【本編完結】呪術高専伝タフ(続編投稿済み)   作:魚の肝

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今回のタフはクレバーなのん


BATTLE.28 しゃあっ 舐めプをするのは麻薬ですね…

 

 「人の心とかないんか?」

 

「ああ人の心か あんたらドブカスすぎるからもういらない」

 

 

 

タフは禪院家の術師達をおよそ半分ほど失神K・Oさせた所で遂に真依を強姦した張本人、禪院直哉がヘラヘラとした笑みを浮かべながら姿を現した。

 

 

 

 

 「あなたが"禪院直哉"ですか?どういう負け方をしたい?失神KOか?それともギブアップか?」

 

「せやでっ そういう君は宮沢鬼龍……いや……宮沢熹一君ことタフ君やね?」

 

 

  直哉はタフの挑発をスルーし、現在他人の姿をしているタフをタフだと見破った。

 

 「なにっ……なんでやーっ なんでバレたあっ」

 

 「さっきから灘神影流灘神影流と馬鹿みたいに叫んでたらそいつが謎の武術、灘神影流の使い手の宮沢熹一やってアホでも分かるわ」

 

「うるせーっ "灘神影流"を叫ばねぇと気合いが入らねぇんだよ!!」

 

直哉に見事に見破られたタフはなんの抵抗もなく顔をぶん殴り元のタフの顔に戻す。

 

 「無理に戻さんで良かったやん ブッサイクになったなあ」

 

「すみません この姿の方が残酷になれるんです」

 

 「タフ君今東京校の夜蛾学長から謹慎食らって京都に滞在しとるらしいやん?俺が夜蛾学長にタフ君が禪院家襲撃したってチクッたらタフ君どうなってしまうんやろなぁ…w」

 

 「それがどうした?いっぺん死んでみるか?」

 

タフは直哉の脅し全く動揺せずに唯々直哉を鬼の形相で睨みつけていた。

 

 (チィッ ()()()()A()が潰れたあっ まっ プラン・Bを決行すれば良いだけなんだけどねっ)

 

 「何とか言ったらどうなんやタフ君 あ─────っ?」

 

 

「……………ドブカス野郎」

 

「あ゛? 今何か言ったかタフ?」

 

「人面獣心のドブカス野郎と言ったんですよ 禪院直哉 禪院家次期当主候補でありながらまだ成人もしていない真依ちゃんをレイプしたって聞いた時はさすがにびっくりしましたよ」

 

 

 (なにっ……?直哉の奴真依を犯してたのか……?あいつまだ15だぞ…?)

 

 

(直哉坊ちゃんがまさかロリコンとは微塵も思わんかったわい…)

 

 

タフの言葉に甚壱と長寿郎が若干引き気味で直哉を見つめるも直哉はそんな事気にせずに僅かに口角を吊り上げる。

 

 「はっはぁ──────っ 英雄 色を好むと言うやないか腕っぷし(コレ)が強い奴は性器(コッチ)も強いんや! はーっ それに比べ真依ちゃんのはハッキリ言ってガバガバやったな〜っ アレは多分僕以外の相手もしとるわ」

 

直哉は得意気に既にかなり()()()()タフを挑発し、さらにタフの怒気を強めた。

 

「ヘドが出るほどおぞましい……俺なんかお前を()()()使()()()()潰す芸を見せてやるよ」

 

 

 

 「へっ 何が術式を使わずに…や…術式持ってへん癖に

 

 …噂になっとんで?『タフは術式を持ってないクソゴミ』やって…wどーせさっきの顔も誰かの術式に頼っとったんやろw」

 

 

「あのう、御託はいいからさっさと始めましょうか?」

 

 

 その言葉を聞いた瞬間、甚壱と長寿郎が再度戦闘体勢に入るも

 

 

 

 

 

 「二人は手ェ出すなやぁー! 術式持っとらへん雑魚なんて俺一人で十分や! ねぇパパ?」

 

 

 

 直哉が後ろを向くと屋敷の中から喉を酒で焼けまくった低く老いていながらも威厳のある声で「ハッ…好きにするがいい!!」と返ってきた。彼が禪院家26代目当主であり、直哉の父親 禪院直毘人である。

 

 「というわけやタフ君。ここは禪院家や。だから…君がどれだけ泣いてもわめいても だーれも助けに来ないんやで !」ニタ~ッ

 

「ゴングを鳴らせっ 死合開始だあっ!!」

 

 

     

       ビュソ ゴオッ

 

 

 

