第0話 夢見朧の始まり
――Side ???
気がついたら白亜の迷宮のようなところに立っていた。
「……何処?」
首を傾げてると、奇妙な足音がしたので振り返る。
そこには球体状の目が3つ横並びになってる四本脚の化物がいた。
「!?」
「!?」
オレは思わずソイツから離れるように逃げだす。
追ってこなかったのである程度したら歩きに変えて、周囲を脳内マッピング。
「……ところでオレはなんで3歳くらいの子どもになってるんだ?」
暫くして気がついた事実に困惑。
最後の記憶が曖昧で、転生とやらをしたのかもしれないが身に覚えはない。
そんなことを思っていたら、身体が急に光りに包まれ――
気がついたら玉座で頬杖付く謎の美女が目の前にいた。
「ココ何処……あっ、ごすずん!」
隣で首傾げてたピンク色の毛先が縦ロールしてるツインテールと同色の二股尻尾に(ヒトミミあるのに)猫耳つけた3歳くらいの少女に抱きつかれた。
「だれ!?」
「酷い! 雨の日に拾って世話してくれたのごすずんなのに! 子猫から世話してくれてたのに、何も恩返しできなかった挙げ句、ごすずんが大変なときに介護させた挙げ句先に死んでずっと心残りだった!」
「……お前綾か?」
いずれのワードにも該当するのは前世?で拾って最後まで世話した、綾と名付けたメスの黒猫だけだ。
「うん! 死んでからず〜〜〜〜〜〜〜っと一緒だった! ごすずんが倒れて死んだ時に一緒に連れてってってしがみついたら変なところにいて、迷ってたらココにいた。……黒猫じゃない綾は嫌?」
「嫌じゃないが……色々違いすぎてちょっと頭が追いついてない」
死因に覚えはないが、死んで転生したらしい。
彼女いない歴=年齢(アラフォー)のまま人生を終えていたことに少し悲しみを覚えた。
「ん゛ん゛っ!」
咳払いする玉座の女性の声でオレたちは彼女へ振り向いた。
腰まである白銀の髪の彼女は口を開く。
「何やらこの夢幻回廊に紛れ込んだと思ったら、面妖なことになりよってからに……」
「どういうこと?」
綾が問いかけた。
「……そっちの小娘は縁を結ぶ神の成れの果てを、そっちの小僧は縁を切る神の成れの果てを取り込んでこの『夢幻回廊』にて生まれ落ちた。本来なら夢幻回廊から虚数の海へと放り出すところだが、あの二柱を見捨てるのは忍びない。故にお主らを現世に連れていける者に託すことにした」
「話についていけてないんだが」
オレの言葉に頬を引きつらせる女性。
「……とりあえずお前たちは縁を結ぶ力と縁を切る力を持つ神様の成れの果てを取り込んでるからその力が使える。その姿にもなれる。私は此処の主で異物は排除する予定だった。だけどその神様たちは訳アリな荒神だったとはいえ此処の住民だった。だから合体したとはいえ虚数の海……なにもない場所に追い出すのは後ろめたい。だからココにちょくちょくやってくるやつに託すことにした。OK?」
「簡潔で元猫の私にもわかりやすい!助かる!」
「猫に分かるのか……」
「動物は人間の言葉話せないだけで案外理解したりしてるものなので」
胸を張ってそう言う綾。
「噂をすればなんとやらか」
ここの『ヌシ』がそう零してオレたちの後ろを観ていたので振り返る。
そこには黒髪のおっとりした顔の女性が立っていた。
その足元にはオレたちと同じくらいの黒髪の少女がいる。
「えっと、奏ちゃんに個性発現したから、見せに来たんだけど」
「……貴様……まあいい。邯鄲の力をそやつにもくれてやる」
「本当に!?」
喜ぶ女性と辟易気味の『ヌシ』。
「代わりにそこの小僧と小娘の面倒みろ。貴様が戦いすぎて衰弱したあの二柱の成れの果てを取り込んでいる。自我は残っておらんが、姿や権能は残しておる。夢幻回廊に来てる間は多少面倒見てやるが、あとはそっちでなんとかしとけ」
何処からともなく杖を出して、石突部分で床を叩く『ヌシ』
「いいけど……2人は私がお母さんで大丈夫?」
こちらをみる女性。
「行く宛も帰る場所もないのが今さっき判明したんで、お世話になりたいですが……」
ちらっと少女を見る。
「ゆめみ、かなで」
たどたどしい口調で自己紹介した彼女。
「……オレは……朧だ」
「私は綾!」
オレたちの自己紹介に頷く女性。
「ふふっ。私は夢見紡よ。お母さんでもいいからね? 早速帰って、パパに家族が増えたことを教えなきゃ!」
そう言うと紡はオレたち3人を抱きしめた。
そして世界が白く染まって、気がついたら見ならぬ天井が視界に入ってきた。
コレがオレ……いや、オレたち『夢見三兄妹』の始まりである。
夢見コソコソ小話
夢幻回廊の『ヌシ』の本名は『ホロウ・オブザーバー』と言うらしいが朧の義母が『オブさん』と呼ぶせいでオブさん呼びが1月ほどで定着する。
「あやつのネーミングセンスは理解できん……」
緑谷と麗日強化する代わりにティアキンガノンドロフが敵に参加するインフレは
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かまわん、やれ
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だめです
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お茶子に英傑の加護渡すならあり