https://syosetu.org/novel/362397/
前回の編集で追加したシーン御投下だッ
「そういえば真依……お前しばらく見ない間に大分ガタイが良くなったじゃねーの」
「お姉ちゃんが鍛錬を怠ってるだけだと思われるわ……」
「えっ お姉
「あわっ あわわ…」
◇◇◇
C.D.T.Kが終わり大晦日。花沢の見舞いに東京に行ったところ貯金が底をつき、東京にしばらく滞在していた真依は伏黒との鍛錬を一時休止している花沢と一緒に花沢の部屋で期末テストの対策をしている。
夏油のC.D.T.Kの対策の為二学期後半の授業が無くなった結果、期末テストが延期となり、二学期後半の授業の内容を冬休みの課題として高専生に配布され、三学期の始業式の日に期末考査が行われる事となったので、テストの点数を上げる用に花沢は真依に勉強を教わっていた。
「古典…糞…マジで糞だし」
「はいはい花沢君文句言わないで勉強しよ!はい!コレ今回の古文の和訳や文法の詳細が書いてある
『今なんか言ったか真依』フフフ…真依・ノートに書かれた科目は…3時間でマスターできる!!『ふざけんなっ 少年漫画のパクリやんケ!』」
花沢はコメカミをポリポリ掻きながら古典の課題に向き合う。どうやら古文の解読に苦戦しているらしい。
そんな花沢を真依がちょくちょくヒントを与えながら問題を答えさせるが、問題が解けるペースが恐ろしい程遅く、花沢はフラストレーションが溜まっていた。
「呪術師を目指す今のワシらに古典など必要あるk『昔の時代の呪術の書類の解読に必要不可欠に決まってるでしょ馬鹿なこと言わないで』真依ったなぁ一瞬で論破されちゃったよ『今なんか言った花沢君?』」
花沢の言い逃れも真依に一瞬で潰されてしまい、花沢は唇を尖らせる。
「ほら花沢君!古典は昔の事柄をもう一度調べたり考えたりして、新たな道理や知識を見い出し自分のものにすることが重要なんだから!慣れたら楽しいわよ?
はい問題!今言った『昔の事柄を調べ、自分のものにする』という意味を持つ四字熟語は?これなら流石に答えられるでしy 『◇うんこちんちん……?』…真依ったわねコレは重症だわ…『今なんか言ったか真依?』」
基礎的な故事成語でさえ満足に答えられない花沢に真依は頭を抱える。その姿は 見えない・聞こえない・話せないの三重苦を患ったヘレン・ケラーに教えを説くアン・サリバンを彷彿とさせた。
「花沢君はね……スポンジなんだよ
『ふうん あぁそう』
花沢君はその…何?…タフ・シリーズの台詞を要所要所で内容変えて喋ってるんでしょ?
『ふぅん あぁそう』
つまり貴方はインプット能力とアウトプット能力に長けてるの!
『ふぅん あぁそう』
貴方はやる気がないだけなの!
『ふぅん あぁそう』
聞けよ!」
必死に勉強させる気を起こそうとしても無駄に終わる。真依の言う通り、花沢はタフ・シリーズの技を模倣できる程にインプットとアウトプットに長けているが、タフ・シリーズに興味があったから模倣出来たわけで、すること自体興味がない勉強にはそこまでその能力が発揮されないのだ。
「 ったく…マジで勉強への関心が無いわね…花沢君この前の中間何点だったか覚えてる?」
「アホ程いい点をとったんや…その合計…ぴったし500点」
「花沢君期末は合計1200点よ知ってるわよね!?」
「全教科平均40点以上でギリギリ赤点回避してるからマイ・ペンr『ダメに決まってるでしょ』」
因みに秤の合計点数は314点。花沢はしばらく秤のことを『秤πセンw』と煽り散らかしていた。目糞鼻糞を笑うとは正にこのことである。自分の点数をボロクソに言われて腹が立ったのか、花沢も真依の点数をこき下ろす前提で真依に質問を投げかける。
「……真依ちゃんの合計点数を教えてくれよ」
「1103」
「どの世界でも言えることやが……中身のない奴ほど数を誇r なにっ "1103"?!!」ゲホッゴホッ
花沢は気分転換に飲んでいたジュースが気管に入って思いっきり咽せる。1103点ということは9割強取っているということ。生まれてから一度もテストで9割を取ったことのない花沢にとっては衝撃的だった。
「言っとくけど私が一位じゃないわよ……一位は
(東堂のコメント) 『悔しいが…これが高田ちゃんの力だ』
「京都校は動物園か何かだと考えられる」
「その言葉…パンダが成績一位の東京校にそっくりそのままお返しさせて貰うわね」
「ワシが猿とでも言いたいんかいっ あっ ワシ腹が痛いマジトイレ行くっ」
ダッ
「あっ 待ちなさい花沢君?!花沢く〜ん! はぁ……
……………」キョロキョロ
トタタタタ……
「……………」
ボスッ
(あぁ〜〜……花沢君かっこいいなぁ〜〜…♡♡)
花沢の姿と足音が消えるや否や、真依は表面上はキツい態度で接していた花沢のことを思い返しては顔を赤らめその顔を教材で覆う。先程の厳しい態度は花沢の成績を思ってのものであり、本当はベッタベタに甘えたいのだ。
指についたポテトチップスの塩をチロチロと舌を出して舐めている花沢の姿を見た時には胸の奥がキュンキュンと高鳴り、理性が吹っ飛びそうになりその場で襲うことを考える程、キー坊という偽りの仮面を捨て去った彼の素顔にすっかり惚れ込んでいたのだ。
スッキリと通った鼻筋、ハイライトの入っていない真っ黒な瞳、男らしい先端がクッキリと曲がった太眉、長めの少しビシッとした上まつ毛、艶かしい色気を漂わせる下まつ毛、柔らかな薄ピンク色の唇、額から首の頸にかけて伸びている自分とは違う癖のないストレートな金髪。しなやかでそれでいてゴツゴツとした筋肉。
花沢の素顔は人によっては『彼女にたかるクズのヒモっぽい』見た目をしているという者もいる個性的な美形なのだが、真依にとってはドストライクの顔であった。
更に関西弁で隔たりなくフレンドリーに接してきて、気遣いも出来て強くて辛い時何度も助けてくれる夫で、極め付けは自分の親の兄の"""孫"""で血が繋がっている。真依は花沢に恋心は勿論、自分の父親には全く無かった父性を花沢に対して感じていた。
(はぁ……花沢君………好き……♡
…………あら?ヤケに遅いわね…)
花沢がトイレに入ってから5分経過するも、花沢はトイレから出てこない。
(花沢君便秘なのかしら……まぁその間花沢君に教えて所勉強しとくか!)
