――Side 緑谷出久
水を飲んで意識が飛んだと思ったら、お腹を殴られた感触と共に、僕は水を吐き出した。
「ゴホッ、ゲボッ……こ、ここは……どれくらい気を失ってた?」
「水難ゾーンに浮かんでた船の上だ」
「気絶は……体感一分も気絶してないはずよ」
峰田君と梅雨ちゃん「呼んでくれて嬉しいわ」が僕の問いかけに答えてくれた。
「緑谷がオイラたちを庇ってくれたお陰で気絶せずに動けたんだ。じゃなければ……オイラたちも気絶して水面に顔だけ出してるアレらの餌食になってたかも」
峰田君が指さした水面には顔だけ出してこちらの方を見てる敵たちの姿があった。
「アレが最善だと思ったからやっただけだよ。……それより、この状況をどうにかしないと。とりあえず、今自分たちができるコトを確認しない?」
僕の言葉に二人は頷いた。
「僕の個性は超パワー。まだフルパワーだと反動あるけど、瞬間的ならかなりの力が使える」
「……さっきの黒い鞭みたいなのは?」
梅雨ちゃんが思い出すように問いかけてきた。
「僕も初めて見たからわからない」
「「えぇ……(困惑)」」
「とっさに出てきたから本当に僕もアレが何か知りたいくらいだ。……それはそれとして、2人の個性も教えてくれない?」
僕が問いかけると峰田君がおもむろに頭の丸い部分をもぎ取って船の壁に貼り付けた。
「オイラの個性は『もぎもぎ』。こんなふうにもぎると人や物に当てるとくっつく玉を作れる。オイラの体調次第だけど長くて1日持続する。特徴としてはオイラにはくっつかないから、個性把握テストの反復横跳びみたいなことができるのと、もぎりすぎると血が出るってところかな」
「敵を捕まえるのに有用そうだね」
僕の言葉に「そうか……そうかも?」と考える峰田君。
「それじゃ私の番ね。と言っても何となく分かるかもしれないけど、個性は『カエル』よ。壁に張り付いたり、舌を伸ばしたり、水中が得意とかカエルっぽいことが一通りできるわ。あとは胃を取り出したり、軽く感じる程度の痺れを与える毒の分泌もできるけど、あまり使い道ないのよね」
「胃で溶けない袋とかに包んで胃の中に小道具隠すとかできそうではあるけどね」
「ケロ……たしかにそうね」
僕の言葉に納得した様子の梅雨ちゃん。
『それで、3人でその状況どうにかできそうですか?』
声に僕たちは周りを見渡す。
「この声は奏ちゃんね?」
「確か音云々言ってたから何処かから音飛ばしてるとか?」
『峰田さん正解です。それはそれとして緑谷さん』
思わず背を伸ばして確認する。
「は、はいっ」
『この程度で躓くような鍛え方はしていませんので、しっかり乗り越えてくださいね。大きな水のエリアであることを利用し、2人と協力すればかなり簡単に敵を一網打尽にできます。万一敵に怯えて3人仲良く縮こまってるなんてことがあろうものなら――緑谷君、向こう数ヶ月は夢幻回廊で特別メニュー組みますからそのつもりで』
「――2人とも! 敵を一網打尽にする方法あるから手伝って!」
「お、おう」
「大丈夫かしら……」
「特別メニューは嫌だ特別メニューは嫌だ特別メニューは嫌だ」
「なんかトラウマスイッチはいってねぇ?」
――Side 夢見綾(正面玄関)
「ふぅ……コレで無力化成功かな」
綾の足元には簀巻きになっている黒霧の姿があった。
その言葉に間髪入らずに近くで爆発が起きる。
そちらを向くと巨大なロボのエンジンが暴発して機能停止になったところだった。
「飯田君が撹乱、芦戸ちゃんが装甲を融解して、障子君が攻撃。 イオンたちと第七世界神示が居て、装甲がこちらの世界の粗悪合金とはいえ、対地でタンクタイプのアイオーンタイプγ撃破できるのは上出来かな」
そんなふうに零していると、爆豪と切島がやってきた。
