【本編完結】呪術高専伝タフ(続編投稿済み)   作:魚の肝

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R18版の最終回も御投下だッ


THE.LAST.BATTLE しゃあっ 呪術師の道

 

 

 ◇◇◇

 

 「ワシほど病院が似合う者もいねぇな」

 

「おーい皆大分顔が違うが宮沢起きたぞ〜」

 

「う   あ 

 

   あ  あ

 

 あ   あ 

 

 あ(真依書き文字)」

 

「ほ…本当に大丈夫なのか熹一…?何処か痛む所はないか…?あっ動くな安静にしておけ!」

 

 「あれっ今日のおとんヤケに優しいヤンケシバクヤンケ」

 

 「この状況で何を言ってる…私がお前が死んだと聞いた時どれほど……」

 

 「"悪魔"は死なないんだぜ」

 

 「タフ!タh おかか?!」

 

「助けてくれてありがとなタh……!ちょっと待てよお前は誰だよ」

 

「待てよ…声と呪力はタフそのものだぜ

 ◇じゃあこの都会で彼女のヒモをやってそうなウルフ・カットのイケメンは…?」

 

「おいパンダ兄ィ今ワシのことヒモって言ったか?」

 

「……誰?このひと『おーっ 憂太やん元気しとん?』誰?『我が名は花沢喜一!』ねぇ……!!誰なの?怖いよおッ!!『ユウータ ゴールデン・カム○のネタをぶち込んでくるのやめてくれる?そもそもワシこの顔でユウータと会ってるんだよね』へへへ…バレたか……」

 

 

 

 花沢が医療室で意識を取り戻すや否や医療室内が騒がしくなる。また数日間自分は意識を失って寝込んでいたらしい。

 

 京都から花沢の容態を聞きつけて全速力で京都から東京へ来た真依が涙を流しながら思いっきり抱きつく。

 

 真依は花沢が顔を変えられる事を知っていたので何の疑問も抱くことなく花沢が自分の愛人であることを理解する。

 

 そして真希やパンダ、狗巻や乙骨は花沢の顔が変わっていることに困惑していた。

 

 一方で夜蛾は息子の顔が変わっていることなど一才気にせず、生きている事に心底安心した様でホッと胸を撫で下ろしていた。

 

 「さ〜てC.D.T.Kも終わったことだし!タフ…君の顔がなんで変わっているかを教えてくれよ『オラーッ それ聞きたいんやったら恵連れてこんかい五条先生ーーーっ ドガガガガガガ』何故……?」

 

 そんな中五条がヘラヘラしながらも花沢に問いかけると花沢は五条に対して伏黒恵を連れてくる様に指示する。

 

 

 

 〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「紹介しよう 来年の四月から呪術高専一年になる伏黒恵だ」

 

「五条先生……急に呼び出さ無いで下さいよ……こっちにだって用事があるんですk『よう兄弟…会いたかったぜ』えっ」

 

「なにっ」

 

「なっ なんだあっ」

 

 「ううんどういうことだ」

 

 「タフが恵の兄弟……?そのエビデンスは?」

 

 伏黒が入ってくるや否や花沢の発言で医療室内が混沌の嵐となる。その混沌を紐解く為に、花沢は自分の出自から今までの人生の軌跡を全て話した。

 

 自分が禪院甚爾と上層部の術師、九十九喜基の息子であること、

 

 田舎町でハイパー・コングに襲われて、気づけば都会にいたので異世界転生したと思っていたが勘違いであったこと、

 

 あの世で甚爾に伏黒を頼まれたこと。ハイパー・コングの正体が呪霊化したおかんだということ。そして自分の術式のことも。

 

 伏黒含め全員に「お…お前…変なクスリでもやってるのか」とドン引かれたが、甚爾に関する情報を全て答え、甚爾から貰った天逆鉾を見せると、伏黒も五条も半ば納得してくれた。

 

 

 まぁそれでも周りは驚愕の表情を浮かべていたのであるが……

 

 

 どうやら自分の目は母親の、眉毛は甚爾の兄の、それ以外の顔のパーツは甚爾の遺伝だそうで眉毛を剃り、目を瞑るとほぼ2Pカラーの甚爾とのこと。

 

 五条が初めてその姿を見た時は『ヒュッ』と変な息を立てて青ざめていた。まっなるわな……

 

「ほいな恵!嫌でもワシの修行に付き合って貰いますよクククク…」

 

 「……………」

 

伏黒は花沢をジットリとした目で見つめる。いきなり自分の兄を名乗る知らない男が現れたのだ。

 

 自分の父親に関する情報を知り尽くしていたとしても不審がるのは可笑しくない。まぁ見たところ悪い人間では無さそうだし、強くしてくれるのなら好都合だと深く考えないことにした。

