【本編完結】呪術高専伝タフ(続編投稿済み)   作:魚の肝

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R18のイラストをR18版の目次に御投下だッ
ワシの性癖で満ちてるっ 満ちてるぞっ
後こっからノンストップ・バトルだあっ



BATTLE.41 しゃあっ アンタが五条悟か? 最強を教えてくれよ

 

 

 ◇◇◇

 

 禪院家の腐敗具合

 

 真依が虐げられていたこと(強姦の事は隠し通した)

 

 タフによる禪院家の半壊とそれを呪術を学びたった数ヶ月で行うという異常な実力と成長速度

 

 謹慎の身でありながら呪術を…ましてや呪術師相手に使用する暴挙

 

 禪院家の術師を脅迫し見事当主に縛りを結ばせたタフの狡猾さと残忍さ

 

 タフと真依がラブラブカップルになり結婚したなどなど……

 

 

 タフの話に含まれた膨大な情報量が押し寄せ、全員が無量空処をくらったかの様なポカンとした、しかしその顔の裏には数多の感情が渦巻いていた。

 

 「………タフ………その……みんなで応援しようかなと思ってたんだけど……本当にすまん…ホントに……」

 

「高菜………」

 

パンダ達はタフに後ろめたさを感じ、頭を下げ、

 

 「……クソッ!クソォッ!!」

 

真希は自分に不甲斐なさを感じて舌を噛み締め苦悶の表情を浮かべ、

 

 「………………」

 

 夜蛾は眉間にシワを寄せて黙りこくっている。

 

 総じて七名全員がお通夜の雰囲気に飲まれている。

 

 「す……すみませんでした(ルーセー書き文字)」

 

 タフは今にも泣きそうな表情になりながらも頭を垂れる。

 

 

 

 

 

「………頭を上げろ…熹一……」

 

「はうっ…」

 

夜蛾のズシリとした重い声が辺りに響き、タフはビクつきながらも夜蛾の方を見る。目が眼鏡で隠れている為怒っているのか悲しんでいるのか呆れているのか読み取れない。

 

 

 「…………お前は謹慎中であるにも関わらず、ましてや禪院家の呪術師相手に呪術を使った……そういうことだな?」

 

「ウム……」

 

「…………禪院家の術師は殺していないだろうな?」

 

「はいっス!闘った術師は全員失神K・Oッス!」

 

夜蛾の言葉にタフは食い気味に否定する。その様子に夜蛾はホッとした様な…しなかった様な手振りを見せた。

 

 「はぁー………熹一………お前は強い…それに驚異的な行動力、いざって時には頭も回る…だがな……何事も一人で解決しようとするな……一人で抱え込んでいては必ず限界が来る……ッ!だから私たちがいるんだろっ!これは呪術師だけでなく一人の人間として行うべき事だ!」

 

 この時の夜蛾の脳裏にはかつての生徒"夏油傑"の姿が写っていた。

 

 「………!!!」

 

その言葉にタフは歓喜と困惑が混ざった表情を浮かべる。

 

 「そう言ってくれるのは嬉しいんスけど……禪院家の騒動に関しては大丈夫か?」

 

「終わったことだ もう忘れたよ……そんな事よりC.D.T.Kの時間が迫ってきている。各自その日に備えておけ!」

 

「あ……あざーっス!!!」

 

夜蛾は教室を去り、タフは夜蛾に深々と再度頭を下げる。しかしその行動には懺悔ではなく感謝と尊敬が込められていた。

 

 

  

 

 「た……タフゥ……」

 

狗巻が申し訳なさそうな顔でタフに駆け寄ってくる。

 

 「いやっ 謝らなくていいんだ棘……それよかワシ……皆に無理に隠し通してた秘密を話せて気持ちエエヤンケ!感謝するよ!」

 

ガシッ

 

 双方抱き合い美しい涙を流していた。

 

 「そして真希()っ!」

 

「ま…真希姉?!」

 

「当たり前やん ワシが真依ちゃんと結婚してるってことは真希姉はワシの義姉ってことやん! 真依ちゃんから聞いています……禪院家の当主になって自分に居場所を作ることが目標だったと………」

 

