「やれ!ボーマンダ!!!」
「!」
「”すてみタックル”!」
「リザードン!」
リザードンはさっきと同じように受け止めようとしたがメガシンカしたボーマンダの勢いに負け渾身の”すてみタックル”をまともに食らってしまう
「くっ...!”かえんほうしゃ”!」
「かわして、”りゅうのはどう”」
ボーマンダは炎をかわしリザードンに龍の形をしたエネルギーを放った
「”ドラゴンクロー”!」
迫りくる龍のエネルギーをリザードンは緑色のエネルギーを纏った爪で切り裂き、そのままボーマンダに迫る。だがその攻撃もボーマンダの巨大な翼に防がれてしまった
(パワー、スピード、防御、全てが先ほどまで比べ物にならないくらい上昇してる。こっちもメガシンカしないとやばい...でも)
「どうしたお前たちの力はそんなものか?」
本来だったら相手がメガシンカした以上自分もメガシンカさせるべきなのだがリザードンがメガシンカするとドラゴンタイプになり弱点を突かれて大ダメージを負いかねない。そのためノエルはメガシンカすることを渋っていた。だがJのメガボーマンダはリザードンの全ての能力を上回っていた
「フン、拍子抜けだな”ぼうふう”」
「かわせ!」
「避けていいのか?」
「な、しまった...!」
ノエルの後ろにはエクスプローラーズと戦っているリコたちがおり、もしリザードンがかわせば暴風は彼らに襲い掛かることになる。しかもパワーアップした暴風がもしリコたちのところに行こうものならせっかく直したブレイブアサギ号もただでは済まない。そのためノエルは
「リザードン、フルパワーの”かえんほうしゃ”で相殺!」
リザードンに回避の行動ではなく相殺という指示を送った。だがそれはJにとって大きな隙だった
「その甘さが貴様の敗因だ。ボーマンダ、”すてみタックル”!」
リザードンが”かえんほうしゃ”で荒れ狂う暴風を防いでいる隙にボーマンダは凄まじい勢いで突撃しそのままリザードンを地面に叩きつけ足で踏みつけ逃げられないようにした
「リザードン!」
「これで止めだ。”はかいこうせん”」
ボーマンダは口に紫色のエネルギーを集約する
「安心しろ。貴様たちを始末したら次は船にいる奴らだ。その次は貴様の家族、友人、貴様にまつわる全てを破壊し貴様の元へ送ってやる」
「なんだと...!?」
「言っただろう。貴様の全てを壊すと。やれ!」
チャージが終わりボーマンダは”はかいこうせん”を打とうとする。
「...そんなこと絶対させない!!!」
「終わりだ!」
「リザードン、ボーマンダの足を掴んで”フレアドライブ”!」
リザードンはボーマンダの足を掴み自身に炎を纏わせた。すると炎はボーマンダにまで引火しあまりの熱にもがき苦しみはじめ口に集約していたエネルギーも霧散しリザードンから距離を取る
「なに!?」
「まったく、弱点が増えるからって何を出し惜しみしてるんだ僕は。そんなの相手の攻撃が当たらなければ関係ないじゃんか。リザードンだったらそのぐらい余裕だ」
ノエルは手を頭に当て反省していた。そんな中リザードンはノエルに近づきそのまま頭を小突く
「グオ」
「いたぁ!?ごめん、悪かった!別にリザードンのことを信じていなかったとかそういうのじゃないんだって!今回は完全に僕の判断ミス!だから小突くのをやめて!」
「グオッ」
リザードンはノエルの謝罪をそっぽを向きながらしぶしぶ受け入れた。その光景を見てJは怒りを露わにする
「ふざけているのか...?」
「ええ、そこに関しては反省しています。僕は一体何を出し惜しみしていたのでしょうね?」
「なんだまるでさっきまで本気ではなかったと言いたいのか?」
「ええ、ぜんっぜん!」
「貴様...!」
「だからここからは本気で行きます。そして宣言します」
ノエルはそういい人差し指を立てた
「一撃だ。一撃でこの勝負を終わらせる」
「...なに?」
「リコさんたちが心配だ。だから一撃で貴方を倒し僕もあっちに加勢をする」
「...フッ、貴様は本当に」
Jはサングラスを取りそれを右手で粉々に砕く
「私の神経を逆なでしてくれるな!!!お前の全てが不愉快で仕方がない!!!」
「...」
Jが叫ぶと彼女からさきほどよりも激しく緑色の光があふれ出す。そして彼女の目にはノエルとある少年の姿が重なった見えていた
「ああああ!壊す!壊す!!壊す!!!!!」
(完全に暴走してる。このままだとあの人自身も危ない。本当に一撃で決めないと)
「リザードン、いけるね」
「グオ!」
