【本編完結】呪術高専伝タフ(続編投稿済み)   作:魚の肝

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 前の話を見返してみると直哉が術式の詳細言いふらしてるだけでなく、タフ相手に『コイツは僕一人で十分や』と息巻いてたり『タフに無様な姿を晒させよう』と全力で殺そうとせずに力加減するしでタフの事めちゃくちゃ舐め腐ってて我ながら爆笑しちゃったんだよね凄くない? 

 タフの作戦にまんまとハマりすぎてるじゃねぇかよ えーっ!?

 ※つまり俺が言いたいのは前の話の舐めプの所云々の所を少し編集してるってことなのん


BATTLE.29 しゃあっ 禪院直哉をグッチャグチャに崩壊させるんだっ これはセッ○ス以上の快楽だっ!!

 

 「ククク…ワシは右脇腹にドスが刺さっただけ、直哉は左手が骨折しただけで勝負はこれからやん!」

 

 

 「ケッ! 上等や!全裸で土下座させるなんてやめや!今此処でぶち殺したるわ!」

 

 二人は再度構えを取り、戦闘態勢に入る。舐めプ…演技…そんなものは微塵も存在しない極限にまで洗練された戦闘が今繰り広げられようとしていた。

 

 (ココからはもう止まらん!! さっきみたいなヘマはせん!!……力は重さと速さ!! 最高速度でぶち抜いたる!!)

 

(似我者生 象我物死 師の教えを守りながらも創造を加える者は成長し…ただ模倣する者は死んでいく……相手は超高速で移動しながら攻撃してくる……灘神影流"霞突き"………周囲や相手が認識すらできない速度で打ち込む打撃技……それを……蹴り技として応用するワ…!!)

 

 

 

 

 

 「……………………………」

 

 

 

「……………………………」

 

 

 

 

 互いにほんの少しずつ"魔会い"へと近づいていく。直毘人は2人の闘いの一部始終を肴に酒を飲むつもりでいる為その領域には入ろうとはしないし、甚壱と長寿郎がこの"魔会い"に足を踏み入れようものならものの数秒で倒れ骸と化すであろう。最早誰も、タフと直哉、2人だけの時間を止めるものはいない。

 

 

 

 

 

 ビュオオオォオオォオオオ ガサガサガサガサ

 

 

 

 

  強い秋風で木々が揺れる。それでも2人は仕掛けてこない。

 

 

 パラ

 

                パラ

 

    パラ

 

 

         パラ

 

             

 

                           

 

 

   その秋風で枯れ葉が散って行く。それでも2人は仕掛けてこない。

 

 

 

 

  パラ

 

 

          パラ

 

                         パラ

 

 

 

 

 

 

 

   パラ        

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

           スッ

 

    

         「「ッッッ!!!!!!!」」

 

 

 

 

 

       ブァアアアァァアア 

 

 

 

 

  

  ドドドドッッ

 

 

                 ガッ

 

 

 ボボボッ

  

 

    ビュッ

       

 

               パァアソ

 

 

 ギャリギャリ

 

 

 

 地面に落ちていた枯れ葉が一斉に舞い上がった瞬間2人の姿は消え失せ、禪院家の庭園全体に強烈な2種類の打撃音が奏でられる。

 

 

 「き………消えた……じゃと??!!」

 

 「いや……違う……速すぎて見えないだけだ………音だ……音しか聞こえない…………」

 

 

 

「馬鹿者が甚壱よく見てみろ! ほら!そこで2人が殴り合っているだろu…あぁっ! もうあそこで闘t……今度はそっちか!! ブアッハハッハ こりゃ酒を飲んでる暇がないわ!!」

 

 2人の攻防戦を甚壱と長寿郎は見ることができないもののただ呆然と眺め、直毘人は甚壱と長寿郎に解説を交えて観戦を楽しむ事にした。

 

 

 

 

 

 (しゃあっ!! これが灘神影流 宮沢熹一オリジナル"霞蹴り"じゃあっ!!)

