夢見3兄妹のヒーローアカデミア   作:月神サチ

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高評価もらえて嬉しいし「もっと高評価を……感想をよこせ……その感情を焚べて進むからもっと寄越せよ! 陸八魔アル!(突然の被害担当)」と強欲な壺になったので初投稿です。


第三話 入学! そして個性把握テスト!

――Side 緑谷出久

 

受験からおよそ1ヶ月。

 

桜の舞い散る4月の上旬。

 

僕は雄英高校の門を、一人の生徒としてくぐった。

 

「えっと……僕はA組か。あっ、朧さんたちもA組だ……」

 

昇降口にあった名前を確認し、付随されていた番号の場所に靴を入れて上履きに変えた。

 

彼らとは夢幻回廊の居住区で出会ってるし、鍛錬の時以外は怖くないのをその時に再確認したから恐怖心とかはな……いや、やっぱり怖い時は怖い、だけど彼らなりに気にかけてくれてるってことで……。

 

そんなふうに思いながら1年A組のドアを開ける。

 

「学校の備品である机に足をかけるとは何事かね!」

 

「うっせえ何処中だてめぇはっ倒してやるぞコラ!」

 

そこにはかっちゃんと喧嘩してる眼鏡の男子生徒……受験の時に会った委員長気質の飯田君だ……がいた。

 

「……ん?」

 

後ろの出入り口側には朧さんがコンサーティーナ(夢幻回廊で演奏してるのを何度か見た。その時に側にいた八百万さんって人に名前教えてもらった)を演奏しており、そばにいる綾さんに奏さん、夢幻回廊で会った八百万百さんと見慣れない人が数人、それを聞いてるのか目を細めていた。

 

でも音が聞こえない……おそらく奏さんの力だと思うけどなんだろう……?

 

首を傾げつつ自分の席に座り、荷物を準備する。

 

と言っても、流石に初日なので筆記用具くらいしかないけど。

 

「!? おいコラクソデク!なんでココにいるんだよ無個性じゃねぇのかよ!」

 

「かっちゃん。それは――」

 

個性を得たことを伝えてないし、それをどう教えようか返事に詰まっていると声がした。

 

「はい静かに」

 

その言葉に朧君はコンサーティーナを何処かに消してみせ、奏さんは消音?の膜を消し去った。

 

ソレに気がついた彼の周りにいる女子たちは声の主を見た。

 

そこには寝袋に包まれた無精髭の男の人がいた。

 

「はい、静かになるまでに8秒かかりました、あまり合理的じゃない」

 

彼はそういうと10秒飯のアレを一瞬で吸ってから、足元にあったナップサック?を教壇の上に置いた。

 

「ヒーロー科1年A組担任の相澤消太だ。よろしく」

 

その言葉に困惑してると手が鳴らされた。

 

「この中に体操服が入ってる。着替えてグラウンドに集合。10分後に説明開始するから」

 

そう言うと先生は用事は済んだとばかりに去っていった。

 

「……えっ、マジで?」

 

「唐突すぎる★」

 

困惑する僕たちを他所に朧さん、綾さん、奏さんは体操服を取り出して名札を確認し、上下ペアにしながら選り分け始める。

 

「コレは……蛙吹梅雨さんはどなた?」

 

「峰田実って誰かな〜?」

 

その言葉にハッとした八百万さんたちも動いた。

 

「障子目蔵……アンタか」

 

「爆豪勝己……アナタね?」

 

素早い行動で各自に体操服が行き渡る。

 

「A組の更衣室はこっちだ。……男女別れてるからな、間違えたは通用しないぞ」

 

朧さんは後半誰かを見ながらそう告げると先導してくれた。

 

更衣室で着替えた僕たちは、夢見三兄妹の先導で時間ギリギリだけど全員間に合うことができた。

 

 

 

 

 

――side 相澤

 

「これより個性把握テストを始める」

 

「は? オリエンテーションは?」

 

「いきなりテストってどういうこと?」

 

話の途中で質問を投げてくる生徒たち。

 

あえてスルーして夢見兄妹の方に目線を向ける。

 

「個性把握ってことは――個性を使って身体テストをやれってことかな?」

 

