――Side 夢見朧
6歳になって間もなく。
オレと母さんは自宅の警備システムや警備ロボを作っているレオニクスという会社に来ていた。
いつも贔屓にしてもらっているので、他より先に新型のロボを紹介したいとのことだ。
何故この二人かというと、
綾戸世羅は轟兄妹の様子見ついでに遊びに行っており、奏はヤオモモのところに遊びに行ったので不在。
父はプロダクション社長としてのアレコレや各地にある事務所のチェックの時期なのでこちらも不在。
残るはオレと母さんとなったので、2人で行くことになったという次第である。
「入館証を作りますので一度お写真を撮らせて頂きたく」
レオニクス社の社長――銭山肥州――が入口でスタンバイしており、したにも置かない扱いでオレと母さんをもてなしてくれた。
入口近くで撮影した写真で入館証を作った社長は、社内のエリアをいくつか案内したあと、会社近くの実験場にオレたちを案内してくれた。
「今回の警備ロボの設計担当をした篠ノ之束と曽根巳増尾です。あちらの現行のロボットを敵役として動かし、新型はソレに対して防衛する、というシチュエーションでやっていきます」
社長の言葉に頷くオレと母さん。
篠ノ之束はISの篠ノ之束からうさ耳とエプロンドレスを外して研究者っぽい服装にした感じの女性。
曽根巳は目が血走ってる何処か求道者の雰囲気をまとった男だ。
2体の人型ロボから離れた場所にてオレたちは椅子に座って起動実験をみることに。
「目標発見!ブッ殺ス!」
「口悪いわねぇ……」
母さんはあらあらーとしてるがコレでも夢幻回廊の敵をハルバードで殲滅する殲滅卿(夢幻回廊の主命名)なので油断できない。
……あの声、ヒロアカ入試のロボットと同じでは……?
などと首傾げたりしたがそれはさておき。
「……うん? 新型の方、動かない?」
現行のロボが殴っているが新型の方は周りを見渡すだけで反撃したりしてない。
「丈夫ってのはわかるけど、コレだと意味ないような……あら?」
新型がこちらを向いた途端、現行の方を殴り飛ばしてこちらにブースター点火して突貫してきた。
「あらあらー」
前に出ようとしたのをオレは下がらせた。
母さんは代わりにとスマホで撮影を始めた。
ほぼ同時に新型の身体から出てきた数基のバルカン砲から射撃が行われた。
弾を流水岩砕拳の受け流しで受け流す。
「流石に生身の母さんにコレ捌かせるのはキツイかなって」
「たしかにねぇ」
頷く母さん。
「侵入者リストに該当。ターゲット排除する」
機械音声を聞いたので返り討ちにすることを決める。
「無力化するか」
「お母さん、手加減できないからお願いねぇ」
オレはナイフを取り出してナイフに力を纏わせる。
新型が殴りかかって来たが、オレと母さんは別方向に回避。
「八葉一刀流、六の型、緋空連斬!」
そしてオレはロボの首と四肢を狙って斬撃を飛ばす。
結合部を綺麗に切断されて崩れ落ちる新型。
ついでに動力部を『観て』探し、その部分を最小限の攻撃で破壊する。
「他愛なし」
「うーん、いいわねぇ。やっぱり撮影系スタントマンやらない?それかガ○○ピンさんみたいなスポーツ系着ぐるみキャラの中の人とか」
「何故そのチョイスを推してくるのか理解できない。できるけどさ……」
母の言葉に困惑してると、社長がやってきて安否確認される。
「傷とかないので大丈夫ですよ」
「ただ、襲ってきたので四肢切断して、まだ動いてたので動力部破壊して起きましたが」
「そ、そうですが……無事で何よりです」
なんか残念そうな顔に一瞬なったが、安心した顔にやるレオニクスの社長。
「……しかし妙ですね。オレたちを攻撃するなんて。まるでオレたちのデータが入ってて、ソレが排除対象に紐付けされてるような状態なのかもしれませんね」
オレがわざと言ってみると社長は狼狽えだす。
「! まさかそんな! お二人が来てから2時間弱でそんなふうにできるなど……いや、あの2人ならあり得るか……」
後半に立て直し、チラリと遠くにある遠隔操作とデータを取るために立てられていたテントにいる2人の技術者を見る社長。
「……あの2人ならありえますな。篠ノ之は我が社で研究開発し多くの製品を作りながら、本人が開発し得られた特許を全て個人のモノとして、特許をチラつかせてこちらに会社が傾きかねないボーナスを度々請求してきますし今朝ソレ言われて断ったばかりなのです。曽根巳は既存の改造に特化した才能がありますが、篠ノ之が現行を作ってからその立場が殆ど無く、篠ノ之を失脚させようとしていますから……」
