また前回同様少し速足ぎみです
初授業と不審者
ノエルside
「今日はよろしくね、ノエル君」
「はい。人に教えることは慣れていませんが初授業頑張ります。」
「そんなに緊張しなくても大丈夫だよ。それにしても君が考えた授業は斬新で面白いね」
「ありがとうございます。でも実はこれワタルさんに習ったものなんです」
「へぇ!あのワタルさんに!」
入学式から数日。とうとう僕の特別講師としての初授業が始まる。僕が担当するのは主にバトル学でポケモンの技の性質や特性、タイプ相性、戦術を教えることになっている。でも僕の経験上いきなり座学に入るより実際に一回バトルを経験した方が身に着きやすいと感じたため初回の授業は教室ではなく外で行うことにした
「よし!頑張るぞ」
こうして僕は教師の方と一緒に生徒たちの前に立つのだった
「ではこの前伝えたとおり今日はバトル学について学んでいきます。また今日から一か月間特別講師としてみなさんにバトル学を教えることになりましたノエルさんです。ではノエルさんお願いします」
「はい。皆さんはじめまして。今日から一か月間みなさんのバトル学を担当することになりましたノエルです。よろしくお願いします。」
「マジか。いきなりあの新星の授業を受けれるなんて」
「夢じゃなかったんだ...!私ノエルさんの大ファンなんだよね!」
「私も!ほんっとセキエイ学園に入ってよかったよ!」
嬉しいことに僕は歓迎されていて雰囲気も良いものになっていた。もしこれで僕が歓迎されていなく雰囲気が悪いものになっていたら正直泣いてたよ。って今は授業に集中しなくちゃ!
「コホン。バトル学では主にポケモンの技の性質や特性、タイプ相性、戦術を学ぶものになります。そして今日は初回の授業。そのため今日は自分の相棒ポケモンの戦い方と技の特徴を実際に見て学んで行ってもらおうと思います。では皆さん自分の相棒をくりだしてください」
僕の言葉を区切りに生徒たちは自分の相棒ポケモンを一斉に繰り出していった。総勢24体のポケモンがボールの外から出た
「24体。うん、ちょうどいいな」
「もしかしてトーナメント形式で戦うんですか!?」
一人の元気のいい子が手を挙げて質問してきた。ふふふ、普通ならそう思うだろうけど今回は特別ルールだよ
「ううん。今回は特別ルール、君たちの相手はこの子だ」
「グゥオオオオオオオ!!!!」
そういい僕はボールからリザードンを出した。そしてリザードンの首にスカーフを巻く
「君たち全員と僕のバトルだ。」
「「「ええええええええええ!?」」」
「もちろん、僕は防御と回避しかしない。そして君たちの勝利条件はリザードンの首にあるスカーフを奪うこと。制限時間は30分、もし君たちが勝利できた暁にはそうだな、次のテストは全員満点にしようか」
「ちょっ、ノエル君...!」
「「「!!!!!!!」」」
おっ好感触。やる気に満ち溢れて結構結構。隣にいる教員の方はぎょっとしているけどまぁもし僕が負けたらすみません。素直に後で土下座します
「今から10分間、自分のポケモンの技を確認したり作戦を立てること。では開始」
こうして生徒たちは集まっていきポケモン図鑑で自分のポケモンの技を確認したり作戦を話し始めた。
リコside
「じゃあ10分が経ったからそろそろ始めるよー!こっちに集まってー」
「「「はい!!!」」」
作戦を反している内に10分が経ちいよいよノエル先生とのバトルが始まる。周りを見るとみんな気合が入っていてポケモンたちにもそれが伝わっている様子だった。でも
「にゃ~ん」
「...ニャオハ~」
私の相棒ポケモンのニャオハはどうやらそうでもなくみんな構えているのに一人あくびをし横になってしまっていた。正直先がおもいやられます
「じゃあさっそく始めよう、みんな、おもいっきりかかってくるんだ!では始め!」
先生が合図を出しとうとうバトルが始まった。
「じゃあ作戦通りで行こう!イトマル!」
「キャタピー!」
「アメタマ!」
「「「”いとをはく”!!!」」」
