夢見3兄妹のヒーローアカデミア   作:月神サチ

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リアルがそこそこ忙しいので初投稿です。


第四話 高校生活1日目 その1

――Side 緑谷出久

 

雄英に入り、高校生活が始まった。

 

「それじゃ、次の4つの英文のうち、間違ってるのは?」

 

(あれ?思ったより普通……?)

 

プレゼントマイク先生の英語に困惑したり。

 

「数学ノ基礎ハ計算ダ。100マス計算デ頭ヲ数学ニ切リ替エロ。サァ、今回ハ足シ算編。何秒デクリア出来ルカ見セテモラオウ。――始メッ!」

 

エクトプラズム先生の数学の準備運動にビックリしたり。

 

「現代文は国語力。それは言葉を正しく理解する力。同時に物事に『何故』と疑問を持ち、考える力です。今日はこのプリントの人物がどんな人物か、正しく読み解いてみましょう」

 

セメントス先生の現代文で国語力を改めて考えさせられた。

 

 

 

 

 

 

お昼休みは食堂か教室が殆ど。

 

たまに屋上で食べる人もいるみたいだけど、それは例外中の例外らしい。

 

「デク君! 一緒に食べよ!」

 

「緑谷君! 俺も一緒でいいかな!?」

 

振り向くとそこには麗日さんと飯田君が居た。

 

「麗日さん、飯田君! もちろん良いよ!」

 

僕は2人と共に昼食を取ることにした。

 

 

 

 

 

 

 

「夢見さんたちって昨日の個性把握テスト、持久走以外本気出してなかったみたいだけど、どうして手を抜いてたのかな……? 除籍されかねないのに……」

 

「持久走にそれだけ自信があったから……だろうか」

 

ご飯を食べてるとふとそんな会話が出てきた。

 

「それは「海外でヒーロー実績ある3人に個性の使い方の確認作業はあまり重要じゃないから」」

 

被せるように告げられた声に僕は目を丸くして声の方を向いた。

 

そこには赤と白の髪を伸ばした女性がいた。

 

「轟さん!?」

 

「ココ、使っても?」

 

僕の対角線、飯田君のとなりの空席を示す轟さん。

 

「ええよ!」

 

「構わないとも。ところで3人にヒーロー実績があるって本当かい?」

 

飯田君の問いかけに頷く轟さん。

 

「3人とも免許取得直後の10歳のとき、欧州最大のマフィア『ゴリーニファミリー』の殲滅作戦でドイツの若き英雄 『風の剣聖 アリオス・マクレイン』から名指しで参加要請され、作戦時にはファミリー幹部の『瞬間移動』、『個性無効空間生成』、『強制催眠』、『空間遅延』、『錬金』の個性持ちたちを撃破し、作戦成功の立役者といえる活躍をした。だから欧州系のウィキにはアリオス・マクレインの関連項目に必ず3人の名前が載ってる」

 

「なっ!? 彼らはそんなことをしたのか!?」

 

作戦参加は調べて出てきたから知ってたけど、日本語で見れたニュース類にその経緯は無かったから驚きだった。

 

「他に大きなことだと……メキシコの反政府組織『個性至上主義』なのる犯罪組織一斉検挙のリーダー格捕縛とか……アメリカの古代生物研究所から出てきた化け物を討伐して被害を小さな町一つに抑えたりしたとか……まあそこそこある」

 

「めっちゃ実力者だった!?」

 

驚く2人にしばらく考える素振りを見せる轟さん。

 

「……朧のヒーロー名は八葉一刀流の9代目剣仙から『ケンセン』、綾ハそのまま『アーヤ』、奏は歌姫を意味する『ディーヴァ』。夢見三兄妹で調べれば、国際ニュース取り扱ってるサイトに出てくるハズ」

 

「はえー、よく知ってるね」

 

麗日さんの言葉に少し目線を動かす轟さん。

 

「3人……特に朧は、轟家を救ってくれた、恩人だから」

 

「「「?」」」

 

言葉の意味がわからなかったが、それ以上語らなかったので深追いはしなかった。

 

「あと……」

 

思い出したように口を開く轟さん。

 

「緑谷君。なんで入学前から朧やオールマイトから気にかけられてるか知らないし、無理に知るつもりも、聞くつもりもないけど……1つ言っておく。――私は鍛えてくれてる朧以外に負けるつもりないし、負けたとしても必ず勝つから」

 

その目に宿る決意は、間違いなく硬いものだろう。

 

そう僕は思った。

 

「……僕は気にかけてくれたオールマイトや朧さんに胸を張れるよう、頑張るだけだよ」

 

思った言葉を伝えると、目を丸くしたあと、ホッとした顔になる轟さん。

 

「そう……良かった、彼を狙う恋のライバルとかじゃなくて」

 

「「「!?」」」

 

どういう事!?

