ではスタートです。(豚肉は正義です!)
「見えてきた」
「そうだね」
「ここがパルデア地方!」
「ホンゲー!」
ノエルたちは展望室から近づいてくるパルデアの景色を見ていた。中でもロイは初めて見る景色に興奮を抑えられないでいた
(離れたのは少しだけなのに、なんか懐かしいな)
「二ャー?」
「そうだね、ニャオハとの初めてのパルデアだね」
そうこうしている内にブレイブアサギ号はパルデア地方に上陸した
「ねえお兄ちゃん、その、もしよかったら一緒に家まで来てくれる?」
「もちろん」
「ありがとう」
ブレイブアサギ号を停泊させ、リコ、ノエル、フリードは早速リコの実家へと向かおうとしたとき船からロイとホゲータも降りてきた
「ねぇねぇリコ!僕も一緒に行っていい?パルデアを見てみたいんだ!」
「遊びに行くんじゃないぞ」
「ええ~でもリコの家も見てみたいし」
「うん、一緒に行こう。ロイのこともお母さんたちに紹介したいし」
「やったー!」
リコの言葉にロイとホゲータは飛んで喜ぶ
「まったく...で、ノエルお前は何をしているんだ?」
「テーブルシティおススメお土産屋さんTOP26見てました」
「なんで26...そのサイト本当に大丈夫か?」
こうして4人はリコの両親に向けたお土産を買うためそして観光のためパルデア地方の中心都市である”テーブルシティ”向かうのだった
「すっげぇ...」
「ホンゲ~」
4人はしばらく歩き目的地だったテーブルシティに到着した。そしてロイとホゲータは見たことのない建物やポケモンを見て少し固まっている
「あれがオレンジアカデミーだよ!」
「うわー!でっけぇ~」
その中でも一番ロイが惹かれたのはテーブルシティの奥に建てられた建物だ。その名をオレンジアカデミー、パルデア地方の最古の学校。その建物の付近には下のズボンがオレンジ色の学生服を着た生徒と思われる人たちが確認できる
「オレンジアカデミー...」
「お兄ちゃん?」
「実はここに僕の友達が通ってるんだ」
「へぇ、どんな人なの?」
「バトルにかける情熱がすごい人。そしてその情熱にあった実力を持つ人だよ」
「お前にそこまで言わせるなんてな」
そのあともノエルたちはテーブルシティを散策していた。途中でノエルのファンの人たちが集まってきたり、ノエルのスマホロトムにある人物から連絡が来て顔を真っ青にしたりとハプニングもあったが目当てのお土産もゲットし観光も十分楽しんだためいよいよリコの実家へ向かおうとした。だがその前にフリードは依頼主であるリコの母親に一報を入れようと電話をかけるのだがつながらない。リコによると母親は教師の仕事をしているようで、仕事中は電話に出ないことも多い様だ
「お父さんなら家にいると思うけど」
「そうか。一応ルッカ先生に一報をと思ったんだがな。まぁ、ずっとここにいても仕方がない。とりあえずリコの家に行こう。リコ、案内頼めるか?」
「うん」
その後テーブルシティを後にしたノエルたちは、そのまま真っすぐリコの家へと向かう
「あ!私の家が見えてきたよ」
「「でかっ!」」
ノエルとロイはリコの家の大きさを見て驚く
「リコってもしかしてお嬢様?」
「違うよ!」
(いや、俺たちに結構な額の依頼料を出してくれたからな)
フリードは心の中でそうつぶやく。
「二ャ?」
「ワン!ワン!」
リコの家に近づくと玄関のドアの下のポケモン用の入り口から一匹のポケモンが飛び出し、リコへと向かってくる。
「パピモッチ!ただいま!」
「また見たことないポケモン!」
「リコ、このポケモンは?」
「この子はお父さんのポケモンなの...ねぇ、パピモッチ紹介するね」
「ワン?」
リコはニャオハを抱き寄せパピモッチに近づける
「この子はニャオハ。私の相棒だよ」
「ニャー!」
「ワン!ワンワン!」
