正直、今回の話はほぼ原作通りなんで最後におまけを3つほど用意しました
「え、出航ができない?」
「なんで!?どうしたの!?」
翌日、ガラル地方にいると言われるリコの祖母そして古のモンスターボールを持つファイヤーに会いに行くためガラル地方に飛び立とうとした時フリードから出向できないと告げられノエル、ロイ、リコは朝から驚いていた
「そんなに心配することじゃないよ。尾翼の動きが鈍くていま自動点検中なだけ」
「じゃあ大きな破損はないってことですか?」
「うん。多分数時間ぐらいすれば解決すると思うから心配しないで」
「よかった~」
オリオの言葉を聞き3人は一息をつく
「こんなのしょっちゅうだ。時期に慣れるさ」
「ボロいから仕方ない」
「ボロいって言うな。私が手塩にかけて改造した自慢の船だぞ~?」
「この船ってオリオの手作りなの!?」
「元はじっちゃんの釣り船だけど我らがリーダーがそれを空を飛べるようにしろって無茶を言ってきてさ」
「オリオ姉さんの技術力もですけどフリードさんの無茶ぶりもすごいですね」
ノエルはフリードの無茶ぶりに苦笑いを浮かべていた
「そうだよ。フリードいつもそうなんだ」
「ドット!」
ドットが会話に参加してきたことによりリコは笑顔を浮かべる。その一方でスマホロトムからは沸々と怒りを感じられた
「ライジングボルテッカーズアプリを作る時もああしろこうしろって要望が多くてさ...!」
「アハハ...なんだろうエクスプローラーズ以上の威圧感を感じる」
「ドットさんその...僕でよかったら手伝うよ。少しなら力になれると思うし」
「スマホロトムのバージョンアップもまともにできない人は黙って」
「うぐっ」
ドットの鋭利すぎる言葉にノエルはその場で崩れ落ちる
「とにかくオリオの言う通り数時間もあれば復旧するから」
そう言ってドットは通信を切った
「それまで待機ってことか」
「急に暇になっちゃったな~」
「船が安全に飛ぶために必要な時間だ。焦っても仕方がない。ここは思い切ってみんなで」
「「「みんなで?」」」
「ピクニックに行こう!」
「うわぁ~!やっぱパルデアの景色は最高だ!」
「そうだね風も気持ちいいし」
「二人にそう言ってもらえて嬉しい!」
「ドットも来ればよかったのに。点検って自動でやってくれるんでしょ?」
ブレイブアサギ号から降りるとリコたちは船から少し歩いた先の海岸まで来ていた。見渡しが良く、風も心地よい、ピクニックに適しておりパルデア地方の景色の良さがよく伝わってくる場所であり全員がピクニックを楽しみにしていた。だが今回ランドウとドットは船に留守番という形になってしまった。ランドウは誰かが船を守らないといけないということで自ら手を挙げてくれたがドットは
「ピクニックなんて面倒くさい。それに外にも出たくない」
という理由で不参加になってしまった。そのことだけが残念で仕方ないとリコとロイは言う
「僕としてもドットさんにも参加してほしかったけど無理強いするわけにもいかないからね。ドットさんとのピクニックはまたの機会ということで今は僕たちで楽しもう」
「うん!」
「.....うん」
リコは静かに返事をしながらブレイブアサギ号を見ていた
「お~~~い!準備できたよ!」
「はい、今行きます!」
3人がオリオ達の元へ集まるとそこにはベーコンやソーセージの他にもスライスされた果物やチーズなどの様々な食材や調味料が用意されていた
「すごい豪華!」
「マードックが張り切って買い出しに行った成果だな」
「いやぁハッコウシティの品ぞろえには驚いた。無いものはないんじゃないかな」
「ありがとうマードック!じゃあさっそく」
「ホンゲ!」
「はい、ストップ」
ロイとホゲータは我先にと食材に手を伸ばすがそれをオリオが制す
「これはそのまま食べるんじゃないの」
「はい、これ」
