らいぶ・ざ・ろっく 作:後藤のアトリエ
1:名無しの視聴者
演奏系動画投稿者及び配信者を語るスレです。
基本的に演奏関係ならOK。
荒らしは即通報&NG設定。
みんな仲良く語りましょう。
次スレは>>950
******……
76:名無しの視聴者
んがー好きなバンドが解散しちまった……
77:名無しの視聴者
音楽性の違い
78:名無しの視聴者
最近は動画投稿者増えたよなあ
79:名無しの視聴者
自己表現の場所として低いハードルから始められるしな
80:名無しの視聴者
よくアニメソングのオーケストラ版とか聞いてるわ
特に劇中歌は熱い
81:名無しの視聴者
俺は歌ってみた系だな
82:名無しの視聴者
歌ってみたはガチで天性の声質持った人が現れるから掘りがいがある
83:名無しの視聴者
〇〇○とか肺活量と体力どうなってんだってくらい声量えぐい
20曲歌って声が安定するのはやべえよ
84:名無しの視聴者
>>83
俺もそれ見たけどマジで震えた
85:名無しの視聴者
ここ数日は弾いてみただな
始めたての初心者とか微笑ましく見てる
86:名無しの視聴者
弾いてみたはエレクトーンとかよく見る
87:名無しの視聴者
おいどんはギター
88:名無しの視聴者
わいはコスプレおじさんギター
89:名無しの視聴者
初心者つったら最近小学生?くらいの女の子がギター演奏の投稿し始めてたな
90:名無しの視聴者
小学生? 親がギタリストとかかね
91:名無しの視聴者
>>89
動画どれ?
92:名無しの視聴者
>>91
ほい
****://******.co*
93:名無しの視聴者
どれどれ
94:名無しの視聴者
畳の上か、渋い部屋だね
95:名無しの視聴者
ギターこれ結構いいやつじゃね
96:名無しの視聴者
まあ親のとかだろ
97:名無しの視聴者
ほう、まだ拙いけど才能の片鱗が見える
98:名無しの視聴者
ちょっと癖のある弾き方だけど、むしろ良い方向に働いてるね
99:名無しの視聴者
なんか概要欄に結構すごいこと書いてあるな
100:名無しの視聴者
えーと?
「まだギターはじめて2週間くらいです
まだまだ下手だと思いますが、きいてください」
101:名無しの視聴者
かわいい概要欄すね、とりあえず登録だけしといた
102:名無しの視聴者
ん? これ2週間で弾けるようになったの……?
わりと難易度高めなんだけど
103:名無しの視聴者
どんな練習したら2週間でこれ弾けるんだよ
104:名無しの視聴者
うーんこれは将来性アリ
登録キマリ
105:名無しの視聴者
ま、こういう子が見つかったりするから初心者発掘はやめられねえ
106:名無しの視聴者
いい体験させてもらったわ
107:名無しの視聴者
新しい趣味見つけちゃった
108:名無しの視聴者
ちなみにこっちのエレクトーンの子もおすすめだぞ
109:名無しの視聴者
お? 動画教えてくれや
******……
――――配信開始
――――in 押入れの外(私室)
「へ、へーい、踊り狂ってる?」
【へーい】
【何をいうとるんだ】
【出オチ】
【どうも】
【クレイジー】
雑談配信を銘打った冒頭の言葉を考えに考え、ひねり出されたのがこれである。
ちなみに後藤ひとりの学力は校内でも下から数えたほうが早い。
「えと、今日は過去の自分を振り返ろうと――――
やっぱり恥ずかしいので帰ります」
【おいまて】
【お前が始めた配信だろ】
【名前負け】
【まてまて帰るな】
【まずカツ丼でも食って落ち着こうや】
「……そういえば2周年だったなって、
なんかやろう、何すればいいんだろ、そうだ過去の動画振り返るのがコスパいいなえへへへへ」
【まず落ち着け】
【とっ散らかってんな】
【ハゲ散らかってるって?】
【ハゲてねえって!】
【お前らも落ち着けw】
【うん、まあコスパいいよね】
【過去の振り返りねえ】
【一番最初の演奏動画とかどうよ】
びくりと肩を揺らす。
カメラには映っていないが、目が四方八方へせわしなく動く。
「は、ははは恥ずかしいですぅぅぅぅ!」
最初の頃に投稿した動画群は今の演奏レベルと比較すればド下手といっても過言ではない、
彼女は極度の見栄っ張りなので、下手なところは見せたくないのである。
動画を消していない理由は、父母と妹が褒めてくれた動画だからという理由。
【あの頃の癖って今でも残ってんだよな】
【前に見たけど上達速度はやすぎるんよ】
【たまにはいいじゃん】
【むしろ会話デッキそれしかないだろ】
【天気デッキだけで雑談枠やろうとする度胸はあるのにな】
【学生だろ? 青春デッキでいかんかい!】
【おま、それは……】
「ぐふっ」
後藤ひとりは激怒した。
必ず、かの罵詈雑言のリスナーを黙らせなければならぬと決意した。
後藤ひとりには対人コミュニケーションがわからぬ。後藤ひとりは、ぼっちギタリストである。
ギターを弾き、妹と遊んで暮して来た。
――――けれども青春に対しては、人一倍に敏感であった。
少女は無言でトラックパッドを素早く操作し、最初に上げた演奏動画を開く。
声は無い。
灰色のスウェットを来た幼い女の子が、身の丈に合わないギターを持って座っているだけ。
演奏が始まる。
一音一音、丁寧に。
まだ技量が足りず、抑えきれない弦は誤魔化しつつも、なんとか形になる。
連続する音の繋がりは甘いところはあれども――――
それは確かに曲であった。
少女は当時の記憶を思い出しながら、感情の海に浸る。
(私、あともう一息だよ)
心の中で古い鏡を応援する。
【輝いてるな】
【ある意味全盛期】
【たどたどしさが良い】
【今とのギャップよ】
最後の音の余韻が収まり、動画は終わる。
「……ゔっ」
頬に一筋。
【つハンカチ】
【↑これで涙拭けよ】
【ちょっとだんしー】
【俺じゃねえって!】
【いかん、つられて涙が】
――――スン。
「あっ、次の演奏動画いいですか」
後藤ひとりの感情変化の坂は直角であった。
【感情のジェットコースター】
【うわああ!】
【急に落ち着くな!】
【この路線でもいけそうっすね】
配信はまだ始まったばかりだ。
目が節穴なので誤字脱字を見逃している(きりもみ回転ジャンピングジャージ土下座