「動機はどちらもあると」
母さんの言葉に頷く社長。
「とりあえず警察にさっきの暴走映像つけて連絡したのでそこで確認しましょうか」
「えっ」
結論から言うと、社長と曽根巳がグルで篠ノ之束を失脚させようとしていたことが判明。
今回の事件も被害者が死ねばその責任を設計責任者の篠ノ之束になすりつけ、被害者が生きていればその人らに私刑させようという計画だったようだ。
ついでに篠ノ之束は技術料を安く買い叩かれていたことも判明。
そこから芋づる式に裏帳簿やら裏金不正エトセトラが発見され、レオニクス社は蜂の巣を突いたような大騒ぎに。
篠ノ之束はどさくさ紛れに特許をレオニクスにふっかけ気味の値段で売り払って会社を辞めた。
そんな彼女は今――
「お兄ちゃんを狙うメスがまた一人……フーッ!フーッ!」
「お父さん狙いじゃなくて良かったわ。お母さん久しぶりに現世で本気出さなきゃいけないところだったし」
「……コレはイオンたちと結託したほうがいいですね」
「とりあえずにいちゃんが困ってるから離れてあげてクレメンス……」
「息子がモテモテで喜んでいいのか複雑な父です……」
「まあ、儂居候みたいなもんじゃし、もう一人増えても問題なかろうて」
ウチにしれっと転がり込んできた。
まあ、八坂御剣の爺さんが居候してるし(シルバーファングは予告通り半年教えると「あとは自分で技磨け」と帰ってしまった。)、部屋はそれなりにあるので彼女が増えてもさほど本題にならなかった。
なお、居候してる自覚あるのか、水回りから機械関係の修理から、廃材再利用して色々な機器を作るなどの活躍をしてくれている。
あまりにも優秀なので彼女のために開発部みたいなの作るか?と父さんとプロダクション経営陣が真面目に話をしてるレベルである。
っと、忘れていたがレオニクス社は結論だけ言えば立て直した。
実態は社長と曽根巳を追放し、かつて社長が追放した技術者や研究者たちを呼び戻し、束に買わされた特許をやりくりすることで数年の綱渡りを何とか乗り切ったという涙ぐましいものだったが、ソレは別の話。
篠ノ之束が夢見家に居着いてからしばらく。
「……東北地方で活動するヒーロー【鋼のアリアンロード】がどうして朧と綾宛に手紙を???」
何故か俺と綾宛の手紙が届いた。
丁寧にほんのり桃色な封筒に蜜蝋で封をしたモノだ。
「……変なものとかはなさそうだねぇ」
金属以外透かせるモノクルつけて確認して結論を出す束。
とりあえずお兄ちゃん開けてと言われたので、ペーパーナイフで蜜蝋の封を切り、手紙を取り出す。
そこにあったのは時候の挨拶から始まり、後輩(八坂の爺さんが後輩らしい)が居候で迷惑をかけて申し訳ない旨と近いうちにそちらに一度挨拶したいという内容と締めの挨拶に敬具までつけて文句なしの手紙であった。
「……あの人が来るのか……」
険しい顔をする八坂の爺さん。
「なんかヤバい人なの? 十年くらい前からヒーローしてる女性よね?」
「……あの人、今年で――歳なんじゃよ」
その言葉に全員が凍りつく。
「えっ……今年喜寿*1の八坂おじいちゃんより上……?」
「シルバーファングが60代前半だったのも驚いたけど、それよりインパクトデカい……」
えぇ……と困惑するオレたち。
「あの人、見た目二十代後半で止まってるからなぁ……」
遠い目の爺さん。
「なんかの個性?」
「否。研究者が調べたが個性因子なしで無個性と診断されとったからまず間違いあるまい」
首を横に振り、自分と同じ無個性と告げる八坂の爺さん。
「……お兄ちゃん、もしかして……」
綾の言葉をオレが継ぐ。
「オレや綾と同じ……オカルト側の人間なのかもな……」
悪い人ではないだろうが……どうも穏やかに終わる気がしなかった。
夢見コソコソ小話
朧や綾の神云々や、夢幻回廊で手に入れた能力や技術は個性因子に全く関与してないので実は無個性扱いになる。
緑谷と麗日強化する代わりにティアキンガノンドロフが敵に参加するインフレは
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かまわん、やれ
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だめです
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お茶子に英傑の加護渡すならあり