ニャオハとパピモッチは互いの鼻をこすりあわせるとすっかり意気投合した様子を見せた
「リコ?」
リコたちがそんなやり取りをしていると家の中からこちらを見ていた眼鏡をかけた男性が声をかけてくる。その男性はリコに気づくと慌てて玄関へと回り扉を開け、満面の笑みを浮かべながら飛び出しリコに抱き着こうとする
「おかえり!リコ!」
「ただいま、お父さん!って絵の具!」
「おっとと、そうだな、すま...あ、どうもお世話になりました。初めまして、リコの父のアレックスです」
アレックスは背筋を伸ばしフリードたちに挨拶をする
「フリードです。初めまして」
「ロイです」
「ホゲ!」
「ノエルです。よろしくお願いします」
「ノエル君。リコから聞いてはいたけどまさか本当に一緒に旅をしていたなんてそれに学園ではリコを教え、守ってくれたんだろう。本当にありがとう」
「いえ、当然のことをしたまでです」
「よろしければ皆さん家の中で休憩していきませんか?これまでの旅のことも聞きたいですし」
4人はアレックスの提案に乗り家の中へと入っていくのだった
「すごい!この絵っておじさんが書いたの?」
「ああ。ポケモンの絵本を描いているよ」
「ポケモンの絵本!すごい、見てみたい!」
「それだったらそこの書斎にあるから好きに読んでいいよ」
「やった!行こうホゲータ」
ロイ達は書斎に入っていった
「すごい臨場感だ」
家の中に入るとたくさんの絵が額縁に飾られていた。なんとこの絵は全てアレックスが描いたものでどの絵もとてもすばらしいものだった。さらにポケモンの絵本も描いているという。そしてノエルはギャロップの絵を見てつぶやく
「ありがとう。実はその絵は僕も我ながら気に入っているんだ」
「いや、本当に。あ、すみませんこちらつまらないものですが」
ノエルはアレックスにお土産が入っている紙袋を渡した
「これは僕の好きなコーヒー豆にシュークリーム!」
「リコさんにお父様とお母様の好みを聞きましてそれを参考に選んでみました。よろこんでいただけてなによりです」
「重ね重ねありがとう!」
「あ、そういえばお母さんは?」
「課外授業で今日は帰れないそうだ」
「そっか。それは大変だね」
「お二人どうぞこちらへ。リコも荷物を置いたら降りてきて話を聞かせてくれるかい」
「わかった」
リコはニャオハとパピモッチを連れ階段をあがり荷物を置きに行った
「お二人ともコーヒーはいかがです?」
「「いただきます」」
そして3人もリビングに入っていくのだった
「お待たせ」
「二ャー」
リコは荷物を片付け、足早とリビングに行きフリードとノエルの間に座る
「それじゃあ話を聞かせてもらえるかい?」
「うん。じゃあまずは...」
リコはセキエイ学園でのことやライジングボルテッカーズのこと、エクスプローラーズ、ロイ、そしてノエルのことを余すことなくアレックスに伝えた。アレックスはその話を聞きどこか満たされた表情をしていた
「リコ、成長したね」
「うん。これもお兄ちゃんやニャオハ、みんなのお陰だよ」
「実は心配だったんだ。学校の寮生活も船での生活も一人でやっていけるのかって。だがリコは立派に成長してここに帰ってきた。どうやら私の心配は杞憂だったようだね」
「お父さん...」
「本当によく頑張ったね」
アレックスは涙目になりながらリコに言葉をかける。だがリコはその表情を見るとこれから自分が父に言おうとする言葉を中々言い出せずにいた
(お父さん、そんなに心配してくれていたんだ。もし今、お父さんに旅を続けたいなんていったらどうなるの?またお父さんを不安にさせちゃう...)
「リコ?」
リコは昨日の決心が揺らいでしまい、膝の上の両手が震えだしてしまう
「大丈夫かい?リコ」
「...リコ」
(私、どうしたら...!)
