ではどうぞ!
「ああ~!ぜんっぜんわからん!」
「ピィカ」
「フリードさん、ここ図書館ですから声をもう少し」
森の再生を終えたライジングボルテッカーズはブレイブアサギ号へと帰還した。船に戻ってからは自由行動となりフリードとキャップ、そしてノエルは古のモンスターボールの情報を得るために図書館へ来ていた。だがどれだけ時間が経っても目当ての情報を手に入れることができずにいた
「悪い悪い。ところでノエル、お前の方はどうだ?」
「すみません。どれだけ探してもあのボールに関する情報は見つかりませんでした。いま、シロナさんやツルギさんといった歴史に造詣が深い方たちに聞いてみたのですがお二人ともわからないみたいです」
「そうか...ここいらが潮時か」
「そうですね。とりあえず今日の所は船に戻りましょう」
『ロトロトロトロト!』
「うわ!?
二人が話しているとノエルのスマホロトムが鳴り響く。しかしここは図書館、基本的に電話などはマナーモードが基本だ。つまり
「図書館ではスマホロトムはマナーモードでお願いね」
「は、はい!すみません、すぐに」
「え、ルッカ先生!」
注意をされノエルはすぐに電話を切り、係員に謝罪をしようと振り向くとそこにはリコの面影がありフリードに”ルッカ”と呼ばれる女性が黄色の羽を持つイキリンコを肩に乗せて立っていた
「久しぶり、フリード君。そして初めまして、ノエル君」
「ルッカって...貴方がリコのお母さま!こちらこそ初めまして、僕は...」
「君の話は夫から聞いてるよ。リコを守り、背中を押してくれたって」
「いや、僕は特に何もしていません。ただ彼女が成長して自分の道を歩き始めただけです」
「ふふ、こういう時は素直に礼を受け取っておくものよ」
ノエルはルッカに頭を撫でられ顔を赤くして俯く
「ルッカ先生、パルデアに着くまで何度も連絡してたはずなんですがもしかしてなにかありましたか?」
「ごめんごめん、心配かけちゃったわね。別に何かあったわかじゃないわ。ただ母のこともあって連絡を取るには危険だったから」
「キケン!キケン!キケン!キケ...!」
「なんだ!?」
「イキリンコ!しー!もう、母さんがいないとすぐこうなるんだから」
「コホン!」
「すみません、すぐに出ます!」
キケンという言葉に反応したのかイキリンコが大声で”キケン”と連呼し始めその様子を見た係員の人は咳ばらいをしものすごい冷たい目で3人を見ていた。このまま図書館にいたら周りの迷惑になってしまうため3人は外に出てベンチがある高台まで雑談しながら移動した
「それにしてもフリード君、ポケモン博士って感じには見えないわね」
「いいんです。こっちの方が気が楽で」
「そっか。ところで君たちが調べていたモンスターボール、何かわかった?」
「素材や状態からしてかなり古いものだと思います。それにレックウザとオリーヴァ、この二体のポケモンから考えてホウエン、もしくはパルデアの歴史書を漁ってみました」
「それとボールの形状がヒスイ地方のものと似ているため今から約100年前の発明品にも目を通してみました」
「その結果は?」
「「なんにもわかりませんでした」」
「アハハ、お疲れ」
力なく項垂れた二人の姿を見てルッカは苦笑いする
「でも二人とも結構いい線言ってるわよ」
「え?」
「そのボールは100年前六英雄を連れ楽園にたどり着いた冒険者ルシアスが持っていたもの」
「ルシアス...」
「つまりボールの中に入っていた黒いレックウザもあの森で出会ったオリーヴァも」
「ええ、ルシアスの六英雄と呼ばれるポケモンに違いないわ」
少しではあるが謎の解明に近づいたノエルたちは笑顔を浮かべた。だがすぐに笑顔を消し再びルッカに質問する
「その六英雄と呼ばれるポケモンたち共鳴するリコのペンダントいやポケモンについてご存じですか?」
「ペンダント...ポケモン...」
「俺たちは見てしまった。リコの持つペンダントがポケモンのような姿になるのを」
