夢見3兄妹のヒーローアカデミア   作:月神サチ

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数日ぶりなので初投稿です。


本編 シーズン1
第一話 OFA継承者と八葉一刀流剣仙(+α)


――Side 緑谷出久

 

僕は緑谷出久。

 

ヒーローに、オールマイトに憧れてヒーローなりたいと思った中学生。

 

ある日にオールマイトの秘密を知り、オールマイトの聖火のように「受け継がれていく」個性、ワン・フォー・オールを継承することになった。

 

――ハズだったのだが

 

「なんで、海浜公園で、業務用冷蔵庫(不法投棄物)を、僕は引っ張ってるんですかね!?」

 

縄で括られた冷蔵庫は微動だにせず。

 

足を滑らせて僕は砂地に倒れ込む。

 

「だって……『今の君』は器じゃないもん」

 

「じゃあなん……『今の僕』は?」

 

僕の出したワードにオールマイトは頷いた。

 

「ぶっちゃけ今の君に渡せば、個性に身体が耐えられなくて爆発四散しかねないからね。この半年で、耐えられる身体に鍛え上げる!そのためにココのゴミ掃除はちょうどいいのさ」

 

「爆発四散……! いや強い力が内側にあるならそうなっても仕方ないのか……?」

 

「ちなみに……おっと『彼ら』からかな?ちょっとまっててね」

 

そういうと通話に出るオールマイト。

 

彼らとは……誰だろうか。

 

「オー、ミスター。場所は○○海浜公園だ。君が日本を離れてから6年ほどですっかりゴミだらけになっててね〜」

 

……6年前に離れた……?

 

ってことは日本人?

 

ミスターってことは男の人……?

 

「うん? 周りに私と彼以外に人はいないけど……えっ、もう来る?……切れた……」

 

途端にオールマイトの側に砂煙が上がる。

 

その中から3人の男女が姿を見せる。

 

1人は黒髪黒目の男の人。

 

腰に刀があるからヨロイムシャのような人なのだろうか。

 

1人はピンク色の長い髪をツインテールにした女性。

 

頭に猫耳があるし二股になってる尻尾がある……異形系個性?

 

1人は僕くらいの年齢の娘。

 

腰まである黒髪や青い瞳でお嬢様って感じの服を着ている。

 

「……八葉一刀流9代目剣仙。夢見朧だ」

 

「八葉一刀流 伍の型皆伝 閃の剣聖夢見綾でーす。よろしくね」

 

「流水岩砕拳免許皆伝、師範代の夢見奏です。以後、お見知りおきを」

 

3人の言葉を聞いてハッとする。

 

八葉一刀流は日本で古くから伝えられてる剣術で、10年くらい前からドイツ人のアリオス・マクレインって人が剣聖に認められて大活躍してることで、世界から注目されてる謎の多い剣術だ!

 

流水岩砕拳はシルバーファングの編み出した無手格闘術で、流水の如き柔の護りと岩を砕く剛の攻めを併せ持つ武術!

 

彼らの言う通りなら、八葉一刀流の最高峰にソレに準ずる人と流水岩砕拳の師範代が揃ってることに……!

 

「緑谷少年?大丈夫かな?」

 

オールマイトの言葉にハッとする。

 

「み、緑谷出久です!」

 

「元気はあるな」

 

「身体は……まだまだ、育成の余地アリだね」

 

「鍛えがいがありますね」

 

3人が僕をかごめかごめするように周りを回りながらそう述べた。

 

「……綾と奏はオールマイトの治療の続きを頼んだ。オレは緑谷を夢幻回廊に連れてくから」

 

「「はーい」」

 

夢幻回廊?

 

なにそれ?

 

首を傾げる僕。

 

「ココで説明するより、実際見てもらったほうが早い」

 

 

 

 

 

 

 

 

気がついたら見たことのない場所に立っていた。

 

そして目の前には門とそれに繋がる果の見えない壁があった。

 

門の上には女神?の彫刻があったのだが、ソレが動く。

 

『夢見の系譜とココで生まれたモノ以外で7人目か……朧め、連れ込みが多いぞ……』

 

こちらを見てそうこぼす女神の彫刻。

 

「……まあよい。我が見た限りでも問題なし。7人目の部外者よ、入ると良い」

 

女神の彫刻がそういうと、元のポーズに戻る。

 

