芋者奮闘録 作:舞い降りるズゴック
我ながら芋者チョイスしたのどういうセンスしてるんだ?
どうも、進藤 飛鳥です。今回から芋者に搭載予定の武装を実際に使って候補を絞っていこうと思う。
まず前提として、芋者にはビーム系の武装しかないことは理解してもらえているだろう。そして、こういった武装は『零落白夜』というエネルギー無効化能力で完封されかねないといったことも。
では零落白夜に対抗するにはどうすればいいか。そう、ビームやレーザーといった光学兵器ではなく、形ある物質で造られた実体のある武器を使うことだ。
というわけで、今回は近接ブレード『葵』とアサルトライフル『焔備』の二つの武装を試してみることにした。これらの武器は第二世代の量産型IS『打鉄』に標準装備されているものであり、まさに初心者向けといったシンプルなものだ。
だが、トリッキーな武装の多い芋者にとってはそのシンプルさが非常に助かる。なんなら追加武装の第一候補まである。まだ初っ端だけど。
「う〜ん、実体剣だけあってビームブーメランよりかは重いけどそこまで気にならないし、銃の方は射程も連射速度もいい感じか?」
右手にブレード、左手にアサルトライフルを持って確認を行う。身も蓋もないことをいえば鉄の塊であるため相応に重いが、動きを阻害するほどではない。アサルトライフルも、芋者のビームライフルとはまた違った良さがあるため好評価だ。
「ちょっと、いつまで続けるつもり?いくら頼まれたとはいえ、これ以上待たせるなら帰るわよ」
「あー、悪い悪い。いつもと違う武器使うの新鮮だからさ」
今回はたまたま寮に居た鈴を付き合わせている。実は原作キャラの中では付き合いの長い方でもある。
とはいえ勿論タダではなく、一夏の寝顔写真をエサにした。部屋同じだし基本一夏より早く起きるから調達し放題だ。千冬さんにバレた時のことは考慮しないものとする。
そんなわけで近接ブレードとアサルトライフルの使い心地を実戦形式で試してみる。
鈴の専用IS『
ビーム無効だったり長射程だったりもしないので、芋者との相性は悪くない。むしろ学園の専用機持ちの中では相対的に有利な相性だ。今回の武装は良くも悪くも尖った性能はしていないので、対戦相手としては最高である。
「だいぶ落ち着いた動きになってるじゃない!普段とは大違いね」
「あくまでテストだからな……とはいえ、流石に単調になってるのは認める」
ブレードとアサルトライフルの二種のみで攻撃を仕掛けているため、今までの戦闘スタイルとは違った動きになっている。だが、その分動きがぎこちないのか簡単に読まれている。
慣れが必要と思っての判断だったが、流石に代表候補生相手では通用しない。
とりあえず近接ブレードから一瞬手を離し、最小限の動きで腰のブーメランを逆手に握って投擲する。考えうる限り一番発生の早い投げ方で意表を突きながら、近接ブレードを落ちる前に回収。
突然のブーメランをかろうじて避けた鈴は、上段に構えられた近接ブレードを受けようと青龍刀を構える。
そこでオレはその青龍刀に向かってビーム重斬脚で蹴り上げ弾き、勢いそのままに一回転して一文字斬りを行った。ただし、鈴も弾かれた勢いで後退したため、近接ブレードは甲龍の装甲を掠めるに留まった。
ここまでのやりとりでデータは十分と判断したため、武装のテストはここで打ち切ることにした。
「うん……これボツだな」
「はぁ!?急にいつもの調子になったと思ったら、何萎えてるわけ?」
「いや、なんだろうね。なんかシンプルすぎて逆に使いづらい。あと当然だけど火力低い」
今までビーム重斬脚やブーメランを主軸とした戦いをしていたからか、純粋な斬り合いや銃撃戦の経験値が少ない。先程のようにビームブーメランやカルキトラを絡める手も強力ではあるが、零落白夜持ち相手にする行動じゃない。
それと芋者の武装はどれも威力のあるビーム兵装のため、普通の近接ブレードでは火力が足りなく感じる。刀剣を扱える技術が不足しているのもあるが、今から剣道や剣術学んでも付け焼き刃にしかならない。
よって、今回は不採用。また別の適正武装を探すこととする。
「まぁ、せっかくだし長所伸ばす方向にシフトするか」
「やる気あるのかないのかハッキリしなさいよアンタぁ!!」
オレのペースで振り回したのは申し訳ないと思いつつも、テスト形式の模擬戦は最後まで行われ、オレの勝利に終わった。決め手はライフルでビーム刃を撃たれ、軌道が不規則になった変則ビームブーメラン。
流石に不機嫌になってたので、お詫びに一夏の寝顔写真もう一枚おまけしときました。
ビームブーメラン派生技
・速射ビームブーメラン
予備動作を極限まで減らし、早さのみを追求した。精度はあまり高くなく、手元に戻ってこない時もあるためブーメランというかほぼ手裏剣の様なものである。
・変則ビームブーメラン
ビームライフルによってビーム刃を狙い撃ち、軌道や速度を変更させる。思い通りに変化させることは難しく、そもそも当たり所が悪ければ自分で放った攻撃を自分で無効化するだけとなる。