芋者奮闘録   作:舞い降りるズゴック

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 SEED FREEDOMの前日譚が制作されるようなので、芋者活躍しないかなという淡い希望を抱いておきます。

 


やっぱり今回もダメだったよ

「フフハハハハハ!!どうした一夏、いつもなら零落白夜の一つや二つ叩き込めてるだろう!」

 

 

「その腕に付いてる変な剣さえ無ければな!いやホントになんなんだよソレ!?何食ってたら思いつくんだそんな装備!!」

 

 

 夏休みが明け、IS学園での生活は二学期を迎えることに。そこでまず最初に行われたのは、一年一組と二組との合同訓練。専用機持ち同士での模擬戦や観戦も内容に含まれており、その模擬戦の最初の組み合わせが俺と一夏のカードだ。

 それと同時に、俺の新装備(一人で半分ぐらい組み上げた)のお披露目でもある。

 

 その名もシュピーゲルブレード。元ネタはネオドイツの誇るガンダムシュピーゲルのメインウェポンだ。刀を模した大型の実体剣は収納・展開することでトンファーの様に扱うことができ、トリッキーかつコンパクトな攻撃を可能とする。

 本家では人毛を縦に10本に分けられる程の切れ味があるそうだが、今回はより強度を重視した作りになっている。零落白夜抜きにしても普通に切れるからね雪片。

 

 

「そらそら、ブーメラン好きに投げさせても良いことないぞ!」

 

 

「うるせぇ!いつもなら狙える隙が実体剣一つで消えてるんだっての!それでガードされてから蹴りもらったの結構響いてるんだぞ……!!」

 

 

 普段であれば、ブーメランを投げる隙に距離を詰めたりして零落白夜を狙いに来られるのだが、そこにちょうど実体剣による迎撃が間に合うようになったのだ。盾だと取り回しが悪かったので、そこが改善されたのは非常にありがたい。

 そして実体剣を防御に回せば別の角度からの攻撃も有効になるため、ビーム重斬脚で間髪入れずにカウンターできるのだ。正直ここまで芋者に合うとは思っていなかったので嬉しい誤算だ。それはもうキャラがブレるレベルでテンション上がってる。

 

 

「どうやら手も足も出ないようだな。この実体剣含めた六刀流スタイルに!!」

 

 

「くっそ、ただでさえ全身凶器なのに頭悪い増やし方しやがって……!」

 

 

「頑張ればあと2本は増やせるかもしれない」

 

 

「マジでやめろッ!!」

 

 

 戻ってきたブーメランを回収し、再度両手に構える。以前ではカルキトラ含めた四つの刃が、シュピーゲルブレードの追加により六つに増えた。

 自分でも扱えてるのがビックリだが、よりジャスティスのコンセプトに近いものとなったのではないだろうか。ただ刃増やしただけなのだが。

 

 

「なら……コイツでどうだ!」

 

 

 白式の左腕に爪状のエネルギー刃が形成される。何も武装が増えたのは芋者だけじゃない。なんなら臨海学校の福音戦の時からある。

 

 多機能武装腕『雪羅(せつら)』、クローや荷電粒子砲、果てにはバリアといったものを零落白夜を用いて使えるという戦術の幅が一気に広がる夢のような武装。デスティニーと似たような動きできそうなのでちょっと欲しい。

 とはいっても、使用しているのは零落白夜。そのどれもにエネルギー消失の特性があるものの、燃費の悪さは倍増だ。ここぞというべきにしか使えないのは、セカンドシフトする前から変わっていない。

 

 そんなわけで一夏は雪片と雪羅両方に零落白夜を纏わせ、こちらに突撃してくる。いくら実体剣があるといっても一度に二つ、特にクロー状の零落白夜など対処が難しい。

 迎撃するために実体剣を片方のみ展開させ、もう片方の腕に追従させていたシールドブーメランを呼び寄せる。これを捌き切れば、もう一夏のシールドエネルギーは空も同然だろう。

 

 

「ッ!間に合えぇぇぇぇぇ!!」

 

 

 シールドが俺の元に飛来するのを見て、そうはさせまいと一夏はより速く距離を詰めようと行動に移す。

 IS操縦における技能の一つ、瞬間加速(イグニッション・ブースト)。切り札とするには十分過ぎるほどの速度を持って、芋者に直線軌道で向かってくる。

 

 だが遅い。もうシールドブーメランは俺の腕へと到達し

 

 

 ガアァンッ!!