それと同時に門が開かれ、別世界のような空間に招かれた。

 

「ココは一体……」

 

頭上には星空が見えて、あちこちにライトがあるのに自分や床が見える奇妙な空間。

 

木の枝葉のように分岐する回廊の先、中央を突き進んだところに彼、夢見朧が立っていた。

 

とりあえず彼に話を聞かないと勝手がわからないので駆け寄る。

 

途中黒髪の女性や赤と白の髪の女性を見かけた気がするけど、途中止まって振り向いたときにはいなかったから気の所為だろう。

 

夢見朧と名乗った男の元駆け寄ると、彼はこちらを向いた。

 

「……ココは夢幻回廊。正しく言えば夢幻回廊0層、居住区だ」

 

「夢幻回廊……居住区……?」

 

「とりあえず今後眠ったらココに来ること、ここなら寝てる間自主練が出来ることを覚えておけばいい。これから設備を大雑把に説明する。細かいことはさっきの見た女神の彫刻と同じ彫刻か」

 

ある場所を指差す。

 

そこには玉座に頬杖ついて寝ている女性がいた。

 

「アレに声かけて聞け。ココのヌシだ。……一先ずここの使い方を説明する」

 

そう言って彼は歩き出す。

 

あちこちに浮いてる水晶は居住区の向こう側で徘徊する魔獣とやらを倒せば手に入る宝石の欠片と交換で色々なものを購入できるらしい。

 

また女神像から僕用の個室が割り当てられたり、道具や宝石の欠片を入れるためのポーチをもらった。

 

部屋を広げたり、部屋数を増やしたり、家具を買ったりするならそれもまた宝石の欠片を集めればいいと告げられた。

 

「とりあえずは一番浅い層で身体を動かしてみるか。死んでもその記憶を持って強制覚醒するだけだから死ぬ感覚味わいたくなければ死ぬ気で魔獣を倒せ」

 

「えっ!? 僕個性とかないのに倒せるの!?」

 

「一番弱い魔獣だからな。人並みの力があればまあ倒せる。ちゃんと攻撃避けないと負傷するし、ソレが続いて失血死はあるがな」

 

そういうと彼は歩き出した。

 

そして最初に彼がいたところにエレベーターのようなものがあった。

 

「使い方はエレベーターと同じ。だがフロアのボスを倒してないと次の階層は行けないようになっている」

 

そう言って僕が乗ったら1と書かれたボタンを押した。

 

ソレとともに周囲の風景が一変した。

 

大理石の床と壁と天井で覆われた不規則の形の場所だ。

 

「マッピングしながら進むといい」

 

「マッピング……?」

 

地図とか無いのかと首を傾げたら彼は舌打ちした。

 

「……現代っ子め……」

 

「いやあなた同い年では?」

 

「まあいい。今回はオレもついていく。帰るなら一瞬で戻れるしな。好きにやるといい」

 

そういうと彼は黙り込む。

 

とりあえず僕はこの階層を探索することにした。

 

 

 

 

「シャーッ!」

 

「羽がついたねこ……っぽいナニカ?」

 

「爪で引っ掻いたり、蹴りをしてくる。うまく躱して殴り倒せ」

 

 

 

 

 

「コレスライムでは?」

 

「……打撃無効の系統だな。オールマイトなら衝撃波で吹き飛ばすが……オレが片付けるか」

 

 

 

 

 

「土人形……?」

 

「ゴーレムの一種だ。殴って身体を砕け。コアを見つけたら抜き取り、叩き壊せばいい」

 

 

 

 

「ギギギ……」

 

「ギャギャギャ!」

 

「ゴブリン……」

 

「掘られて死にたくなければ死ぬ気で抵抗しろ。数の暴力は油断できん」

 

 

 

 

 

 

「そろそろ時間だな」

 

「えっ、あからさまにボス部屋っぽいの前にして、撤退ですか!?」

 

僕がおもわずそう突っ込むと

 

「ココまで1人でたどり着いて、そして1人で倒せればオールマイトの個性を受け継ぐだけの実力があると言える。チュートリアルはココでおしまいということだ」

 

彼は懐からペンダントを取り出すと僕に渡した。

 

「それを使えば居住区に転移できる。もっともボス倒してないフロアでソレ単体での使用は緊急使用になる。使うと途中で拾った道具をいくつか失ったり、ヌシの権限で没収される。」

 