 

えっ、まさかそういう目的あるとか思われてた!?

 

僕はノーマル!ノーマルです!!!!

 

「……違うよね?」

 

「違うよ!」

 

「えっ、違うの?」

 

「麗日さん違うから……」

 

「そうか、違うのか」

 

「飯田君意外とノリ良いね!?」

 

冷たい雰囲気と思っていた轟さんが単なる天然だと知れて良かった。

 

やっぱり人は見かけによらないと思いながら、昼休みを過ごした。

 

 

 

 

 

――Side 夢見朧

 

「それで公安の依頼やこちらの依頼の方はどうかな?」

 

校長室にて、自分で朝に拵えた弁当平らげていると、対面のソファーに座る根津校長が問いかけてきた。

 

「実質1日目ですから進捗もへったくれも無いですよ」

 

「まあそうだよね」

 

「……と言いたかったのですが、一人『個性と本人の資質が不一致の人間がA組に居ます』ね」

 

オレの言葉に根津校長は顔をしかめる。

 

「ソレは……オールマイトから個性受け継いだ緑谷君じゃなくて?」

 

「ええ」

 

「他に誰がソレに気がついてる?」

 

「……確定でオレたち3人。疑問を抱いてるのが同門である八百万と轟ですね」

 

オレの言葉にお茶を一口飲んで喉を湿らせたあと、校長はこちらを見た。

 

「……なるほど。 八葉一刀流ってすごいねぇ。……それはそれとして、疑惑の人物、白か黒か、判別付きそうかな?」

 

「なんとも言えませんね。今は様子見、泳がせておきたいところです。個人的には外れて欲しいですが」

 

などと嘘を宣うオレ。

 

「疑わしきは罰せず……か。 取り敢えず報告ありがとう! 八百万君と轟君には静観するよう伝えて、引き続き依頼の方、頼んだよ」

 

「ええ、わかりました」

 

 

 

 

このあと一緒に食べようとオレを探していた葉隠たちに小言を言われたりしたが、コラテラル・ダメージということにしておこう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昼休みが終わり、午後はヒーロー基礎学。

 

色々と不穏な気配がしてたり、麗日や飯田からの目線が尊敬混じりになってるのが気になるけど、とにかくヨシ!(目の曇った現場猫感)

 

などと思考を、巡らせてると、残り火というのに燃え盛る焔が見えるあの人の気配が近づいてきた。

 

「わ―――た―――し―――が―――」

 

廊下越しにこの声量はなかなかうるさい。

 

「――普通にドアから来たぁ――!!!」

 

ドアを開けて入ってきたのは、日本のトップヒーロー、オールマイト。

 

一人だけ画風違うレベルで存在感濃い彼にA組面々は驚き、あるいは歓喜する。

 

様々な状況に対処できるようにするのが目的で、そのための訓練を行っていくのがこの授業の内容であることをカンペ無しで説明するオールマイト。

 

「初回は戦闘訓練だ!」

 

その言葉に爆豪や切島をはじめとした武闘派や個性使いたい者が喜びの声をあげる。

 

オールマイトはその声を手で制しつつ、反対の手で黒板の横の壁を示した。

 

それとともに色の違う部分から番号の書かれたケースが収納された棚が姿を見せる。

 

「入学前に送られた個性届と君たちの要望を元に作られたコスチューム! 出席番号順だから間違えないように! これに着替えてグラウンドβに向かってくれ! では一足先に待っているぞ!」

 

そう行って教室を飛び出すオールマイト。

 

オレたちは自分のケースを手にし更衣室へ向かった。

 




夢見コソコソ小話
夢見三兄妹の得手不得手(自己申告)
朧 
得意:切った張ったの荒事とブラフ 苦手:交渉

得意:生け捕り 苦手:調べ物(飽きる)

得意:交渉や調べ物 苦手:力量差があまりない相手への手加減(どうも本気を出してしまう)

緑谷と麗日強化する代わりにティアキンガノンドロフが敵に参加するインフレは

  • かまわん、やれ
  • だめです
  • お茶子に英傑の加護渡すならあり
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