 二人がほぼ同時に動き距離を詰めて近距離戦を仕掛けていく。

 

 

 

  ボボボボボボボボ パパパパパンパパン ドゴッ

 

 

 「ぐはあっ」

 

「舐めんなやーっ! コッチはカウンター込みで動き作っとるんや! 雑魚の武術なんか命中するかあっ!!」

 

(は……速やすぎる……速すぎを超えた速すぎ)

 

タフは直哉の高速の打撃技の応酬で身体中に直哉の拳が面白い様にヒットする。更にトドメといわんばかりに直哉は自分の足で高く跳躍し、タフの顔面目掛けて回し蹴りをお見舞いさせようとする刹那、タフは信じがたい事実を目の当たりにする。

 

 

 

    ビュオッ

 

 

 

 (な…なんだあっ?! これは…間違いない…!

 

 灘神影流"鷹鎌脚"だあっ!

 

 しかも先ほどの直哉の跳躍力と蹴りの早さから察するにこれは鳳腿(ファルコン・フット)を持つ人間が放つ本物の"鷹鎌脚"だあっ!)

 

 

 

 

 

  鳳腿(ファルコン・フット)

 

 タフ・シリーズに登場する非常に稀有な剛脚の一種、風を切る様に空を飛ぶ隼の如き疾さと軽やかさを誇る。

 

 その腿をあろうことか禪院直哉が有していたのだ。

 

 

 

 (禪院直哉の正体見たり!血も涙もない鳳腿(ファルコン・フット)の持ち主だったのかあっ)

 

 

 "鷹鎌脚"は渾身の蹴撃として放てば、例え呪力を使わずともスイカがまるで鋭利な刃物を用いたかのように綺麗な切り口で切断される凄まじい切れ味を発揮する。

 

 

 

ビュソッ  クンッ 

 

 「はひーっ!」

 

ビタッ

 

 「なにっ?!」

 

「ちょーっとの間フリーズしてもらうで」

 

 

 「 」(な…なんだあっワシが薄い板になっちまったあっ)

 

 タフはその蹴りを間一髪で避けるも、タフは直哉に触れられる。次の瞬間、タフは等身大のボードの様になり、動けなくなった所を直哉の"鷹鎌脚"が再度タフに襲いかかる。

 

 

 ヒュソ ドゴオッ パリンッ

 

 「ぐはあっ」

 

  ガリッ パクッ ビチャチャチナャドバドバ

 

 タフの顔面に"鷹鎌脚"が直撃した。タフの身体がボードの様になってから丁度1秒後元に戻り、タフの顔面から血がドバドバと流れる。

 

  「クソったれが───っ! しゃあっ 灘神影流"破心掌"!」

 

「は────っ クッソトロいでぇっ! 眠ってしまいそうやわ!!」

 

直哉はタフの当たれば相手の心臓を停止させる程の威力を誇る"破心掌"を闘牛の猛突進を赤いマントを巧みに操り華麗に回避する闘牛士の様に直哉はいとも簡単にいなしてカウンターにエルボーをタフの顔面に打ち込む。

 「うがあっ」

 

「嘘や〜ん弱すぎやろ扇や蘭太君達はこんなんに負けたん?まあ俺が強いだけなのかも知らんけどなぁ〜」

 

 「はあっ……はあっ……はあっ……しゃあっ!!」

 

 「おっと」ビタッ

 

 「 」

 

  ドガアッ パリィソ

 

直哉に触れられタフは再度1秒間フリーズし、その間に直哉にドロップキックを浴びせられる。

 

 「か………かはあっ」ビシャ

 

 「俺の術式"投射呪法"は自身の視覚を画角として予め1秒間の動きを24コマで決めることで加速する事ができるんや。

 

 術式は相手にも付与する事ができるがその相手が1秒24コマ分の動きを作れへんと1秒間フリーズすんねん。

 

 そして僕はこの術式を連続して使う事で音速を超える程のスピードを出す事ができる。ここまで言えば分かるやろ?僕とタフ君とじゃ人間としての基本性能が違うんや!!」

 

 

 ドゴッ

 

 「おがあっ おええっ」ブバッ

 

 術式の開示により呪力が更に上がった直哉のボディ・ブローでタフは吐血する。

 

 「禪院家の人間をここまでコケにしてくれたんや…簡単には殺さへん…身も心もバキバキにへし折って最後は俺にタフ君は無様な姿で土下座するんや!!」 ゴッゴッ

 

 「……………………」ゴフッ ガハッ

 

