芋者奮闘録 作:舞い降りるズゴック
今日も今日とて武装テスト。前回と同じく今日も模擬戦形式で新武装を試していく。
夏休みずっとそうしてるつもりかって?流石にアリーナ借りれる日決まってるから間が空くことも度々ある。まぁ、そういう日はISの整備とか座学とかするつもりなのだが。
模擬戦の相手はラウラ・ボーディッヒ。ドイツの軍人にしてISを運用する特殊部隊の隊長。更にはあの織斑千冬の指導を受けているため、他の専用機持ちとは頭一つ抜けているといっても過言ではない。
まぁ、そのせいで転校当初はえげつないほど傲慢だったわけだが。トーナメント戦を前にして鈴とセシリア一方的にボコったと思ったら追撃加えるのは狂犬すぎてビビった。原作通りではあるのだが、流石に見てられなかったので一夏が駆けつけるより早く介入しました。
そんなわけで1vs1での決着はついてないので、今回はその延長戦も兼ねている。
「フッ、やはり見事な戦闘センスだ。AICの使えない間合い、もしくはタイミングを見計らって攻めてくるとは」
「そうでもしないと捕まってそのレールガンでドカンだろ?冗談じゃない」
ラウラの機体『シュバルツェア・レーゲン』には『
このように1on1の戦いであれば、相手の機体にAICが発動した時点でほぼ勝ちである。そうならないようにビームブーメランやシールドブーメラン、ビームライフルを主軸に立ち回っているのだが。
「頃合いだし、そろそろお披露目といきますか」
「ほう、見せてもらおうか。新武装の性能とやらを」
芋者の拡張領域に量子化されていた武器が、光と共に両腕に装着される。右腕には盾と3つのトゲが突き出たものが、左腕にはブースターの付いた3本の巨大なツメが現れていた。
わかる人にはわかると思うが、ブリッツガンダムの武器である。正式には右腕のが攻盾システム『トリケロス』、左腕はピアサーロック『グレイプニール』だ。
『トリケロス』はアンチビームシールドにビームライフル・ビームサーベル・3本のランサーダートが裏面に搭載された武装で、近〜遠距離に幅広く対応可能な構造となっている。
『グライプニール』は有線式のロケットアンカーであり、ツメで攻撃することもできれば、掴んで引き寄せたり移動することも。もちろん近接武装としても有用だ。
「うわっ、なんだアレ?飛鳥のヤツ、いつの間に新しい武器追加したんだ?」
「たぶん飛鳥の所属している企業からだろうね。あそこの開発チームは絶えず新武装の開発に勤しんでるって噂だから」
「他人事じゃないわよアンタら。アタシの時は打鉄の武装だったからいいけど、今みたいに変な武装出されたら堪ったもんじゃないわ」
そういえば観客席に一夏、鈴、シャルロットもいるのだった。まぁアリーナのバリア越しだから会話の内容は全然聞こえないのだが。
さて、模擬戦の方は単純にビームライフルが増えたのもあって手数が増え、若干ラウラが押されている。そう、AICで止められないものはビーム系の武装であり、それに関しては回避行動をするしかないのだ。
そのほかにもランサーダートやロケットアンカー、ブーメランなどAICで止めれはするものの対応したら最後隙を晒すような飛び道具もあり、腐り気味だったビーム重斬脚を叩き込むことも可能な展開に持ち込めていた。
「くっ、BT兵器でもあるまいにこの手数とは……!だが、これでどうだ?」
「むっ、しまったな……バレたか」
飛び道具の雨でじわじわとラウラのエネルギーを削っていたのだが、この中で唯一AICが有効なものがあった。
それが芋者の主兵装であるビームブーメランである。これだけはスラスターや有線ではなく、投げて飛ばすものであるため停止されたら最後その場に落ちてしまうのだ。
両腕に普段とは違う武装を付けているからか軌道が甘くなり、いくら集中力が必要とはいえAICで捉えるのは容易かったのだろう。
回収ができない=手数の減少ではあるが、そちらに気が逸れたのも事実。止めるのに集中力が必要ということは、それ以外の行動に意識を割きにくいということ。
俺は即座にトリケロスのビームサーベルを構え、ラウラ目掛けて突撃する。その瞬間に、ラウラのレールガンの砲身がこちらに構えられていたことに気づく。
「ぐっ!?」
「なるほど、飛鳥の行動を予測して予め照準を固定してたのかな?それならあとは発射するだけだから、AICの使用前後でもすぐに砲撃ができる」
「へぇー、ラウラもやるじゃない。……って、アイツまだ止まってないわよ!?」
前に突き出したトリケロスが弾かれる。本来は腕に接続しているため大きく体制を崩すことになるのだが、ギリギリで接続のロックを解除したことで、トリケロスのみがレールガンによって吹き飛ばされることとなる。
そして、俺は左手に隠し持っていたランサーダートの1本を槍の様に握り、そのままラウラへと突き出した。
想定外の攻撃にラウラは驚きながらも、咄嗟に身を捻ることで槍の刺突によるダメージを軽減させた。とはいえ、威力は殺しきれず、そのまま地面に背をつけてしまう。
無防備な状態、あと一手で決着がつく状況である。
突然だが、飛鳥がラウラを追い詰める際、飛び道具による行動制限を行っていたのはご存知の通りだろう。そして、その飛び道具の一つであるビームブーメランがラウラのすぐそばに落ちており、飛鳥が今手に持つ武装はランサーダートのみである。
では、芋者に二つ装備されているはずのビームブーメランの内、
答えは、ラウラが回避行動を行う前の背面である。つまり、ランサーダートにより正面から攻撃を仕掛けたことで、ラウラをブーメランの軌道上からどかしたことにより。
「あ、やべ」
戻ってきたビームブーメランが芋者の胸に食い込んだ。
「あ、飛鳥ぁぁぁぁ!!?」
「なに自分の投げた武器で致命傷負ってるのよ!?ってか火花すごっ!?」
「飛鳥?飛鳥、聞こえる!?大丈夫なのそれ!?」
シャルロットが通信を繋いで安全確認を行う。いや、大丈夫ではあると思うけど、装甲とはいえ胸にクリーンヒットしたショックと自滅したマヌケさと視界を覆い尽くす火花のせいで放心してる。なんならラウラもポカーンとしてる。
てか、火花の量ヤバいんだが。このまま放置したら普通に爆発するんじゃないか?それこそブリッツガンダムみたいに。
とりあえず縁起が悪いので今回の武装もお蔵入りとなった。
ニコルの○亡回数は諸説ありますが、SEED14回・DESTINY18回・FREEDOM2回でカウントしてます。なんで続編のDESTINYの方が○亡シーン多いんでしょうね()
というわけで今回のオチはもう決まってたのですが、機体に食い込ませる対艦刀ポジが一夏の雪片弐型(下手したら普通に○亡)や鈴の双天牙月(前回やったばかり)の二択しかないことに気づき、仕方なく芋者のビームブーメランで代用しました。