ではスタートです
「コルサさんのアトリエってどんなところなの?」
「草ポケモンの彫刻がいっぱいあってね、特に庭のトロピウスとメブキジカの彫刻は見たらきっと驚くと思うよ」
「へぇー!」
『ロトロトロトロト』
4人は雑談しながらアトリエに向かっていたがノエルのスマホロトムに着信が入った。そしてその画面に映っている名前を見るとノエルはさっきまでの笑顔を消し真剣な顔つきになる
「お兄ちゃん?」
「どうしたの、ノエル?何かあった?」
リコとネモはノエルの様子が変わったため言葉をかける
「すみません、ネモさん。二人をアトリエまで案内してあげてもらえませんか?」
「...わかった」
ネモはノエルもとい彼の周りに何かが起きたのを察し二人をアトリエまで案内することにした
「ノエル兄ちゃん、大丈夫?」
「大丈夫だよ。ごめんね、ちょっと急用ができちゃって。それが片付き次第すぐに向かうから」
「わかった。じゃあ先行ってるね」
こうしてノエルとリコ達は別れ別行動をすることになった。そしてノエルはスマホロトムで電話をかけなおす。数回のコールで相手は電話にでた
『やっと出た。もしかして間悪かったか?』
「いや、大丈夫。電話をくれたってことは」
「ああ、お前の推論は当たってた』
「はぁ...できれば外れててほしかったな」
ノエルは手を額にあて、ため息をつく
『確認したが数年前から国際警察本部のエクスプローラーズに関係する情報全てが破棄されていた」
「それって...」
『ああ、ある警察官が入ってきたときからだ』
ノエルは日々考えていた。「なぜエクスプローラーズの情報が世間に認知されていないのか」を。「エクスプローラーズという組織について何か知っているか」とワタルやツルギといった人物に聞いてみても答えはNOだった。つまり
『お前が考えているとおり警察内部にエクスプローラーズの間者がいる』
「うん」
正直ここまでではエクスプローラーズという組織は小規模そして秘密裏に活動している組織だと考えることもできるがノエルがつい最近経験したある出来事が頭から離れずそう考えることができなかった
『この前お前はとある警察官とともにポケモンハンターJを確保したと言っていたな』
「うん。僕はてっきりJを確保したその日に報道されると思っていたけどいつまで経ってもJ確保の情報は流れない」
これについてはロイの特訓の日の夜にフリードと話し合っていた。フリードもJの情報がいつまで経っても流れないことに疑問を抱いていたのだ
『一応言っておくがこっちはJ確保の報せはもらってない。もちろん身柄もな』
「Jとアメジオという少年との会話から察するに彼女は少なからずエクスプローラーズと関わりを持っていたはず」
『つまりその警察官は証拠隠滅のためJの身柄を回収したってことになるな』
「これら情報から考えられるのは」
『「”レオン”はエクスプローラーズ」』
この結論に至ったいや至ってしまったノエルは先ほどよりも深いため息をつく
『そして俺と俺の上司のハンサムさんはこのことを上層部に伝えた。だが』
相手の男は悔しそうな声をあげノエルに告げる
『その翌日、ハンサムさんは行方不明になっちまった...!』
「なんだって...!」
『ノエル、悪いことは言わない。エクスプローラーズには今後関わるな!あの組織は警察上層部を操っている』
告げられた言葉にノエルは驚きを隠せなかった
『それに...!各..方....の........有...トレ....も.....行方....恐らく....やつら』
「.....!ねぇ、大丈夫!?なにがあった!?」
『とにかくお前も気をつけろ!!!』
その言葉を最後に通信は切れてしまった。この通信を経てノエルはエクスプローラーズという組織への認識を改めることになった
「...無事でいてくれ。ダイキ」
そしてノエルは友人の無事を祈りながらもアトリエへと向かうのだった
とある地方
「クソっ!」
ある少年が森の中を駆けていた。そしてそれを無数のポケモンと警察官が追いかける。だがそれも終わりを迎えた
「崖か...」
「ここまでだ、ダイキ。大人しく我々と来てもらおう」
「...お前らだよなハンサムさんを追いやったのは」
「お前たちは知りすぎた。故にお前たちは消えなければならない」
「警察官の発言じゃないな。お前らからは正義の欠片も感じられねぇ」
「フフフ、それは違うな」
男はダイキに銃を構える