 「実を言うとな…タフ君と真依ちゃんの結婚は僕も賛成やねんで?だって落ちこぼれ同士互いに心の傷舐め合ってる姿なんてめちゃくちゃ滑稽でオモロイやん?まあ〜真依ちゃんなんて僕から言わせれば身体しかいい所のない性処理するためだけの道具ヤンケ 何ガチ恋しとんねんって感じやけどね」

 

 「き…貴様ーっ真依ちゃんを愚弄するかaドゴッぐはあっ!」

 

「 そして俺が真依ちゃんをレイプしたって勘違いしてる様やけど……真依ちゃんは自分からパンティ脱いだんじゃボケッ!!」

 

「どこまで外道なんだてめぇは!!」

 

 

 パァソ ゴッ ガン ガッ ズザザザザザ

 

 

 直哉の術式を用いた高速の正拳突きがタフの顔面にモロに入り、強烈な衝撃音と共にタフは遠くに吹き飛ばされる。

 

 

 「まっ がんばり賞ってとこやn」

 

「も…もう……死合いは……終わり……ですか……?」ヨタ……ズザ……

 

タフは身体全身を殴打されながらも立ち上がり直哉を睨みつける。そんなタフに直哉は悪辣な笑みを浮かべた。

 

 「クヒヒヒヒ……当たり前やん……タフ君は俺の前で全裸で土下座すんねんからこの程度で済ませるワケないやん」

 

「負ける訳にはいかへん……負ける訳には…いかへんのじゃあっ!!」

 

 

 

 

 

 ◇◇◇

 

 

一体何十分経ったのであろうか。タフは未だ直哉に一方的にボコられているだけだ。攻撃を避けられ、フリーズさせられを延々と繰り返している。

 

 しかしながら、この死合いに違和感を抱いていたのは…不思議な事に直哉の方であった。

 

 

 ─────────違和感。

 

 

 「タフ君って言われてるだけ"タフ"やね。まぁそれ以外がゴミなんやけど」

(幾らなんでもタフすぎるやろ…!?さっきから俺ずっとタフ君殴っとんねんで?!)

 

 

─────────違和感。

 

 (しかも一向にタフの動きのキレが鈍くならへん)

 

 

──────────違和感。

 

 (そして何より……タフが蘭太達と闘ってた時よりスピードが見るからに落ちとる……?!…いや…恐らく俺がそう感じてるだけや……!こうしている間にも俺が"あっち側"に近づけてる証拠や! 五条君や"あの人"の様に……俺も一刻も早くあっち側に立つんや!!)

 

 「…………………………………」

 

(ククク…()()()()()()()や!後は直哉がワシに触れるだけでいいんだ。触れさえすればなぁ)

 

 「これで終わりやぁ!!!」

 

そう言って直哉はタフに触れ、1秒間動きを停止させようと試みる。

 

 

 

 

 

         バビュソ

 

 

 

 「なにっ?!」

 

────────しかしこの瞬間、戦況が大きく覆る。

 

 

 タフは直哉に触れられ一秒間フリーズするどころか加速し、それに戸惑っている直哉に接近し関節技を極める。

 

 

        ガキィッ

 

 

 「しゃあっ "飛翔閻魔固め"!!」

 

 「グッ……アッ……カッ……」

 

 タフは直哉の首を両足で挟んでから地面に倒し、 そのまま首、両足、左手を極める。 地獄に堕ちた罪人を裁く閻魔大王の様に情容赦なく一瞬にして生死を決するその関節技は、一度極まれば脱出はほぼ不可能もがけばもがくほど骨が歪み筋肉を締め付ける。

 

 「クククク…関節技はもう相手を極めるまでの動きが既に決められてるの 1秒24コマのアニメを作るんじゃなくて既に()()()()()()()

 

「タ………タフ……このドブカ……アァッ………」ミシッミシッ

 

 「ククク…動けば動くほどにこの関節技から抜け出せなくなってゆくんだ。お前はもう言わばハエ取りトラップに引っかかったハエなんだ。」

 

 

 「チィッ………………」

 

「いやーっ 直哉にボコされてた時ウケそうだったぜぇ…なんせワシの思い通りに動いてくれるんだからな」

 

「ッッッ??! ううんどういうことや?!」

 

「教えてやるわけないだろ!バーカ!」

 

 

 タフの計画の種明かしなのだが、タフは『直哉に舐めプをさせる』気でいたのだ。特級呪霊との戦闘で舐めプをかまし、その結果両手を吹き飛ばされたタフだからこそ考えついた自分の勝率を極限まであげる作戦であった。