 

 

 

タフは高速の打撃技"霞打ち"を足技その名も"霞蹴り"として転用し、"霞蹴り"で地面を蹴ることで、最高速度の直哉を僅かながらに上回る程の高速移動方法を確立した。 

 

 

 

 本来"霞突き"を会得するためには「沸騰したお湯をはった鍋の中にある石を手で素早く掴んで全て取る」というハンド・スピードを狂的に鍛え続ける行為を必要とする。

 

 

 今回はその"霞突き"を足技に変化させるという事は「沸騰したお湯をはった鍋の中にある石を全て足で素早く掴んで全て取る」という修行を通常ならばしなければならないのだろう。

 

 

 

 しかしタフは持ち前の天与呪縛によるフィジカル・ギフテッドをいかしてその過程を省き、"霞蹴り"を会得する事に成功した。

 

 

 

 

 (は………速い……なんて速さや……俺の最高速度を……上回っとるやと……?!!……チィッ! だがこの蹴りは避けられへんでェッ!!)

 

 

 

         ビュオッ

 

 直哉が灘神影流"鷹鎌脚"をドスが刺さったタフの右脇腹目掛けて繰り出す。 

 

「なにっ?!」

 

 

フワッ

 

 

 タフが突然直哉の前で霧の様になり消えた。

 

 「何処や?! 何処におるんy『しゃあっ 幽玄真影流 朦朧拳  “ 霧霞 ”!!』なにっ?!」 

 

 タフは直哉に高速で動いたことで発生した自分の残像を攻撃させて直哉の背後を取った。

 

 

 

 「よっしゃあっの……しゃあっ!! 灘神影流 宮沢熹一オリジナル"幻魔霞突き"!!」

 タフの幻魔が高速で直哉に放出される。

 

 

 (ッッッ……??!!な……なんや……?寸止めやないか……驚かせおっt………ッッッ??!!!!)

 

 

 

 

 

「ぎゃあああっあアァアぁ…アアアッッッっ!!!」

 

 

 

  まるで顔面が爆散したかの様な激痛が直哉を襲い、慌てて顔を折れていない方の右手で覆い隠す。

 

 

 「しゃあっ!! 灘神影流"破心掌"!!」

 

         ドムッ

 

 「グハアァアッ!!」ビシャシャシャ……ビチャッ

 

 

タフはガラ空きとなった直哉の腹部に"破心掌"を浴びせた。直哉が勢いよく口から血反吐を吐き出す。

 

 

 「チィッ!!」

 

 

直哉は自分の現状を把握するべく不本意ながらもタフから距離を取る。

 

 

 

 

 

 「はあっ……はあっ……はあっ……はあっ……!」

 

 

 

 

 

そしてタフは息切れをして立ち止まり、逃走している直哉を追跡出来ないでいた。当然である。呪力消費が激しい禁断の幻魔拳"二度打ち"を行ってしまった上に、術式を使用し加速している直哉に対してタフは力技で加速していたのだ。今のタフは自分の呪力量の殆どを消費してしまっていた。

 

 (これ以上呪力を消費するのは危険なんだ。最悪死ぬかもしれないんだ。ククク…だから此処からは呪力消費しないで闘おうね)

 

タフが自分の呪力をほとんど消費したのは今回が初めてではない。

 

 秤金次との七時間半にも及ぶ長時間の戦闘…実はタフは闘い初めてから三時間で呪力がほぼ枯渇していた。そこからタフは四時間半もの間、呪力を使わずに天与呪縛の脅威的な身体能力と灘神影流で戦闘していたのである。

 

  相手は悪魔で呪霊ではなく人間である為、たとえタフが呪力を纏っていない状態で戦闘したとしても、勝機は十分にある。

 

 

 (呪力を纏わないから"霞蹴り"による加速が大分落ちるが…直哉も弱ってるからマイ・ペンラi…………ッッッ???!!!)

