アメジオとのバトルを終え、ノエルとフリードはブレイブアサギ号へと戻ってきた。すると二人は甲板で大きく手を振るリコ達を発見した
「よ、戻ってきたぜ」
「皆さん、お待たせしました」
「先生!」
「二ャア!」
ノエルが甲板に降り立つとリコとニャオハはノエルに勢いよく抱き着いた
「お!アハハ、二人ともよく頑張ったね。フリードさんから聞いたよあの女性のエアームドに二人で立ち向かったんだって?リコさんもニャオハも一か月前と比べるとまるで別人のように成長したね」
そう言いノエルはリコとニャオハの頭を撫でる
「二ャア~」
「えへへ////」
撫でられた二人は顔をほころばせる
「マードックさん、先ほどの街の人たちは?」
「ああ、全員これといった大きなケガもしてなかったぞ」
「よかった。ゴチルゼルもありがとうね」
そういいノエルはゴチルゼルを撫でボールに戻した
「よし!俺たちの目的が果たされた今これ以上ここに長居は無用だ出向するぞ!」
フリードの掛け声でブレイブアサギ号は再び空へと飛び立った
「フリードさん、先ほどリコさんのボディーガードとおっしゃっていましたが期間はどのくらいなんですか?」
「リコのお母さんがいるパルデア地方までだ」
「パルデア地方...わかりました。すみませんフリードさん折り入って貴方達にお願いがあるのですが」
ノエルは船の甲板でフリードたちと今後について話をしていた。ノエルはその話を聞いてフリードにあるお願いをしようとしたタイミングでリコがやってきた
「おお、リコ」
「あの、こんなこと言うのも今更なんですけど私皆さんを信じてみようかなって」
「なんだ、疑っていたのか?」
「だって!何の説明もないし...学校に不法侵入してくるし...正直、見た目も十分怪しいので...」
「それに関しては同感です。ていうか学園への不法侵入は普通にジュンサーさん案件なので」
「ゔ...それはすまん」
ノエルは目を光らしフリードを睨みつける。リコはそんな様子を傍目に言葉を続けていく
「私に何が起きてるのか、私にも分からない。ペンダントの事とか、なぜ狙われるのか知りたい。だから、だからもう少しだけ私に付き合ってください!」
「どうするキャップ?」
「ピカチュ」
フリードの言葉にキャップと呼ばれる船長の帽子を被っているピカチュウが笑顔で応える
「キャップがそう言うなら。それじゃあ改めて引き受けよう」
「いいんですか...!」
「どの道、俺たちは最初からそのつもりだったしな。それでノエルもなんか言いたいことがあるんだろう?」
フリードはノエルにウィンクした。恐らく先ほど言いかけたお願いの内容がわかっているのだろう
「はい。フリードさんそしてリコさん。僕も一緒に連れてってもらえませんか?」
「いいんですか!?...私はすごいうれしいですけど先生、待たせている人がいるっていってたのに」
「目の前の女の子が危険な目に遭っているのにそれをほっとくことなんて僕にはできないよ。それにあっちにいる僕の友達だってわかってくれる。」
「俺たちはもちろんOKだ。お前も加わってくれれば百人力だしな!」
「ありがとうございます。それでリコさんはどうかな?僕に君を守らせてくれないか?」
ノエルは片膝をつきリコの目をじっと見つめる
「こちらこそよろしくお願いします。」
「ありがとう!よかった~『僕に君を守らせてくれないか』なんてちょっとカッコつけすぎて引かれて断られると思ったよ」
「いえいえ全然!むしろ私の方からお願いしようと思ってましたし」
「そっかそう言ってくれて助かるよ。それじゃフリードさん」
「ああ、よろしくな。ノエル」
「はい。あ、そういえば一個質問があるのですがいいですか?」
ノエルは素朴な疑問をフリードに投げかけることをした
「フリードさんたちっていったい何者なんですか?リコさんの護衛ってことですから傭兵団とかですか?」
「傭兵団!?ちょっとフリード、アンタまだこの子たちに私たちの事説明してなかったの!?」
