【本編完結】呪術高専伝タフ(続編投稿済み)   作:魚の肝

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原作呪術廻戦 御完結だあっ!!!
 
後直毘人のキャラがちょっとブレてる気がするのん

 うおおおおっ 感想をよこせえっ


BATTLE.30 しゃあっ は────っ なんか気持ちええなあ

 

 

 

  「ありがとう…真依ちゃん……真依ちゃんのおかげでこんなに強く……残酷な呪術師になることができました…!!」

 

 

 「た………大変だあっ!な…直哉坊ちゃんもやられたあっ!」

 

 (あ…危なかった……右脇腹へのブラック・フラッシュの衝撃を灘神影流"弾丸滑り"で逃がしていなければ……修行をしていなければ…ワシは今頃腸ぶちまけて死んどるわっ)

 

 タフと直哉……己の持ちうる全ての力を出し切った死闘を見事にタフは制した。

 

 普段の戦闘だったならば…ここからタフは相手と握手を交わし、戦友となる事が多いのだが、今回の相手は個人ではなく団体…それも呪術界御三家の一角である禪院家……最悪の場合……タフは上層部に消されてしまう可能性がある。

 

 しかし…それはタフ自身が重々承知している。だからこそタフはこの日の為に入念に計画をしていたのだ。

 

 

 

 「…………………………」ズザ……ズザ……

 

 タフは血だらけの身体を引きずって禪院直毘人への方向へと歩み寄っていく。

 

 「貴様────っ! 直毘人に接近して何をするつもりだッ?!」

 

「このままでは済まさんぞ………!!こうなればどんな手段を使ってでもお前を殺s

 

     

 

       ギョロ

 

  あうっ」

 

甚壱と長寿郎が直毘人に近づいていくタフに対して啖呵を切るもタフの"視殺"で思わず押し黙る。タフは歩むのを辞めず、石段を登り、禪院家の敷居に再度侵入し、直毘人の"魔会い"に入っていく。

 

 

 「 ワシは灘神影流15代目当主 宮沢熹一じゃあっ!!あなたが"禪院家当主"ですか?」

 

「ああ…!俺が禪院家26代目当主禪院直毘人だ…!お前が最初に気絶させた扇の兄でもある。 それにしてもお前……随分と良い勝負をするじゃないか!今思い出すだけでも酒が進むわ!どれ?少しお前も勝利の美酒として飲んでみるか?」

 

 

 

タフの血で敷居の畳が彩られていくが、直毘人はそんな事は微塵も気にせず、フレンドリーに話しかけてくる。その様子は自分の家を襲撃してきた相手に対する態度とは到底思えなかった。

 

 

(おーっ このお爺ちゃん察するに直哉より数段強いヤンケ!直毘人に比べたら扇なんて蛆虫だ)

 

 「いえっ 結構です。 未成年の飲酒は犯罪なんです。」

 

 「ハッ この家襲った奴が今更何を言ってるんだか……まあいい…どのみちお前にこの酒をやるつもりはなかったしな」グビッグビッ

 

 禪院家の長と襲撃者とは思えない程の なにっ緊張感がまるでないっ な会話が繰り広げられ、甚壱と長寿郎は完全に置いてけぼりの状態になっていた。

 

 

 

 「…………で……本題だが…扇の部屋を横切った時に聞いたぞ………お前…真依との婚約を志願しているのだったな……」

 

「はいっそうですよニコニコ(あぁ〜だから直哉は知っとったワケか……)…あのう、改めて真依ちゃんに婿入りしていいっスか?」

 

 

それに対して直毘人は少しばかり考える素振りを見せるも、すぐに答えが帰ってくる。

 

 

 「うむ……まぁいいだろう!先程の戦闘を見る限り、戦闘力は過剰な程にあるようだし、術式も保有していると見た……グビッグビッ俺は真依の父親ではないがそれ以前にこの家の当主……。お前と真依の結婚を認めてやろう!!」グビッグビッ

 

 

 「ッッッ!! あざーっs『だが』はうっ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「"躯倶留隊" "灯"全滅………扇、蘭太、直哉もやられた…… 当主としてこの惨状を見過ごす訳にはいかんな…………!」

 

 

 

 

 

 

 

 

