三位一体!!!!
「ヴァアアア!」
「二人とも、ニャオハ達をラプラスの後ろへ!”まもる”!」
オリーヴァはニャオハとホゲータに向けてオイルを放つがラプラスが緑色の結界の中を張り2体を守る
(3人で頑張ろうって言ったけどできればこれで止まって欲しい...!)
「ラプラス、”れいとうビーム”!」
「フォオオオ!!!」
「ヴァア...!アアアアア!!!」
「くっ....ダメか」
ノエルはラプラスの”れいとうビーム”でオリーヴァの動きを完全に停止させようとしたがオリーヴァが自身の腕を振るうだけで体を覆っていた氷を粉砕してしまった
(もって3秒か...)
「ニャオハ、”でんこうせっか”で気を引いて!」
「............」
「ヴァアアアアア!!!」
「二ャ!?」
「このままじゃ、ニャオハが...!」
オリーヴァは周りを駆けまわるニャオハに向かって6つのオリーブの種からオイルを放出する。そしてオイルの猛追にニャオハも段々と追い詰められていく
「こっちだ!ホゲータ、”ハイパーボイス”!」
「ホンゲェエエエエ!!!」
「オオーーーヴァアア!!!」
「え、」
迫りくる衝撃波を前にオリーヴァはピンク色の結界を張り衝撃波を防ぐ。だがその衝撃波はただ消失したのではなくホゲータに向かって跳ね返っていく
「まずい...!ラプラス、”まもる”!!!」
「あ、危なかった。ありがとう、ノエル兄ちゃん!」
「”ミラーコート”、厄介な技を持ってるな」
”ミラーコート”、相手の特殊技を2倍にして跳ね返す技。この技によりホゲータが使える技の範囲は限りなく狭まってしまった。またラプラスが持ってる技もほぼ特殊技のためノエルにとっても”ミラーコート”の存在は都合が悪かった
「ニャオハ!」
「ラプラス、種に向かって”れいとうビーム”!」
「ヴァアア」
「”ミラーコート”やっぱりそう来るよね、でもこれはどう?”あまごい”」
「フォオオオオ!!!」
ラプラスが鳴くとあたりに暗雲が生成されそのまま雨が降ってきた。それによりオリーヴァは水浸しになってしまう
「雨が降ってきた」
「すごい、ラプラスってそんなこともできるんだ!」
「”ミラーコート”は”まもる”と違ってダメージを受ける。それってつまり技の影響もしっかり反映するってことだよね。それじゃあ二人に問題です。冷気を持っているポケモンに水を浴びせたらどうなると思う?」
「「それは...」」
「そう答えは簡単。カチンコチンに」
「ヴァ....アア.....」
「”凍ってしまう”でした」
ダメージを少し負わせてしまったがオリーヴァは先ほどよりも固く厚い氷に覆われ身動きを封じることに成功した。そしてノエルがモリーの方に視線をやるとウパーの治療もあと少しといったところだった
「止まった?」
「わからない。でもこれで時間は稼げるはず」
「ノエル兄ちゃん!」
「ロイ?」
「動いてる...!」
「え?」
「ヴァアアアアア!!!!!」
「きゃあ!」
「うわあ!?」
「ウソだろ...」
ノエルは1,2分は稼げると踏んでいた。だがその想定は甘かったことを思い知らされた。破ったのだ。固く覆われたあの堅氷をたった数十秒で。そして目の前のオリーヴァがどのようにして堅氷を破ったのかをノエルはすぐに理解した
(あの六つの種の光...そうか!”ソーラービーム”の熱で溶かしたのか...!)