「アハハ、ニャオハのことに夢中になってて忘れてたわ」
「リコがああいうのも納得だよ。あの子から見たら私たちやばい集団じゃん!」
またしても何も伝えていないことにモリーとオリオは呆れながらフリードの脛を小さく連続で蹴っていて、マードックはため息をつき、その光景を見てリコとノエルは苦笑いをしていた
「いてぇ!わかった。悪かった!だから脛への攻撃はやめてくれ!コホン、俺達の使命はポケモンの謎、世界の謎を解き明かすこと。人呼んで”ライジングボルテッカーズ”だ!」
フリードはリコとノエルにグーを突き出しモリー、マードック、オリオもそれに続いていく。
「改めてよろしくな。リコ、ノエル」
「「はい!」」
そして二人もそれに続き、手を出すとグータッチ後に手を上下にさせる。ライジングボルテッカーズの仲間の証のハンドサイン、ノエルとリコが期間限定ではあるがライジングボルテッカーズの一員になった瞬間である
『それは大変だったね。わかった。セキエイ学園の方には僕から説明しておくし皆にも遅くなることを伝えておくよ』
「すみません。助かります。」
『とりあえずエルちゃんはリコちゃんを守ってあげて』
「はい。では今日はこれで失礼します。改めて本当にありがとうございます」
『固いな~、君と僕の仲じゃない。何か困ったことがあったらいつでも相談してきなよ~』
「はい。では失礼します」
ライジングボルテッカーズにお世話になることになったノエル、あの後自己紹介を兼ねて夜ご飯を船員全員で食べたあと彼は今シアノに今回の出来事を報告をしていた
「大人の勘。恐ろしいな」
そう小言をつぶやいてノエルは部屋に戻っていくのだった
「ロトロトロトロト!」
「ぅ...ここは、あ、そっか...」
朝5時30分、ノエルは鳴り響くスマホロトムを止め持ってきていたジャージに着替え部屋から出る
「ふぁあ、えっと確か洗面所は」
「お!早起きだなおはよう」
ノエルが扉を開けるとそこには朝食の準備をしていたマードックがいた
「あ、マードックさん。おはようございます。ってあれ洗面所は」
「ああ、洗面所はここを出てだな」
マードックの案内の元ノエルは洗面所に到着しそのまま顔を洗いウィングデッキに移動し準備体操を行っていく。
「よし!」
準備運動が終了しノエルはその場で腕立て伏せを始める。
「98...99...100!」
腕立て伏せ100回3セットを行ったあとノエルは腹筋を始めた
「299...300!」
腹筋300回2セットを行ったあとノエルはスクワットを始めた
「997...998...999...1000!」
スクワットを1000回行ったあとノエルはその場で座禅を組み瞑想を始める。
「よし...」
10分が経ちノエルは立ち上がり整理運動を始める。この一連の動きはノエルがポケモンGメン時代から続けている所謂ルーティンというやつだ。また作者がリアルで行っているトレーニング方法でもある(瞑想以外)こうして朝のルーティンを終えノエルはシャワーを借り体を清潔にした後服を着て再び外に出て日光浴を楽しんでいた。
「おーい!ノエル朝飯できたぞー!」
「はい!今行きます!」
マードックに呼ばれノエルはミーティングルームに入っていった
「皆さん、おはようございます。」
「よ、おはよう。リコもおはよう」
「おはようございます!」
ノエルが挨拶をすると同時にリコも学生服から着替えニャオハを肩に載せて入室してきた。
「その服かわいい!」
「えっと、いつまでも学生服ってわけにもいかないし持ってきた服です」
「似合ってるな」
「そうだな」
「うん、よく似合ってる。すごく可愛らしいね」
「ありがとうございます////」
全員からのコメントにリコも赤面しながらお礼を言う。そんなリコにフリードは近づいていき彼女にある役割を与えた
「今日からリコとニャオハ、それとノエルは展望室から見張りを頼む」
「わかりました」
「はい!頑張ります」