モリーはロイに一つのパンを差し出す
「パンってことは...ああ、あれか」
「「サンドイッチ!」」
こうしてサンドイッチを作ることになった一行は各々作業を進めていく。そんな中
「ノエル、なにやってるんだ?」
「自分だけのソースを作ってるんです」
ノエルは赤い粉末とマヨネーズをひたすら混ぜていた
「そういえばこの赤い粉末っていつもお前が食べている赤い実をすりつぶしたものか?」
「はい。これ僕の大好物なんです!」
「この粉末...なんかものすごい鼻に来る匂いなんだけど」
「よろしければひとつまみどうですか?美味しいですよ」
「俺はいい。なんとなく何かわかる」
こうしてマードック、リコ、ロイ以外のメンバーがノエルが持っている赤い粉末をひとつまみしそれを口へと運んだ。その結果
「「辛っ!!!!!!!」」
「.......!!!!!」
フリードとオリオは叫び、モリーは口を抑えながら悶絶する
「あれ?ひとつまみぐらいだったら大丈夫だと思ったんですけど...」
目の前の惨状を見てノエルは不思議そうに首を傾ける。実は今作の主人公ノエル、大の辛党なのである。そのため辛さのハードルがぶっ壊れているのである。ついでに言うとノエルはよくライジングボルテッカーズでつまんでいる赤い小さな木の実の正体は”ドライマトマの実”である。本人曰く”眠気覚ましにちょうどいい”らしい。
「とりあえず水をくれ!」
「口の中が燃えてる!」
「.......やばい」
このようなひと悶着もあったが遂に全員自分だけのオリジナルサンドイッチが完成した
「こんな感じかな?」
「リコのは少し寂しいな」
「遠慮しないでどんどん挟んじゃえ。ロイを見てみな」
リコが作ったサンドイッチは具が少なくすこしだけ寂しく感じた二人はリコにロイのように遠慮せず好きな具材を挟むことを伝える。そしてリコは参考にロイの方を見るとそこには大量の具材を詰め込まれたサンドイッチがあった。だがそのサンドイッチは数秒と持たずすぐに形を崩し最初から作る羽目になっていた。少し視線を動かしフリードを見てみると野菜ゼロの肉百パーセントのサンドイッチが出来上がっていた
「子どもかアイツは...」
「子どもでしょ。今に始まったことじゃない」
「アハハ...え~と、お兄ちゃんは」
「よし、準備はいい?リザードン」
「グオ!」
ノエルはサンドイッチを空になげるとリザードンはそれに向かって火の粉程度の”かえんほうしゃ”を浴びせた。そしてノエルはそのサンドイッチをキャッチしお皿に乗せ6等分に切り分けた
「よし、完成!」
「おお~、なんかいい感じじゃん」
「トマトにチーズ、厚切りベーコン...デスソじゃなかったオリジナルソースを塗ったんだね」
「おいしそう!」
「えへへ、ありがとうございます」
「よし!今度こそできた!」
そうこうしている間にロイも完成したことで全員が自分のサンドイッチを作り終え机に集まる
「みんな、出来たな。それじゃ」
「「「「「「「いただきます!」」」」」」
それぞれ自分のサンドイッチにかぶりつく。一人を除いて
「みんな、出ておいで!」
ノエルは手持ちの6体を全員外に出しさきほど切り分けたサンドイッチを渡していく
「今回のお昼はマヨネーズとマトマの実を混ぜたソースを使ったサンドイッチだよ」
「ミロ!」
「アーク!」
今回の味付けに6体全員歓声をあげるが特にミミロップとゾロアークはその場でずっと飛び跳ねていた
「それじゃあ召し上がれ」
「アンタもね」
「んぐ!?」
自分で作ったサンドイッチを全てポケモンたちにあげたノエルを見かねてモリーは自身のサンドイッチをノエルの口に押し込む
「アンタ自分の分は作らなかったの?」
「僕の分は後で作ります。今はあの子たちの分を作ってあげたいんです」
「あの森でも思ったけどアンタって自分に無頓着だよね」