私たちの作戦はまず3匹の虫のポケモンの”いとをはく”でリザードンの動きを封じ、その隙に他のポケモンたちでリザードンに近づきスカーフを手に入れるといったもの。私たちの作戦通り糸でリザードンを捕まえることに成功しアンのミジュマルたちがスカーフを奪いに行った
「ミジュマル、”シェルブレード”!」
「コマタナ、”きりさく”!」
「ヨーテリー、”たいあたり”」
「ニャオハ、私たちも行こう!...ニャオハ?」
「にゃ~ん。ZZZ」
私もアンたちの援護をしようとするけどニャオハはまたあくびをしてとうとう眠ってしまった。
「もうなんで~」
「にゃ~お」
そんな私たちをしり目にミジュマルたちはリザードンに近づいていき攻撃を当てようとするとリザードンは体に力をいれるとそのまま糸による拘束を簡単に解いてしまった。そしてミジュマルたちの攻撃をそれぞれ右腕、翼、足で止めてしまった。しかもノエル先生はリザードンに指示を一切出していなかった
「うそ...」
「リザードンの動きを封じてから確実にスカーフを狙う作戦か。うん、いい作戦だね。じゃあ次はどうする?時間はまだまだあるんだどんどん来い!」
私たちが一生懸命考えた作戦がいとも簡単にやぶられた。強いことはわかっていたけどこんなに差があるなんて思ってもいなかった。そのあとも私たち(ニャオハ以外)は果敢にリザードンに攻撃をしていくけどそのどれもがリザードンには通用しなかった。
「イシズマイ、”うちおとす”!」
「いい技選択だ!でももう少し技を指示するスピードを遅くしてあげて。イシズマイが少し指示に追いつけていないから」
「はい!」
「マリル、”みずでっぽう”」
「パワーは十分。でもまだその子は”みずでっぽう”を放つことに慣れていないみたいだ。だからしばらくは具体的位置や角度を指示してあげれば精度をあげることができるはず!」
「わかりました!」
「ピチュー、”でんじは”で動きを封じて!」
「グォオオオオオオオ!!!」
「そんな、炎を身に纏って”でんじは”を封じるなんて...!」
「リザードンの機動力を封じるというのはナイス判断!でも状態異常の技だけに頼ると容易に隙をつかれるから注意してね」
「はい!」
すごい、ノエル先生は私たち生徒のポケモンの特徴や動きを観察して的確なアドバイスをしている。それによって他の子たちは数分前と比べて格段にレベルアップしている。それはポケモンだけじゃなくてトレーナーの方もそうで技を出すタイミングといったものが良くなってる。でも私たちはこの間に一回も行動できていない。ニャオハは相変わらず寝ているし。気づけば残り時間も5分を切ってしまっているし
(私、本当にポケモントレーナーになれるのかな)
自分の相棒ポケモンにまともに指示をだすこともできない。そんな私が... そう考えていると
「これだけやってもダメなんて」
「やっぱり強すぎるよ」
「もう諦めようよ」
「そうだね。私たちとは格が違いすぎる」
周りから段々とあきらめの声が聞こえてきた。私たちは持ちうる全部をぶつけた。それでもリザードンには通じなかった。次第に私たちは攻撃をやめていきとうとう攻撃するポケモンが一匹もいなくなってしまった。残り時間を静かに俯いて待とうとしたとき
「諦めるな!!!!」
「「「!?」」」
さきほどのノエル先生とは思えない大きくて荒々しい声を私たちにぶつけた
「最後の一秒まで決して諦めるな!」
「でも、どうせ僕たちじゃ...」
「自分たちの相棒の目を見ても同じことがいえるかい?」
「え?」
半ばあきらめていた私たちとは違いポケモンたちは諦めてなどおらずギラギラとした目でリザードンを見ていて私たちポケモントレーナーの指示を待っていた。まるでトレーナーが自分たちを勝利に導いてくれると信じているように
「君たちのポケモンたちは誰一人諦めていないぞ。にもかかわらず君たちトレーナーが諦めるのか?」
「........」
「ポケモンバトルはポケモンとトレーナーが一緒に戦って初めて成り立つものなんだ」
一緒に戦う...