「ヴァアアアアア」
「あれを全部ぶっ放す気か...!二人とも、今すぐニャオハ達を連れて...」
「ニャオハ、”このは”!」
「ホゲータ、”ハイパーボイス”!」
ニャオハ達は技を放つがオリーヴァにダメージは見受けられなかった。だがそんな状況でも二人と二匹の戦意は失われていなかった
「二人とも...」
「お兄ちゃん、私もニャオハもまだ戦えるよ」
「二ャア!」
「僕たちも!それに僕たちはまだ本気じゃないよ!」
「ホンゲ!」
「「まだまだこれから!絶対あきらめない!!」」
「...ふっ、そうだね」
リコとロイ。二人はトレーナーとしてはまだまだ未熟だ。だがノエルはそんな二人の目そして言葉に確かな成長を感じていた
「リコ、ロイ。今から最後の作戦を伝えるね」
ノエルは一呼吸置き作戦を告げる
「全員、次の一撃に全てを込める。以上」
「フフ、わかった!」
「それにロイ、”かえんほうしゃ”使っていいよ」
「え、でもまた山火事になるんじゃ...いや、わかった!」
ロイは信じていた。目の前の兄と呼ぶ尊敬するトレーナーが必ずなんとかしてくれると。だから何も言わず頷いた
「ヴァ...ヴァアアアアアアアアアア!!!!!」
「来るよ!」
「ニャオハ、全力で”このは”!!!」
「ホゲータ、フルパワーで”かえんほうしゃ”!!!」
「ラプラス、全身全霊の”ハイドロポンプ”!!!」
ニャオハ、ホゲータ、ラプラスの放った技は一つになり白い光となってオリーヴァに向かう。対するオリーヴァも六つの”ソーラービーム”を放つ。だが威力の差は歴然でオリーヴァの放った光は秒と持たず消え去る
「ヴァ!?オーーーヴァアアアアア!!!」
だがオリーヴァも”ミラーコート”を展開し迫りくる光を跳ね返そうとした。オリーヴァの意地なのかそれともこの森のポケモンたちのため、あるいはその両方なのかオリーヴァはその光に飲まれることなくまだ地面に立っており少しずつではあるが光を跳ね返し始めた。だが強い意地を持ち、森のポケモンたちのために動いているのはオリーヴァだけではない
「「「いけえええええええええええええええええ!!!!!!!」」」
「ニャオハァアアアアアア!!!」
「ホンゲェエエエエエエエ!!!」
「フォオオオオオオオオオ!!!」
「オリ....ヴァ.........」
3人の声に呼応するようにニャオハ達もパワーアップし遂にオリーヴァの”ミラーコート”を破る
「ノエル!」
「...!頼むぞ、ゴチルゼル!」
「ゼッ.....ルー!」
「..........!」
オリーヴァは光に飲まれることを覚悟していたがあろうことか敵であるはずのゴチルゼルが”サイコキネシス”で光を上空へと打ち上げことなきを得た
「ゴチルゼル、オリーヴァに”いやしのはどう”」
「......!」
それどころか敵であるトレーナーは自身のことを回復するようゴチルゼルに命じていた。このことにオリーヴァは戸惑っていた。だがその戸惑いも一匹のポケモンと一人のトレーナーによってなくなることになる
「ウパ!ウパア!!!」
「リィイイイ」
「貴方も私たちもウパーをこの森のポケモンたちを心配する思いは同じ!」
「..........」
モリーの言葉を聞いてオリーヴァはモリー、リコ、ロイ、ノエルを見る。そしてオリーヴァは片腕を上げてその先端をモリーに向け伸ばしていく。それに対し、モリーもオリーヴァの腕に拳をそっとぶつける
「ごめんね。そしてありがとう」
その言葉を聞くとオリーヴァの表情はとても優しいものに変わっていき、先ほどまで見せていた怒りのオーラは完全になくなっていく
「通じたんだ!モリーがウパーを助けようとしたんだって!」
「よかった!」
「二人とも」
「「うん!」」
ノエルはリコ達に拳を突き出す。その拳に二人は笑顔で自身の拳を軽くぶつけるのだった
「ウパ!ウパウパ」
「サボ!」
ウパーが元気になると茂みに隠れていたサボネアたちが集まってきた。先ほどまでとは違い皆顔に笑顔が生じておりその様子を見てオリーヴァも表情を柔らかくする。そんな中
「ランダ...」
「ゴリランダー...おかえり」
「.......」
ゴリランダーがヤナッキーを支えて森の奥から戻ってきた。支えられているヤナッキーは相変わらずノエルたちを睨んではいるがどこか憑き物が取れた様子が見て取れる
「お兄ちゃん、あのヤナッキー」
「...もう大丈夫だよ」