「そうですか?」
ノエルは先日のオリーヴァの件で自分を顧みない行動を何度か起こした。それら行動を見てモリーは元ドクターとしての勘なのかノエルに対して一種の危うさを感じ取っていた
「まぁとにかくあの子たちだけじゃなく自分の分も作りなさいよ」
「はい!」
こうしてノエルはリザードンたちに十分な量のサンドイッチを作り次は自分の分を作ろうとしたその時
「待て!」
「ん、ロイ?それにあのポケモンはカイデン?」
ロイとホゲータは一匹のカイデンを追いかけて行ってしまった。ノエルはロイ達を心配しすぐに追いかけようとするがモリーに肩を掴まれ椅子に座らされてしまった
「さっきの話聞いてなかった?ん?」
「ひっ...!いや、でも慣れてない土地で集団から離れるのは危ないと言いますか」
「ノエル」
「フリードさん」
ノエルがモリーに詰められているとフリードが真剣な表情で話しかける。フリードは分かっていた。いま、目の前の少年は先日のレアコイルそしてエクスプローラーズの強大さのことを考えすぎていて気を張りつめぎてしまっていることを。また自分の分は作らずポケモンたちの食事を優先しているのはいざというときに自分のポケモンたちが十分なコンディションで戦闘態勢を取れるためということも
「...いまは飯を食おう。そうやってるといつかガリガリになっちまうぞ。それにまだ俺が作ったサンドイッチ食べてないだろう?」
フリードはノエルの目の前に肉100%のサンドイッチを置いた
「キャップからも満点をもらったから味の保証はするぜ」
「ピッカ!」
「...そうですね。...実は僕も結構お腹ペコペコで!じゃあ遠慮なくいただきます!」
ノエルはサンドイッチにかぶりつく。気に入ったのかノエルはものすごい早さでサンドイッチを食べ進めていく。その様子を見てフリードは笑みを浮かべる。それを遠目で見ていたモリーは確信する
(あの二人...何か隠してる)
「んん!お肉だけのサンドイッチって初めてですけど意外とおいしいですね!」
「だろ?正直店出せるレベルなんじゃないかなって思ってる」
「出せるか!ていうか出させるか!サンドイッチってのはこうやって野菜とソースと肉をだな!」
「お、マードックお料理解説のコーナー、今回はサンドイッチ編かな~」
(ま、今はいっか)
机で楽しそうに談笑しているメンバーを見てとりあえずモリーは先ほどの問題を保留することにした
「サンドイッチって奥が深いですね。.....リコ、どうしたの?」
何かを考えこんでいたリコにノエルは呼びかける
「やっぱり私、二人にもピクニック楽しんでほしい!」
「ランドウさんとドットさんにだよね」
「うん。二人ともライジングボルテッカーズの仲間だし。なによりドット自身に楽しんでもらいたい!」
「今から連れてくるのか?」
「ううん。無理やり外には連れ出したくない」
「だったらどうやって?」
「マードックに協力してほしいことがあるの」
「俺に?」
リコはマードックに自身の考えを伝える。リコの案を聞いたマードックは次第に笑みを浮かべリコと共に行動を開始する。だが途中でマードックは船を降りノエルの元へ駆け付ける
「ノエル!」
「は~い!」
「一つ頼まれてくれないか?」
「ダメだ、全然うまくいかない」
「ワ~ス」
リコ達がピクニックに行ってる最中ドットは自室で動画撮影を行っていた。今回の動画の題材はピクニックだったのだが彼女はいままでピクニックに行ったことなどないため撮影が滞ってしまっていた
「ふん、わざわざ外に出て食事だなんてメンドくささの極み」
そういいドットは横にある味気のない完全食グミを頬張る。
『ロトン!』
「リコからだ」
メールの内容はサンドイッチをミーティングルームに置いておいたというものだった。このメールの中のサンドイッチという単語に反応したのかドットのお腹はうなりをあげていた