「そのとおりだ。持っている力を使わない画一されたテストなんて今の時代意味をなさない。個性も自分の一部としてどれだけの結果を出せるかをこのテストで見せてもらう」

 

夢見綾の言葉にうなずき、説明を加える。

 

……やはり一番頭がキレるのは彼女か。

 

そう思いつつ説明を続ける。

 

「見本として……夢見の三兄妹は今更だな。爆豪、円から出ないなら何をしてもいい。全力で遠くに投げてみろ」

 

ボールを爆豪に放り投げて指定の円を指し示す。

 

夢見兄妹がいなければ入試の首席だった逸材であり、爆発の個性ならボールの推進力にしやすいのも選んだ理由だ。

 

「オレを差し置いて首席とか死ねやオルァ!!!!」

 

……性格や言動に問題あるかもしれないな。

 

「……705.2m」

 

測定機が割り出した記録がタブレットに転送されたので、数値読み上げたあと、その画面を見せる。

 

「すげぇ」「流石雄英だな」「楽しそう」

 

……楽しそう、ねぇ……。

 

「よし、総合記録の最下位を『見込みなし』として除籍するとしようか」

 

「はぁ!?」

 

「そんなのありかよ!」

 

「理不尽だ!」

 

残念だかココでは理不尽ではないんだ。

 

「教育内容の裁量は教師に委ねられている。そして担任の権限には担当クラスの生徒の除籍も含まれてる。つまり除籍処分を実行することは全然『アリ』なんだ。……それとココはヒーロー科だ。事故、災害にヴィラン……突然発生する理不尽を解決するヒーローを志してここにいるはずだ。……この程度の理不尽で音を上げてるヤツがヒーローになれるとでも?」

 

正論を突きつけると彼らは黙り込む。

 

「準備できたやつから測定だ、競技毎に全員測定する」

 

突き放すように告げて50メートル走のスタートライン横に立つ。

 

「さて、どうなることやら……」

 

 

 

 

 

 

 

――side 夢見綾

 

相澤センセにジト目向けられてるけど、あーちゃんたちは気にせずほどほどの力で記録を出していく。

 

「緑谷君、力使えてるね」

 

「常時発動は10%、瞬間で90%が限界みたいだけどね……って言ってたら事故ったね」

 

上位陣に食い込む実績を見せていたがボール投げで腕を負傷した。

 

「対人戦あんまり積んでない弊害でてきたかな」

 

「どっちかと言うとあの力手に入れてから死線や窮地になってないからかな」

 

「そろそろあーちゃんたちで組手とかするのがいいかも?」

 

しかし負傷した腕を動かしてまだやれることを示す緑谷。

 

ソレを見た相澤先生は2投目を認めた。

 

そして緑谷君は怪我した腕で投擲し――

 

「843.4m」

 

見事な記録を出してみせた。

 

 

 

 

 

――Side 緑谷出久

 

「……見事だ。だが個性の反動で負傷はよろしくない。――鍛錬して使えるラインを見極めろ」

 

「はいっ!」

 

右腕が痛む。

 

だけど……OFAを受け継ぐ前の夢幻回廊の惨劇に比べたら、耐えられる!

 

「デク君大丈夫なん!?」

 

駆け寄ってくるのは麗日さん。

 

「大丈夫……。腕が切り落とされたわけでも、上半身下半身で切断されたわけでも、生きたまま脳みそたべられたわけでもないから」

 

「ちょっとまって大丈夫の比較対象がおかしい」

 

麗日さんの言葉に今の例はまず経験しないことだったなって反省する。

 

「……ああ、お前も経験あるのか」

 

「!? あれ? ウチがおかしいん? そんな経験したことないんやけど!?」

 

通りすがり轟さんの言葉で麗日さんが混乱してしまった。

 

轟さん……貴女も夢幻回廊経験者でしたか……(同志を見る目)

 

「あー……麗日さん、彼らは特殊な訓練受けてるから、麗日さんの感性が正しいよ」

 

綾さんがフォローしてくれたお陰でテストは引き続き行われた。

 

 

 

 

 

 

最後は持久走。

 

1500メートルを走ることになったのだが……

 

「バイクはズルくね!?」

 

「いや待って、それより早い朧君たちがおかしい」

 

「クソデクてめぇ何処にそんな力隠してやがったァ!!」

 

後方で何やら言われた気がするけど、取り敢えず朧君に少しでも追いつけるように駆ける。

 

「緑谷 1分27秒3!」

 

やっぱり朧さんたち3人には勝てなかった……!