「あァ!? その黒モヤ野郎もう倒したのか!?」
「無力化が正しいかな。とりあえずそこの3人と一緒に避難――」
話してる途中にアイオーンタイプβの上から同系のおかわりが現れた。
「……は難しいからおかわりスクラップにするの手伝って上げてね。あーちゃんは同時並行で別のこと片付けてるからあんまり手が離せないんだ。一応ヤバそうなら支援するからさ」
「委員長を救援要請向かわせなくて良いのか?」
切島君が問いかけてきた。
「お兄ちゃんが十三号先生を校長室に飛ばしたお陰で今オールマイトたちがこっちに向かってるから問題ないよ」
「なら先生達来るまでの時間稼ぎに徹して、別に無理に倒す必要ないような……」
「ココに来るまでにスクラップにしたロボと同じなら爆発に耐性あって骨が折れるからな。クソ髪の言葉は間違ってはねえ」
切島がド正論をかまし、珍しく爆豪が冷静に同意してる。
ソレだと彼らのレベルが上がらないからなぁ……。
私は発破をかけることにした。
「ヒーロー目指してるのにそんな後ろ向きな発言で大丈夫? ヒーローは不利盤面でも戦うことあるのにかなり有利なこの状況でヘタレるのはどうかな? それと飯田君達はデカブツ倒すのに消耗してるけど、やる気あるみたいだよ?」
「あァ!? その挑発乗ってやるよ腐れ縁結び女ァ!」
「ココまで言われて引き下がったら男が廃るってもんだよな!」
そう言って3人の方へ2人は向かっていった。
その2人にも緊急脱出出来るように糸を結びつける。
……ラストアタックオールマイトが取って顰蹙買う未来が見えた気がするけど、あーちゃんしーらないっと。
――Side 轟
葉隠を助けたあと、
火災エリアに向かったらそこに尾白が居たから保護し、今は山岳エリアにいた。
「……敵たちが縛られてる?」
瀬呂が山岳エリアの状況を端的に告げてくれたので私は彼らの身体を確認する。
「……A組所属の八葉一刀流で敵無力化のときに腱を切るのはヤオモモだけ。ココにはヤオモモが居たのは間違いない」
傷は手当されてるが的確に切られた箇所をみて確信する。
「あとは……足跡が4人分……ヤオモモと3人が水難エリアに向かったみたい」
「合流したほうが良いんじゃないか?」
尾白の言葉に私は首をかしげる横にふる。
「ヤオモモがいるなら大丈夫」
といっていたら水難エリアの真ん中に浮かんでたそこそこデカイ船がいきなり真っ二つになり、沈んでいく姿とそれによる水の流れで敵たちが巻き込まれて居るのが見えた。
「もしかして船の上に誰かいて、襲われた!?」
「大丈夫。緑谷と蛙吹……梅雨ちゃんに……峰田が意図的にやったみたいだし、ちょうど水難エリアにたどり着いたヤオモモと上鳴、耳郎、麗日がもうすぐ合流しそうだし」
葉隠が慌てふためくので状況を伝えて安心させた。
「……もしかして全部見えてる? オレ船が沈んでるのしか見えないんだけど」
「全部見えてる。あと朧の料理を食べてれば、みんなもいずれこうなる」
「「「なにそれ怖い」」」
何故か怖がられた。
とても心外。
夢見コソコソ小話
奏はこの間に常闇と青山君は画面外でしれっと奏に回収されている。
なお常闇には「本人が弱いのはよろしくない」と言い放ち、ダークシャドウを沈めた後に腹パンしてKOしてたりする。
緑谷と麗日強化する代わりにティアキンガノンドロフが敵に参加するインフレは
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かまわん、やれ
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だめです
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お茶子に英傑の加護渡すならあり