「そう。あの子にそんなことが...」
フリードの言葉を聞いてルッカは何かを考えるように目を閉じる
「ルッカ先生ならなにかわかるんじゃないですか?リコの母親の貴方なら」
「...ペンダントについては私も良く知らない。あれは元々母が持っていたものだから」
「モノダカラー!モノダカラー!」
ルッカはゆっくりと目を開けそう答える。そしてまたもルッカの言葉に反応しイキリンコが叫びだす
「リコがセキエイ学園に入学するときお守りとして母がリコに渡したの」
「彼女がペンダントを持つことで何かが動き始めたってこと?」
「実のところ古の冒険者も六英雄も昔、母から教えられただけ。詳しいことは母に聞くしかない」
「リコのお祖母さまに...でも一体どちらにいらっしゃるんでしょうか?リコからは世界中を飛び回っているって聞いているのですが」
「ガラルコジョー!ガラルコジョー!ガラルコジョー!」
ノエルの疑問に答えるようにイキリンコがある単語いいながらあたりを飛び回る
「ガラルコジョー...ガラル...コジョー...あ!」
「「ガラルの古城!」」
イキリンコのおかげで次の目的地が決まった。もしイキリンコの言っていることが正しければリコの祖母はガラルの古城におりそこに行けばルシアスの六英雄、ペンダントその多くの謎が解けるかもしれないとノエルたちは期待を胸に抱く
「それじゃあ私は帰るわ」
「リコには会っていかないんですか?」
「...本当はリコからペンダントを預かる予定だったけど後のことはリコに任せましょう」
「リコに決めさせると」
「いま会えば母親としてあれこれ言ってしまうから。どの未来を選ぶかあの子に選んでほしいの。それが私の教育方針」
「学校の先生らしいな、ルッカ先生」
「君にもそう教えたはずだけど?」
ルッカの言葉を聞いてキャップとフリードは顔を見合わせ微笑む
「ノエル君」
「はい」
「リコはこれからたくさんの壁にぶつかると思うの。その時はどうかあの子を支えてあげてほしい」
「もちろんです。だって僕は彼女のお兄ちゃんですから」
「そう。なら安心して私はあの子を送り出せるわ。本当にリコが君と出会えてよかった」
ルッカは笑みを浮かべフリードたちの元から去っていった
「母親としても先生としてもすばらしい人でしたね」
「まあな」
「少しリコが羨ましいです」
「ノエル?」
ノエルは顔に陰りを見せブレイブアサギ号へと歩き出していった。フリードはそのあとを追いかけるがその時のノエルの背中は少し小さく見えた
時はすこし遡りガラル地方ワイルドエリアにて
「あのアメジオ様」
「どうした?」
「一人何体ぐらい倒せばいいんでしょうか」
「.....13だな」
アメジオ達一行は力をつけるためにワイルドエリアに赴いており、そして現在3人はかなりの数の野生のポケモンに囲まれていた
「ラクライにライボルト、ホルードそれにゴリランダーまでいる」
「いくらなんでもこれは...!」
「関係ない。この程度の奴らを倒せなければレックウザにはたどり着けないぞ」
アメジオは二人にそして己にも喝を入れ目の前のポケモンたちを見据える。そんなアメジオの姿を見てジルとコニアも臨戦態勢を取る
「突破するぞ」
「「はい!」
「いけ!ソウブレイズ!」
「出てこい!サイドン!!」
「頼むわよ!ゴルダック!」
3人はそれぞれの相棒をボールから出す。それに反応し野生のポケモンたちも一斉に襲い掛かる
「薙ぎ払え!”むねんのつるぎ”!」
「ソオオル!」
「「「ライ!?」」」
ソウブレイズは炎を纏った剣を振るいライボルト達を戦闘不能にする
「サイドン、”ロックブラスト”」
「ルドォオオ!」
「なに!?」
サイドンは大量のホルビーを倒したあとホルードに向かって巨大な岩を放つがホルードは自身の巨大な耳で岩を受け止めてしまった
「ゴルダック、”ねんりき”!」
「ホル!?ルルル...!」
「ダック...!」
「いまよ、ジル!」