「ならいいんだけど。でもどうしてあの子はあんなに私たちに向けて攻撃してきたのかな?正直オリーヴァよりも鬼気迫っていたというか」
「あの子は人間に捨てられた子なんだよ」
「捨てられた...そんな」
ノエルが話す事実にリコは驚く
「だから家族同然であるこの森のポケモンたちを僕たち人間の手から守ろうとしていたんだと思う」
「そっか。だからあんなに。でも今は落ち着いている」
「ゴリランダーもそうなんだ」
「え、ゴリランダーも人間に?」
リコの質問にノエルは首を横に振る
「僕のゴリランダーは人間じゃなくて......親、つまりポケモンに捨てられた子なんだ」
「...!」
「同じ捨てられてしまった者同士、何か通じ合うものがあったんじゃないかな?だからゴリランダーはヤナッキーと話をしていたんだと思う」
ゴリランダーとヤナッキー。二体が何を話していたのかなんて我々人間にはわからないが確かに二体の間には確かな絆が生まれていた
「ランダ...ラン」
「ナッキー...ヤナ」
「何を話しているんだろう?」
「さぁ、それは当人同士にしかわからない」
「ウパ!ウパウパ!!!」
「サボネ!!!」
「フフ、もうすっかり元気になったね」
「ウパ!」
ウパーたちはリコ達に別れを告げ、森の奥へと帰っていった。すると突然オリーヴァが悲しそうな声をあげる
「何か伝えたいことがあるみたい」
リコがそう言うとオリーヴァは4人を腕に乗せ上に持ち上げる。そこから見えたのは山火事の影響で荒れ果てたこの森の全体の姿だった
「森があんなに傷ついてたなんて...」
「うん、ひどいね」
「私たちが見た惨状はまだ一部だったってことか」
「それによく見たらこのオリーヴァの葉っぱ、所々色あせてしまっている」
「オリーヴァはあのウパーたちのような弱ったポケモンに養分を分け与えて傷つけば治療もしていたんだね」
「森のお医者さんみたい」
「でもそのオリーヴァももう限界みたいだ...」
「お兄ちゃん、なんとかならないのかな」
「なるよ」
「え?」
ノエルはあまりに簡単に応えるため3人は目を点にしてしまった。話を聞いていたオリーヴァもノエルの言葉に少なからず驚いていた
「その代わり結構な重労働になるけど大丈夫?」
「う、うん!森のため、ポケモンたちのためなら私なんでもやるよ!」
「僕も!」
「私も。だけどノエル、一体どうするつもり?」
「それはですね...」
ノエルのプランを説明していく。まず女性陣は周りの気からきのみを採取する。できれば色々な種類のものを。一方男性陣はきのみを埋めるために焼けた地面を耕す作業を行う。このとき人間の力だけでは時間がかかりすぎるためノエルのポケモンたちの力を借りることになった
「ついでにホゲータは土を耕しながら脚力の強化、ニャオハはきのみを”このは”で採取することで技の精度をあげることができるっていう寸法だよ」
「抜かりないね。でも肝心の雨は....ああ、アンタのラプラスか」
「はい。それとゴリランダーの特性とオリーヴァの特性を用いて植物たちの成長を促します」
ゴリランダーの特性、”グラスメイカー”とオリーヴァの特性の”こぼれだね”はどちらもグラスフィールドに関するものである
「オリーヴァ、さっきはいっぱい傷つけてごめんなさい。許してくれなんて言わないけど今だけでいいから力を貸してほしいんだ」
「...ヴァアア」
「オリーヴァ...えへへ、ありがとう」
オリーヴァは気にするなと言わんばかりに腕をノエルの頭に乗せそのまま撫でる
「それじゃあ、さっそくいこうか。ロイ、ホゲータここからは力仕事だけど頑張ろうね」
「うん!」
「ちょっと待った」
「う’げぇ’」
モリーは走り出そうとするノエルのフードを掴み彼を制止する
「ウパーの次はアンタだよ」
「え、もしかしてお兄ちゃんケガを...!」
「いや、そんなのして...いたたたた!!!!」
誤魔化そうとした罰としてモリーはノエルの右足首を軽く握った
「医者の私の目を誤魔化せるとでも?アンタ、私たちを助けるときに足ひねったでしょ」
「...はい。でも大したことないので大丈夫ですよ」
「ダメだよ、お兄ちゃん!無理しちゃ」
「でも...本当にこれぐらい」
「なに、医者の言うことが聞かないっての?」
「いや...」
「「休んで。ね?」」
「はい...すみませんでした」
二人の圧に負けノエルは大人しく足の治療を受けることにした。正直この程度のケガ今までの旅で何度もしてきたとモリーに言うがその言葉を聞いた彼女はすごい笑顔で