真依は少し不思議に思ったものの勉強に取り掛かった。
◇◇◇
(……やっぱり遅いわね)
花沢がトイレに行ってからさらに約25分経過する。トイレから花沢が出てこないどころか水の流れる音すら聞こえない。
(はっ……!ま…まさか……)
ソロリ……ソロリ……
真依は自分の財布から10円玉を取り出し、物音を立てない様にトイレの部屋に近づいて持ってる10円で鍵を開ける。
ガチャッ
「のっぺら坊の正体見たり!やはりアシ○パの父親だったのかあっ
ムフフフ…杉○カッコいいのn
う あ
あ あ
あ あ
あ(pc書き文字)
のっぺら坊と杉○が……のっぺら坊と杉○が尾○に頭を撃たれたあっ
あっ チケットが切れたっ
これからどんな展開が待ち受けるんやろn『花沢君?』えっ」
真依の予感は的中し、花沢は勉強がしたくないが為にトイレに逃げ込み、ゴールデン・カム○をドラマを観て、続きをいち早く知りたい花沢は、あろうことがトイレで原作をピッコマを使って読んでいた。
ドアが急に開いてふと花沢がスマホから目を背けて前を見るとそこには青筋をたてながら養豚場の豚を見るかの様な冷徹や瞳でこちらを見下げる真依の姿があった。
自分との勉強をサボり、楽しみにしていたゴールデン・カム○の先の展開をネタバレされたドラマ勢の真依は先程の花沢への想いは消え失せていた。
「花沢君……別に休憩はしていいのよ?でもそれは一時間たってからでしょ?まだ勉強してから三十分しか経ってないわ。後私に黙って休憩しないでくれるかしら?休憩したいなら『休憩したい』って言えばいいじゃない。それならキリがいいところで休憩させてあげたのに…あーもう勉強サボるわネタバレするわ……」
「あわ…あわわ……」
感情任せの説教ではない、痛い所を的確に突いてくる真依の説教に花沢は初めて動物園でライオンと出会した幼い子供の様に怯えるが、それでも弱弱しく真依に反論する。
「お…お言葉ですがワシはもう多分昔の術師共よりめちゃくちゃ強いですよ。古典なんて勉強する必要はないと思われるg『誰がいつ古典の話をしたの?
あーっ 分かった!そうなんだ!花沢君は勉強出来ないからそうやって開き直って勉強したくないって駄々をこねる人間なんだ!
あーそう分かった分かった!そんなに勉強が嫌ならやらなきゃいいじゃない?他の人達は必死に勉強してるのに自分だけそうやって言い訳して勉強しないままでいれば?」
「な…なめるなっ メスブタァt『パァソ』はうっ」
花沢が激昂する前に花沢の脚に真依のロー・キックが炸裂する。その威力に花沢は脚を抱えて悶える。真依は花沢がいなくなってからも花沢とやっていた訓練を行い、C.D.T.Kでは二級呪霊を祓う程に成長していた。
「なめるなって言いたいのはこっちよ…いい?私は別に強くなんかなりたく無かったけどあなたが頑張れって言ってくれるから頑張ってこれたの。
そんな私の前で頑張りたくないなんて言わないで」
「ご…ごめんなあt『話はまだ終わってないわよ、取り敢えず移動して正座しなさい』は…はひっ」
花沢は自分の過ちを認めて悔い改め様とするも、真依がそれを許してくれず、ズルズルと引き摺られた。
◇◇◇
ガチャッ
「おーい喜一!勉強教えに来たzなっ なんだあっ」
「ん?どしt なにっ」
「おかk…タ…タフ……」
狗巻達が勉強を教えに花沢の部屋に入ると、花沢は真依に正座させられめちゃくちゃ怒られていた。花沢は半べそをかいている。
「も…申し訳ありませんでした…申し訳ありませんでした…(ルーセー書き文字)」
「あらどうしたの?何で謝るの?花沢君は勉強したくないんじゃないの?」
「はうっ……あうっ……あうっ」
「こ…怖っ……」
花沢は最早ぐうの音も出ずの状態となる。この光景は正に息子を叱りつける母親の様。花沢は嫁から母親の恐ろしさを思い知らされたのであった。
その後花沢は真依の厳しい指導の元、期末で合計点数を781点まで伸ばし、めちゃくちゃ真依やおとんに褒められたのだが、その代わりように花沢は逆に恐怖したという。