夢見3兄妹のヒーローアカデミア   作:月神サチ

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ほぼ7000文字なので初投稿です。


第七話 高校生活1日目 その4

――Side 夢見朧

 

「さて、講評の時間だけど……夢見姉妹はわかっててやってるし、その2人に行動不能にされた芦戸少女と尾白少年はそれぞれ相対した相手から色々アドバイスされてるから何か言う必要ないんだよね……朧少年から何かある?」

 

四人が戻ってきてオールマイトがコッチに話を振ってきた。

 

「良かったところを挙げるとするなら、綾はきっちり時間稼ぎのために遅滞戦術の手本を見せたしトラップ類もしっかり用意していた。奏は遅滞戦術と判断してから爆弾の方に行くふりへの移行が迅速で綾を慌てさせたりと判断が適切だった。あとは2人が言っていたアドバイスや2人の動きは出来るか否かで勝敗を分けるようなものがあるのでモニタールームの人もソレを血肉にしてほしいものですね」

 

「うーん、シスコン!」

 

「酷くないです?」

 

オールマイトの言葉にショックを受けるオレ。

 

「でも綾さんは『灰の糸』や八葉一刀流を殆ど使いませんでしたし、奏さんに至っては個性のスタンドを誰も使ってないのでじゃれ合いレベルですけどね」

 

「アレでじゃれ合い……????」

 

ヤオモモの指摘に何名か宇宙猫顔になっている。

 

「それじゃ、次の試合をやっていこうか。ヒーロー側がAチームの麗日お茶子&緑谷出久ペア!ヴィラン側がDチームの飯田天哉&爆豪勝己ペアだ!」

 

その言葉に運命力というのはあるものだなと思わざるを得なかった……。

 

 

 

 

 

試合は記憶にあるモノとは(緑谷の鍛え方の差による結果により)違うものとなっていた。

 

緑谷のOFAが瞬間90%、常時10%なら問題なく使える点。

 

夢幻回廊に現れるトンチキ生物たちの攻撃方法からフェイントまで多種多様な方法を経験している点。

 

それらにより、緑谷は爆豪相手に優位に立ち回り――

 

「! 爆豪少年!それは――」

 

しびれを切らした爆豪がオールマイトの静止する前にビル毎爆破した。

 

両脇に2人ほど抱えて戻ってきたとほぼ同時に衝撃がモニタールームにも響いてきた。

 

「あれ? ここは一体」

 

「床下が爆発したとおもったんだが……」

 

「朧少年、ナイス……って緑谷少年は?」

 

「死なないのが見えたんで一応保険かけつつ放置しました」

 

「えぇ!? 急いで確認を「大丈夫だよ」」

 

床に二人を下ろしてると慌てるオールマイトに対して綾が告げた。

 

「奏とあーちゃんのダブル防壁で彼らも無事だから」

 

とモニターを示す。

 

瓦礫の上に人間大の繭が2つほどあり、片方は暴れてるのかはねている。

 

「……とりあえずコッチに連れ戻せるかな?」

 

「かしこまり〜」

 

オールマイトの言葉に緩く綾は了承した。

 

 

 

 

 

 

 

 

「とりあえず爆豪少年やりすぎ! アジトで敵がビル諸共ヒーロー爆破するなんてまずやらないからね!?あと設定的に核兵器も暴発するから共倒れになるし!」

 

「……ッス……」

 

綾の繭から簀巻きにされて連行されてきた爆豪は素直に?話を聞いていた。

 

「とりあえず爆豪少年は簀巻きのまま見学するように」

 

そう告げたあと、咳払いをするオールマイト。

 

「気を取り直し、次行ってみよう!」

 

 

 

 

このあとオレ以外の全チームが1回ずつ戦った。

 

第3試合 ヒーロー Cチーム 葉隠透&上鳴電気 VS 敵 Fチーム 青山優雅&常闇踏陰

 

結果は上鳴捕縛、爆弾確保でヒーローの勝利

 

上鳴が敵側を足止めしてる間に爆弾を探し、ネビルレーザーとダークシャドウの相性が悪いのに気がついた上鳴が一か八か同士討ちさせようとして自滅。

その後葉隠探してる間に爆弾が見つかり勝利となった。

 

 

 