タフと直毘人との若干和んでいた空気が一気に凍りつく。

 

 

 

 

 

 

 

 「先程からその必死に抑えている右手が見苦しいな……刺さっているドスを抜き…傷口を抑えている右手をどけて貰おう……」

 

 

「しかし……どければワシの腸と血がバーストするんd『御託はいい……どけろ…!さもなくば此処で俺がお前を殺す』はうっ」

 

 

 

 

  直毘人はタフに彼の右脇腹に刺さっているドスを引き抜き、かつ右手で傷口を抑えない様に脅す。ドスは動脈に達しており、引き抜けばそこからタフの腸が垂れ、血が噴き出て出血多量で死んでしまうだろう。

 

 

 「…………………………………」

 

「どうした?抜かないのか?どうやら死にたいらしいn カシュッ………」

 

 

 

   ボタボタボタボタボタ

 

 

 

 タフは刺さっているドスを引っこ抜き、そこから腸が少し飛び出て血が溢れて出て、タフが座っている畳が赤く広がってゆく。少し口答えはあったものの、一瞬でドスを引っこ抜いたタフの姿は直毘人に切腹を行う武士の姿を連想させた。

 

 

 (……………それにしても…出血量が大分少ないな……)

 

直毘人が疑問に思うのも当然である。

 

 タフは自分が携帯している針による点穴で右脇腹の止血を瞬時に行っていたのだ。

 

 「よし…いいだろう…では……お前が禪院家を襲撃しt『待ってください 直毘人さん』………何だ?」

 

 直毘人の言葉をタフは遮断し、血を流しすぎて若干息が切れ、目が虚になりながらも答える。

 

 「…………今回の事は互いに水に流した方がいいと思われる。」

 

「…………………どういう事だ?」

 

その言葉に直毘人は若干キレながらもタフに理由を求めた。当然である。禪院家を襲った張本人自らが今回の件の清算を持ち掛けてきたのだ。こっちの立場からしたらたまったものではない。

 

 「あのう……恐らくワシがこの家を襲った事はまだ上層部に伝えてないっスよね?」

 

「………何故理解る……?」

 

「ワシはまだ呪術高専一年なんだ。三級術師なんだ。呪術界御三家の一角たる禪院家がそんなヒヨッコに半壊されるなんて……恥ずかしくてワシなら自殺しちゃうねっ。そう簡単に上層部に伝えられないなずなのん」

 

 

  タフが直哉に「お前が禪院家を襲ったと上層部に伝えたらどうなってしまうんやろなぁ」と脅されても全く動じなかった理由が正にそれである。しかもその時タフは禪院家から術式を有していないと思われていたので、(まっ 実際タフは術式持ってないからバランスは取れてるんだけどねっ)尚更上層部に伝える可能性は無いだろうとタフは確信していた。

 

 

 「なるほどな……俺はお前を唯の脳筋だとばかり思っていたが…中々どうして頭も回る様だな……」

 

 身体能力が高く、そして頭も中々にキれるタフを見つめていた直毘人の脳裏には禪院甚爾の姿が浮かんでいた。扇…直哉…そして直毘人…計三名がタフと甚爾の姿を重ねた事になる……禪院家一同甚爾に脳焼かれすぎだろうがよ え────っ?!

 

 「そして………!ワシは直哉に二つの灘神影流の技を放ったんスよ 紹介しよう灘神影流宮沢熹一オリジナル"幻魔霞突き"と灘神影流"塊蒐拳"だ」

 

 

 「…………話せ…」

 

 「先ずは"幻魔霞突き"。これは"幻魔拳"をワシ独自にアレンジしたんだ。双方、脳の視床下部に特定のイメージを植え付け自立神経を乱れさせたり、幻痛という時折顔面が破裂するかの様な激痛に襲われるという後遺症を残す技なんだ。これを直哉と殴り合っていた時に放ったんだ。因みに扇には"幻魔拳"を放ったらしいよ」

 

因みに東堂戦時に放った幻魔を見せる蹴り技"幻魔脚"は縛りで幻魔の内容自体を変更した為、東堂は顔面が破裂するかの様な激痛には襲われていない。

 

 

「そして"塊蒐拳"。内臓に何らかのダメージを与える事で、じわじわと身体を衰弱させ、最終的に五年以内に相手を殺す技なんだ。これは直哉をタコ殴りにした時に放っていたんだ。あのう、直哉の背中を見ましょうか?」

 

直毘人は咄嗟に甚壱に直哉の衣服を剥がさせる。

 

 「な…なんだあっ!? な…直哉の背中に巨大な円盤状の痣ができているっ」

 

「この二つの技の後遺症を解除する方法を知ってるのは……ワシなんだ。ワシを殺せば直毘人さんの弟と息子は幻魔で苦しみ、更に息子は五年以内に死ぬんだ 二人の生殺与奪権はワシに在りっ!!