 

「いやバイク創造して飛ばした八百万やエンジンの個性持ちの飯田に勝ってる時点でバケモンだよお前」

 

「競馬のレコードと同じ時点でおかしいことに気が付きなよ」

 

「平均速度時速60km超えだぞ初速0なのに意味わからんな」

 

数字で言われるとたしかに元の自分では考えられない数値でOFAの力はすごいなと思った(引き出して自滅してない時点で十分すごい)。

 

「でも朧さんたちには……勝てなかった」

 

「「「「アレはもはや人のカテゴリに入れたらダメなヤツ」」」」

 

走った直後なのに息が乱れてない3人はたしかに超人だけど、本人たちの前で言うのはシツレイかなって……(感覚麻痺)。

 

「デクてめぇ! いい加減オレの言葉に返事しやが――」

 

爆発の勢いでこっちに殴りかかろうとしたかっちゃん。

 

しかし横から飛んできた相澤先生の捕縛布で簀巻きにされて動けなくなる。

 

「取り敢えず結果発表な」

 

そういうといつの間にかいたロボが空中にホログラムで総合ランキングを表示した。

 

最下位は……峰田実とあった。

 

「オイラ……除籍……?」

 

震える声で峰田君が相澤先生に問いかけた。

 

「いや? 除籍は嘘だ。お前たちの本気……一部のアホ3名は持久走以外手を抜きやがったが――本気を引き出させるための合理的虚偽だ」

 

その言葉に過半の生徒が安堵の表情を見せた。

 

「だよな。初日から除籍はやばいよな流石に」

 

「でも火事場の馬鹿力って奴がでたかもしれない」

 

なんか呑気な発言が目立つ。

 

「……いえ、半分嘘ですよね?」

 

そんな中、八百万さんが口を開く。

 

ソレに目線が集まった。

 

「ほう? 嘘をついてると思った理由は?」

 

「……最下位を除籍すると宣言した時から、生徒一人一人――朧さんたちは既に知ってるのか適当でしたが――を先生は見てました。まるで持ってる個性をどう使うのか、見込みはあるのかと試すように」

 

「……続けろ」

 

「そしてどの種目でも個性を活用できない葉隠さんと切島さん以外、それぞれの種目で個性を活用したことで見る目を変えてました。『まあ及第点』といった顔に。そして全員見込みがあったから、それを隠して除籍は嘘と告げた……違いますか?」

 

八百万の言葉に拍手する相澤先生。

 

「見事だ八百万。探偵とか向いてるかもな」

 

「まじかよ」

 

「首の皮一枚繋がっただけ……ってコト!?」

 

ザワザワする面々。

 

「八百万の言う通り、見込みがあると判断したから除籍はしなかった。――プルスウルトラ、励めよ有精卵。ヒーローへの道は穏やかで平坦だと思ったら大間違いだ。寧ろなったあとの方が厳しい。ソレに耐えられるかの篩が常にかけられ続けると思って、勉学も実技も励め」

 

その言葉の後に解散が告げられた。

 

そのあとかっちゃんと少しイザコザがあったけど、それはまた別のお話。

 

 




夢見コソコソ小話
相澤先生の天敵は夢見三兄妹
奏はスタンド使えなくても流水岩砕拳で戦える。綾と朧は個性抹消食らっても特に変化がないので実質相澤先生が無個性状態で戦うことになるので圧倒的に不利。

緑谷のOFA制御具合。
瞬間90%なら反動なし。95%以上で負傷。
常時なら10%まで出せるが瞬間に引っ張られて事故ることがある。
常時5%?で競走馬と同スピードが出せるようだ。

緑谷と麗日強化する代わりにティアキンガノンドロフが敵に参加するインフレは

  • かまわん、やれ
  • だめです
  • お茶子に英傑の加護渡すならあり
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