リコは自分に役割をもらえてまた自分が憧れている人物と一緒に仕事ができてうれしいようで元気よくフリードの言葉にうなずいた。
朝食を食べ二人はフリードに言われた通り展望室で見張りを行っていた。そしてリコは見張りをしている間にニャオハの観察日記を書いていた
「ニャオハの観察日記か。うん、良く書けてる。」
「私まだまだニャオハのことを理解できていないからこうして少しずつでも自分なりに頑張ってみてるんです」
「そっか。リコさんはもう立派なニャオハのトレーナーだね。」
「ありがとうございます!先生にそう言ってもらえてうれしいです」
「そう言ってもらえると僕も先生冥利に...あ、そういえば僕もう先生じゃなかったんだ。ねぇ、リコさん僕はもう先生じゃないからこれからは気軽にノエルって呼んでくれると嬉しいな。敬語もなしでね」
「ふぇ!?」
ノエルの発言にリコは奇声をあげねがら驚く
「あ、いや別に無理して呼ばなくていいよ。ごめんね、距離感をちょっと誤ったみたい」
「いやいや!そうじゃなくて!ちょっと驚いたというか...」
ノエルが反省している様子を見てリコは慌てて首を振る
「だったら...その...これからはお兄...」
「...!高度が下がってる?」
「二ャ?」
リコが言葉を発そうとしたとき突然少し揺れた。その様子にノエルはフリードに連絡を取る
「フリードさん」
『ああ、船にトラブルが発生した。これから前方の島に着陸する。船の方は俺たちが何とかするからお前たちはポケモンたちに飯の準備をお願いしたい」
「わかりました。ではさっそく準備に取り掛かります」
『頼んだぜ』
こうしてトラブルによりブレイブアサギ号は目の前の小さな島に着陸することになるのだった
「ニャオハ、マグマッグ、パモ、マホイップ、ユキワラシ、エレキッドはオリオさんの手伝いだから今はオッケー、ヨルノズクも今は大丈夫ってあれ?」
「どうしたんですか?」
二人はフリードに言われた通りポケモンたちのご飯を準備していたがノエルはある異変に気付く
「リコさん、ホゲータのこと何か聞いてる?」
「いえ、聞いてないですけど」
「おかしいな。マードックさんからあの子が一番食い意地を張ってるって聞いてたんだけど」
ブレイブアサギ号には様々なポケモンが居着いており中でもホゲータは一番の食いしん坊であるとノエルはマードックから聞いていた。そんな子がご飯の時間になって集まらないことにノエルは違和感を感じていた
「ワラシ!ワラシ!」
「パモォー!」
「ああ、ごめんごめん!リコさん、悪いんだけどこの子たちの事お願いしてもいいかなホゲータ探してくるよ」
「わかりました!」
こうしてノエルはホゲータの捜索を開始した
(闇雲に探すよりまずは)
ノエルは船首に移動しそこにいるランドウに声をかけることにした
「お楽しみのところすみません。」
「おお、どうした?」
「ご飯の時間になってもホゲータが来なくてどこにいるか心当たりありませんか?」
「う~む、展望室にいるかもしれん。先ほどフリードがリザードンに乗って出かけたからの。もしかしたらそこで帰りを待っているかもしれん」
「帰りを待つ?」
「ああ。あやつはリザードンに憧れおってのいつも帰りを展望室で待っているんじゃ」
そう言われノエルは初めてブレイブアサギ号に降り立った時、ホゲータはフリードとノエルのリザードンを見てずっとはしゃいでいたのを思い出した
「わかりました。ありがとうございます」
ランドウに礼を言いノエルは展望室に移動した
「ホゲータ、ご飯だよ~、ってここにもいないか」
いよいよ行く当てがわからなくなったノエルは再び移動しウィングデッキにやってきた。するとそこであるものを発見する
「これは爪痕?...まさか!」
「先生、ご飯あげ終わりました。どうしたんですか?」
「ホゲータ、もしかしたら船から落ちたかも!」
「ええ!?」
「これから僕は捜索を開始する。リコさんも手伝ってくれるかい?」
「わかりました!