 

 

 

 「うらあ────っっ!!!黒ッッッ閃ッッッ!!!」

 

 

 

    バチィィィィィイン

 

 

 

 

 「あがあっ!!??」プシャー

 

刹那、タフの視界の目の前に直哉が出現し、慌ててガードするも時既に遅し、直哉のドスが刺さった右脇腹に黒い呪力を纏った回し蹴りが容赦なくタフを襲う。

 

 

 

 「おげえっ! おがあっ! ぐああっ!!」

 

 

 

「顔が爆発した様な痛みに襲われてんのにまだ俺は生きている。……つまりタフ…お前は術式で俺に痛覚を伴う幻惑を見させたワケや……

 

まー察するにタフは俺を術式を持ってないって思い込ませる為『タフは術式を持ってない』とお前の顔をお友達に変えて…いや…お前の術式か……まぁどっちでもええか……デマを流したワケや……舐めたマネしてくれるでホンマ……

 

グラッ ああっ 少し自律神経乱れとるし、偶に激痛に襲われるけど問題ないワ……今からお前を嬲り殺す……!!!」

 

 

「うおおおおっ 直哉は地獄へ行きやがれっ」

 

呪力が籠ってない拳で直哉を殴ろうとするも、直哉は簡単にその拳をいなし、カウンターに黒閃を再度極める。

 

   バチィイイイイン

 

 「ぐはあああああっっっ!!」

 

 

「あ─────っ?! お前のさっきの拳呪力籠ってないやないか!! まさかもう呪力ほとんど残ってないん?  ヒャハハハハ! 全然呪力量ないやん!!益々タフ君と真依ちゃんお似合い夫婦やんケ!!ヒャハハハハ!」

 

 直哉はタフのみならず、この機に及んで真依の愚弄もし始める。

 

 

 

 

 「貴様ーっ 真依ちゃんを愚弄する気かあっ 思い上がるなよドブカ

バチィイイインぐはあっ!!」プシッ

 

 

 

 「更にもう一発やあっ!!!」

 

 

  ビュッ バチイイイイイン

 

 

 

 「ごっはあっ…!…ッッッ…ブシャッ……バシャシャ……あうっ! プリッ なにっ?!」

 

 

 

直哉による黒閃四連発全てがタフの右脇腹を正確に打ち抜き、タフの下には血の池が出来ており、更に腸が少し飛び立ている。それをタフは慌てて身体に押し込み、右手で傷口を押さえ付ける。

 

 

 

 

(嗚呼………俺はタフを完膚なきまでに圧倒している……イッツゥ……チイッこのクソ激痛が空気読めや……しかも俺はたった今黒閃を四回も経験したんや!! 今まで黒閃なんて打った事なくて黒閃なんてもんあるわけないやろとすら思ってた俺がや!!!……今 理解った……タフは俺があっち側に行く為の踏み台やったんや!!!感謝するでタフ!!!!)

 

 

 

 

 「………決めたでタフ………お前を殺したら真っ先に真依ちゃんを殺す……!

 

 いつもみたいにまずは服剥ぎ取って顔殴って泣かして…小便垂れ流させて命乞いさせながら犯す…………!

 

 

 …………………………そして憎たらしく殺したる 

 

 

 まあ心配せんでええでタフ……お前がいたから俺はここまで強くなれたんや……お前の骨は真依ちゃんの骨と一緒の骨壺に入れたるワ!!」

 

 

 「……………………………………」

 

 

その言葉を聞いたタフは今まで、そしてこれからの人生でもう二度と出さないだろうと感じる程の怒りの表情を露にする。

 

 

 「ヒャーそんな血だらけで怒らんといてやまるでゾンビやでwヒャハハハハッ………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………今の俺なら出来るで………!!」

 

 

 

そう言った直哉は折れた左手を右手で無理やり動かして()()()()を結ぶ。

 

 

 

 

       「領

 

 

   それは…現在の呪術界において……習得できる者は一握り

 

 

        

   

   