「おう!とどめの”メガホーン”!」
ゴルダックが”ねんりき”でホルードの動きを止めその間にサイドンの”メガホーン”を食らわせホルードを倒すことに成功した
「よっしゃ!どんなもんだ!」
「ふん、ほとんど私のおかげでしょ?」
「なんだと!?」
「なによ!?」
「お前たち、無駄口を叩くな」
「「すみません!」」
二人がアメジオの方へ向くとそこには大量のポケモンたちが倒れていた。この短時間でアメジオ達はジルとコニアの倍の数はポケモンを倒していた
「ラダァ!」
「残りはお前だけだな」
「ソル」
周りのポケモンたちが倒れるとゴリランダーがソウブレイズに近づいてきた
「周りの奴らで俺たちの体力を消耗させ最後のトドメは自分で刺すか...浅ましいな」
「!ランダァアアアアアア!!!」
「そしてすぐに挑発に乗る。アイツのゴリランダーに比べればお前など...やれ、ソウブレイズ”つじぎり”!」
「ソオオオオル!!!」
「ラダァアアアア!?」
アメジオは目の前のゴリランダーとノエルのゴリランダーを比べたが全ての能力がノエルのゴリランダーより大きく劣っていた。そのことを口にすると目の前のゴリランダーは激昂しソウブレイズに向かってくる。覇気もなければすぐに冷静さを欠くそんなゴリランダーをソウブレイズはつまらなそうに一刀の元に切り伏せた。アメジオとソウブレイズは今のバトルで自分たちは確かな成長を実感した。だが
『リザードン、”かえんほうしゃ”!』
『グォオオオオオオオ!!!』
(ダメだ...この程度の相手アイツなら...!)
アメジオとソウブレイズはノエルとリザードンが10秒でこの場を制圧する場面がイメージできてしまった。だが自分たちはいまの包囲を突破するために数分はかかってしまっている。この事実にアメジオとソウブレイズはまだまだ自分たちの力がノエルに及ばないことを思い知らされる
「奥へ向かうぞ」
「「はっ!」」
「ソウブレイズ、次はあの戦法で...!」
「なんだ!?」
「地震!?」
3人がワイルドエリアの奥へ向かおうとした瞬間地面が揺れ始める。しばらくすると揺れは収まりジルは一息つくと彼の足元が隆起し始め
「イワアアアアク!!!」
「のうわぁ!?」
「イワーク!?」
地面の中から”いわへびポケモン”のイワークが飛び出してきた
「お前たち、構えろ!」
「ワアアアク!」
「”ロックブラスト”か、だったらこっちもだ。いけ!サイドン!!!」
サイドンも同じく”ロックブラスト”を打つがイワークのものと比べると大きさも固さも劣っておりサイドンの岩は全て砕かれてしまいそのまま技を食らってしまう
「サイドン!?」
「だったらこれでどう?”みずでっぽう”!」
「...イワアアアア!!!」
「効いてない...!」
本来だったら効果抜群の”みずでっぽう”だがレベルが違いすぎるためイワークは全くダメージを受けていなかった
「ソウブレイズ、”かげぶんしん”でかく乱しろ」
「イワ?イワアアアア!!!」
「くっ...!なんて規模だ」
ソウブレイズは大量の分身を作り出しイワークをかく乱させる。だがイワークは尻尾を大きく払いソウブレイズの分身を減らしてしまった
「5体しか残っていないか...だがこれだけいれば十分だ。”ゴーストダイブ”!」
「ソウ!」
「イワァ!?」
5体のソウブレイズがゲートをイワークの周りに展開する。分身に加えゲートによる瞬間移動、これらによってイワークは完全にソウブレイズの本体を見極められないでいた。しかも攻撃を当てようとすればソウブレイズはゲートに入って回避をするためイワークは一方的にソウブレイズの剣撃を食らう
「イ、イワァアアアアアア!!!」
「...!”ロックカット”か!」
「イワアアアアアア!!!」
「ソウ!?」
「ソウブレイズ!」
だがイワークはダメージをくらいながらも”ロックカット”を発動しスピードを上げそのままソウブレイズの包囲網を素早く抜け鋼鉄化させたしっぽをソウブレイズに叩きつけ岩壁まで吹き飛ばす