二人はすぐに移動し船で修理を行っていたオリオに声を掛けた
「ええ!?ホゲータが船から落ちた!?」
「はい。ですのでこれからリコさんと島に上陸して捜索を開始します。幸いホゲータの足跡らしきものをあそこの浜辺で確認したため海には落ちていません」
「わかった。あの子のことお願いね。もしなにかがあったら連絡して」
「「はい!」」
こうして二人は島に降り立ちホゲータの足跡を追っていった
「ゾロアーク、ホゲータの匂いはこっちから感じる?」
「アーク...」
「そっか。ということは一回海に落ちてしまったのか」
ホゲータの足跡を追ってノエルたちは森を歩いていた。この前のニャオハの捜索と同じように今回もゾロアークに出張ってもらっていたがどうやらホゲータは島に上陸する前に海に落ちてしまっていたらしくゾロアークの嗅覚でも匂いを感じ取れないらしい
「先生!こっち来てください!」
「ニャー」
「わかった!今行く」
リコとニャオハの元へ移動するとそこには大量のきのみの食べかすが落ちていた
「この歯形。そうだねホゲータのものだ。お手柄だね二人とも」
「やったね、ニャオハ!」
「二ャー!」
「でもおかしいな。これらのきのみは高い木の上でしか取れないはずだけどいったいどうやって...ああ、なるほど」
ノエルが考えていると背後からガサガサと草木が揺れる音がした。そしてこの音が聞こえた瞬間ノエルは全てを察した
「リコさん、ニャオハは僕の後ろに。ゾロアークは手を出さないで」
「はい」
「ニャー」
「アーク」
ノエルの指示に従いリコとニャオハはノエルの背後に、ゾロアークはそこでただただ立っていた。その数秒後草むらの中からナゾノクサ、キャタピー、ディグダ、マダツボミ、ビードルっといった様々なポケモンたちが後ろに立っていた。怒りの形相を浮かべながら
「なんか怒ってる!?」
「多分いや100%僕たちが食べたと思ってるねこれは」
そう言っているとビードルとキャタピーがノエルに向かって糸をはいてきた。それによってノエルは右腕ががんじがらめにされてしまった
「先生!」
「二ャー!」
「ごめんね、僕たちの仲間が。怒る気持ちもわかる。でもまずは話をきいてくれないかな」
そう言ってノエルゆっくりとキャタピーたちに近づく。その行為に恐怖を覚えたのかナゾノクサとマダツボミは”はっぱカッター”を放った。それによりノエルの頬は切れてしまいそこから血液が流れる
「アーク!!!」
「「「「「!?」」」」」
「ゾロアーク、手をだすな!心配してくれてありがとう。僕は大丈夫」
そんなノエルの様子を見てゾロアークはキャタピーたちに襲いかかろうとするがそれをノエルが制止する
「怖がらせてごめん。まずは話を聞いてくれないかな。大丈夫僕は君たちに危害を加えないよ。だから後ろのいる君たちも出てきなよ」
ノエルがそう言うとさきほどキャタピーたちが出てきた草むらから二体のストライクが現れた
「僕がこの子たちに危害を加えないか見張ってたんだね。仲間想いのいい子たちだ」
「「......」」
ノエルがキャタピーたちに近づくとその場でしゃがみカバンの中から沢山のきのみを取り出した。
「許してくれなんていわないよ。でもこれは謝罪の気持ちだ。どうか受け取ってくれないかな?本当にごめんね」
ノエルがそう言うとポケモンたちは恐る恐るきのみを食べ始める。するとそのきのみがおいしかったのかポケモンたちは笑顔で鳴き声をあげながらどんどんと食い進めていった
「よかった。。」
警戒を解いたキャタピーたちはノエルの右腕に巻き付いている糸を食いちぎり腕を解放した。また先ほどのノエルに”はっぱカッター”を放ったナゾノクサとマダツボミは彼の肩に乗りノエルの顔に頭をこすりつけた