ノエルの掛け声にリザードンは親指を立て応える
「よし、行くよ!」
ノエルは自身のメガリングについているキーストーンに触れると輝きを放つ
「頂への道を拓け”メガシンカ”!」
「グォオオオオオオオ!!!」
その光に共鳴するようにリザードンも輝き始める。そして光が収まるとメガリザードンⅩが姿を現した
「その程度で私の復讐を阻めると思うな!ボーマンダ、”はかいこうせん”!」
「リザードン、”はかいこうせん”に”ちきゅうなげ”」
「なんだと!?」
リザードンは”はかいこうせん”を受け止めるとそのままボーマンダに投げ返しダメージを与えた。そしてボーマンダは”はかいこうせん”を打った反動で動けないでいた
「ポケモンハンターJ!貴方に僕の大切なものを壊させてたまるか!」
「貴様ぁあああああああああああああ!!!!!!!!」
「これでお終いだ!”フレアドライブ”!!!」
リザードンは青い炎を纏いボーマンダに突撃する。ボーマンダは抵抗することはできずそのまま青い炎に飲まれ、そのまま地面に落ちていく。落ちたボーマンダを確認すると体中が焦げ、目を回しながら動かなくなっていた
「よし!やったねリザードン!」
「グオ!!」
リザードンはノエルに近づきそのままハイタッチする
「馬鹿な...こんな、こんなことが...」
Jはノエルに負けたことが受け入れられないのかその場で項垂れる。
「さすがだね。ノエル君」
そんな中、森の中から警察官の格好をした赤髪の青年が出てきた
「貴方は..」
「私はレオン、こういうものだ」
赤髪の青年は胸ポケットから警察手帳をノエルに見せた
「”国際警察”」
「ああ、ここ近辺にポケモンハンターJが潜んでいるという情報が匿名で本部に届いたんだ。ただのいたずらと私は考えていたが上層部からの命令でね、数か月の間一警察官としてこの島の治安を守りながらここに滞在していたわけなんだがまさか本当にJと遭遇すると思わなかった。しかもターゲットはもうすでに無力化されていてそれをしたのは私が注目しているノエル君ときた。」
「あ、ありがとうございます///」
「本来だったらファンとして君にサインや写真をねだるところなのだろうがここにターゲットがいる限りそんな時間もないか」
レオンが腕についている腕時計のような機械に触れるとレオンの格好が先ほどの警察官の制服から黒シャツに黒コートを羽織り、黒いズボンという全身真っ黒のコーデに早変わりした
「...科学の力ってすごい」
「ああ、技術開発班には感謝してもしきれないよ。だが私としては革ジャケットの方が好みなんだがね」
「ハハ...」
「さて次は」
レオンは手錠を取り出しJに近づいた
「ポケモンハンターJ、お前を逮捕する」
「馬鹿な馬鹿な馬鹿な...またしてもあのような小僧に。馬鹿な馬鹿な馬鹿な」
「これは...」
「レオンさん実は」
ノエルは先ほどまでのJの状態を説明した
「緑色の光か」
「はい。あの光が体の中からあふれ出た時人が変わったように気性が荒くなったんです。まるで暴走しているみたいに」
「そうか...もしかしたら脳の方にダメージがあるかもしれないな。ならばドンカラス」
レオンはドンカラスを繰り出した
「”あやしいひかり”」
「くっ...な、貴様は...!」
レオンはJに手錠をかけ
「お前はここまでだ。」
そうJに告げた。この発言には二つの意味が込められていたのだがこのときノエルはもう一つの意味をくみ取ることができなかった。そしてJはドンカラスから放たれた紫色の光触れるとその場で意識を失うのだった
「これで私の任務は完了した。改めてお礼を言うよノエル君」
「いえ、それよりもすみません。僕もう行かないと」
「ああ、大丈夫だ。あっちで君の仲間が待っているのだろう?彼女の身柄は私たちが責任をもって預かるだから行くといい」
「はい!では僕はこれで」
ノエルはリザードンのメガシンカを解かずリコたちのいるブレイブアサギ号へと走り出そうとしたとき
「なんだこの光!?」
「...!」
リコ達がいる場所一帯が眩い光に包まれた。その光にノエルにレオン、砂浜にいる全員がその光に目をうばわれていた。そして光が収まると上空に一体のポケモンが姿を現す
「黒い...レックウザ...!」
はじめて見るレックウザしかも色違いというこれまでの旅の中で一番の衝撃を受けノエルは固まってしまっていた
「はっ!リザードン行くよ!!!」
ノエルは固まっていた体を動かしリコたちの元へリザードンに乗り飛んでいった。その背中を見てレオンは笑みを浮かべる