「ワスッ」
「まぁ、この前食べたドーナツも美味しかったし?行ってもいいかな」
こうしてドットはクワッスを連れミーティングルームに訪れた。だが
「なんだこれ?サンドイッチできてないじゃん」
机の上に置いてあったのはサンドイッチではなくパンと具材だけだった
「サンドイッチなんて作ったことないんだけど...」
「グオ」
「グオ...って黒いリザードン!?それにじっちゃん!」
背後の扉が開くとそこにはノエルのリザードンとランドウの姿があった
「フォフォフォ、ワシもピクニックに誘われたわい」
「もしかしてリコが?」
「うむ」
「これのどこがピクニックなんだよ?単なるサンドイッチ作りじゃん」
「グオ...グオオ」
「え?」
リザードンはドットの言葉を否定するかのように首を横に振る
「外に出ることがすなわちピクニックにあらず。経験とは共に分かち合えるものと言いたいんじゃろう。リコは優しい子じゃ、楽しいことがあれば友達ともそれを分かち合いたいと思うたのじゃろう」
「友達...」
「クワ!クワクワ!」
「なんだよ、お前も食べたいのか?」
「クワッス!」
「はぁ、本当にめんどくさ」
だが言葉とは裏腹にドットの口角は大きく上がっていた
「グオ」
「もしかして手伝ってくれるの?」
「グオォ!」
「...やった!」
「よかったのう」
こうしてドットの初めてのサンドイッチづくりが開始されたのであった
「お~い!」
「戻りました!」
「「おかえり」」
「ご苦労さん、どうだった?」
「マードックのおかげでバッチリ!」
「あとは本人の好きなようになればいいさ。ノエルもありがとうな」
「全然かまいませんよ。でもどうしてリザードンを?」
「実はなあの子、お前とリザードンのファンなんだ」
「え、本当ですか?嬉しい」
ノエルは身近に自分のことを応援してくれている人がいて大いに喜んでいた
「ああ。それもお前がはじめてのリーグ戦に参加したときからな」
「僕がカントー地方にいた時から!?」
「ああ、なんでも」
「コラ、あんまりそういうのは言ってやらない。嫌われるよ?」
「あ、ああ。そうだな」
オリオはマードックが色々話してしまう前に彼の口を塞いだ
『ロトン』
「あ、ドットだ」
リコはドットからのメールを確認すると
「ええええ!?」
顔を画面に近づけ大声で叫ぶ
「どうしたの?」
「こ、これ!」
「これはぐるみん?」
「うん!ていうか今、船にぐるみんが来ているってこと!?」いや、そんなはず....あ、そうか!これはドットが持っていたそっくりな着ぐるみでこれを着てる写真を送ることで私を喜ばせようと...」
「いや、リコ状況から考えるとぐるみんの正体は...って聞こえてない」
ノエルはリコの熱量に圧倒されこれ以上は何も言わなかった
「まあ、本人の口から言うまで秘密ってことで」
「わかりました。リコ、仲良くなれてよかったね」
「うん!」
リコはいまぐるみんの着ぐるみよりもドットとの距離が縮まった方に喜びを感じていた
『ロトン』
「ん?あ、ドットさん動画上げてる」
「どれどれ?」
「俺にも見せてくれ」
ノエル、フリード、マードックは気に寄りかかりドットの動画を見始める
「気づかないうちに大きくなるもんだな」
「着ぐるみのサイズは変わらないぞ」
「フリードさん、それ天然でやってますか?」
「見た目じゃない。心の方だ!」
「わかってるよ冗談だ」
3人はポケモンたちと遊んでいるリコを見る
「ドットを船に乗せてよかった。友達もできたしな」
「ああ、リコも見違えるようになったな。一人じゃなくて仲間と一緒にいるからこそお互いが成長しあえるんだ」
「いいこと言いますね。かっこいいです」
「どうせ誰かの受け売りだろ」
「いいだろ別に」
「ただいま!」
「おかえり。ずいぶん遠くまで行ってたね」
「まあね」
