強いて言うのならノエルの手持ちが決まったことぐらいです
ノエルside
あの一件から2週間が経ち、今僕に新たな脅威が襲い掛かる。そうそれは
「ノエル君!!こっち向いて!!!」
「今のお気持ちをお聞かせください!!!」
「リザードン、見せてください!!!」
様々なメディアの関係者たちだ。僕は今ホドモエ警察署で表彰式に参加していた(先生と父さんに朝6時半にたたき起こされて)
そして警察署の中にはたくさんの報道陣の方々がいらっしゃって僕は今、大量のカメラのフラッシュに襲われている
「あの、すみません。質問と要望は一人ずつ...お願いします」
「「「では!こちらから!!!」」」
「...帰りたい」
こうしてたくさんの質問や要望を捌き終わった時にはもう夕方になってしまっていた
「はぁ~、やっと帰れる。」
「...グォオ」
「ああ、リザードンもおつかれさま」
「さすが俺の息子だ!!お前は今あのヤーコンの野郎よりも有名人だぞ!!」
「ええ、君は我が学園の誇りです。これで私の株も...フフ」
「別に僕は有名になりたいわけじゃないんだけど、それに先生、心の声漏れまくってます」
「ジュルリああこれは失礼」
よだれ垂らしてたのこの人!?来年はこの人が担任じゃないことを祈ろう。
そう僕は今回の試験でポケモンを捕まえることができず留年が確定してしまった。
でもタロが無事だったんだ、正直後悔なんて一ミリもしていない。もちろんこれは本心だ。父さんには申し訳ないけど
「ああそういえばノエル君、君の再試験は後日行いますから。」
「え?」
「それはそうでしょう、これで君を留年させるほどスクールは腐っていませんよ!?」
「は?お前まさか自分が留年したと思ってたのか!?」
「...うん。僕は今回の課題をどんな理由であれ達成することができなかったんだから」
「アホか!?もしこんなんでお前が留年したらまずあのポケモンハンターの■■■を切り落とし、スクールだってぶっこわすわ!」
「父さん!そんなことを大きい声で言わないで!!周りの目すごいことになってるから」
「そうです!それにスクールをぶっ壊しても私のことはぶっ壊さないでくださいね!!」
「ああ!もう二人とも黙って!!」
僕たちが大声でやりとりしていると目の前に大きな車が止まった
「なにしてんだ、お前ら」
「ヤーコンさん!」
「おい、なにいい年したおっさんが叫んで子供のノエルに宥められてんだ」
ヤーコンさんは僕たちを見て呆れた様子で話しかけてきた
「まぁいい、おいジェイド。ノエル借りてくぞ」
「あ?」
「たくさんのマスコミの対応で疲れてるところ申し訳ねぇがいっちょ飯に付き合ってくれねぇか?おごるぜ」
「え、いや悪いですよ」
「ほら乗ってくれ!」
ヤーコンさんは助手席のドアをあけてくれて僕はそこにそのまま流された形で車に乗り込んだ
「ちょっと待て!これからノエルは俺んちで俺特製のオボンのみカレーを食うんだぞ!」
「ハ!お前のお粗末な料理が今回のご褒美ってか?」
「なんだと!?」
「とにかく俺たちはもう行く!22時ごろになったら家に帰すからよ」
「ちょ、待て!?」
ヤーコンさんは父さんの制止の言葉を聞かずそのまま車を走らせてしまった
「さぁ!行くぞ」
「あの、ヤーコンさん。一体どこに行くんですか?」
「イッシュの中心街”ヒウンシティ”だよ」
”ヒウンシティ”。イッシュ最大の都市でここには何でも揃っており世界でも人気な観光地として知られている。
今日僕は生まれて初めて来た”ヒウンシティ”の風景に目を奪われ、軽くだが腰を抜かしてしまっていた。それに
「ヤーコンさん。なんかすれ違う人たちみんなこっちを見ている気がするんですけど」
「ああ、そりゃそうだろうよ。ほらこれ見てみろ」
「...はぁ!?」
ヤーコンさんに新聞を受け取り僕が見たものとは
「...なに..これ」
「”11歳の少年がポケモンハンター確保!!!ホドモエの正義の味方誕生!!!”新聞一面全部がお前の記事だぞ」
「え?なんで?は?だって取材が終わったのってついさっきですよ!?」
