いていた。

 

 「うぁぁぁ…ま 真依ちゃんが椅子に練り座っている。」

 

「何しに来たの……? ウン・スタ?」

 

 真依は虚な目をしたままタフの方を見て掠れた声でそう言ってくる。今の真依の心が曇りきっているという事はタフから見ても明らかであった。

 

 

 「………あかんやん一人で抱え込んだら…真希ちゃんや皆んなが悲しむで」

 

 「いきなり何よウン・スタ…私の事はほっといてよ!」

 

真依は目を血走らせてタフを睨みつけるが、タフは全く動じず、真依の相席に座った。

 

 「おいおいほっとく訳にはいかないでしょうが 今の真依ちゃんは見るからに心に闇を抱えているんだ 心が蝕まれているんだ ダーク・ハートなんだ」

 

 「………」

「真依ちゃんはワシにとって大切な女性なんやから 真依ちゃんの心が癒されるならワシ何でもするで 心が苦しくて悲しくて暴れたいとか泣きたいとか そんなん思たらいつでもワシにぶつけてくれ この大胸筋でなんぼでも受け止めたる ワシ めっちゃタフやし 」

 

 

 「……ッ…タ……ッ…フ…君……ッ」ポロッ ポロ

 

 その言葉がトリガーとなり、真依の必死に抱え込んだものが崩れ、涙となって溢れ出した。

 

 

 「タフッ……ゥッ…エグッ……私には……レイプされた過去があるのよ……!」

 

「なにっ……」

 

 

 

 

 

 

 ◆◆◆

 

 

 強姦(レイプッ)

 本気で抵抗すれば抵抗なんてされないという意見がある

 その人に聞きたい あなたは男尊女卑の家庭に生まれたのですか?

 

 「いやあああ  やめてッ やめてください直哉様ッ!!」

 

「僕ってタチ悪いよなあ…根っからのドブカスの癖に呪霊討伐任務は真面目にやってるから呪術も体術も鍛えまくってるし……禪院家次期当主候補だし…

   従妹(いとこ)もいけるしな ヌッ

 

   「いやあああああああああ」

 

 

   ボッ ボッ ボッ パンパン パンパン

 

  「お゛っ゛お゛ッ゛ お゛ ん゛ っ゛」

  

 その拳は固くて早くてまるで隕石の様

 

     ゴッ

 

 一発顔面に打ち込まれただけで痛みと恐怖で身体が動かない

 

 

  「ククク…女は男の三歩後ろを歩くものなんや…」ニタ~ッ

 

 (死ぬよりマシ…いや…死んだ方がマシだった………)

 

 

 ◇◇◇

 

 「そして私の姉の真希が呪術師になる事になり、相対的に私もならなきゃ行けなくなって…結果的に禪院家を離れられ…少しずつ傷が癒えていった。 でも完全に回復することはなく、寝てる時ときのフラッシュバックに悩まされ自己崩壊寸前の状態になる……いつもギリギリで生きてる感じ……もう死んでしまいたいと思っちゃたりもする……」

 

 恐らく今日ロビーいたのも寝ていた時の夢で強姦をフラッシュバックしてしまったからなのだろう、

 

 

 タフはそんな真依の事が 好きで 痛ましくて…どうしようもなく哀しかったから………

 

 

 

 

 

 ガバッ

 

 

  「え………?」

 

 

 抱きしめた

 

 

 

 「ワシが真依ちゃんを命懸けで守る…だから大丈夫だ!心配すんな!」

 

 

(禪院家……糞…………殺す!)

  

 

 

 

 

 

 

 

  




第五話でおかんは物心つく前に他界したって書いてたのに今回では中学生の頃に死んだって書いてるんだよね猿くない?

タフ坊のキャラクター・ボイスは誰がいいのか教えてくれよ

  • 岩田光央
  • 小野坂昌也
  • 福山潤
  • 岩崎諒太
  • サクーシャ
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