「で?」
と答えた。正直モリーの笑顔に底知れない恐怖を覚えたノエルはそれ以上何も言わず大人しく包帯を巻かれ、言われた通り休むことにしたのだった
「ホゲータいいぞ!」
「ホゲ、ホゲ、ホゲ...!」
「...ナッキー」
「ヤナッキー?」
ホゲータとロイが土を耕しているとそこにヤナッキーがやってくる。彼はホゲータとロイの様子を見て鼻を鳴らし地面にもぐりそのまま前進していく。すると凄まじい速度で地面が耕されていく
「すげぇ!」
「ホゲ!ホゲホゲ!」
「そうだね、僕たちも負けてられない!いくぞ!オオオオオオオオオ!!!」
「ホゲホゲホゲホゲホゲホゲ!!!!!」
「...いいなぁ、楽しそう」
『ロトロトロトロトロト』
ノエルがロイ達の様子を見ているとスマホロトムが鳴り響く。フリードからだった
「はい。もしもし」
『よかった、繋がったか』
「え、繋がったかって?」
『実はな...』
フリードはボウルタウン周辺で通信障害が起きていたことをノエルに伝えた
「そんなことが...」
『ああ、原因は一体のレアコイルのいたずらだった』
「いたずら...ですか」
『お前はどう見る?』
ノエルはフリードだけにエクスプローラーズが警察組織を乗っ取れるほどの力があるということを伝えていた。そのためフリードは今回の通信障害をただの偶然で片付けることができないでいた。そしてそれはノエルも同様だった
「今のところ、エクスプローラーズらしき人物は見てません。とりあえずこちらは全員無事です」
『そうか。ならいいんだ』
「ですがどちらにせよ警戒は続けましょう。そのレアコイルがエクスプローラーズのポケモンであれそうでないであれ、悪戯で通信障害を起こすなんて危険であることに変わりはありませんから」
『だな。ところでお前らはいま何をしているんだ?』
「森を再生させてます」
『はい?』
困惑するフリードにノエルは森で起こった出来事を全て説明した
『オッケーだ。それじゃあ俺含めて何人かで応援にいくよ。何か必要なものはあるか?』
「そうですね。ものというより、水タイプのポケモンの力は借りたいですね」
『そういうことならうってつけのやつがいる。任せとけ!」
「助かります。ではよろしくお願いします」
通話が終わりノエルはスマホロトムをしまう
「レアコイル...通信障害....考えすぎかな」
こうして一抹の不安を感じながらノエルは再びロイ達のことを見守り始めるのだった
しばらくすると
「おーい!みんな、待たせたな!!!」
「フリード!」
「おーい!こっちこっち!!!」
「オリオ姉さんに、ランドウさんまで!」
「やっほー!」
「ふぉほっほっ!」
リコたちの元にフリードとオリオ、そして今回は珍しくランドウも同行して応援に駆けつけてくれた
「それにしてもすごいな。俺とオリオの出番がないじゃないか」
「それはね...じゃーん、このヤナッキーのおかげだよ!コイツすごい速さで地面を耕していってさ!」
「...ナキ」
ヤナッキーは鼻を鳴らしながらそっぽを向く。ヤナッキー、ロイ、ホゲータの活躍で燃えてしまった場所全ての地面を耕すことができた。そのためラプラスの”あまごい”だけでは水がたりないのだ
「それじゃあ後は仕上げだけになるんですけど、その、水タイプのポケモンは」
「ワシじゃ」
「ランドウさん?」
「枯れ木も山の賑わいと言うからの。わしも久しぶりになまくら刀を振るうとするか」
「ヌオー!」
ランドウはボールを宙に投げると中から”みずうおポケモン”のヌオーが現れる
「ああ、なるほど。では僕たちも」
「ほっほっ、久々の表舞台にお主のような者と立てるとは光栄じゃな」
「ありがとうございます。ではいきましょう!」
「ああ。ヌオー!大いなる恵みをもたらすのじゃ”あまごい”!」
「ラプラス、この森の為に...”あまごい”!」
「ヌ~オッ!」
「フォオオオ!」
二体の”あまごい”により広範囲に雨が降り始め森全体の地面が潤いを取り戻していく。そして雨雲が消え、晴天になる
「これで最後だ!ゴリランダー、オリーヴァ頼む!」
「ラダァアアアア!!!」
「ヴァアアアアア!!!」