第4試合 ヒーロー Iチーム 轟焦凍&瀬呂範太 VS 敵 Hチーム 峰田実&八百万百

 

結果は時間切れの敵勝利

 

峰田のもぎもぎとヤオモモのトラップダンジョンと化したビルを轟が凍らせて強行突破しようとしたがヤオモモと峰田と接敵して乱戦に。

 

実力的に互角で時間ギリギリまで白熱した戦いが展開されていた。

 

 

第5試合 ヒーロー Gチーム 障子目蔵&切島鋭児郎 VS 敵 Cチーム 葉隠透&上鳴電気

 

結果は敵側上鳴脱落のヒーロー側捕縛で敵側の勝ち

 

最初に上鳴が2人に電撃を浴びせて戦闘不能になり、その後奇襲で2人連続で捕縛テープがつけられて行動不能扱いになり勝利という形だ。

 

 

 

 

「さて、満を持してやってもらおうか、朧少年」

 

「正直弟子の期待の目で胃が痛いです」

 

といいつつもストレッチするオレ。

 

「6人だし、半分は君が選んでもいいけど……」

 

「……あー、先生。いくつかワガママ良いですかね?」

 

オレは少し考えてから確認の布石をする。

 

「言うのば自由だ。許可できるかは聞いてみないとわからないな」

 

「……相方は要らないので代わりに綾の力で【夜】を展開する許可をお願いしたい。そして6人のうち3人には緑谷、轟そして――」

 

オレはオールマイトを指差す。

 

「No.1ヒーローのオールマイトを指名したい」

 

「夜とやらはたしか一定空間を夜にする力だね? 良いだろう。最後の試合には相応しいものになるんじゃないかな?」

 

「兄様……やりすぎないでくださいね?」

 

奏が困った顔でそう告げる。

 

「無論だ。理不尽を相手にどう立ち回るか――見せてもらおう」

 

 

 

 

 

――Side 八百万百

 

朧さんと綾さん。

 

そしてヒーロー側のオールマイトに緑谷さんと轟さん、爆豪さんに尾白さん、芦戸さんの6人が向かいました。

 

そして綾さんがいつものように意味のわからない言葉を唱えると――訓練場βが夜に包まれました。

 

「うおっ!?」

 

「急に暗く!」

 

「いまならドサクサスケベもげふっ!」

 

「灯りつけますね」

 

奏さんがモニタールームの灯りをつけた。

 

そしてモニターを見るとグラウンドβには夜の帳が下りており、ヒーローサイドは轟さんの炎で明かりで周囲確認をし始めましたね。

 

「あーあー、テストです。ヒーロー側、兄様、聞こえてますか?」

 

オールマイトが使ってたインカムで確認をとる奏さん。

 

『こちら夢見朧、問題なし』

 

モニター越しに、星明かりでかすかに見える室内の朧さんの姿から声が聞こえました。

 

『こちらヒーローチーム!問題ないよっ!? 綾少女一体何を!? えっ、懐中電灯? あっ、ありがとう』

 

轟さんの炎で互いを確認してたら綾さんがでてきて人数分の懐中電灯を渡していた。

 

「今回は特殊な視界不良の状態での室内戦闘になります。――兄様という化け物を上手く回避しつつ爆弾確保、がんばってくださいね?」

 

「ねえ、なんか朧君の影おかしくないかしら」

 

そう聞いてくる蛙吹さ「梅雨ちゃんと呼んで?」梅雨ちゃん。

 

そちらを見ると、先ほどまで人の形をしていたはずの朧さんのシルエットは【人ではないナニカ】になっていました。

 

「それは――「それでは、試合開始です!」」

 

私の声を遮るようにスタートの合図がされた。

 

「ヒーロー側にネタバレになるから遮っただけですよ」

 

奏さんをみたらそう答えられました。

 

やはり綾さんといい奏さんといい、人の心読める気がしますわ……。

 

「で、忽然と消えた朧?の個性とかどうなってるん?」

 

耳郎さんが問いかけてきた。

 

「? 兄様は無個性ですよ?」

 

「はぁ? ならさっきの麗日とか助けたアレはなんなん?」

 

耳郎さんの言葉に頷くモニタールームの面々。

 

「兄様は――兄様と綾は、人の姿をしたカミサマですからね」

 