「そしてポケモンを信じ、ポケモンの思いに応える。これがポケモントレーナーにおいて一番大事なことで忘れてはならないことなんだ」
ポケモンを信じ、思いに応える。......すごい、なんかかっこいい...!私はいままでトレーナーはただポケモンに指示を送るだけの存在だと思っていた。でも実際はそうじゃないんだ。トレーナーとポケモンは一心同体なんだ。だったら私は
「ニャオハ」
「にゃあ?」
「私はまだ未熟なポケモントレーナーだけど、私はニャオハと一緒にポケモントレーナーとしての道を歩いていきたい。」
「...」
「だからお願い、私のパートナーとして隣で歩いてほしいの」
私はニャオハ抱っこして目をまっすぐ見てニャオハに自分の思いを伝える。けどニャオハは私の腕から離れていってしまいそのまま背を向けてしまう。
「ニャオハ...」
私がそう呼ぶとニャオハは顔をこちらに向け笑顔を見せてくれた
「私と一緒にいてくれるの?」
「二ャア!!」
「ニャオハ...!」
ニャオハに私の思いが伝わった!ニャオハは私をパートナーして認めてくれたんだ...!
「いこう、ニャオハ!これが私たちの第一歩!」
「ニャオハ!!!」
「そうだ。俺も立派なポケモントレーナーになるんだ!」
「私もこの子と一緒に歩いていきたい!」
「リコ」
「アン」
「かっこいい!見直しちゃったよ!ミジュマルはまだ諦めてなんかいないだったら私も諦めない!ねぇリコ今度は一緒に戦おう!」
「うん!頑張ろう、ニャオハ」
「二ャ!」
「残り40秒、君たちの全てをぼくにぶつけるんだ!そしてそれこそが君たちのポケモントレーナーとしての大事な第一歩になるんだ!」
「「「はい!」」」
残り40秒、作戦も何もなくただただ全力でリザードンにぶつかっていった。でもやっぱり力の歴然で攻撃は相変わらず全て受け止められるかかわされてしまう。でもいま私たち全員がポケモンとひとつになっていることがわかる
「ミジュマル、”みずでっぽう”!!!」
「ユニラン、”サイケこうせん”!」
「デルビル、”ひのこ”!!」
「パモ、”でんきショック”!!!」
「バルキー、”しんくうは”!」
5つの技がリザードンに迫るけどリザードンは爪に緑色のオーラを纏いその爪で攻撃を切り裂いてしまった。でも
(いまだ!)
「ニャオハ、全力で”このは”!!!」
「二ャオオオオハアア!!!!!」
「できた...!」
この授業の前ではできなかった技がこの土壇場で発動することができた。すさまじい量のこのはがリザードンに向かっていく
「なんて数だ...!」
「これが私たちの全力です!」
ノエルside
あのニャオハすごいポテンシャルだ。あんな質量の”このは”見たことがない。葉の量だけだったら”リーフストーム”並みだ。それに技の指示のタイミングもいい。
「ああ、しっかりと見たよ君たちの全力。」
リザードンは”このは”を飛んで逃げようとしたけどあまりの量だったため回避することは叶わず攻撃が命中してしまった。ダメージは皆無と言っていいがスカーフには小さな切れ込みが出来ていた。そしてその隙を見逃さずニャオハ以外のポケモンたちもリザードンに向かってきていた。ああ、本当に惜しい。これからが面白くなるところなのに。だが非情にも30分が経ったことを知らせるタイマーの音が響き渡った
「ひとまずこれでバトルは終了だね。みんなおつかれさま。」
「あー!勝てなかった!結構惜しいところまでいけてたよね」
「うん。でもニャオハが私をパートナーと認めてくれた喜びの方が今は勝っているかな」
「とりあえず、今日の総評を行うからみんな僕の前に集まって」
生徒たちは僕の前に集まりそのまま腰を下ろした
「みんな、お疲れ様。あとさっきはごめんね、大きな声を出してしまって。」