 「………それがどうしたんだよ もう…そんなもん……」

 

  タフの言葉に真希は不審な目を向ける。真希が禪院家当主になるという夢は自分を虐げてきた禪院家に仕返しするという目的もあったが、一番の目的は妹の真依に居場所を作るというものだった。しかし、真依の居場所を既にタフが作ってしまっていた。自分の夢を横取りされたことに怒ればいいのか、戦友がその願いを叶えてくれたことに喜べばいいのか複雑な心境だった。

 

「逃げるんスか?」

 

 「あ?」

 

 タフの突然の売り言葉に真希がギロリと睨む。

 

 「怒らないで下さいね……真希姉………幾ら真依ちゃんの居場所を作ることが一番の目的だったとしても、禪院家の当主になって今まで落ちこぼれと虐げてきた術師達を見返してやろうという意志は潰えてないですよね?

 強くなれ真希姉………アンタが次期禪院家当主になるんだ……だから……ワシに魔改造してもらえ!!」

 

 そう言われて真希は我に返ったのか血走った眼が落ち着きを取り戻していく。

 

「あぁ…確かに…すまん取り乱してた……ありがとよタフ…」

 

「いいんだ"M"にはそれが許される」

 

 「だが一つ言っとくぞ……真依泣かしたら殺すからな」スッ

 

 「うん」スッ

 

    ガシッ

 

 握手を交えてタフと真希の絆が深まった。

 

 「はあ…やっぱり青春っていいなぁ……」

 

そう五条が呟いて修羅場は幕を閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◇◇◇

 

 それからというもの、呪術高専一年総員による集中鍛錬が始まった。とはいっても、呪力の操作の訓練は少ししかやらす、主にフィジカル向上の為のスパーリングばかりを行っていた。パンダとタフが関節技 打撃技 投げ技を、真希が武器術を担当している。

 

 

 

 「はぁ…っはぁ…っくっ……!」

 

「"弱き者"相手になに苦戦してるんスか?」ニーッ

 

 (う…うぜぇ……)

 

 現在タフが真希と武器を用いない状態でのスパーリングを行っていた。

 

 

   ボボッ パァソ ドパアァソ

 

 

 「いいパンチだ! お前こそ最強だ! このパンチがヒットしたらどんな怪物もKOできるぜ!この世の中でこんな強烈なパンチを撃てるヤツはいねぇ!」

 

「余裕な顔で容易くいなしながら言ってくるんじゃねぇよムカつく!!!」

 

 真希が繰り出す打撃はどれも重く速い。ドパァソと風を切りながらタフ目掛けて放たれるもタフはそれを軽くいなしていく。

 

 「まあ馬鹿力は認めるけど…"強さ"とはなんの関係もあらへんからな不要な力だから馬鹿力っていうんですよ」

 

 「な…舐めやがっt

 

『しゃあっ』

 

ビシッビシッ

 

 グッ?!」

 

 対してタフは執拗に真希の足にローキックを繰り出して着実に足に負荷をかけていく。そして真希がグラリと体幹を崩した。

 

 「しゃあっ  虎腿蹴(タイガー・シュート)!とはこうっ」

 

 ボッ ドカッ ズザザザザ

 

 タフによるタイガー・シュートで真希は吹き飛ばされる。

 

 「今のがタイガー・シュートだっ!高空跳躍から放たれる地獄の高速滞空蹴り!

来るとわかっていても避けられないとされ、その超危険な蹴りのインパクトの瞬間に至ってはテレビ・カメラのスロー映像にすら映らないほどなんだ 真希姉にはこれを習得してもらうんだ」

 

「クッ……!上等!!」

 

 タフもまた、真希に呪具の扱いを教わったりして貰っており、薙刀の呪具の扱いはハッキリ言ってクズの部類に入るが、短刀の呪具の扱いは天才的であり、タフは懐に短刀を持ち歩く事にした。

 

 パンダも乙骨や狗巻だけでなくタフと真希ともスパーリングをしている。全員で互いに鍛錬を行うから尊いんだ。絆が深まるんだ。

 

 

 

 

 

 ◇◇◇

 