「それどうい『きゃあああああああ!!!』」

 

麗日さんの言葉はモニターからの悲鳴でかき消された。

 

モニターを見るとそこには巨大な青白い手のような化け物が、深紅ともいえる人すら容易く切れそうな巨大な裁ちばさみを持ってヒーローたちを追いかける廊下での姿が見えた。

 

『クソッ!コレならどうだ!』

 

いきなり溜め込んだ汗を爆発させて化け物に放つ爆豪さん。

 

しかし――

 

『!? 効いてない!?』

 

代わりに轟さんが振り向きざまに氷の壁を展開するが、数秒で切り裂かれた。

 

『とにかく逃げる! 夜のあの姿の朧を倒す方法はないから! それより人形か人の形したナニカが近くにあるはずだからソレ見つけたらあの朧に投げて! それで時間稼ぎできるから』

 

「第1形態、忘れ去られた縁切りの荒神、『コトワリ様』との命がけの鬼ごっこです。あの姿の兄様に攻撃は通用しません。兄様と戦いたいなら、先ずあの姿の兄様をなんとかしてくださいね」

 

『『『『『嘘(だろ)でしょう!?』』』』』

 

『綾に夜を使わせた時点で嫌な予感はしてた』

 

奏さんの死刑宣告とも言える言葉にオールマイト含め5人が悲鳴を上げて轟が諦め気味にそう零した。

 

「マジのバケモンじゃん」

 

「誰がホラゲーをリアルでやれと」

 

「……夢見奏……さん。「奏でかまいませんよ」……朧は無個性、カミサマと言っていたな?」

 

障子さんは奏さんに問いかけた。

 

「ええ。そうですね」

 

「……家族から奇異な目で見られたりとかは……」

 

「特には? そもそも兄様も綾も人の姿で普段からいてたまに戻り方忘れるくらい慣れてますし、あの姿を人前で見せるの何年ぶりかなーってレベルですから」

 

「そうか……」

 

「ちなみにコレ見てもなお兄様との結婚諦めてないのが私や綾、ヤオモモに轟さんです」

 

「まじかよ、雑食この上ないな」

 

上鳴さんの言葉に少しイラッとしたので目線を少しだけ向けてからモニターに戻しました。

 

「5分経過……っと、オールマイトと一緒にテーブルの下で兄様をやり過ごした緑谷さんが近くのロッカーで人形を見つけましたね」

 

「そういえば轟君が人形云々言ってたね」

 

青山さんが思い出すように口にする。

 

「アレに何の効果があるん?」

 

困惑しながら問いかける麗日さん。

 

「あの姿の兄様はとある忘れ去られ、荒神となった縁切りのカミサマでして、『対価を払う』ことで役目を終えて姿を消します。その対価が『呼びたした人間を切り裂く』か『人の形を模したナニカを代償として切り裂く』というもので、人形がまさに『人の形を模した』ものなので対価としてちょうどいいというわけです」

 

「すごいなぁ……」

 

飯田さんのメガネが何故かレンズに亀裂入ってますけど大丈夫なんでしょうか……。

 

「ちなみに兄様あの姿になるメリットが常時空中浮遊してるのと攻撃の類無効化以外ないみたいなので、ある意味縛りプレイしてるんですよね」

 

「攻撃効かない時点で負けないじゃん、無敵じゃない?」

 

切島さんの言葉に他面々は頷いた。

 

「代わりに行動速度がかなり遅くて、瞬間移動で立ち回るか突進技使わないと普通の人の走るくらいの速さになったり、八葉一刀流とか持ってる技能ほとんど使えないのでデメリットのほうが多いです」

 

「正直あの姿の朧さんは私も何度か戦ったことありますけど、逃げ場があるならどうとでもなりますので、寧ろあの姿のまま上手く誘導してその間に爆弾探したほうが勝ち目あると思いますわ」

 

「ヤオモモ、経験者だったのかよ」

 

「嘘言ってるようにも見えんしマジなんやろね……」

 

なんか引かれてません……?