いくら檄を飛ばすといっても5つ下の子たちに突然大きな声を出すのは良くないし怖がらせてバトルが怖いひいては僕のせいでトレーナーになることに恐れを抱いてしまったらそれこそ本末転倒だ。ここに関しては自分がまだ一人の人間として未熟な部分だといってもいいだろう。幸い生徒たちは僕の謝罪を受け入れてくれるどころか「先生のお陰で気付けたことがある」や「ポケモントレーナーとして大切なことを学べた」という言葉を僕に投げかけてくれた。この言葉を聞いて僕は泣きそうになりながらも今回の授業の総評を始めた
「ありがとう。では改めて今回の総評を始めるけどその前にみんなに聞きたいことがある。それはね”誰のポケモンが今回一番頑張ったと思う”かだ。じゃあ今から一斉に指をさしてね、せーの!」
僕が合図を出すと24名の生徒たちは一斉に自分の胸に指をさした。
「なるほど、自分のポケモンが一番頑張ったと...ふ、あはは!」
「「「?」」」
「よし!今日の授業は全員満点だ!」
まったく最高だなこの子たちは僕が考える最も正しい答えを全員が導き出した。今回のバトルでの貢献度は正直あまり変わらない。最後のニャオハには確かに驚いたけど攻撃に参加したのはラスト数十秒の間だしね。でも結果的に各々が自分の相棒を立てることができた。どんなポケモントレーナーもまずは自分のポケモンを大事にしなくてはならない。当たり前のように聞こえるけどこれをできないポケモントレーナーを僕は旅の中で何人も見てきた。でもこの子たちは今自分のポケモンたちを大切にできている。いまはそれだけで十分だ。
「ではこれでバトル学の初回の授業を終わります。あ、もし質問があったらいつでも聞いてね基本職員室にいると思うから。では解散!」
そしてこの後も午後の授業も行っていき初日の体験も無事終了した。職員室にもどり今日の授業の評価をもらうことができた。評価は100点中84点だった。コメントには「授業そのものはよかったけど突然突拍子もないことを言うのはやめてほしい。例えば○○ができれば次のテストは満点にするとか。」とのことだった。.........すみません。
「もう夜か、そろそろ寮に戻らないと」
心の中で謝罪をし僕は寮へ歩いていくのだった。
「ん?あれは確か...」
歩いていくと一人の生徒がニャオハを抱えて森の中に入っていくのを見た。もう外出時間はとっくに過ぎていることを伝えるため僕はその生徒を追うのだった
リコside
今日の授業も終わり辺りは真っ暗になっていた。私とニャオハはこの時間になると外にある湖に赴いて特訓をする。
「ニャオハ、”このは”!」
「ニャアアア!」
ニャオハは”このは”を繰り出そうとするけど体の一部が緑色に光っただけで葉っぱは一枚もでなかった
「ニャー」
「大丈夫だよ、ニャオハ。もういっかいやってみよ!」
ニャオハはもう一回”このは”を出そうとしたけど出てきたのは2枚の葉っぱだけだった
「う~ん、さっきはうまくいったのにな~」
「ニャ...」
「たぶん、その子はまだ技のイメージを掴めていないのかもしれないね」
「うわ!?」
突然背後から声をかけられたため私は驚いて尻もちをついてしまった。恐る恐る上を見上げるとそこにはノエル先生がいた
「ああ、ごめん!大丈夫かい!?」
「はい、大丈夫です。ちょっと驚いちゃって」
「驚かせるつもりは無かったんだ。ごめんね、立てるかい?」
先生は私の手をとって立ち上がらせてくれた。
「さて、確かリコさんだったよね。今何時かわかるね?特訓したい気持ちはわかるけどルールは守らないと」
「はい、ごめんなさい。」
「でもそれほど熱心な生徒をただ叱って寮に返すのはちょっと忍びないから今回は特別に僕のお節介を受けてくれたら学校に報告はしないことにするけどどうする?」
「...!いいんですか!?」
「でも今回だけだよ?次からはバレないようにね?」
「え?」
もしかしてノエル先生バレないようにやれば特訓を許してくれるってことなのかな?