 

 

 という音と共に明後日の方向へと飛び去った。

 

 …………そういえばシュピーゲルブレード装着してるとこ、いつも盾付けてる場所だったなぁ。

 ほぼ満タンに近かった俺のシールドエネルギーは全て削り取られた。

 

 

 

 

 

「うおぉぉぉぉぉ…………あと、あと少しだったのにぃぃぃぃぃ」

 

 

「ふ、ふふふっ、お、お姉さんは良い線いってたと思うわよ?ふ、クッ……!」

 

 

「笑うか慰めるかどっちかにしてくれませんかね会長殿」

 

 

 勝ちを目前にして逃し、酷く落ち込んでいる俺の前に現れた青髪の女子生徒に対し邪険な態度を取る。入学時から世話になってる上級生であり生徒会長でもあるが、そんなものは関係ない。

 

 

「ふぅ、でもそれ以外は全勝なんでしょ?それも代表候補生含めて!一年の時点でここまで成長してる子はお姉さんあまり見たことないわよ?」

 

 

「あんなん初見殺しですって。どうせ次には対応されます。それで、話はまた別にあるんでしょう?」

 

 

「もう、飛鳥くんたらせっかちね」

 

 

 『短気』と書かれた扇子を開きながら、IS学園の生徒会長・更織楯無(さらしきたてなし)は用件を伝える。

 

 

「今度学園祭があるんだけど、ちょーっと困ったことがあるのよね。私一人で全部見るのも難しいから、当日は来賓の方についててもらいたいの」

 

 

「…………それ、俺みたいな一般生徒がやっていい仕事なんです?」

 

 

「あら、少なくとも企業がバックに付いてるでしょうに。上司の接待も社会に出た時の必須スキルよ?」

 

 

 ……言い方からして、俺が相手をするのはコンパス所属の人なのだろうか。確かに来るとは聞いていたが、それが誰かはまだ伝えられていない。

 問題は、俺が一緒にいなければならないというところだ。普通に考えればエスコートだが、この生徒会長が絡む辺り護衛目的という線も大いにあり得る。もちろんそれ以外の可能性だって考えることもできるが、別に断る理由もない。

 

 

「わかりました。引き受けますよ」

 

 

「あら本当!素直な子はお姉さん好きよ?」

 

 

「好きになる前にまず身内の問題解決してくださいよ。俺があの整備室行く度に妹に手を出してないか問い詰めにくるクセに」

 

 

「うぐっ」

 

 

 原作知らない人でも、もう察しは付いているだろう。俺が芋者のメンテナンスに利用する整備室。そこで専用機を一人で作ろうとしている更織簪の姉こそ、この更織楯無なのだ。

 そして現在その妹と疎遠になってるとかいう姉としては残念な人なのである。いや他にも残念なとこありはするけど。

 

 

「別にいきなり仲直りしろなんて言ってませんよ。ちょっとでも良いからアクション起こせって話です」

 

 

「それならしてるわよ!役に立つかと思って私のISの稼働データ送ったり……」

 

 

「なんでよりによって一番デリケートな(IS関連の)部分で関わろうとしたんです?馬鹿なんですか?息抜きにどっか連れ出したりお菓子差し入れるとかでいいんですよ普通は」

 

 

「ま、待って飛鳥くん、今日ちょっと辛辣すぎじゃないかしら……?!」

 

 

 うるせー、僅差で負けて凹んでるところを笑ったヤツに容赦なんてするか。

 

 そういえば今日使ったシュピーゲルブレードだが、採用は保留にした。咄嗟に盾を構えられないのはいざという時に響きそうだ。

 あと調子乗ってシュツルム・ウント・ドランクしたら身体中が悲鳴挙げたので二度としません。




 逆にシュツルム・ウント・ドランク使えるだけの身体能力あったら普通にパワーバランス崩壊するので、一応出せる(大幅劣化)程度に留めておきました。やはりガンダムファイターが最強か……。
 それと今後もネームドキャラ増える予定だけど、基本SEEDキャラ(に限りなく近いIS世界民)なので混乱はしない…………と思いたい。
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