 そうやって修行に明け暮れる日々の中、タフは任務を終えて夏に飲む麦茶の氷の様にたっぷりと角砂糖をコーヒーに投入して飲み、ゆったりとしている五条の元を訪れた。

 

 「五条先生……あなたに一つ言いたい事があるんです」

 

「どうしたのんタフ?」グイッガリガリガリ

 

「お互い"限界突破"してみませんか?ワシ自身その先に何が起こるのか楽しみで仕方ないんです」

 

 五条は片手でクイッと白い包帯をずりあげると、闘気と歓喜が入り混じりながらも濁りが全くない透き通った"六眼"を覗かせる。

 

 「いいんですか?タフをボッコボコにしても」

 

 「嬉しいなぁ 鍛錬が始まってからから死んだように生きてきた ⋯腹一杯暴れてやるぜ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  ◇◇◇

 

 五条とタフは高専内の広い運動場に移動する。

 

 

 (五条先生…敵の攻撃が絶対に当たらない"無下限呪術"の使い手と聞いています…更にその"無下限呪術"の複雑な呪力操作を"六眼"という特殊な目で可能にするって…もうメチャクチャだな)

 

 「無下限・バリアーはルールで禁止っスよね?」

 

「無下限・バリアーはルール無用だろ」

 

「やっぱ怖いっスね無下限・バリアーは

 

あの…それだったらワシの攻撃が通らなくて勝負にならないんスけど……いいんスかコレ?」

 

「ほいだら無下限・バリアー解いたろかあーん? しゃあけど…それやったら僕の全力じゃないけど大丈夫か?」

 

「何処まで外道なんだテメェは……!」

 

 タフは不服な感情を顔面に顕にさせながらも構えをとると、五条から待ったと合図が入った。 

 

「あの…闘いを始める前に大事な儀式なんスよ……握手して貰っていいっスか?」スッ

 

五条は闘いをする際の礼儀として、握手しようと右手を差し伸べる。

 

 「ったくしょうがねぇなこれから闘うって時に……」スッ

 

 

 「あざーす」

 

 

 ガッ

 

 

     

 

 

 

    「「しゃあっ」」

 

 

 無下限・バリアーにより互いの握手は交わる事なく空気中で止まり、二人ほぼ同時にもう片方の腕で先制攻撃を仕掛ける。双方初めから相手に対して礼儀を払うつもりは微塵もない。品性・知性のかけらのない怪物たちである。

 

 

 

 (この一撃で仕留めるっ "幻魔霞突き"!!!)

 

 

タフはこの闘いのタイム・リミットは僅か数秒であると予測していた。まず自分と五条の実力の差は開き切っており、五条の放つ一撃一撃はどれもマトモに喰らえばタフを失神K・Oさせる程の致命傷を与える強力なもの……持久戦にもちこもうと体力と実力を温存して闘おうとしようものなら一瞬で攻撃を決められて負けてしまう。最初から出し惜しみせずに闘う必要があるとタフは理解していた。

 

 幸いタフには五条に通用する攻撃手段がある。それが"幻魔拳"である。"幻魔拳"は打撃を寸止め(または顔面に拳がめり込むほど突く)にすることで対象の脳の視床下部に特定のイメージを植え付け自立神経を乱れさせたり幻痛といった後遺症を残す。

 

いくら無限・バリアーといえど脳の視床下部に触れずとも影響を与えられる"幻魔拳"は有効である。

 

 以前、直哉に対して使った"幻魔拳"は直哉の精神力で耐え切られてしまった。だからこそ今回のタフは自分の使えうる呪力全てを幻魔として使用し、最高スピードで放つ"幻魔拳"を超えた"幻魔霞突き"として使用することにし、更に先程の会話に『自分には無下限・バリアー突破する手段はない』という欺瞞を練り込んでおき、"幻魔拳"の成功確率を極限まで底上げした。トランプ・ゲームはジョーカーを出すタイミングが重要なんだ。

 

 

 

 

 

…………もしかしたらその幻魔拳でさえ五条を倒す事は叶わないかもしなない……だが……これこそがタフの今の可能な限りの最善策なのである。

 

 

 

 

 

 しかし……五条悟は"無下限呪術"と"六眼"を持っているから最強なのではなく、"五条悟"だから最強なのだと、タフは思い知らされる。

 

 

 

 

 

 ボッ

 

 (なにっ?!)