   自身の生得領域に術式を付与し、相手を自分の土俵に引きずりこむ正に呪術の極地……結界術の技術と、呪術の核心を掴みさえすれば、後は掌印を結めば良い

 

 

        展 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そう……… ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「しゃああああああっっっっ!!!」

 

 

    

   ボッ

 

 

           ボキボキイッ

 

 

   

 

 

  「ぐあああああああ───────ッッッ!!」

 

 

 

タフの渾身の左足の蹴りが直哉の掌印を蹴り上げ破壊し、直哉が領域を展開するのを間一髪で防いだ。

 

 

 

  「まだや……まだや!!…俺にはまだ両足がある!!今呪力が使えへんお前ごとき両足で事足り…………………ッッッ??!」

 

この時直哉の身体に異変が訪れる。

 

 

 「な…なんでや……なんで急に両足が動かなくなっとるんや……ん…俺の両足よく見てみるとなんか刺さっとr…………ッッッ!!!??こ…これはあっ??!!」

 

「おーっ しっかりと"針"が植え付けられとるやん!  点穴は刺す場所が数ミリズレれば効果でぇへんから失敗したとばかり思っとったんやが…はーっ 遅めではあるが効いてた 効いてたぞっ」

 

 点穴とは全身に存在する特定の経穴を衝いて、経脈を遮断する技の事を指す。 主に攻撃や止血、毒が回るのを防ぐために用いられる。

 

 タフは与の本体に出会ってから毎日点穴による治療を行う為、懐に常に点穴を行う為の針を隠し持っていたのだ。

 

 また、点穴には内力の循環を止め、各種の身体機能を封じたり、命を奪う作用もある。タフは直哉の足の部分の点穴を針で突き、足の身体機能の一時的消失を試みていたのだ。

 

 

 (い……一体いつ針を刺されたんや……変に接触していた場面なんてなかったはz…………ハッ……ま……まさかあの時……!!)

 

 

「俺がお前にドスをブッ刺した時……お前も俺に針を刺していたんか!」

 

 

「ご名答 よく分かったね」

 

直哉の問い掛けに対してタフは自信ありげに答える。それに対して直哉はタフに逆ギレする。

 

 

 

 

 

 「お…お前……俺に……武器なんか使わずに正々堂々勝負しろってゆうとった癖に……お前も武器使っとるヤンケェッ!! この……ドブカスがあっ!!!」

 

 

 

 

「コイツは受けるぜぇ 死合でルールがどうとかフェアとかフェアじゃないとかほざくドブカスバカが本当にいやがるんだからな 死合はルール無用だろ 

 

 さて………禪院直哉よ…真依ちゃんをレイプしたお前をワシは決して許さない…いかなる理由があろうとも 一方的にお前はワシにブチのめされるんだ……悔しいだろうが仕方ないんだ」

 

 

 

 

 

タフはそう言うと、両手は複雑骨折で動かせず、両足も点穴で動けなくなった直哉にズザリ…ズザリ…と重傷の身体を引きずって遅くではあるが着実に確実に直哉が自分の"魔会い"に入るように近づいてゆく。

 

 直哉の顔は予防接種で注射を刺される瞬間の幼児の様に半泣きになりながら歪んでいた。

 

 

 

 

 「やっ……やめろっ……やめてくれやタh『しゃあっ

 

 

 

  

 

 

 

ボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  「う あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ(ドブカス書き文字)」

 

 

 

 

 

 

 

 

  「ありがとう…真依ちゃん……真依ちゃんのおかげでこんなに強く……残酷な呪術師になることができました…!!」

 

 

 

 

  そしてタフが放った術式はおろか呪力すら籠っていない()()の嵐で禪院直哉はぶちのめされた。

 

  

 

   




因みに"霞蹴り"はこの小説の東堂戦で膝蹴りとして既に出てきているのん

タフ坊のキャラクター・ボイスは誰がいいのか教えてくれよ

  • 岩田光央
  • 小野坂昌也
  • 福山潤
  • 岩崎諒太
  • サクーシャ
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