「ソ...ソウ!」
「イワァアアアアアア...!」
「ウソだろ...”メテオビーム”をあんな至近距離からぶっ放す気かよ!」
「あんなの食らったら大ケガじゃすまない!」
大ダメージを食らったソウブレイズはその場で膝をつき動けないでいた。そしてイワークは口にオレンジ色のエネルギーを溜めそれをソウブレイズに向ける
「クソ...!」
「アメジオ様...こうなったら!」
「ジル!アンタ何を」
ジルは手にモンスターボールを持ちながらイワークに向かって走り出す
「うおおおおおおおお!!!!」
イワークに近づきジルはボールを当てイワークを閉じ込める。床に落ちたボールは何度か揺れ最後に大きく揺れ
『カチン』
「...........」
「え?」
「.....イワーク、ゲット」
ジルがイワークをゲットしたことで窮地を脱し3人は息をつく
「アメジオ様、ご無事ですか!?」
「ああ、助かった。俺は無事だがソウブレイズは」
「ソウ!ソ...ウ!」
ソウブレイズはなんとかして立ち上がるがその足取りはとても不安定だった
「ひとまずここを出て休憩しましょう」
「ああ、ソウブレイズ戻れ」
「ソウ!ソウブレイ!ブレイズ!!!」
「ソウブレイズ...」
アメジオはソウブレイズをボールに戻そうとするがソウブレイズはそれを拒否する。ジルとコニアは初めて見るソウブレイズの様子に困惑していた。一方アメジオはソウブレイズが自分に何を伝えているかを理解していた
「ソウブレイズ...わかった」
「アメジオ様?」
「コニア、ジル。ここから別行動だ」
「な!本気ですか!?」
「それは危険です!どうかお考え直しを」
「命令だ。俺たちのあとを追うな。一週間後入り口で合流する」
「「アメジオ様!!!」」
そう言い残しアメジオはワイルドエリアの奥へと入っていった
「俺はあの人にために...必ず強くなる。どんな代償を払おうとも...!」
「............」
だがこの時アメジオは気づいていなかった。自分と相棒の間に確かな溝ができていたことを
私はただあの者たちに.....それは貴方もだろう?なぜ、なぜ貴方はその本心を隠す?思い出せ、本当の自分を...貴方が何者かを!
「というわけだ。これからのことはリコに決めてもらいたい」
フリードとノエルが船へ戻るとまず手に入れた情報をライジングボルテッカーズの面々に共有した。するとリコとロイからもある情報を伝えられる。それはリコの父アレックスがロイが古の冒険者に憧れるようになったきっかけの本の作者だと判明した。そしていま、情報をまとめミーティングルームで今後の方針を決めているところでありその方針はリコに委ねられることになった。リコはリコは真剣そうな顔つきで考え始めメンバーたちは全員黙ってリコの考えがまとまるのを見守る。暫くすると彼女はペンダントを握り決意の籠った表情で話し出す
「私、おばあちゃんに会いに行く。おばあちゃんに会えばこの子の事、何か分かるかも」
「リコ、僕も行きたい!」
「ロイ...!」
「古のモンスターボールのこと、レックウザのこと何かわかるかもしれない!それにリコのおばあちゃんってどんな人なのか会ってみたい!」
「そっかロイには言ってなかったよね。おばあちゃんは世界中を冒険してて...どこにいるかいつもわからないんだよね...」
「ええ...」
ロイはリコの言葉に肩を落とす
「大丈夫、実はリコのお祖母様からポケモンを使って居場所を送ってくれたんだ。どうやら今はガラル地方の古城にいるみたいだよ」
「ガラル地方...」
「また知らないところだ」
「それと古のモンスターボールについても一個わかったことがあるんだ。すみません、僕のスマホロトムとプロジェクターをつなげさせてください」
ノエルは自身のスマホロトムとプロジェクターを繋ぎ、赤黒い炎を纏っている巨大な鳥のようなポケモンを映した
「なんだこのポケモン、見たことがないな」
「かっこいい!」