「ナゾ~」
「ツボ~」
「いいんだよ。こんな傷すぐに治るさ。さぁ君たちもみんなに混ざっておいで」
二体にポケモンたちはノエルの言葉に従いきのみをどんどん食べすすめるのだった
リコside
「すごい...」
さっきまで怒っていたのにあの子をポケモンの力を借りないで落ち着かせちゃった。それどころかもう仲良くなっちゃった。私もいつかお兄ちゃんみたいに全てのポケモンと仲良くなれるトレーナーになりたいな
「リコさん」
「は、はい!」
「大丈夫かい?」
「はい。大丈夫です。それより先生血が...」
「ああ、大丈夫だよこのぐらい。心配してくれてありがとう。おおっ!ニャオハもありがとう」
ニャオハもさっきのポケモンたち同じようにお兄ちゃんの肩に乗って傷口を舐める。それに続きゾロアークも顔を舐め始める
「わぷっ、二人ともありがとうね。でももう大丈夫だから」
「ふふっ」
「すっごい!あの子たちとすぐに仲良くなるなんて!」
私が目の前の光景を見て癒されていると大きな声が響いた。後ろを振り返ってみるとそこには私と同い年ぐらいの男の子がいた。そしてその子は私たちが探していたホゲータを抱っこしていた
「ねぇ、そのホゲータ」
「ねぇねぇ!お兄ちゃん!今のどうやったの?」
お、お兄ちゃん!?私が言いたくても言えなかった言葉を簡単に言うなんて....ていうか距離近くない!?
「アハハ、普通に誠心誠意謝っただけだよ。僕はすごくない、この子たちが優しい良い子なだけ」
「ええ~、だってそこのストライクなんて暴れん坊で有名なんだよ?」
「とんでもない。この子たちは仲間想いでとってもいい子たちだよ。ね?」
「「ラライク!!!」」
お兄ちゃんの言葉にさっきまで怖い顔をしていたストライクがすごい笑顔で照れている。なんかちょっとかわいい!ってそうじゃなくてホゲータの事ちゃんと説明しないと
「あの実はね....」
「なるほどお前、あの船から落っこちちゃったのか」
「ホゲェ」
「そうなの。それで私たちが探しに来たの」
ストライクたちに別れを告げそのまま森を抜けた3人は海岸で話をしていた
「ホゲータを保護してくれてありがとう。僕はノエル、よろしくね。」
「私はリコです。」
「僕はロイ。そしてお前はホゲータって言うのか。うん、そんな顔してる!」
「ホゲ!」
3人はすっかり打ち解け雑談に花を咲かせていた。するとロイはポッケから見たことのない形のモンスターボールを取り出した
「それは?」
「僕のお宝。”古のモンスターボール”って呼んでるんだ。ずっと昔のものじゃないかなって爺ちゃんに聞いたら、そうかもなって」
「確かにすごい古いボールだね。これを見てみて」
ノエルがスマホロトムを起動すると二人にある画像を見せた
「すご~い!ねぇねぇこれってモンスターボールだよね!」
「そう。これはねシンオウ地方がまだヒスイ地方って呼ばれていた時のモンスターボールだよ。でもロイ君が持っているそのボールはこの画像の物と比べるとかなり古いから、そうだね大体100年前から150年前のものかな?」
「「100年前!?」」
「これは僕の憶測に過ぎないけど、でももし僕の推測が正しかったらそのボールは正真正銘のお宝だね」
「へぇ!まさか本当にお宝だったなんて!」
「ねぇ!これってどんなポケモンが入っているの!?」
二人の少年少女はお宝と聞いて興奮しながら雑談を続けていく。そんな様子を見てノエルは微笑んでいた
「いや実はさ、爺ちゃんがすごい昔に拾ったもので開きもしないし中身はたぶん空っぽ。僕、トレーナーに憧れてるんだ。ただのトレーナーじゃなくて小さい頃、爺ちゃんに聞かせてもらった古の冒険者みたいなトレーナーに」