 

「花沢s……兄さん……五条先生から聞いています…肉弾戦では一年の中で抜きん出ていると……どうぞよろしくお願いします……!」

 

「ワシの後継者に伏黒恵をと思っている…あらゆる殺法を伝授する」

 

「あわわっ 俺は兄さんに修行をつけてほしいとは言ったが後継者になるとは言ってn『ワシの後継者を恵に確定ェ ムフッ 二人だけの修行をしようね』………」

 

伏黒は…深く考えないことにした。

 

  「そういえば真依……お前しばらく見ない間に大分ガタイが良くなったじゃねーの」

 

「お姉ちゃんが鍛錬を怠ってるだけだと思われるわ……」

 

「えっ お姉()()()?!」

 

「はわ はわわ…」

 

 ◇◇◇

 

 (何故だ……何故理子ちゃんが生きているんだ……!?)

 

夏油傑は高専内の独房で困惑していた。

 

 時は遡り、C.D.T.K当日

 

 ◆◆◆

 

 ズザ……ズザザ……

 

 「ハハハ…素晴らしい…本当に素晴らしいよ正に世界を変える力だ…里香さえあれば…せこせこ呪力を集める必要もない…次だ…!次こそ手に入れr ザッ

 

『よお…傑……』

 

 

………遅かったじゃないか……悟」

 

 

乙骨との一騎打ちに敗れ、折本里香の呪力砲で片腕を消し飛ばされ、右半身がズル向けになりながらも壁にもたれ掛かり這いずる夏油を五条悟は六眼で静かに見つめる。

 

 「……何か言い残すことはあるか…?」

 

 「……誰が何と言おうと『ちょっと待って下さい!』」

 

「「なにっ?!」」

 

「ゼェ……ゼェ……待って下さい…夏油さん……少し…話をさせて下さい…!」

 

「なにっ 天内?!」

 

(うぁぁぁ…理子ちゃんがこの世を練り歩いている)

 

 天内は呪術テロの首謀者の名前を見た途端に今までの記憶を全て思い出し、直ちに東京へ向かったのだった。

 

 そして余りの衝撃と激痛で夏油は失神し、世界を花沢の猿空間が包み込んだ。

 

 猿展開により、夏油とその一派が呪殺した多くの非術師が蘇生され、夏油の罪状が軽くなり、結果、夏油の抹殺から夏油の生捕りへと高専側の目的が変わったのだった。

 

 因みに花沢は甚爾を蘇生させていない。どっちみちクソ親父であったことは事実だし、あの世でも元気にやっていたので蘇生させる気にならなかったのだ。

 

 

 ◇◇◇

 

 「御面会だッ」

 

「おーっ 闇堕ちした異常猿愛者略して"闇猿"やん!元気しとん?」

 

「「「……」」」

 

 花沢、五条、天内、そして猿展開で生き返った黒井が夏油の面会に訪れた。夏油は花沢の顔の変貌具合と彼の因縁の男 伏黒甚爾に何処となく似ていることもあり、若干驚いた。

 

 「ねぇ…質問していいかい?なんで理子ちゃんが生きているのかな…僕はあの時確かに理子ちゃんが撃たれて…死んで…悟に担がれていたのを見ていた」

 

傑はその瞬間"盤星教"の拍手が耳の奥で鳴り響き、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 「灘神陰流マジックです。一時的に仮死状態にする技が()()()() あります。」

 

「えっ」

 

天内は撃たれた後、宮沢静虎にその技を受け、仮死状態になり"盤星教"の人間をやり過ごしたのだ。

 

「理子ちゃん…灘神影流使えたの?」

 

「詳しいことは後で説明するぞ傑……結論から言うと……お前の罪状は……」

 

「………っっっ」

 

夏油は身構える。呪術界に多大なる損害を与えることを試みたのだ。死者がいなかったとはいえ、多くの呪術師に重症を負わせた。

 

 十数年の間に多くの非術師の人間も半殺しにしてきた。死刑になることが確実であると踏んでいた。

 

 「まぁ…仕方ないか……家族達が無事に逃げられたのならばそれで…… ()()()()()()()()()()()()()『呪術高専の独房で懲役30年 ※尚、呪霊討伐任務時のみ、釈放を許可する』なにっ?!」

 

夏油は予想外の答えに素っ頓狂な声を上げて反応する。

 

 高専生時代、これまで上層部の理不尽な罪状により死刑になってきた術師の存在を知っていた夏油にとって死刑どころか、無期懲役ですらなく、更に任務時に一時的に釈放してくれると言っているのだ。とても理解出来ない。

 

 「闇猿……どうして自分が死刑にならないか分からんって顔してるやろ?」

 

「………」

 