 

改めて言わせて貰おうかァ…直毘人さん…二人の後遺症を解除して欲しければワシと縛りを結んで下さい…"今回の件を互いに水に流し、外部にその情報を漏らす事を禁ずる"縛りと"禪院真依に対する本人の許可なく行う禪院家の人間の暴力及び性的接触を禁ずる"縛りを………!!!」

 

 タフは見事に立場を逆転させ、直毘人を脅す側へと切り替わった。

 

 「………ッチ………はぁ〜〜〜〜……まさかここまで仕掛けていたとはな……分かった!二つの縛りを認めてやろう!扇も直哉も一応は俺の身内だ……生かせるのなら生かしてやりたいからな……」

 

 

 「あざーっs『だが』はうっ」

 

 

 

  禁断の展開"二度打ち"(デジャブ)である。

 

 

 「俺からもお前と縛りを結ばせてもらおう……見させて貰ったがお前の"灘神影流"という武術……見事なものだ……!"禪院家の術師に灘神影流を伝授する"という縛りだ……。断れば 扇 直哉 関係なくお前を此処で殺させて貰おう……!」

 

 その言葉を聞いたタフは明らかに不快感を示した。

 

 (灘神影流がこんな蛆虫集団に使われるなんて…う…嘘やろ…こ…こんなことが…こんな事が許されていいのか……………)

 

 

  タフは顔を顰めて考え始める。

 

 (しゃあけど…ここで断ればワシは確実に殺されるんだ。そしたら今までの事全てが水の泡なんだ。おとん達に迷惑かけるんだ。真依ちゃんが直哉の魔の手に晒されるんだ。与の治療もできないんだ。ここで……死ぬ訳には…いかんのじゃあっ!!)

 

 タフは渋々服からスマホを取り出した。直哉との戦闘で液晶がバッキバキに割れてはいるものの、しっかりと起動するようだった。そしてタフは何かを検索し、直毘人に画面を見せた。

 

 「コレは………?」

 

「タフ・シリーズだあっ ククク…タフ・シリーズは関節技…打撃技…投げ技…絞め技…そしてオカルト技が含まれている完全格闘漫画だあっ。

 そしてこの漫画に灘神影流の全ての技が入っているのん 読んだ方がいいぞ! 」

 

「…‥‥ん?……………………ん〜〜………………………………?」

 

直毘人はタフ・シリーズを見て何やら唸っている。心当たりがあるようだ。

 

 「…………………………………………………………ッッッ!!! 

 

  あぁあ〜〜〜〜っっ!! 思い出した!!!」

 

 「えっ どうしたんですか?」

 

「ああ…いや…何でもない……」

 

(そうだ………いつか見た事のある画風ではあるなと思っていたら……そうだ!思い出した!完ッッッ全に思い出した! 甚爾が好んで読んでいた漫画ではないか!!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◆◆◆

 

 そう……それは十数年前の事だ………

 

 

「俺のガキがな………術式を持ってるかも知れないんだ……5、6歳 術式の有無がハッキリしたら……オマエらにやらんこともない……相伝の術式なら8…そうでなくとも7はもらう」

 

禪院甚爾……己の子供を売り捌き金を得ようとするこの男…ギャンブルの才能はないが、術師を殺める能力においては天才的。

 

 「ハッ……相伝なら10やろう………ところで……お前さっきから何を読んでるんだ……?」

 

それを豪快に請け負う直毘人は甚爾の手に持っている書物に興味を示す。

 普段からギャンブルと術師の殺害ばかり行う男が何の内容の本を読むのであろうかと…ほんの少しばかり気になっていたのだ。

 

 「あ゛? これか?TOUGHって格闘漫画だ。格闘技の描写がめちゃくちゃ緻密でよ…結構参考になったりするんだぜ……正直この本の内容は別にどうでもいいが」

 

「嘘をつけ!お前この本を読んでる時随分と楽しそうだぞ」

 

「うるせぇ黙れジジイ!今おとんが意識取り戻してていいとこなんだよ!」

 

「ハマってるじゃないか」

 

 

 

 

 ◆◆◆

 

 

 (甚爾だけでなくこの小僧もこの漫画を読んでいたのか…この漫画に武術の強さの秘訣が在るのか……なるほど………………良し…………!!)