ライジングボルテッカーズの面々は食い入るように写真を見る
「このポケモンはファイヤーがガラル地方の環境に適応した姿です」
「ファイヤーのリージョンフォームか!」
「「リージョンフォーム?」」
「リージョンフォームというのはね自分の住んでいる環境に合わせて姿を変化させた個体の名称だよ」
「「?」」
「え~と、実際に見てもらった方が早いかな。じゃあ二人ロコンは知ってる?」
「知ってるよ!炎タイプのポケモンでしょ」
「正解!じゃあその炎タイプのロコンが雪山で過ごすとどうなってしまうと思う?」
「え、そんなのロコンが生きにくくなっちゃうよ」
「そう。でもポケモンは不思議でね周りの環境に適応することができるんだ」
「え、それじゃあ」
「そうこれを見てみて」
ノエルはポケモン図鑑を開きリコ達に白いロコンの姿を見せる
「わぁ、すごいきれい!」
「それにタイプも炎タイプじゃなくて氷タイプになってる!」
「これがリージョンフォームだよ。ね、ポケモンって不思議で面白い存在でしょ?」
「「うん!」」
「あとでまたリージョンフォームのポケモンたちを見せてあげるね。とりあえず今はこのファイヤーについて説明するよ、皆さんここを見てください」
「え、これって..!」
ノエルはファイヤーの足元をズームしてあるものを見せる
「古のモンスターボール!?」
「それじゃあこのファイヤーが古の冒険者のポケモン!?」
「そうなるね」
「ノエル、良く見つけたな」
「実は先ほどツルギさんが情報を提供してくれたんです」
先ほどの図書館でノエルに電話をかけてきたのはツルギであり古のモンスターボールの詳細についてはわからずじまいだったがそのボールを持つポケモンを仲間が見つけたためノエルに連絡したのだった
「このファイヤーはガラル鉱山付近を飛び回っているみたいです」
「それじゃあもしかしてガラル地方に行けば...!」
「うん、謎を解く大きな一歩になるかもしれないね」
ノエルの言葉に周りは大いに盛り上がる。だがその盛り上がりの中フリードは咳ばらいをし周りを鎮める
「リコ、ロイ。二人の意志が固いことはわかった。それでお前らどうする?」
「いくに決まってるだろう」
「うむ」
「私がいなきゃこの船どうするっての?」
「困っているポケモンもきっといるなら行かなきゃ」
「ピカ!」
マードック達はフリードの言葉にそれぞれ返していく。全員ガラル地方への出航に異議はないみたいだ。そして全員の視線は今度はノエルに方に向いた
「さて、あとはお前だぞノエル」
「あ...そっか」
「........」
本来であればノエルの同行はリコをこのパルデアまで送り届けるまで、つまり彼のライジングボルテッカーズとしての旅はここまでになる。そのことを思い出したリコは悲しそうに俯いた。だがそれもすぐに杞憂になった。なぜならノエルは拳を前につきだし全員を待っていた
「古の冒険者、六英雄、そして見たことのないポケモン。こんなポケモントレーナーが大好きな要素がつまっている冒険を途中でやめることなんて僕にはできません。ですから改めてお願いします。この楽しくてスリル満点の冒険に僕も同行させてください!」
その言葉を聞いたライジングボルテッカーズの面々は無言で立ち上がり自分の拳をノエルに当てた
「もちろんだ!」
「むしろこっちからお願いしたかったところだ」
「アンタは私の助手でしょ?そう簡単にこの船から降りられると思わないでね!」
「ふふ、楽しくなりそう」
「これは頼もしい仲間じゃのう」
「ノエル兄ちゃん!」
「お兄ちゃん!」
「「これからもよろしく!!!」」
「うん!」
「ノエルが正式に仲間になったことだしいっちょいくぞ!ガラル地方へ!」
こうしてライジングボルテッカーズはガラル地方へと出航することとなった。だがリコ達ライジングボルテッカーズはこのガラル地方で思い知ることになる
一人は己の無力を
一人は夢の代償を
一人は内なる業火を