夏油は花沢の言葉にぐぅの音も出ずにいた。花沢が続ける。

 

 「それは…お前が()()()()()からや…」

 

「何を言ってるこのバカは?」

 

上層部が自分を愛している…?花沢が急に意味不明なことを言ってきて夏油の思考が一時停止するが花沢の次の言葉で直ぐに理解する。

 

  「正確には()()()()が愛されとるんや……元々四人しかいなかった特級術師の一人、しかも誰一人殺していないんだ。上層部は闇猿の罪状を揉み消して戦力に加えたいと推測しといた方がいいっ

 

 そして上層部だけやない…お前のことをよく知っている五条先生や天内さん、

 

 おとんや七海さんに伊地知さん…そしてお前の部下たちが……みんなみんなお前を愛しているんや。あっ 今 恋愛って意味で愛してるって思ったでs『私の家族たちが?!』」

 

夏油は花沢の"お前の部下たち"という言葉に反応する。

 

 「ああっ お前が殺されずに生捕りにされてると聞くや否や全員夏油の減刑を抗議してきたんや。その結果無期懲役から有期懲役になんたんだ。お前があの部下達に愛されていたってことやのぉ」

 

「…………そう……か……」

 

「そして何より……………

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()() んやで!嫌でもコキ使ってやりますよクククク…」

 

「…………!!」

 

その言葉を最後に夏油は思わず身体を震わせる。かつて担任が自分に言ったあの言葉だ。

 

 自分が呪術高専に入ろうとした時に言われた…夜蛾学長に言われたあの言葉………。刹那、夏油の脳内に溢れる……

 

 

 

 

"数年間の青い春"

 

 

 

 

「うっ……くぅ……」ジワ…

 

気づけば夏油は目から大量の涙を流していた。

 

 「じゃっ!ワシは消えるっ」

 

ザッ……ザッ……ザッ……バァソ

 

 花沢はそう言ってドアを開いてその場から離れる。その場には形は違うかも知れないが、天内が『もっとみんなと一緒にいたい』と望んだ空間が広がっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◇◇◇

 

 此処は近くに呪術師"花沢喜一"及び大勢の人間が眠る墓場がある一本の田舎道………その場を二人の男女が練り歩いていた。

 

 花沢喜一と花沢真依である。この田舎道は呪術高専からほんの十数キロ先にあった様で、余りの近さに花沢は『灯台下暗し』の意味をその身でしっかりと味わった。

 

 「そういえば花沢君聞いてよ〜私一日で弾丸3発も作れる様になったわ!お姉ちゃんもメガネ使わずに呪霊見える様になったし…!」

 

花沢の猿展開により、双子の縛りは完全に消失し、真希は呪力が全くない人間となり、真依は呪力量がかなり増えた。

 

 「……それにしても此処が花沢君がゴリラに襲われて転生したって勘違いしたって田舎道n『いえっ』ん?どうしたの花沢君?」

 

真依の言葉に花沢は首を横に張って否定した。

 

 「真依ちゃん…ワシは……ワシは此処でゴリラに会わなかったら一生過去を背負って生きていた…

 

 でも……ワシはゴリラ…いや…異常な程前向きな呪霊化したおかんにあの時会えて殺されて変われたんだよなぁ……

 

  元々呪いも見えなかった癖に呪術ってもんも知れたし…戦友出来たし…おとんにも出会えたし……

 

 真依ちゃんにも出会えたしなっ ギュッ『きゃっ♡』」

 

 花沢は真依に抱きつくと真依も花沢に抱き返す。花沢…真依…この二人が互いに互いを支え合う…普通に"最強"だ!

 

 「とにかく…ワシはおかんに殺されて…一度大きく転んだんだ……そしてそこから立ち上がったからこそ今のワシがあるんだ!

 

 …… 躓いて()んでも立ち上がって精一杯前を向いて()きていくから()()なんだっ!!!……ん?」

 

 花沢がふと道に目をやると、泥や砂でボロボロになった漫画を見つける。()()()花沢が読んでいた、TOUGH外伝 〜龍を継ぐ男〜の単行本である。

 

 「どわーっ まだあの時の単行本残っとるヤンケ読むヤンケシバクヤンケ」

 

「おーっ これが花沢君の言ってたタフ・シリーズね!どうなの?面白いの?」

 

「おもしれーよ ムフッ 帰ったら一緒に高校鉄拳伝タフから読もうね」

 

 「うん!」

 

花沢はバリッと単行本を広げて読み進めていく。

 

 

 「ヒャハハハ やっぱしタフはめちゃくちゃおもろいでェ」

 

 

 

 〜呪術高専伝タフ 完〜




ここまで読んでくれて感謝するよパパ!


(続編の執筆)どないする?

あっ 番外編とおまけは後日執筆するのん
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