3人が話していると落ち込んだ様子のホゲータを連れてロイが戻ってきた
「それじゃあロイが戻ってきたことだしそろそろ撤収しますかね」
フリードは女性陣に声を掛け船に戻ることを伝えた。机などの片付けも終わり面々は雑談しながら帰路を辿っていく
「それじゃあサンドイッチ全部取られちゃったんだ」
「うん。せっかくホゲータと半分こしてあげたのに...でも」
「でも?」
「一つ気になっていることがあって...」
ロイはその場で止まり考えこむ
「どうしたの?」
「やっぱり気になる...もう一度カイデンのところに行ってくる!」
「え、ロイ!」
ロイはホゲータを連れ来た道を戻っていった
「さて今頃船の点検も終わってるだろうし俺たちはガラル地方にむけての準備を進めておくか」
「あ、フリードさん一つ伝えないといけないことがあって」
「なんだ?」
「ガラル地方に着いたらしばらく一人で行動します」
「どうした?」
「ガラル地方にどうしても戦いたい人がいるんです」
ノエルは目はいつもの穏やかなものではなく一人のポケモントレーナーとしてバトルに飢えている目をしていた
「へぇ、それは誰だ?」
「かつて”炎蹴”と呼ばれていたホウエンの元トップトレーナーです」
「レアコイル手筈通りに」
リコたちがピクニックを楽しんでいた頃ブレイブアサギ号の周りにはブラッキーを連れた一人の長身の男性と多数のレアコイルが空中から取り囲んでいた
「フフ、風向きは良好ですね」
その男は怪しく笑いながらその場を後にするのだった
おまけ★
夜のミーティングルーム。ここには今モリーとオリオがコーヒーを飲みながら雑談をしている
「そういえばフリードとノエルが図書館に行っている間に出かけてたけど目当てのものは買えたの?」
「なんとか買えたよ。保存用と見る用で2冊」
「よかったじゃん。ねぇ、ちょっと見せてよ」
「いいよ。あ、でもノエルには絶対内緒だよ!」
「わかってるって」
オリオは自身の部屋にあるものを取りに行きものの数秒でミーティングルームに戻ってきた。そして手に持っていた一冊の雑誌を机に置いた
「これがあの子が表紙の雑誌...へぇ、いつもと違ってちょっと大人っぽいね」
「でしょ!?最初見た時幻かと思ったよ。でね、この表紙なんだけど実は撮り終わるまで3時間かかったんだ」
「なんで?」
「緊張しすぎて4回顔が攣ったから」
「ふ、なにそれ」
オリオは机に置いた雑誌の表紙を見ながら熱く解説した。それをモリーは肩肘つきながら聞いていた。そしてその表紙には眼鏡をかけ、いつもと違った大人っぽさを醸し出しているノエルが写っていた。そうライジングボルテッカーズにいる二人のノエルのファンの正体はドットとオリオなのであった。そしてここから遠い場所にいるノエルを慕う者たちはというと
「これは保存用でこっちは読む用。フフ、いつものノン君と違って色気が...じゃなくて大人っぽくてカッコイイなぁ」
「なにこのキメ顔。ふ、似合ってない。でも、まぁ、カッコよくはあるんじゃない?」
「ねぇちゃん、アオイが呼んでるけど...」
「うっさい、いまいいところなんだから邪魔しないで」
雑誌の表紙を見て口角を上げ続けていたとかいないとか。そして先ほどのオリオとモリーの会話をドア越しに聞いていた本人は
「Oh My アルセウス」
と呟き身近にいる人に渾身のキメ顔を見られた恥ずかしさで死にそうになっていた。ついでに雑誌の表紙は下記である
おまけ★2
「イワァ!!!」
「イワークいうことを聞け!」
「サイ!」
「はぁ...」
ジルは捕まえたイワークとサイドンで特訓をしようとするがイワークは中々ジルの言うことを聞かず暴れまわっていた。その様子を見てコニアはため息をつく
「クッソ全然言うこと聞かねぇ!こうなったら...!」
「何する気?」
「ぐるみんに助けてもらう!」