「...今のはオフレコでお願い」
「わかりました。」
ノエル先生はニャオハの隣にしゃがみそのまま頭を撫でていた。ニャオハは人に触られるのが好きじゃないから私みたいにひっかかれてしまうのではないかって心配していたけど
「ニャ~♡」
ニャオハは気持ちいいのか私が聞いたことのない声をあげながら先生に頭を撫でられていた
「じゃあ早速僕のお節介を始めよう。ニャオハ、ちょっと目をつむって。次に頭の中でイメージするんだ。自分は森の中にいる」
「ニャー」
「歩いていると突然風が吹いてきて葉っぱが宙に舞い始める」
「ニャー....!」
先生の言葉に反応するようにニャオハは体は段々と緑色に光り始めた。
「そしてその葉っぱたちは風に乗り遥か彼方へ飛んでいく」
「ニャー!!!」
「今だ!”このは”!!!」
「ニャアアアアアア!」
「...すごい!」
さっきまでたったの二枚しか出せなかったのに今回は大量の葉っぱを放出することに成功した。ニャオハ自身も嬉しかったようで私に勢いよく飛びついてきた
「すごい!すごいよニャオハ!」
「二ャ!二ャア!」
「うん。よく頑張ったね」
「でもどうしてできたんですか?さっきは全然成功しなかったのに」
「さっきも言ったけどその子はまだ”このは”のイメージができていなかったんだ。」
「イメージ?」
「人間の赤ちゃんも最初はハイハイから始まるだろ?それは体の筋力がまだ十分ではないのと自分の両足で歩くことがイメージできていないからって言われているんだ。それと同じでまだ技を出すことに慣れていないポケモンは技のイメージができていないから最初の頃はよく失敗したりするんだ。だから最初の頃はゆっくりでもいいから技のイメージを定着させていくことが重要だよ」
「なるほど。」
ノエル先生は本当にすごいな。私たちとあまり年齢も変わらないのに世界第四位の実力を持っていて色々なことを知っている。それに優しい。今日ニャオハの特訓に付き合ってもらった時も妙な安心感もあった。私は一人っ子だからよくわからないけどお兄ちゃんがいるってこんな感じなのかな
「さて今日はここまで。寮に戻ろうか。」
「はい!行こうニャオハ」
「ニャー!」
こうして私たちは確かな成長を感じ寮に戻っていくのでした。そして時はあっという間に過ぎていき私たちは初めての大型連休を迎えることになりました。それと同時に
「ではノエル先生、挨拶をお願いします」
「はい。皆さんこの一か月ありがとうござました。一か月間このセキエイ学園で皆さんと過ごしてきましたが一日一日がとても楽しかったです。」
ノエル先生がセキエイ学園から去ってしまう日が訪れました。私はあの日以降ノエル先生に積極的に質問しに行き様々なことを学んだ。そしていつの間にか先生のことを本当のお兄ちゃんとして接してしまっていた。そのため先生がいなくなるという事実が予想以上に悲しく先生の最後の挨拶もあまり聞くことができず静かに涙を流してしまっていた。
「ということでこの一か月は僕にとって一生忘れられないものになりました。皆さん本当にありがとうございました!」
「ノエル先生、ありがとうございました。私たち教員一同も貴方が来てくれて本当に良かったと感じております。本当にありがとう。ではこれでノエル先生送別会を終了します。ノエル先生は今日の放課後までは寮にいるので伝えたいことがある場合はそれまでにお願いしますね」
そういって私たちは教室に戻っていくのだった。授業も終わりたくさんの生徒がノエル先生の部屋を訪ねて感謝の言葉を伝え部屋から離れていき生徒も私だけになった
「先生」
「リコさんも来てくれたのか、ありがとうね。君とニャオハの成長を見るのが本当に楽しかったよ」
「こちらこそありがとうございました!先生のお陰です」
「そっか。そう言ってくれると嬉しいな。」
「...また会えますか?」
「そうだね、リコさんが立派なポケモントレーナーになって旅に出たらもしかしたらどこかで会えるかもしれない」
「じゃあいつか私もニャオハと旅に出て先生に会いに行きます!」
「ふふ、ああ楽しみにしてる。その時は僕とバトルしよう」
「...!はい!」
私は最後に先生と話し部屋からでていき、アンの見送りにバス停に向かった。
「リコ!先生とちゃんと話せた?」
「うん、途中泣きそうになっちゃったけどね」
「私もだよ~というか多分若干涙でてたよ。でも先生のお陰でたくさん土産話できたし多分ママとパパも驚くだろうな~!あ、そういえばリコは今回実家に帰らないの?」
「うん。お父さんもお母さんも忙しいだろうし」
「そっか。じゃあ私行くね、また学校で!」
「うん、またね!」
アンはバスに乗り込んでいきそのまま発信した。バスが見えなくなったころ私も寮に戻っていくのだった。
「あ、リコさんお客さんですよ」
「え?」
寮に入るとそこには寮母さんとスーツ姿の白と黒のツートンカラーの髪をした先生と同い年ぐらいの人がいた
「はじめまして。リコさんですね?」
「は、はい。どちらさまでしょうか?」
「失礼しました。自分はアメジオといいます。お祖母様の代理人でこちら、お祖母様から預かってきた手紙になります」
このアメジオという人との出会いが私の人生を大きく変えるきっかけになるなんてこの時私は考えてもいなかった
ノエルside
一か月という短い期間でたくさんの思い出を作ることができた。その思い出を振り返るべく僕は今学園を散歩している。バトル学という科目を担当し生徒たちに何かを教えることはちょっと難しくて失敗してしまった日もあったけどそれも経験としてこれからの僕の糧になっていくだろう
「ここは、リコさんとニャオハが特訓していた湖。あの日以降ニャオハの”このは”もしっかり技として機能するようになったんだよな。次に会ったらもしかしたら”リーフストーム”になってたりして」
次は教室、バトルフィールドとある程度回ったころ寮に戻って出立しようと考えていた時寮の屋上でリコさんと見たことない僕と同い年ぐらいの少年がいた
「あれは絶対ただことじゃないよな。リザードン、頼む!」
僕はリザードンをボールから出してリコさんの元に飛んでいくのだった
「大人しくペンダントを渡せ、そうすれば手荒な事はしない」
(全然説得力ないんですけど。いきなりおばあちゃんのペンダントを狙って追われるしなんとか撃退したけどサイドンをに襲われかけたし本当に何なの?)