「古の冒険者。どんな人なの?」
「伝説のポケモンたちに挑戦し世界を巡って旅を続けいつか誰も知らない場所でポケモンたちとお宝を目指す!そんな冒険者かな」
「いいね。とってもロマンにあふれてる」
「うん!応援するね!」
「ありがとう!それよりノエル、いやノエル兄ちゃんって呼んでいい!?」
「え!?」
リコはロイの突然の言葉に驚いた
「ああ、いいとも。」
「やったー!」
「え、じゃあ私も」
「ねぇ!ノエル兄ちゃんってどんなポケモン持ってるの!?見てみたい!」
「いいよ。じゃあみんな、出てこい!」
「おーい!リコ!ノエル!」
「「フリードさん?」」
「リザードン!?」
ノエルが6つのモンスターボールを出しそれらを上空へ投げようとした瞬間上空からフリードの声が聞こえてきた
「話はオリオから聞いてる。ホゲータを見つけてくれてありがとうな!」
「いえ、お礼なら彼に。あの子がホゲータを保護してくれていたんです」
「そうか。ホゲータを助けてくれてありがとう。」
「いえ!この子のお陰でリコとノエル兄ちゃんに出会えたので!」
「ノエル兄ちゃん?まぁあいいか。じゃそろそろ帰るか二人とも。あとノエルは至急帰ってきてほしいんだと」
フリードの言葉を聞いてノエルは頭を傾げた
「僕ですか?」
「ああ、実はな船のダメージが思ったより深刻らしくてな。男手が欲しいってオリオが言ってるんだ」
「わかりました、すぐに向かいます。あ、その前に...ロイ君!」
「え、はい!」
「1,2、3、4、5,6の中から数字を一つ選んでくれないかな?」
「え、じゃあ1で」
「オッケー、じゃあ出てこい!リザードン!」
「グォオオオオオオオ!!!」
「すっごい!リザードンだ!しかも真っ黒でかっこいい!」
ロイは初めて見る色違いのリザードンに興奮しておりその場でジャンプしている
「ロイ君、スマホロトム貸してくれるかな?」
「うん!」
「じゃあロイ君、リザードンに近づいてくれるかな?」
「え、いいの!?」
ロイは興奮しながらリザードンに近づきそのまま抱き着いた
「じゃあいくよ、はい!チーズ!」
「わぁ!ありがとう!この写真一生大事にするよ!」
「こちらこそ今日は本当にありがとう。じゃあね」
そう言いノエルとリコは黒いリザードンに乗りブレイブアサギ号に戻ろうとした
「あ、ロイ君、最後に一個だけ」
ノエルはリザードンから降りロイに近づき彼の肩を優しくつかむ
「夢を大切にな」
「...!うん!」
そうロイに告げノエルは今度こそブレイブアサギ号に戻っていった。そしてロイはその背中が見えなくなるまでずっと手を振り続けた
その日の夜、ここはある交番。そこには最近移動してきた一人の警察官がコーヒーを片手にパソコンを動かしていた。その警察官は若く炎のように赤い髪色で眼鏡をかけておりで顔の左半分にやけどのあとがあった
「ねぇ!レオン兄ちゃん!」
「...ロイ君。どうした今日はいつにもまして元気じゃないか?」
「へへん。見てこの写真!」
「これは色違いのリザードンか。珍しいね」
「今日知り合った友達が撮ってくれたんだ!」
ロイは前のめりになりながらレオンと呼ばれる男に話しかける
「新たな友達か。いったいどんな子なんだい?」
「一人目はねリコ!僕と同じくらいの子ですごく優しくて相棒のニャオハとも仲が良さそうだった」
「一人目...ということは複数の子と友達になったのかい?」
「うん!もう一人はノエル兄ちゃん!歳はレオン兄ちゃんと同じくらいでこのリザードンも兄ちゃんのポケモンなんだよ」
「....へぇ」