 

タフの"幻魔霞突き"が放たれる前に、五条のボディ・ブローがタフの腹部を力強く撃ち抜く。その打撃はタフに"弾丸滑り"を行う余裕すら与えずにモロにヒットし、タフは余りの苦痛に嗚咽する。幻魔霞突きが不発に終わったのだ。

 

 「おげえっ! おえっ……! き…きっついのォ…異次元のスピードやん」

 

 「おいおいまだ闘いの途中でしょうが」

 

ボボボッ パソパソパソ

 

 五条悟による全身への地獄の掌底連打!

 

 「………っっっ?! しゃあっ灘・真・影流 "霧霞"!!!」

 

 タフはその迫り来る連打を今度は正確に見抜き灘・真・神影流"霧霞"を発動して五条の背後を取る。

 

 「これが幽玄の躱し」

 

 「学習能力は高いようだな しゃあっ 術式順転 "蒼"!」

 

「な なんだあっ」

 

 五条は一瞬でタフの方向に目を向けて指先の"無限の収束"を放ち、それをタフは再度"霧霞"で避け、背後を再度とる。

 

 「自分の攻撃は当たらずに僕に一方的に蹂躙させる…そんな人生は虚しいか?」

 

 

 「めっちゃおもろいわ

 

 

しゃあっ!! 灘・真・神影流 "幻魔霞突き"!!!」

  

 

 

今度こそタフは幻魔霞突きを成功させ、幻魔が高速で五条を襲う!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 しかし、タフは此処で重大な誤算を招いていたことに気づいていない。

 

 

 タフが今犯した誤算は二つ………

 

 

 

歴戦を潜り抜いた現代最強の男である五条悟を普段の言動や奇行から無意識下で舐めていたこと。

 

 

 

 そして………その現代最強の男に"技術"を多用したこと

 

 

 

 

 「しゃあっ 灘・真・神影流"霧霞"!!」

 

「な なんだあっ」

 

 数々の修羅場を潜り抜いた五条は幻魔霞突きが自分にとって脅威の技である事を直感で見抜き、その技を自分に対してタフが二度使用してきた"霧霞"を完璧にコピーして避け、タフの背後を取った。

 

 

 「そ…そんなワケないッス…霧霞がそう直ぐに習得できるワケないっス……」

 

そう絶望していたタフを見つめる五条の目は情熱を帯びていた。 

 

 (僕は……どこかで皆との間に人というより生き物としての線引きがあったのかもしれない……花を咲かせることも愛でることもできる……でも花に自分を分かってほしいなんて思わないだろう…?だが今は違う……タフ……僕は君に分かってほしい………今…自分と闘っている僕のことを認識してほしい………!!)

 

 それは男女の抱く恋愛でも、教師から生徒への教育愛でもない、言葉にし難い奇妙な愛を五条はタフに対して抱いていた。

 

 「うれしいだろ? みんなに自慢するんだ “ワシはグレート・ティーチャーの五条悟にブチのめされたんだぜ”⋯ ってなぁ!!  しゃあっ 術式反転"赫"!!」

 

  

キュウウウウン……… カッ 

 

 

 ドカアアアアアアアアアソ

 

 

 

 

 「はうっ」

  

 

 

 

五条の指先から放たれる無限の発散はタフをはるか彼方に吹き飛ばし、高専の建物の壁にタフが思いっきりめり込む。

 

 

 「タフ………僕相手にここまで食い下がるとは見事やな…(ニコッ 君に勲章を与えたいよ」スッ

 

 「へ…へへ………肉体で覚えたことはなかなか忘れへんもんや………五条先生あざーっ……はぁ……はぁ……五条先生のお陰で“最強”への階段をまたひとつ登れた……オエッ…っス………!」スッ

 

ガシッ

 

 五条は術式を解いて改めて闘いの儀式の握手が行われた。

 

 




闇猿(闇堕ちした異常猿愛者)は非術師を猿と嫌ってるのに異常猿愛者なんだ
そして自己崩壊が始まる
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