「ゼルアアア!」
「サーナイト、”まもる”」
とある地方のとある森、ルアンはとあるポケモンと戦闘を行っていた。そのポケモンは桃色のエネルギーを放つがサーナイトは緑色の結界を張りエネルギーを霧散させた
「”じゅうりょく”」
「サナ!」
「ゼルア...!」
「生命を司るポケモン、ゼルネアス。貴方を捕獲します」
ゼルネアスはサーナイトによって作り出された重力によって押しつぶされ身動きが取れないでいた。だが相手は伝説のポケモン、押しつぶされようが戦意は失っていなかった
「まだ抵抗を続けますか。なら」
「イベルアアアアアアア!!!」
「ゼル.....!」
「力で貴方を屈服させましょう。イベルタル、連続で”シャドーボール”」
「ゼルアアアアアアアア!!!」
イベルタルは動けないゼルネアスに近づきそのまま連続で”シャドーボール”をぶつける。その猛追にゼルネアスは断末魔をあげる
「まだ声をあげる元気がありますか。さすがは永遠の命を持つと言われるポケモンですね...ではその耐久性がどれだけのものか試してみましょう、”はかいこうせん”」
「イベルアアアアアアア!!!」
「ゼル.....アアアアアアアア!」
「では2発目を」
ルアンはゼルネアスの強度テストといいイベルタルにひたすらに”はかいこうせん”を指示しそれをゼルネアスに浴びせ続けた。最初は断末魔をあげながらもなんとか抵抗しようとするが次第に声も上がらなくなりゼルネアスは横に倒れとうとう沈黙した。その様子を見たルアンは自身が持っていたマスターボールを投げそのままゼルネアスを捕獲した
「中々の生命力でした。これで実験も捗りそうです」
「サナ」
「ベルア」
「ええ、二人ともご苦労様です」
ルアンはイベルタルをボールに戻す
「これで生命と死を司る力の入手は完了。あとは完璧な秩序のみ」
『ロトロトロト』
「はい」
『ルアン、スレイブソルジャーの配置を完了した。だが一つ問題がある』
「問題?」
『スピネルがハッコウシティで暗躍している』
「そうですか。さほど問題ではありませんが何かがあっては面倒です。フラダリさん、貴方はハッコウシティに留まり彼らを監視してください。もし手を加える必要が生じた場合貴方に任せます』
『承知した。それよりゼルネアスはどうなった』
「今しがた捕獲しました」
ルアンは地面に落ちているマスターボールを拾いそれを自身のポケットに入れる
『そうか。ではこれでフェーズ2は完了か』
「ええ。なのでここから私も動きます」
『ふ、そうか』
「なにか?」
『いや、君たち親子の感動的な再会を祈っている』
そう言いフラダリは通信を切った
「......親子」
「サナ」
『母さん!今度はどこに行ってきたの?たくさんお話聞かせてよ』
「.....そうですね。せっかくの再会ですしね手土産ぐらいは持っていきましょうか」
そういいルアンはサーナイトのテレポートによってその場から消える
「さて我々も動き始めるとしょう」
レオンいや、フラダリは黒いコートを羽織り桃色の髪の女性を引き連れ部屋を出る
「........」
「存分に振るうといい、”ドラゴンバスター”と呼ばれた力を」
桃色の女性は胸に手を当てお辞儀をする
読んでくださりありがとうございます!
それで新宿駅で何があったか...それは...階段で誰かに突き落とされそのまま右薬と小指を骨折しました★ マジでなんで?(泣)
まぁ、それはいいとして今回ガラルファイアーを先出ししました。理由は...まぁ、察してくれると助かります。
そして挿絵はノエルとルアンはイラストはPicrewさんの「証明々(顔)」 https://picrew.me/share?cd=zwl8oxrpRV #Picrew #証明々顔を
フラダリ(レオン)はPicrewの「海ひつじ屋め~か~ 」を使わせていただきました。 https://picrew.me/share?cd=XipIRUeg0g を使わせていただきました