芋者奮闘録   作:舞い降りるズゴック

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 気づいたら評価とかお気に入りクッソ伸びててビビっとります。ジー○アクス公開前後でガンダム熱再点火した人が多いのか……?
 
 


候補その8:進めば二つ

 フェイス社から新たな武器『アロンダイト』を借りれたので、早速一夏を滅多斬りに……と言いたいところだが、今日はセイバーシルエットを主軸に使っている。

 今後使うであろうアロンダイトやイージスシルエットをより使えるようにしたいのだが、今回は慈善活動も兼ねているので文句は言えない。

 

 

「ラスト!セイバー式フルバーストォ!!」

 

 

 アムフォルタス、スーパーフォルティス、そして新しくコンパスから取り寄せた『ビームカリヴァ』による一斉掃射でアリーナ内に現れたターゲットを一気に撃ち抜く。

 今回の射撃訓練は飛行や加速などの技術も要求される上級者向けの設定だったが、セイバーシルエットのデメリットである機動力低下を技術面で補えるようになったため高得点を叩き出せた。

 

 そうそう、ビームカリヴァというのは『ガンダム・ファラクト』の武装の一つであり、二丁拳銃を想定されたもの。更に連結することでライフル形態『ビームマスケット』となり、射程を伸ばすこともできる。大まかな特性はストライクフリーダムのビームライフルとほぼ同じだ。

 それにしても二丁拳銃とカルキトラの組み合わせ、案外悪くないかもしれない。

 

 

「お疲れ、飛鳥くん!」

 

 

「どうです?データの方は」

 

 

「バッチリよ!荷電粒子砲の射程、出力、その他諸々のデータ。むしろお釣りが来るレベル!これだけあれば『春雷』は形にできるわ」

 

 

 今回の訓練の記録を行ったのは黛先輩。新聞部の副部長である彼女だが、なんと整備の腕も一流クラス。整備科二年のエースとまで評される黛先輩がここまで言うなら心配は無さそうだ。

 アリーナから整備室に戻ると、まだ多くの人が忙しなく動いていた。この整備室は俺も普段から使っているのだが、ここまで人が来ることはなかった。変化があったというなら、それは俺以上にここを利用している彼女の心境だろう。

 

 

「はーい皆!荷電粒子砲のデータ取ってきたわよー!」

 

 

「でかした薫子!」

 

 

「飛鳥くんもナイス!持つべきものは将来有望な男子ね!」

 

 

「褒めても何も出ませんよ先輩方。あと差し入れです」

 

 

 用意していた洋菓子とジュースを配る。作業のキリも良かったらしく、そのまま小休憩に入る。

 

 

「飛鳥、助かったぜ。射撃なら俺のデータより、お前の方が良いと思ってさ」

 

 

「いいよそんなの。別にタダ働きしてるわけじゃないんだし」

 

 

 さて、なぜ俺たち二人がこんなことをしているのか。話はフェイス社を訪れる前日にまで遡る。

 

 

 

 

 

「妹を、お願いします!!」

 

 

 俺が一夏の部屋を訪れると、楯無さんは誤解を招きそうな発言を口にしていた。なんか部屋のドアが真っ二つになって床に転がっていたが、この部屋のドアは壊されがちなのでスルー。

 

 

「お見合いの話でもしてるんです?更織生徒会長」

 

 

「あ、飛鳥くんっ!?いつの間に……!?って、お見合いなわけないじゃない!まさか飛鳥くん、簪ちゃんのこと狙って……!?」

 

 

「違います、違いますから。冗談なんで、ちょっと落ち着きましょうよ。妹さんの事情は大体わかってるんで」

 

 

 暴走した生徒会長(シスコン)をなんとか宥める。そこから俺も相席する形になったのだが、生徒会長は更織簪について話し始める。

 簡単にまとめると、代表候補生だが専用機が完成しておらず、専用機タッグマッチの際に一夏が組むことで色々サポートしてほしいとのこと。更織生徒会長と更織さんは疎遠の関係となっているので、話題には出さないようにとも釘を刺された。