ゴリランダーがドラムを叩きはじめるとあたり一帯に緑色の光が広まっていく。そしてオリーヴァも力を込めると同様の光が森全体に広がっていく。二体の力があわさり出力が最大になると先ほど植えたばかりの種から芽が一つ二つと生え始める。その芽たちは、それぞれが一本の木にまで成長し森は以前の姿を取り戻していく。すると周りからたくさんのポケモンたちが明るい表情で集まってきた
「みんな、戻ってきたんだ!」
「もうみんな元気に生きていける」
「オリーヴァもこれで一安心かな?」
「ヴァアアアア」
森にポケモンたちが戻った姿を見届けるとオリーヴァは静かに声を上げる。すると、リコのペンダントが突如、輝き始めた
「ペンダントが...!」
「レックウザの時と同じだ!」
「でも何か変...」
ペンダントの輝きは確かに古のモンスターボールから黒いレックウザが出てきたときと酷似しているが、今回は決定的に違う所がある。光の中心であるペンダントから足の様な物が生え始め、少しずつ姿を変えていったのだ
「あのポケモンは...!」
「初めて見るポケモンだ...!」
「エクスプローラーズがペンダントを狙う理由はこれか」
ノエルとフリードは目の前の謎のポケモンを見てエクスプローラーズがなぜリコのペンダントを狙うのかなんとなく理解した
「ヴァアアア...」
オリーヴァは目の前の謎のポケモンを見ると体を光り輝かせエネルギーを球体状に収縮するとそれを謎のポケモン、そしてリコとロイにゆっくりとかぶせる
「リコ、ロイ!」
ノエルは二人を心配し叫ぶがその光はあっという間に収まり二人は無傷で少し呆然としていた
「二人とも大丈夫!?」
「う、うん...」
「大丈夫...」
「中でなにがあったんだ?」
「霧の中に人がいたような...ロイ、見えた?」
「うん。見えた。でも、なんなのかは...」
どうやら、2人はあの球体状のエネルギーの中で何かを見たらしい。しかし、突然の出来事に困惑している上に自分たちでも見たものが何のなのかよく理解できていないようだ
「ヴァアアアアア」
「オリーヴァ?」
オリーヴァが声をあげるとオリーヴァに着いていた古のモンスターボールが輝き始める。するとオリーヴァはそのボールの中に入りロイの足元まで転がっていく
「これって」
「私たちに着いてきてくれるってことかな?」
だがボールに入ったあと何の反応もしなくなりボタンを押してもオリーヴァが出てくることはなかった
「どうなってるんだ?」
「何か考えがあってのことだろう」
「え?」
「なんで何も反応しなくなったのかそれはまだわからないけどボールに入った以上オリーヴァは二人を認めてくれたのは確かなはずだよ。だからそのボールはリコ、ロイ、二人で預かってほしい」
「うん!」
「...はい」
リコとロイはそれぞれの気持ちを表すかのように返事をする
「それじゃあ船に戻るっとすっか」
「あ、少し先に向かっててください。話したい相手がいて。リコもどう?」
「うん。私も」
リコとノエルは目の前にいるヤナッキーを見る
「わかった。じゃあ先行ってるぞ」
こうして二人を残してフリードたちは船へと帰っていった
「...........」
「ヤナッキー、力を貸してくれてありがとう」
「おかげで森もこのとおり元に戻せた。本当にありがとう」
「......ナキ」
ヤナッキーは二人の言葉に特に何も反応せずそのまま森の奥へと帰っていく
「...やっぱりまだ人間のことを」
「こればっかりは時間が解決するのを待つしかないね。でも彼も一歩前進したみたいだね」
「え?」
二人から離れたヤナッキーは振り返りはしなかったが右手を小さく上げながら歩いていた。彼が負った傷はまだ完全に癒えていない。いや、癒えることはないのだろう。だがそれでいい。なぜならこの森こそが家でここにいるポケモンたちこそが家族だからだ。そして今日初めて信用してもいい人間たちに会うことができたのだから
読んでくださりありがとうございました!
本当はゴリランダーとヤナッキーの会話を入れようとしたのですが捨てられた者同士の秘密の方がアクセントになるんじゃね(別に思いつかなかったわけじゃ断じてないですよ!)と思い消しました。
あとラプラスの技がPWTの頃から変わっています。実はあの技構成はPWT専用にアレンジしたものになっていました。そのためノエルはPWTが終わった後ラプラスの技をいつもどおりに戻したというわけです。
ノエル「でも、”ぜったいれいど”ってかなり有用な技なんですけど」
作者「あれ描写意外とむずいねん。あとあの技があるとバトルを引き延ばせない」
ノエル「はぁ...」