リコとノエルの名前を聞いた瞬間レオンはパソコンから目を離しロイをじっと見つめる
「ノエル兄ちゃん、本当にすごくてねあの森のストライクたちをバトルもしないで落ち着かせちゃったしすぐに仲良くなったんだよ!」
「あのストライクたちと...すごい子だね」
「でしょでしょ!明日も会いに行く予定なんだー!」
「そっか。なら今日は早く帰らないとな」
「うん!じゃあまたね!」
「ああ、気を付けて帰れよ」
ロイを見送るとレオンは眼鏡をはずし通信機を手に知る
「ルアン、私だ。お前の予想通り彼らはこの島に来たぞ」
『そうですか。では今回貴方には彼らの行く末を見守っていただきます。そしてもし彼女が失敗したら回収を』
「了解だ。だが彼女を信用しても大丈夫なのか?」
『ええ、問題ありません。彼女の命はこちらが握っているので、無論あなたのも』
「...まったく恐ろしい女だ」
そういいレオンと呼ばれる青年は通信機を切り、窓から見える夕日を見つめるのだった
「さて君たちの力をみせてもらおう。ライジングボルテッカーズそして....ノエル君」
アメジオside
『これはギベオン様が求めるペンダント。しかしこの輝き』
「ああ。すさまじいエネルギーを秘めているようだ」
『ギベオン様にご報告いたしますか?』
「いや、次の手は考えてある。まだ報告はするな」
『かしこまりました、無理はなさらずに。相手はライジングボルテッカーズのフリードそして新星ノエル。両者どちらも腕がたちます。特に新星の方は』
「...ああ、わかっている」
まただ。アイツの顔を思い浮かべる度に腕が震えてくる。俺はまだアイツに恐怖しているというのか...!
「...朗報をお待ちしております。どうかお気をつけて」
その言葉を最後に俺はハンベルとの通信を切った
「アメジオ様。あのペンダントにはどんな秘密があるのでしょう?」
「...」
「アメジオ様?」
「大丈夫ですか?」
「...ああ、問題ない」
(そうだ気をしっかり持て。俺はおじいさまのためにペンダントを必ず奪取する。例えノエルが再び立ちふさがろうとも必ずだ!)
俺は改めて意志を固め先日奴らの船に取り付けた発信機の座標へと進んでいくのだった
???
「では貴方はこの島に行きこのトレーナーをつぶしていただきます。」
白衣の女性はあるトレーナーが写っている写真を目の前にいる女性に手渡した。その女性は銀髪で右目は眼帯で隠れており顔から足にかけて火傷の跡がびっしりとある。また左腕には特殊な機械が取り付けられており黒いロングコートを羽織っていた。
「報酬は?」
「貴方の望むすべてを差し出しましょう。金、情報、命、全てです。」
「ではある小僧の情報を差し出してもらおうか」
「名前をお伺いしても?」
「...サトシ。コイツの情報を報酬としてもらう」
「いいでしょう。今回の任務を成功した暁には彼の情報を差し出しましょう。ただし失敗した時は...わかっていますよね?」
「あまり私を舐めるなよ。お前に与えられたこの力があれば私は誰にも負けん」
自身の機会に埋め込まれたキーストーンを見て銀髪の女性は笑みを浮かべた。だがその笑みはすぐに消え、目に復讐の炎を宿す
「待っていろ...!私は貴様の全てを奪い壊すために地獄から戻ってきた...!」
そうつぶやきながら女性は部屋から出ていきノエルたちのいる島に飛んでいった。相棒のボーマンダに上に立ち笑みを浮かべながら
「せいぜい失望させないでくださいね。ポケモンハンターJ」
読んでくださりありがとうございます。なんとまさかまさかのJ再登場。正直久しぶりすぎて口調覚えてないです。もし間違ってたら指摘お願いします。