 大事な妹のことだ。生徒会長なりに真剣に考えた結果なのだろう。

 

 

「まぁ、いいんじゃないですか?ダメそうなら俺も更織さんに頭下げてみますし」

 

 

「……………………」

 

 

「……なんです?」

 

 

「いや、飛鳥くんこの手の話になると毎回ダメ出ししてくるから……」

 

 

「じゃあ専用機完成したとして生徒会長と更織さんが仲直りできる保証はないって話でもします?」

 

 

「お前、楯無さんに対してはかなり辛口になるよな……」

 

 

 俺の一言でノックアウトされる生徒会長。一夏は会長に弄られる側のことが多いので、俺が更織先輩にキツく当たれているのが不思議なようだ。

 

 

「……会えないわけでもないのに、二の足踏んでるのが気に食わないんだよ」

 

 

「いや、でも姉妹間の拗れってそう簡単に治らないだろ。箒と束さん見てみろよ」

 

 

「それ特殊事例だろ。……俺が言いたいのは、何もせず今の関係続けるつもりかってこと。ほら、さっさと起きたらどうです生徒会長」

 

 

「うぅ、一夏くん。飛鳥くんがいじめるぅ……」

 

 

「はいはい、悪気はないので許してやってください。ちょっとバイオレンスなところあるけど、基本的に優しいヤツですから……多分」

 

 

 泣きついてきた楯無さんの頭を優しく叩きながらフォローを入れる一夏(おかん)。だがバイオレンスとはなんだ、バイオレンスとは。

 

 

「とにかく!俺は生徒会長の計画手伝ってもいいですし、一夏や更織さんへのサポートも惜しみません。……報酬があれば(・・・・・・)、の話ですけど」

 

 

「報酬って、現金なヤツだな……」

 

 

「いいわよ、頼んでいるのはこちらだもの。飛鳥くんが言うなら一緒の部屋になってもいいし、いつかの裸エプロンだって……」

 

 

「あ、そういうのいいんで」

 

 

 同部屋も裸エプロンも一学期の時にやったしな。なんなら裸エプロンとかいって下に水着着用してたし。もちろん更織先輩のそういう行動は暖かく見守っていた、冷たい目つきで。

 

 

「……真剣な話ですから。また別の機会に伝えさせてください」

 

 

 そう口にして俺は一夏の部屋から出て行った。廊下に転がっていたドアにちょっとつまづきかけながら。

 

 

 

 

 

「そういえば、報酬って何を頼んだよ?」

 

 

「ん?あぁ……何お願いしたんだったかな?」

 

 

 座ってるのにコケるという中々のリアクションを見せる一夏。あの時あれだけ真面目な雰囲気出してたのに、こんな返答されたらそうもなるか。

 

 

「……二人とも、なんの話してるの?」

 

 

「いや、手伝った見返りにマルチロックオンシステム付けてもらおうとか、そんなこと考えてないぞ?」

 

 

「出てる!口に出てるぞ飛鳥!!お前なんてもん要求しようとしてるんだよ!?」

 

 

 マルチロックオンシステムが欲しい理由はちゃんとあるのだが、これは誤魔化しも兼ねた冗句のつもりだ。

 とか思ってたら、まさかのOK貰った。流石に未完成では渡せないと言われたが、こちらとしては試作段階でも願ったりだ。

 

 ちなみに簪さんとは僅かながら交流もあったことで、今回の件で普通に仲良くなったしお互い名前呼びもするようになった。アニメの話で通じあったのも要因の一つだったかもしれない。




 誤字報告初めていただいたのですけど、自分でも看過できないような間違いがチラホラあったので修正させていただきたいと思います。紅椿の漢字間違いもそうだけど、ストライカーパックをシルエット呼ばわりは絶許案件すぎる()

 扱いでバレてるかもですが、ISキャラの中なら更織姉妹推しです。だからといって飛鳥とくっつかせたり、メインヒロイン級の扱いする予定はありません。
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