 

『クソッこうなったら外に出て無理矢理』

 

モニターを見ると別のフロアで窓から飛び出そうとする爆豪さんとそれを止めようとする轟さんの姿があった。

 

『多分出ようとすると出待ちされる』

 

轟さんの言う通り、窓から出ようとしたら一瞬で窓の外に現れて鋏で上半身と下半身を切断しようとしましたが、轟さんが引き戻して事なきを得ました。

 

『マジモンのバケモノかよあの腐れ女誑し』

 

『……次助けないよ?』

 

『……チッ』

 

そんなふうにしていたら

 

『で、でたっ!?』

 

『コレでいいんだよなっ!』

 

尾白と芦戸の近くに現れた朧さんに向かって人形を投げる尾白さん。

 

すると空中でその人形を切り裂く朧さん。

 

そして空気に溶けるように消えました。

 

『……たすかった?』

 

『死ぬかと思った!!!』

 

「まだ試合は続いてます。油断なさらぬよう、爆弾確保か人の姿に戻って闇討ちしてくる兄様を頑張って返り討ちにしてくださいね」

 

奏さんが冷静にインカムで通達した。

 

『先生本当に怖いんだけどこの状況!』

 

『オールマイト!先生なんですからしっかりしてくださいよ!!!』

 

なんか漫才してるオールマイトと緑谷さんの姿シルエットが見えますね。

 

「戦闘訓練のはずがホラゲーをリアル体験させられてる件について」

 

「どうしてこうなった」

 

「多分オールマイトが兄様を煽ったり、ノリで色々許可出したからかと」

 

奏さんが肩を竦めていると

 

『ぬわーっ!!!』

 

という変な断末魔が聞こえた。

 

『誰がドラ○エやってる?』

 

『こんなところやるわけねぇだろバカかよ。オールマイトの悲鳴だろあれ。……マジで?』

 

『自分で言ったのに聞き返されても困る』

 

『うるせぇよ!信じられない情報だったから仕方ねぇだろ!』

 

轟さんたちの漫才の映像とは別のモニターにて、オールマイトが確保テープ巻かれて倒れていました。

 

『一瞬の出来事だった。僕には見えなかった。……このままだと僕も……』

 

『そうなるだろうな』

 

その言葉とともにオールマイトと緑谷さんが映ってた映像が砂嵐になりました。

 

「ねぇなんでホラー映画みたいな演出してるのあの人怖いんだけど!!!!」

 

耳郎さんが近くの上鳴さんの首根っこ掴んでブンブンしてるんですが大丈夫でしょうか……。

 

「兄様遊んでますね……」

 

『あと5分……爆弾を見つけられると良いんだけど……あれ? 芦田さん?』

 

尾白さんたちのペアを見ると、いつの間にか芦戸さんが居なくなっていました。

 

『……マジで居ない。コレは……っ!ここっ!』

 

おもむろに裏拳を繰り出す尾白さん。

 

『気がついたか、将来有望だな』

 

そこには朧さんが人の姿で攻撃を受けて笑みを浮かべていました。

 

『いや、殺意消さずにいたらわかるだろ』

 

『芦戸は気が付かなかったがな』

 

『視界不良での戦闘とはついてないな……』

 

『逆にコレをなんとか出来るなら大抵の場所でなんとか出来る。プルスウルトラ、頑張れよ尾白!』

 

その言葉とともにシルエットが舞うように交差し、ぶつかり合う。

 

何度かのぶつかり合いのあと

 

「時間切れ! 兄様の勝ちです!」

 

その言葉とともに、【夜】はうたかたの如く弾けて消え、緑谷さんたちのモニターが復活して力尽きてる2人の姿が確認されました。

 

『とりあえず五体満足で終わって良かった』

 

『なんでそんな不穏なワードがでてくんだよ訓練だろありえねぇだろ。……なんで否定しねぇんだよ!』

 

『腕6回くらい持っていかれたことあるから』

 

『…………!?』

 

経験者ならわかると頷く会話をする轟さんと爆豪さん。

 

『うーん……手が、追いかけてくる……』

 

『芦戸さん、終わったよ起きて……』

 

なんかのほほんとした雰囲気の会話をしてる芦戸さんと尾白さん。

 

『No.1ヒーローなのに活躍ゼロとは……!』

 

『状況が特殊すぎたので仕方ないような……』

 

確保テープを剥がしながら会話するオールマイトと緑谷さん。

 

とりあえず戦闘訓練は怪我人ゼロで終わったのでヨシですわ!