 

 「分かった……!この漫画で手を打ってやる!」

 

「あざーっス」スッ

 

 「はいはい分かった分かった握手だな」ガシッ

 

 こうしてタフは直毘人と縛りを結び、扇と直哉の幻魔…そして直哉の塊蒐拳の後遺症を取り除いた。

 

 「直毘人さん ワ…ワシは疲れた も…もう…終わりにしねェか?」

 

「ああいいぞ…だがお前……その傷で帰るのか……?」

 

「あぁ……ワシはごっつうタフなんや!!こんなもんやない…… タフ(ワシ)はこんなもんやない!!」 

 

 

 

 そう啖呵を切ったタフはゆっくりと禪院家の庭園から出て行こうとする。

 

 

 

 

 

 

 「タフ!!あと一つお前に言いたい事がある!!」

 

直毘人が放った言葉にタフはゆっくりと振り返る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「夫として……真依をしっかりと守れよ……!」

 

 

 

 

 

その言葉が表面上だけを取り繕った虚言なのか……はたまた本心から出てきた言葉なのか……その真実は直毘人本人しか知り得ないのだろう……

 

 それを聞いたタフは何処か満足気な笑みを浮かべてサムズ・アップで返した。

 

 

 

 

 『禪院家に非ずんば呪術師に非ず 呪術師に非ずんば人に非ず』

 

 

  ◇その男…人に非ず…人の範疇を遥かに超えた怪物の名は宮沢熹一…臓物を垂れ流して尚威厳を保った足取りで……ひっそり闇へと消えてゆく……!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◇◇◇

 

 

 「う あ あ あ あ あ あ あ あ あ(pc書き文字)」

 

「タフ!お前何をバカな事をしたんダ!禪院家に喧嘩を売るだなんテ……!!」

 

「しゃあけど……当主と縛りを結んで帳消しにしたからマイ・ペンラi プリッ あうっ はうっ」

 

 「これ以上喋るナ!腸が飛び出るゾ! 全ク……今日の自分の動向を俺のドローンで録画しておいて欲しいと聞いた時はおかしいとは思ったガ……俺が補助監督の人に必死に頼み込んで車を寄越していなかったら…今頃お前はどうなっていたことカ………!!すみませんでした本当ニ…」

 

「いえいえいいんですよ!ぶっちゃけ此処だけの話なんですけどね…私以前から禪院家の術師にセクハラ受けてて…………禪院家の術師がタフ君にボコられたって聞いた時メチャクチャスカッとしました!!」

 

 「あざーっス!! それに…ククク…ムターに録画してもらったから真依ちゃんにめちゃくちゃワシの活躍見せられるのん…もしかしてワシにガチで惚れるんじゃないっスか? アハアハ プリッ はうっ あうっ」

 

「これ以上喋るナ!!!!」

 

 

 

 

   一方で直哉はタフにタコ殴りにされたトラウマでED(勃起障害)になってしまっていた。

 

 

「は──────っ タフよ死ねっ!!!」

 

 

 

◇上はどれだけ泣けども下は泣けぬ男 禪院直哉に哀しき現在………!





 あの…この小説を書くきっかけとなった小説を書いた人が「会話文に『///』を付けるやつは全員処刑」って言ってたんスよ…しかもこの小説にお気に入りしてくださってるんスよ…しゃあけど…残念ながら次回からラブ・コメだから使いたいわっ あのう、俺だけ処刑を免れる事は可能でしょうか?

タフ坊のキャラクター・ボイスは誰がいいのか教えてくれよ

  • 岩田光央
  • 小野坂昌也
  • 福山潤
  • 岩崎諒太
  • サクーシャ
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