「はぁ?」
ジルはスマホロトムを開きぐるみんのチャンネルに飛ぶ
「確か過去にあったはずだ...あった、”ポケモンと仲良くなる方法”!」
「アンタ、あのイワークはワイルドエリアで育ったポケモンよ!そんな簡単に心開くと」
『よーす!ポケモントレーナーのみんな!ぐるみんしてる?ぐるみんの動画だっぜ!』
「サイ~❤」
ぐるみんの声を聞くとサイドンは目をハートにしてジルのそばに座る。すると
「イワ?イワッ!」
「のわぁ!?どうしたイワーク!?」
ぐるみんを遠目で見たイワークはものすごい剣幕でジルに近づき画面をまじまじ見る
「もしかして興味あんのか?」
「.....イワ」
「それじゃあ一緒に見るか!」
「...それじゃ私はこのあたりを少し散策してみるから」
こうしてジル、サイドン、イワークのぐるみん鑑賞会が始まった。正直かなり面子が濃く体に重りが乗っている感覚がしたためこの場を離れることにした。決してむさくるしいとか思ったわけじゃない。はず..........いや、ムサいな
「俺のおススメはな!」
「イワ」
「サイ!」
(やっぱちょっとムサいわ)
そして時が経ち
「イワ~!イワァアアアアアク❤」
「サイ!サイドォオオオン!」
「どうだ!ぐるみん、最高だろ?」
「イワァアアアアアア!!!」
ジル、サイドン、イワークはぐるみんの動画一緒に見てすっかり意気投合していた
「イワ、イワァク!」
「ああ、この動画か!お前見る目あるな!」
「........」
散策も終わり戻ってきたら3体のムサイ野郎ども肩組んで動画を見ている様子を目に入れたコニアはなんとも言えない表情をしていた。だがなんにしろイワークは完全にジルに心を開いたのは喜ばしいことである
「ぐるみん...侮りがたし」
おまけ★3
「お待たせいたしました。こちらグランブルマウンテンでございます」
「ありがとうございます」
フラダリはハッコウシティにあるコーヒーショップに足を運んでいた。コーヒーを飲みながら仕事をしたり気になる論文を読み知識を蓄える。これはフラダリラボの代表の時もフレア団のボスであったときも欠かさなかった彼のルーティンだ
(彼らに動きがあるまではこの豆を挽いておだやかな時を過ごそう。そうだ、確か借りている部屋にルームサービスのクッキーがあったな。豆を挽き終わったら一緒に)
内心うきうきであったフラダリは速く会計を終わらせようとスマホロトムの電子決済アプリを開くが中々ロードが進まない。そしてそれは隣の人も同様であった
(スピネルか...)
「すみません、やはり現金で払います」
「申し訳ありません。当店は電子決済のみとなっておりまして」
「なんだと...」
フラダリはその事実にかなり落胆した。さらに自身のクレジットカードはカロス地方の大戦で紛失してしまったため払う手段がもうなかった
(残念だが任務が終わるまでお預けか)
「...ではまた後で取りに来るので豆を取っておいてもらえないでしょうか?」
「わかりました」
こうしてフラダリは重い足取りで店を出た
「頼む、ライジングボルテッカーズ。私のティータイムのために早く動いてくれ」
フラダリはそう願わずにはいられなかった
読んでくださりありがとうございました!イラストはpicrewの「はなまるげっげ」を使わせていただきました。 https://picrew.me/share?cd=apfdNjhZ9l
一昨日のアメジオ可愛かったですね...お前、そりゃ衣類乾かないって。G
そして、皆さんにお願いがあります。コニアの新ポケモンのアイデアをください!
ジルはすぐに思いついたのですがコニアのが全く思いつかないんです!なのでどうかアイデアを感想欄に書いてほしいのです!お願いします!さもないと彼女の新ポケモンは催眠術が得意で薄い本製造機のアイツになっちゃうんで!