 

 

 

 

――Side 夢見朧

 

「講評は特にないです。ヒーロー情報学基礎、今日はコレでおしまい。ちゃんとコスチュームは着替えてトランクに戻しておくように。それじゃ、解散」

 

その言葉とともに解散するA組面々。

 

同時にオレに寄ってくる綾、奏、焦凍、ヤオモモ。

 

……何故か芦戸さんと葉隠さん、緑谷もいた。

 

「お兄ちゃん本気出しすぎー」

 

「いや、本気ほとんど出してないぞ」

 

「それを差し引いても大人げないです」

 

「すみませんでした」

 

「怖かったから夜一緒に寝て」

 

「しれっと社会的に殺しに来ないでくれるか焦凍」

 

「なら私が轟さんの代わりに」

 

「ならないしさせないしやろうとしたら逃げるからな」

 

などとやり取りしてると

 

「本当に強いね朧って!アレはチビるくらい怖かったけど!」

 

芦戸が何故かこちらに近づいてそう告げてきた。

 

「まあ……人に擬態したバケモノだし、ソレ差し引いても八葉一刀流の剣仙に認められた実力者ってことだからアレ位できないと歴代の剣仙に合わせる顔がないと言うか……」

 

「……別に朧が人か否かは関係ないと思う。こうして話せて、意思疎通できて、私たちと同じようにヒーロー目指してるんだから」

 

「芦戸ちゃん、夢見三兄妹は全員国外のヒーローライセンス持ってるからね?」

 

「そういえばそうだっけ。……なんでわざわざ雄英高校に入ったかまだ知らないけど、クラスメイトなんだから細かいこと気にしないほうが良いかなって。ほらアタシもコレだし」

 

と自分の額に伸びてる触角とかを示して人とは違うコトを示す芦戸。

 

「だからさ。あんまり壁作られると悲しいかなって。入試で助けてもらった恩もあるし、コレでも友達多いからさ、面識もたせるとか出来るから困ったら頼ってね」

 

「お、おう」

 

「言質だったから、頼らなかったら怒るからね」

 

そういうと一足先に芦戸は去っていった。

 

「朧君、私も朧君がどんな姿だろうとかっこいいと思う」

 

「お、おう?」

 

葉隠の言葉に困惑するオレ。

 

「私を見えるし、見てくれる。ソレがとても嬉しいし、コスチュームとかも色々してくれたから」

 

「ソレは主に綾に言うべき――何故オレは殴られた!?」

 

綾と奏のダブル裏拳を受けてよろめくオレ。

 

「だから興味があるんだ。――私はもっと朧君のこと知りたいな。……教えてくれる?」

 

「その時教えられることならな」

 

すると彼女は笑顔で

 

「なんで教えてくれないかもセットでよろしく。とりあえずはお邪魔虫っぽくなるからこの辺で退散させてもらうね」

 

と芦戸の後を追うように駆けていった。

 

「……最後は緑谷か。……大方本気のオレや綾たちと訓練したいってところか?」

 

「ソレもあるし、オールマイトから鍛えなおししたいから夢幻回廊使う時間増やすって」

 

「夢幻回廊のヌシに伝えれば良いだろオールマイトの話は……とりあえず分かった。今夜から厳しく行くから頑張れよ」

 

「うん!」

 

緑谷のいい顔にオレも夢幻回廊での手合わせが待ち遠しくなった。

 




夢見コソコソ小話
夜がなくても一応コトワリ様の姿になれる
実は夜や綾の【夜】がなくてもコトワリ様になれる。
今回は視界不良での理不尽相手に立ち回れるかとオールマイトへの憂さ晴らしを兼ねて【夜】の室内戦闘が出来るように提案をした。

綾の【夜】について
綾の【夜】は一定の空間に綾の紡いだ【夜】を展開してその空間を夜にするという技。
別に発動させたあと動き回れるので訓練で敵側に参加できたが綾が面倒そうだったのでやめた。
まあ過剰戦力だったので良かったのかもしれない。

緑谷と麗日強化する代わりにティアキンガノンドロフが敵に参加するインフレは

  • かまわん、やれ
  • だめです
  • お茶子に英傑の加護渡すならあり
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