「我々は正義ひいては人類の未来の為に行動している。そして輝かしい未来のためにエクスプローラーズいや、あの方の力が必要なのだ!」
「すげぇな、言ってること全部意味わからん」
「わからなくてもいい。お前はどうせここで消える」
男が引き金を引こうとしたその時
「ゴルーグ!”ばくれつパンチ”!」
「...!」
「「「ぐわあああああああ!?」」」
突如現れたゴルーグが警官とポケモンたちを薙ぎ払った
「乗れ!ダイキ君!」
「アンタは...ジェイドさん!?」
「早く!話はそれからだ」
ダイキは言われたとおりにゴルーグに乗りその場から離れた
「ジェイドさん...」
「久しぶりだな。ダイキ君、ポケモンスクールの授業参観以来だな」
「...ああ」
ダイキはジェイドに対してものすごい複雑な思いを抱いていた。なぜなら彼は昔ノエルにいじめをしていたからだ
「このままシンオウ地方に行くぞ。話はそこでする」
「シンオウってあてはあんのか!?」
「昔世話したやつがなトバリシティで育て屋をやってんだ。そこに向かう!」
こうして二人を乗せたゴルーグはシンオウ地方の方へ向かっていくのだった
「すみません、コルサさん!いらっしゃいませんか!」
ノエルはアトリエに着き、アトリエの扉をノックするが反応がない。それどころかさっき別れた3人の姿もなかった。とりあえずリコ達に電話をかけることにした
「リコ、今どこいる?」
『ごめん、お兄ちゃん。実は...」
「ということで街の方に戻ってきたわけだけど」
「ロイ、頑張って!」
「うん!ノエル兄ちゃんも見てて!」
リコの話を纏めるとアトリエを訪ねた当初、コルサは歓迎こそしてくれたがレックウザの情報に関しては非協力的だった。コルサがスランプになってしまったと思ったリコたちはコルサが笑顔を取り戻せるようにキマワリを集めた。その様子を見たコルサはリコたちにスランプに陥った理由が黒いレックウザであると聞かせるが純粋でそしてレックウザのゲットという夢に情熱を燃やすロイの言葉を聞きロイがレックウザに挑む実力があるのかを試すことになったらしい。
「挑戦者よ!表現者として最高の芸術を共に作ろう!」
「ホゲータ、相手はジムリーダーだ!最初から全力で行こう!」
「ホゲ!」
ロイとホゲータはバトルの姿勢を取る
「いい目だ。貴様の情熱見せてもらおう!」
「僕たちの夢ため、絶対勝つよ!」
「ホンゲ!」
「準備は良いようだな。では整形開始だ!」
コルサは勢いよくボールを投げると”まねポケモン”のウソッキーが飛び出てきた
「ウソッキーで来たか」
「ロイ、あのポケモンは...!」
(相手はジムリーダー...まずは様子を見よう!)
「ホゲータ、”ひのこ”!」
バトル開始早々、ホゲータは”ひのこ”をウソッキーに放った。そして放たれた火の玉はウソッキーに直撃し小さな爆発が起きた。だが煙が晴れるとほとんどダメージを負っていないウソッキーが立っていた
「ほとんど効いてない」
「威力は中々...だが甘い!ウソッキー、”いわおとし”!」
「”いわおとし”!?てことは...ホゲータ、”ひのこダッシュ”でかわせ!」
「ほう、中々アヴァンギャルドな戦法だ」
「そのまま突っ込め!」
「接近戦か、ならば”みがわり”!」
ホゲータはウソッキーに向かって突撃しようとするがその瞬間にウソッキーは二体に増えてしまいどちらに攻撃すればいいかわからなくなりその場で止まってしまう。
「さてどちらが本物...」
「そんなの関係ない!ホゲータ、”ハイパーボイス”でまとめてやっちゃえ!」
「なに!?」
ホゲータはとてつもない大声を出しそれを2体のウソッキーに浴びせる
「”ハイパーボイス”...もうそんな技を覚えているなんて逸材だね!」
「ロイ...あの時の特訓の成果が出てる!」
「よし...!」
「美しくない戦法だが悪くない。...ああ、なるほど」
コルサは視線をノエルの方に移す。そして察した。目の前にいる少年にバトルのいろはを教えたのは誰かを
「貴様の師はあそこにいる新星だな」
「そうだよ!ノエル兄ちゃんのおかげで僕たち強くなったんだ!」
「そうか。ではあの新星の弟子というのならば私も本気を出さなければ失礼というもの!」
コルサはそういうとポケットからテラスタルオーブを取り出し構える
「あれってさっきお兄ちゃんとネモが使ってた」
「来た!」
「ロイ、ここからが本番だよ」
「見せてやろう!アーティスティックなタクティクスを!」