「フッ、全く君たちは面白いものを見せてくれる。ここで離れるのは惜しいが任務を優先しよう」
レオンはドンカラスを戻し、別のボールからサーナイトを繰り出した
「サーナイト、お前の主の元へ私とこれを送れ」
「サナ」
サーナイトはレオンいや、フラダリとJに触れテレポートを発動しこの場から消えた
「リコ、ロイ!一体何が起こってる!?」
「わからないよ!突然このボールから出てきたんだ」
フリードはジルとコニアとのバトルでサイドン、ゴルダックを倒しアメジオと戦っていたリコ達と合流し何があったかを聞くが二人は目の前の状況を説明できないでいた
「キュリィアアアア!!!」
「「「!!!」」」
レックウザが咆哮をあげると口元にすさまじい量のエネルギーを集める。
「まさか...!リコ、ロイ、ニャオハ、ホゲータ!今すぐにリザードンの後ろに隠れろ!」
フリードはレックウザが繰り出す技が何なのか長年の経験から推測できた、いやできてしまった。そのため子供とその相棒ポケモンを守るためリザードンの背に隠した
「キュリィアアアア!!!!!!」
そしてレックウザが集約したエネルギーを空へ向けて解放した。解放されたエネルギーは空で分散して至るところに降り注ぐ
「なんて規模と威力の”りゅうせんぐん”だ!」
「アメジオ様!」
「このままじゃ!」
(貴様はノエルに怯え腕を生まれたばかりのシキジカのように震えさせていたな。あれは見ていて傑作だった)
「くっ...!」
(この様子をギベオンが見ていたらどう思うだろうな?)
アメジオは先ほどJに言われた言葉を思い返していた。
(俺は!俺は!!!)
「俺はこれ以上無様を晒すわけにはいかない!!!」
「「アメジオ様!?」」
「マジかよ!?アメジオ!」
アメジオは依然として臨戦態勢を解かなかった。だがこの時アメジオは焦っていたそれ故に周りを見ることができていなかった。
「「アメジオ様!!!」」
「はっ...」
”りゅうせんぐん”の一つがアメジオに迫っていたことに彼は気づかなかった
(俺は一体何をしているんだ。これじゃあ奴の言う通り俺は...)
無様だ
迫りくるエネルギーがアメジオにぶつかろうとしたその時
「ドラゴンクロー!!!」
「グォオオオ!!!」
リザードンがエネルギーを切り裂いた
「...」
「先生/ノエル兄ちゃん/ノエル!!!」
「リザードン、”かえんほうしゃ”で薙ぎ払え」
リザードンは広範囲で”かえんほうしゃ”を繰り出し、降り注ぐ”りゅうせんぐん”を全て相殺した
「そのまま”フレアドライブ”!」
リザードンは青い炎を全身に纏いそのままレックウザに突進していく。レックウザも連続で”りゅうのはどう”を放ち応戦していくがリザードンはそれらを貫いていきレックウザにダメージを与えた
「キュリィアアアア!!!」
ダメージを受けたレックウザは体を回転させ自身の尻尾にエネルギーを込める
(あれは”ドラゴンテール”!)
「リザードン、避けて!」
ノエルはリザードンに回避を指示したが巨大な体を持つレックウザの攻撃をかわすことができず直撃してしまう。そしてリザードンはノエルたちのいる浜辺まで吹き飛ばされてしまい戦闘不能になってしまう
「リザードン!」
「ノエルのリザードンを一撃で」
「.....」
現状この場でレックウザと戦えるポケモンはおらず絶体絶命かと思ったその時レックウザはノエルとリザードンを見つめる。まるでそれは品定めをしているようだった。ノエルから視線を外すと次はリコを一瞬だけ視線を向けるとそのまま咆哮をあげ飛び去っていくのだった
「ふぅ...戻れリザードン。よく頑張ったね」
ノエルは労いの言葉をかけリザードンをボールに戻す
(リザードンを一撃で...これが伝説のポケモンレックウザの力)
「アハハ、すごいや。」
レックウザとの力の差を感じノエルは燃えていた。そして面白いと感じていた。やはりノエルもポケモントレーナーであり強いトレーナー、ポケモンと出会うとトレーナーとしての血が騒いで仕方がないのだ。
(でも次は絶対に勝つ!)
リザードンが入ったボールを天に掲げノエルは心の中でそう誓うのだった
読んでくださりありがとうございました!
というか書いてて気づいたんですけどノエルの6匹目まだ出していなかったんですね。
べ、別に決まってないとかじゃないですよ!リザードンと役割かぶってるって感じてそのポケモンを没にしてそこから決めあぐねているわけじゃないんですからね!