「あいつらを甘く見ない方がいい。メディア関係の奴らはなそこらへんの能力、常軌を逸してるんだ」
「ええ」
「ほら予約時間まであと10分しかねぇんだ。ちょっと急ぐぞ」
「予約って一体どこに行くんですか?」
「それはお楽しみってやつだ」
こうして僕たちはしばらく歩きある50階の高層ビルの入り口についた
そしてそのままエレベーターに乗り、ヤーコンさんは50と書かれたボタンを押した
「え?」
「ようこそお越しくださいました。ヤーコン様」
「おう、今日は特に腕を振るってくれよ」
「もちろんでございます。そちらの小さな英雄様をもてなすにはいつもの20倍は気合を入れなくてはなりませんね」
「頼むぞ、ほらノエルこっちだ。」
「.....」
「おい、ノエル?」
「は、はい!」
僕が緊張のあまり大きな声をだしてしまうと周りがシーンとなってしまい、お客さんがクスクスと小さな笑い声をあげていた
「緊張しすぎだ。ほら行くぞ」
「...はい」
僕はヤーコンさんに連れられてそのまま席に着き、改めてお店を見渡してみたところ僕だけが明らかに浮いている。
周りにいる人はスーツやドレスといった綺麗な格好をしているのに僕はいつも通りの服。
「ヤーコンさん。僕、今とても浮いていると思うんですけど!」
「ん?そんなこといったら俺だってそう変わらないだろう」
「ヤーコンさん、一回自分の格好と僕の格好見比べてください。」
「?」
この人普段から品のある格好してるからこの場所に違和感ないけど、僕はジーパンに白パーカーなんですけど
僕がしばらく緊張しながら待っているとウェイターの人が飲み物を持ってきてくれた
「こちら”スターの実のジュース”でございます。」
え?いまなんて言ったこの人?スターの実?
「おい、顔に出すぎだ」
「え、だってスターの実ですよね?」
「さようでございます」
スターの実といえば高級なきのみの中でもトップクラスでレアなもので”まぼろしのきのみ”って言われているはず、それをジュースにするなんて。なんて贅沢
「このまま料理も頼んでいいか?」
「はい、大丈夫です。」
「じゃあ”ヤドンのしっぽのホワイトソテーを二つで、ヤドンのしっぽは350gで頼む」
”ヤドンのしっぽ”!?、もう駄目だ。さっきから高級食材ばっかで頭がパンクしそうだ
ちょっと料理を頼むのを待ってほしいです。休憩したい
「あ、あの!ヤーコンさん。」
「ん?どうした?」
「あの、少し。」
「ああ悪い気付かなかった。そりゃそうだろうな」
ああよかった。さすがヤーコンさん、僕が言いたいことをわかって...
「こいつの分のヤドンのしっぽを500gに変更してくれ」
「かしこまりました。」
「...え?」
「いやぁ悪い悪い。350gじゃあ育ち盛りのお前には足りないよな」
「.................はい」
こうして僕は”ヤドンのしっぽ”以外の高級食材も味わい、今日の晩御飯を終えた。緊張しすぎて味に集中できなかったというのが正直な感想だ
「どうだ、うまかったか?」
「はい、とてもおいしかったです。ほとんど味を感じられなかったけど」
「だろうな。俺とタロの行きつけの店だ」
タロと一緒にお昼を食べるときなんか所作がきれいだなと思ったけどこういうことだったのか
「...ノエル」
ヤーコンさんが僕を呼ぶとそのまま頭を僕に下げた
「え!?ヤーコンさん一体どうしたんですか!?」
「俺の大事な娘を守ってくれて感謝する!!!」
「いやいやそんな、頭あげてください!タロは僕にとって大事な存在ですしそれに僕は散々彼女に助けられてきたんです。それに頑張ってくれたのはリザードンですし」
「いやそれは違うぞ。お前のリザードンも確かに頑張ってくれた。だがまずお前がタロを助けるためにポケモンハンターに立ち向かってくれたことにも俺は感謝してるんだ」
...ヤーコンさん
「だからな、一人の父親としての感謝の気持ち。どうか何も言わずに受け取ってくれねぇか」
「...わかりました。」
「それとだな、これもどうか受け取って欲しいんだ」