リコは目の前のアメジオという少年の言葉に説得力を感じなかった。それも当然でいきなり自噴が大事にしているペンダントを狙われるわ一人のポケモントレーナーのサイドンに襲われるわと、リコでもわかった。自分を追ってきた3人は悪い人だということが
「さぁ、大人しく」
「お縄についてもらおうか?」
「「「!?」」」
「先生!」
「二ャーア!」
アメジオがリコに迫る中アメジオの背後にリザードンとノエルが降り立った
「お前は...!」
「待てなんでコイツがここにいるんだよ!?」
「そんな情報なかったわよ!?」
ノエルの姿を見ると3人は動揺し身構えた。
「一人の少女に寄ってたかってなにをしているんだ?とか色々聞きたいけどそれは僕の仕事じゃない。それはジュンサーさんに任せる。だから僕の仕事はリコさんたちを守りお前たちをジュンサーさんに引き渡すこと!頼むぞ二人とも」
「ゴチル」
「アーク」
ノエルは二つのモンスターボールから”てんたいポケモン”のゴチルゼルと”ばけぎつね”ポケモンのゾロアークを繰り出した。そしてこのゾロアークはノエルが初めてゲットしたゾロアだ。ノエルがゴチルゼルに指示を出そうとした瞬間
「みぃーーつけた!!」
リザードンに乗ったフライドジャケットを来た白髪の男性が飛び込んできた
(また増えた!?)
(新手か...)
「何者だ?」
リコはまた人が増えたことに驚き、ノエルとアメジオは突然の乱入者に警戒していた
「それはこっちのセリ...ってなんでここにあの新星がいるんだ!?」
白髪の男はノエルがここにいることに驚いていた。正直ノエルはこれ以上状況がややこしくなるといよいよ収集がつかなくなると感じていたため二つの勢力の目的を聞くことにした
「はぁ、ます白髪の人。貴方はいったい何者で何が目的ですか?」
「ああ、俺はフリード。ポケモン博士だ。俺はあの子に用があってここに来たんだ。」
「なるほど、じゃあそっちの3人組。お前たちの目的は」
「...俺たちはあの少女が持つペンダントが目的だ。」
「なるほど...」
二つの勢力から帰ってきた答えを聞きノエルはどっちも怪しいという結論を導き出した。そこからのノエルの行動は非常に速かった
「リコさん、目をつむって!ゴチルゼル”フラッシュ”!」
「「くっ...!」」
「ぐおおお!?目が...!」
「やってくれたわね!」
「ゾロアーク、ゴチルゼル、リコさんを連れてここから離れるんだ!」
「きゃ!」
突然の光に4人が目を抑えている隙にゾロアークはリコを担ぎその場から離れ、ゴチルゼルもゾロアークを援護するためについていった
「アメジオ様!ターゲットが!」
「ジル、コニアお前たちはターゲットを追え、俺はコイツの相手をする」
「「は!」」
「待ってくれ!俺は...」
2つの勢力がリコを追おうとしたがノエルはそれに立ちふさがった
「ここから先は通行止めだ。ここを通りたかったら僕たちを倒していけ!」
「くっ、仕方ないか。できればもっと違う状況で君とバトルしたかったな」
「どんなことがあろうと俺は任務を遂行する!いけ、ソウブレイズ!」
「ソウ!」
ノエルとフリードとアメジオ。ソウブレイズと二体のリザードン。いまここに三つ巴のバトルが始まろうとしていた
読んでくださりありがとうござました!またノエルが手持ちをもしかしたら旅の途中で変えるかもしれないので、もしよろしければタイプだけでもいいので案をコメントしてくださるとうれしいです。