 

 

 

 相手は術式異常愛者の禪院家の坊ちゃん。そして真依曰く「禪院家の中でも特に腐った性格」と称されている。術式を有していない相手ならばとことん舐めプを行う性格なのであろうと推測したタフは『タフは術式を持っていないクソゴミ』という噂を拳で自身の顔を変えた状態で言いふらした。

 

 タフは周りの人間が自分を見ただけで冷ややかな目を向ける程に噂が広まった時を頃合いとして、禪院家を襲撃する様計画していたのだ。

 

 

 更に、タフが先程直哉に一方的にボコされていたのは実は自分は弱き者であると直哉に思い込ませる為の演技であり、

 

 その間の直哉の攻撃は肉体を呪力の膜で覆い攻撃を減衰させる灘神影流の防御技"氣膜"を直哉に自分が攻撃をしっかりと喰らっている様に見せる為要所要所で使用することによって、重傷になる様な攻撃は防御し、多少血反吐を吐く程度の軽傷はわざとモロに喰らった。

 

 その結果、幾ら術式の開示で呪力が上がるとはいえ、直哉に彼の術式の詳細を吐き出させる事に成功したのだ。つまり、直哉は『タフに自分の能力の詳細をベラベラ喋る』という舐めプをかましたのだ。

 

 直哉の舐めプはそれだけに留まらず、『タフ君は僕一人で十分や 甚壱と長寿郎は手を出すな』と息巻き、挙げ句の果てには『タフの無様な姿を見たいが為に半殺しで済む様に力加減を行う』計三つもの舐めプをかましたのだ。

 

 そして直哉はタフが弱き者であると見事に勘違いし、術式による1秒間のフリーズをタフに何度も使用した。『どうせタフはこの1秒間のフリーズを突破出来ないであろう』……と。その結果タフに簡単に突破されてしまうのだからとんだ笑い話である。

 

 (ワシ自身…幾らワシが弱者の振りをしても直哉が術式の開示を行うとは限らなかったし、それ以前に直哉にワシに術式がないという噂を耳にしていない可能性だってあった事も分かっていたんだ……しゃあけど……やるに越した事はないし、実際成功したわっ それに失敗した時は弱者の振りなんかやめて全力で闘うからバランスは取れているんだけどねっ)

 

 「舐めプは楽しいんだよネ…気持ちいいんだよネ…だから直哉はワシに対して舐めプをかますんだよネ…しゃあけど…その舐めプが敗北の一番の要因になってしまうことがあるらしいよ まあワシも舐めプして死にかけたから人の事言えないけど………」

 

「タフゥ………術式持っとらんノミカスごときがこのおr…………ッッッ??!!」

 

 (なっ………と…………甚爾くん??!)

 

 その時直哉の目にはタフと禪院甚爾が重なって見えた。

 

  (な…なんでや…何でタフのカス野郎が甚爾君に見えるんや……ま…まさか…タフがあっち側とでもいうんか……?い…嫌や……こんなゴミクズがあっち側にいるなんて認めへん……!!あっち側に立つんは…俺や!!)

 

        

          ドスッ

 

 「なにっ」

 

  ブシャ─────────ッ

 

タフは突然自分の右脇腹に激痛が走ったかと思えばそこから恐ろしい勢いで血が噴き出る。タフが気を取られた隙に直哉は力ずくで脱出した。

 

 

 「ククク…何かと思えば……タイマンの真っ向勝負で…… それ(ドス)はダメだろ…ちゃんと正々堂々勝負せんかい えーっ」

 

「はっ これは殺し合いやで?まだただの喧嘩としか思ってへんタフのオツムには驚かされるw………ッッッ??!!」

 

直哉が自分の左手に目をやると、あり得ない方向に曲がっている事に気づいた。

 

 「ククク…ワシは右脇腹にドスが刺さっただけ、直哉は左手が骨折しただけで勝負はこれからやん!」

 

 

 「ケッ! 上等や!全裸で土下座させるなんてやめや!今此処でぶち殺したるわ!」

 

 

 

 

 ◇次話…タフの運命は………?! 






「そして僕が真依ちゃんをレイプしたって勘違いしてる様やけど……真依ちゃんは自分からパンティ脱いだんじゃボケッ!!」

直哉が真依ちゃんにパンティを脱がす様に脅したらしいよ。

タフ坊のキャラクター・ボイスは誰がいいのか教えてくれよ

  • 岩田光央
  • 小野坂昌也
  • 福山潤
  • 岩崎諒太
  • サクーシャ
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