リコは震える自分の両手を見て再びどうしたらいいかわからなくなってしまった。だがその両手に一人と一匹の手が置かれる
「「......」」
「お兄ちゃん、ニャオハ」
「...大丈夫」
その言葉を聞き、リコはある二つの言葉を思い出す
『怖いのは最初の一歩だけ。踏み出せば見たことない景色が広がっていて怖かったことなんて忘れてしまうもんさ...ポケモンが一緒ならきっと大丈夫』
『そう言うときは”どうすればいい”じゃなくて”どうしたいか”を考えてみればいいんじゃないかな?』
「...聞いて!お父さん!」
リコは今度こそ決意を固め父、アレックスに伝える
「私、このままお兄ちゃんやロイ、ライジングボルテッカーズのみんなと一緒に冒険に出たい!」
「.......」
「私ねセキエイ学園に行った時、最初は不安しかなかった。何をしたらいいのか、どうしたらいいのか分からなくて...でも、ニャオハと出会って、お兄ちゃんと出会って、フリードやライジングボルテッカーズのみんなやロイに出会えて、みんなと一緒に飛行船で生活しながら冒険して、分かってきたの。おばあちゃんが昔言っていたことの意味が、そしてなによりこの冒険が本当に楽しいの!」
「....!」
「確かに冒険には危険がいっぱいあってまたお父さんに心配かけちゃう。でもそんな危険もニャオハや皆が一緒ならきっといや、絶対乗り越えられる!だからお願い!」
リコの言葉を聞いてアレックスは数秒目をつぶる。そして笑みを浮かべた
「やっぱりな」
「え?」
「実はそんな気がしたんだ。だってリコに再会した時おばあちゃんの面影を感じたんだもの」
「私がおばあちゃんの...」
「リコは今を全力で楽しんでいる。ならば僕は父親としてリコの背中を押さないとな」
「じゃあ...!」
「行っておいで、リコ。僕はいつまでもここで待っているよ」
「ありがとう、お父さん!」
「ニャー!」
リコとニャオハは思い切りアレックスに抱き着く
「アハハ、ニャオハもリコのことをよろしくね。そしてフリードさん、ノエル君」
「はい。責任をもって預かります」
「微力ではありますがリコさんのことを支えていきます」
「よろしくお願いします。では今度はノエル君の話を聞きたいな」
「僕のですか?」
こうしてリコの家で5人は夕方まで楽しいひと時を過ごした
「え、いいの!?」
「ああ、ぜひ持って行ってくれ」
「ありがとう、おじさん!」
あたりが暗くなり絵本をもらったロイと3人はブレイブアサギ号へと戻ろうとしていた
「それじゃあ、行ってくるね」
「ああ。土産話楽しみにしてる」
「ワンワン!」
「パピモッチも元気でね」
そう言いリコはノエルのリザードン、ロイはフリードのリザードンに乗りブレイブアサギ号へと帰っていく。そしてリコはアレックスが見えなくなるまで手を振り続けるのだった
「ふぅ...」
「よく頑張ったね」
「うん...」
リコは甘えるようにノエルの背中に顔をうずめるのだった
「ノエル兄ちゃん、ボウルタウンってどんなところ?」
「花と芸術の街って言われているところだよ。さっき出てきたコルサさんはパルデアのジムリーダーであるだけじゃなく世界でもトップクラスの芸術家でもあるんだ」
なぜ、ノエルたちはボウルタウンそしてコルサの話をしているかというと帰る前黒いレックウザについて聞いたところ、レックウザかどうかわからないがボウルタウンのコルサが珍しいポケモンを見たという情報をリコたちに教えてくれたのだ。そのため明日はノエル、リコ、ロイの3人でボウルタウンに赴きコルサを訪ねることになった
「明日も重要だが、今日はリコにとって記念日だ。晩飯は豪華にするってマードックが言ってたぞ」
「やったー!何が出るんだろう。すごい楽しみ!」
「だって。よかったね、リコ。...リコ?」
ノエルは後ろのリコの様子を見ると彼女は小さく寝息を立て夢の世界へと旅立っていた
(無理もないか。頑張ったもんな)
「お疲れ様、リコ」
こうして少女の大冒険が始まるのだった
???side
あの時、もし私が違う選択をしたらあんなことにはならなかったのかな?という意味のない問いかけを私は何度してきただろうか
「おはよう、リコ。体はどう?」
「もう大丈夫。ありがとう、ロイ」
「あ、やっと起きやがったな!今日こそ教えてもらうぞ!あのマスカーニャの姿はなんだ!?メガシンカなのか!?」
「おい、〇〇〇!朝からそんな大声だすなよ。リコの体に響いたらどうするんだ!」
「大丈夫だよ、ロイ。〇〇〇、あの力はメガシンカとは違うの」
「じゃあなんなんだよ!?」
ロトロトロトロトロトロト
私たちが会話していると途中、私のスマホロトムが鳴り響いた。電話の相手はドットだった
『この付近に不審な動きをするポケモンの目撃情報があがった』
「わかった。リコ、今日の戦闘は僕に」
「ううん。私も戦う」
「でも...」
「本当に大丈夫。それよりも早く行かないと」
「あ、待って!」
「おい!待てよ!結局、あの力は何なんだよ!?」
「ヤミー!」
私はその立ち上がり歩いていく
「ドット、座標は?」
「ここから約400m」
「わかった、ありがとう」
「ちょっと待っ...」
待ってて、お兄ちゃん........全部、全部
私が取り戻してみせるから
読んでくださりありがとうございました!
今回はリコ主役会でした。そして...なんと、アニポケ全話アマプラで復活してました!
これでこの作品はしばらくは延命できるかと思います。そしてまた見れなくなるのも嫌なのでできれば更新頻度をあげていきたいと思います。そのため応援の程よろしくお願いします!
そして最後に、スグまじごめん