そう言うとヤーコンさんは懐から一つの封筒を僕に差し出してきた
「これは?」
「開けてみろ」
「...これは、クチバシティ行のクルーズチケット!?」
「タロから聞いてな。お前はスクールを卒業したら他地方へ旅に出るってな」
「こんな、貴重なものいただいてもいいんですか!?」
「おいおい、さっき何も言わずに受け取るっていってくれたじゃねぇか」
「いやそれは」
「それにまだまだこんなんじゃ感謝したりないんだ」
「わかりました。ありがたく頂戴します」
「それでいいんだ」
さすがにこんな高級店をごちそうしてもらい、クルーチケットをもらったあげくさらに何かを受け取るってなると僕の身がもたない
「よし、それじゃあ帰るか!」
「はい!」
こうして僕たちは店を出て”ホドモエシティ”に向かって車を走らせた
「そういえばさっきタロは自分にとって大事な存在って言ってたけどよ、それってどういう意味で俺は捉えればいい」
「............」
「正直俺はお前だったらアイツを任せられると思ってる」
「............」
「タロはお前のことを....ッたく眠っちまってやがる。まぁあ無理もねぇか」
2日後
僕はいま校庭にいる
「ではこれより卒業再試験を行います」
「その、先生。いきなりモンスターボールを5つ支給されて校庭に来たはいいんですけど一体何を?」
「それはですね、お、ちょうどきたようですよ」
先生が指をさした方向にはタロとあのときのゾロアークとゾロアの親子がいた
そしてゾロアは僕の方にむかって勢いよく飛びついてきた
「ロア♪」
「ああよかった、ちゃんと走れるようになったんだね。アハハ、ちょっとくすぐったいよ!」
「実はですねこの親子どうやらあの事件以降ずっとノエル君を探していたみたいで、そこを昨日タロさんが見つけて」
「ここに連れてきたんだ」
「僕を?」
「アーク」
「ロアッ!」
ゾロアークがゾロアを僕から引き離すとそのままゾロアを優しく抱擁した
「...アーク」
「ロア!ロアロア!!」
そしてゾロアはゾロアークの腕から離れ、僕に近づいてきた
「ゾロア?」
「ロア!!ロア♪」
「多分だけどゾロアはノン君にゲットされたいんじゃないかな?」
「ロア!!!!!」
「え、そうなの。でも」
それはゾロアークにとって辛すぎるだろう。目の前で大事な子供を他人の僕にゲットされるなんて
「アーク」
僕がそう考えているとゾロアークは僕の頭を撫でた。まるで「この子をお願いね」と言っているみたいだった
「わかったよ、ゾロアーク。この子は僕が責任を持って預かる。必ずこの子を幸せにする。そしていつか立派に成長した姿を見せに行くから」
「...アーク!!!」
ゾロアークは最後に大きな声で鳴き、僕たちの元から去っていった
「...ゾロア!おいで!!!」
「ローーーーーーーア♪」
僕がモンスターボールを構えるとゾロアは自らボールの中に入っていった
「...ゾロア、ゲット」
「おめでとう!ノン君」
「ありがとう、タロ」
「いやー!!おめでとう!」
「ありがとうございます、先生」
「そして卒業試験合格おめでとう!!」
「...え?」
いまなんて
「だから卒業試験合格おめでとうって言ったんですよ!!!」
「実はね今日の試験はノン君と私そして先生の3人組で6ばんどうろに行ってポケモンを捕まえることが試験内容だったんだけど、偶然ゾロアーク達がいてここに連れてきたら」
「ゾロアが僕の仲間になってくれたんだね」
「うん」
「とにかく、これで私のクラスは全員卒業です!これで私の評価も...フヒヒ」
「「......」」
「先生、そういうのよくないと思います」
タロは胸の前で×をつくり、全身でそういうにはよくないと先生に伝える
そして月日が経ち、僕たちはスクールを卒業し
僕のカントー地方出発の前日になった
読んでくださりありがとうございました!!!
あとこれは答えていただけたら助かるのですがノエルのポケモンは手持ちの6匹以外にも出した方がいいですかね?