コルサはテラスタルオーブをウソッキーの頭上に向かって投げる。するとウソッキーを無数のクリスタルが包み込む。やがてクリスタルが弾け、現れたウソッキーは体が宝石の様に輝き頭には巨大な複数の花が咲き誇った姿となり現れる
「テラスタル...!ノエル兄ちゃんとネモが使ってた」
「題して”噓から出た実”。教えておいてやろう、ウソッキーは今くさテラスタイプになったのだ!」
「くさタイプ!ってことは今がチャンス!」
(やはりか...それが貴様の弱点だ)
コルサはあえてロイにウソッキーのタイプを教えた。それはロイの油断を誘うためだった。コルサは気づいていたのだった、目の前の少年は
「ホゲータ、”ひのこ”!」
「勝負が長引くほど油断しやすくなる、それが貴様の弱点だ!ウソッキー、”くさわけ”!」
ウソッキーは連続で飛んでくる火の玉をかわし猛スピードでホゲータに接近する。だがこの瞬間
「「勝った...」」
ノエルとロイ、二人はこの勝負の結果を確信する
「今だよ、”あくび”!」
「なんだと!?そうか...あの”ひのこ”と言動は私の」
コルサは自分がまんまと罠にはまったと気づく。先ほどの指示と言動は自身の油断を誘うためのものだった。”あくび”を食らったウソッキーは瞼が重くなった影響か攻撃を外してしまう。そしてついに尻もちをつき完全に眠ってしまった
「これで決める!ホゲータ、全力で”ひのこ”!」
「ホンゲェエエエエ!!!」
ホゲータは全力で口から炎を放出した。だがその威力は今までの比ではなかった
「”かえんほうしゃ”このタイミングで新技を覚えるなんて。やっぱあのホゲータ、それにロイどちらもすごい逸材だよ」
「すごいな、ロイ。どんどん成長していってる」
リコはロイの急激な成長に自分だけ置いてかれているいるのではないかと思ってしまった
「いけぇ!」
そして火炎はウソッキーを包み込んだ。そして炎が収まると目を回して戦闘不能になっているウソッキーの姿があった
「実にアヴァンギャルドな勝負だった。完敗だ」
「や、やったー!!!!!ホゲータ!」
「ホンゲ!!!」
ロイとホゲータは勝利の喜びを抱擁で分かち合うのだった
「ロイ!」
「ノエル兄ちゃん!勝ったよ!」
「ああ、よく頑張ったね。二人とも」
「すごいよ!ジムリーダーに勝っちゃうなんて!」
「うん!二人ともナイスバトルだったよ!」
「えへへ!」
「ロイ、いやロイギャルド。見事だった」
「ありがとうございます!」
コルサはロイに近づき彼を称える
「貴様なら本当にレックウザを捕まえられるかもしれん。それまで研鑽を忘れずにな」
「はい!」
「それに次にここへ来るときはもう一度私を訪ねるがいい。そうすれば私の新たな芸術”火炎の中に咲き誇る花”を見せてやろう」
「”火炎の中に咲き誇る花”?」
「まさか...」
「フフ、もちろん貴様が望むのなら今すぐに見せてやってもいいぞノエルギャルド?」
「...いえ、今はやめておきます」
「そうか、それは残念だ」
ノエルの驚いた顔を見てコルサは満足そうに笑う
「ついてこい。レックウザのことを話した以上貴様らにはもうひとつの真実を教えてやろう」
リコたちはコルサに案内され、再びアトリエの地下室に向かった。そして地下の作業部屋に辿り着くとあるポケモンの彫刻を4人に見せる
「これって?」
「森のオリーヴァ」
「これがどうしたんですか?」
「私がレックウザを見たのはこのオリーヴァがいる森だった。そしてその時レックウザに共鳴するようにオリーヴァが輝いていた」
「輝く...リコ、確か前レックウザに会った時そのペンダントも輝いたって」
「うん。じゃあもしかしてそのオリーヴァはこのペンダントと関わりがあるかもしれないってこと?」
こうしてリコたちはようやく有益な情報を得ることができた。そして3人はひとまずネモとコルサと別れブレイブアサギ号へと帰っていった。
「よし!明日はもっと頑張るぞ!」
「もうロイったら...」
ロイは全力でブレイブアサギ号へと走っていく。その背中をノエルはただ見つめていた
(ロイ...君は近い未来必ずレオンと戦うことになる。その時は必ず僕が支えてみせるからね)
読んでくださりありがとうございます!
祝!大強化祭開催決定!おめでとうございます! ということでここから敵も味方も関係なくどんどん強化していきます!だってそっちの方が面白いでしょ?それに
そちらの方が彼の成長につながるじゃないですか。