そういうと彼はボス部屋扉の側を指差す。

 

「安全地帯にはあの台座があるから、そこにペンダントをかざせばペナルティ無しで帰れるし、ソレ以降はペンダントかざした場所を中継地点にできる。今回はチュートリアルだから中継地点処理はしないがな」

 

「ですよね」

 

その後居住区に戻れるのを確認したり、夢幻回廊の主から出入り許可を与えられたりした。

 

 

 

 

 

 

意識が浮かび上がる感覚とともに、目が覚めた。

 

腰には夢幻回廊で渡されたポーチがいつの間にかついていた。

 

「おっ、目が覚めたようだね、緑谷少年」

 

「なんでオールマイトが泣きながらお弁当食べてるんです?」

 

オールマイトが痩せこけた姿で涙を流しながら弁当箱のご飯をもそもそ食べていた。

 

「コレはオールマイトのリハビリの一環だよー」

 

綾さんが疑問に答えてくれた。

 

「私たちがドイツに留学した日に日本で起きてたとある事件で、オールマイトは大怪我したんだ」

 

ソレは知らなかった。

 

「こっちは飛行機の中だったし、こっちはこっちでハイジャック犯に飛行機乗っ取られてて、オールマイトの負傷に知ったのがゴタゴタが片付いた後、彼の治療が終わった後だったんだ」

 

「母様経由で夢幻回廊に無理矢理引きずり込んで胃の再生と負傷箇所の再生を試みました。けどごっそり胃とかを摘出されてソレが通常状態になっていたので、めったに来ないけど、夢幻回廊に来た時に少しずつ再生する他なく、今さっき胃の再生が完全に終わったのです」

 

「……ご飯を昔みたいに食べられるのは、本当に嬉しい……!」

 

オールマイトも1人の人間だと改めて認識した気がする。

 

「まだお腹の筋肉周りが再生してないから、マッスルフォームでも致命的な弱点になるのがね……」

 

「まあこの半年の朝の鍛錬時間ココに縛り付けられるから、傷跡はともかく、筋肉の再生も間に合うはずだ」

 

しれっと鍛錬時間がオールマイトの治療の時間に当てられた!?

 

「……緑谷」

 

声と共にナニカが投げられた。

 

反射的にそれを叩き落とした。

 

「……えっ?」

 

「夢幻回廊で得た感覚は無駄にならないし、鍛えればソレがこっちに反映する。あとそこで手に入れたもの……そのポーチとかもな」

 

たぶん夢幻回廊に行く前なら反応できなかった速さゴムボールを僕は反応して対処していた。

 

「オールマイト治療の間オレたち3人順番で朝のゴミ掃除サボらないかチェックする。夢幻回廊で寝てる間も鍛えればより効率よくゴミ掃除もできる」

 

そう言って業務用冷蔵庫にオールマイト(250キロ前後)の重さのゴミをくくりつけたものを指差す。

 

……紐を自分に括り付けて動かそうとしてみる。

 

すごくゆっくりだが、動いた。

 

そのことに僕は感動した。

 

しかし彼は甘くない。

 

「焦れよ、オールマイトの後継者。お前は他人の十年分を埋めて追い越すアキレウスにならなきゃならんからな」

 

彼は期待した顔でそう告げた。

 

 




夢見コソコソ小話
夢幻回廊について
邯鄲の個性か能力、またはそれら持ってる人の介助があれば眠った場所に関係なくたどり着ける夢幻回廊。
代わりにエネルギー使い切ったオールマイトのように、衰弱した人間は夢幻回廊にアクセスができないし、はじき出される。
そのため、この6年近く夢幻回廊で治療しようとしてた朧たちはオールマイトがほぼ毎回エネルギー使い切って寝るせいで夢幻回廊に来ないor治療途中ではじき出されるため、ポプテピピックのキレたポプ子&ピピ美状態になってたりしていたとか……。
「治療さえある程度まとまった時間できてればとっくに治ってんだよな……」というのが3人の共通見解。

7人の内訳
夢幻回廊に来た部外者の7人の内訳(時系列順)
エンデヴァー、轟燈矢、轟焦凍。
八百万、篠ノ之束、オールマイト、緑谷出久

緑谷と麗日強化する代わりにティアキンガノンドロフが敵に参加するインフレは

  • かまわん、やれ
  • だめです
  • お茶子に英傑の加護渡すならあり
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