ポケットモンスター 覇者への道   作:鴨凹

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........六年付き合っていた彼女と別れました。正直小説を書けるメンタルではなかったため今回は短めです。ではどうぞ


路地裏の戦い

「再起動が終わってない?」

「ああ。それどころかシステムがダウンしちまってる」

 

ピクニックを終えブレイブアサギ号に帰還したリコたちは改めてガラル地方に向けて旅立つ為の準備に入ろうとしていたが船の再起動が全く進んでいなかった。それを知ったリコたちはドットの部屋の前に行き状況を確認する

 

「ドット、何があった?」

「わかんない。なんで、再起動をかけても電源落としてやり直してもダメなんだよ!」

「ドット落ち着いて」

「スマホロトムも圏外か」

「ぶっちゃっけ対応策なし!」

「スマホロトムの圏外...」

 

ノエルはマードックの言葉を聞いて先日のレアコイルの件を思い出していた

 

「仕方ない、それじゃあリコ!気晴らしに買い出しに行くか!」

「え、あぁ、うん!お兄ちゃん、一緒に行こ?」

「ごめん、リコ。今日はやることがあるから行けないんだ。また今度一緒に出掛けよう」

「そっか...それじゃあ行ってくるね!」

「ああ、気を付けていっておいで」

 

ノエルはリコたちを見送ったあと甲板に出て空を見上げた。するとそこには複数のレアコイルが漂っていた

 

「レアコイル...磁気嵐か。リザードン」

「グオ!」

 

ノエルはリザードンをボールから出しそのまま上空へと移動した

 

「リザードン、ちょっと”かえんほうしゃ”」

「グオオオ!」

 

リザードンは3割程度の力で”かえんほうしゃ”をレアコイルたちに浴びせた。技を食らったレアコイルたちは足早にその場から逃げていくが一匹だけ挙動がおかしかった。まるでノエルたちを誘導しているかのように動いていた

 

「これで磁気嵐は無くなったはず」

『ロトロトロト』

「フリードさんからだ。はい」

『ノエル、突然船のシステムが戻ったんだが何か見つけたか?」

「はい。磁気嵐を引き起こしていたレアコイルたちを追い払いました」

『レアコイルか...』

「この前の件といいやっぱり偶然にしてはできすぎですよね?」

『ああ。意図的にこっちを妨害しているとしか思えないな』

 

先日の電波障害に今回の件そのどちらもレアコイルが関わっており明らかにこちらの行動を妨害していると考えた二人はこの件の糸を引いているのは十中八九

 

「エクスプローラーズの仕業と考えてもいいでしょう」

『だよな。もしかしてアメジオか?』

「...違うと思います。彼はこんな回りくどいやり方はしない」

「だよな。ってことは別の奴か」

 

ノエルは短い間ではあるがアメジオと関わってきた。彼は敵であるが芯があり正々堂々で自分の信念に馬鹿正直な性格だった。そんなアメジオに対してノエルは奇妙な信頼を寄せていた

 

「それと一体だけ妙な動きをしている個体がいて」

『うん?』

 

ノエルは一匹の挙動のおかしいレアコイルについて報告した

 

『それは妙だな』

「僕としてはあまり深追いはせず大人しくここで待機するのが最善だと思うんですが、下手に放っておいてさらに強引な手段を取られること恐れもあります。だから」

『罠にかかる...か」

「はい。それであわよくば相手の情報を手に入れられればと思っています」

『危険だ。俺も行く』

「いや、一番の危険はこの船を丸腰にすること。ですのでフリードさんは船と皆さんをお願いします」

『くっ...!』

 

残念ながら今船にいるメンバーの中でまともにエクスプローラーズと戦えるのノエルとフリードのみであり、もしその二人が船から離れたら船の守備は一気に手薄になる。相手もそのことを分かってこういった手段を取っているのだろう。フリードは自分たちが相手の手のひらで踊らされていることに、そしてなにより自分より年下であるノエルを危険地帯に送ろうとしている不甲斐なさに怒りを覚えていた

 

『わかった。だが無理はするな。危険を感じたらすぐに戻ってこい』

「わかりました。それじゃあ後はお願いします」

 

ノエルは通話を切りレアコイルを追いかけていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(あのレアコイルやっぱり野生じゃないな。それに体に着いている黒い物体...あれって通信機だよね。)

 

一定の距離を保ちながらレアコイルをしばらく追いかけている内にやはり目の前のレアコイルは野生ではないことをノエルは確信した。さらにレアコイルをよく観察してみると体に通信機のようなものがくっついていた

 

(レアコイルが向かっている方角ってハッコウシティだよな。つまりレアコイルのトレーナーはハッコウシティもしくはその近辺から遠隔で指示を送っているってことか)

 

そしてレアコイルはハッコウシティの街中に降りていきそのままとある路地に入っていく

 

(裏路地...待ち伏せしてますと言わんばかりの場所。それにあそこじゃリザードンの技はどれも使えないな。間違いなく家が無事じゃすまない。相手もそれをわかってこんなここに誘導したのか)

「リザードン、今からあの路地に入る。申し訳ないんだけどこれでリザードンの出番は終了だ」

「グオ!?グオォ...」

 

リザードンは分かりやすく落胆する

 

「ごめんね。でも次行くガラル地方では全力でバトルできるから...ね?」

「.....グオ」

 

ノエルたちはレアコイルが入った裏路地に入っていったためノエルとリザードンはそのまま追跡し地上に降りる

 

「戻れ、リザードン。頼む、ミミロップ」

「ロップ!」

 

ノエルはミミロップをボールから出しレアコイルが入った路地裏を進んでいく。そこにはレアコイルが臨戦態勢を取りながら待ち構えていた

 

「...!”グロウ...」

『オーベム、”サイコキネシス”レアコイル、”でんじほう”」

「ミロ!?」

 

ミミロップがレアコイルに拳を叩きこもうとしたとき背後から現れたオーベムの”サイコキネシス”によって動きを封じられてしまいレアコイルの”でんじほう”を真正面から食らってしまった

 

「ミミロップ!しまった、レアコイルに集中しすぎた」

『”でんじほう”を食らっても体が痺れていない...なるほど、そのミミロップの特性は”じゅうなん”ですか』

(ダメージを与えると同時にミミロップの特性を見抜いた。この人戦い方がうまい...!)

 

ノエルは今戦っている相手の戦い方を見てさらに気を引き締める

 

「ミミロップ、”こうそくいどう”!」

 

ミミロップは家の壁などを使って縦横無尽に駆け回り2体を翻弄していく

 

『なるほど、オーベムの対象を目で捉えないと”サイコキネシス”で拘束できない弱点を見抜きましたか』

「今だよ、”グロウパンチ”!」

『”テレポート”で避けて。レアコイル、”トライアタック”』

「”トライアタック”を蹴り飛ばして」

「レア!?」

 

オーベムは瞬間移動を用い攻撃をかわし、レアコイルは背後ががら空きになったミミロップに炎、雷、氷のエネルギーを放つ。だがミミロップはそのエネルギー全てを蹴り返しレアコイルにダメージを与えた

 

「そのままオーベムに”メガトンキック”!」

オーベム、新星の元まで”テレポート”

「なに!?」

『そのまま脳をいじって』

「ミロ!」

 

オーベムは3色の光る指見せることで対象の記憶を操作することができる。それをノエルに見せ記憶を改ざんしようとしミミロップはそれを防ぐため超スピードでオーベムに接近する。だがこれは

 

「ダメだ、ミミロップ!罠だ!」

『やはりそう来ますよね。貴方とポケモンたちの絆の強さは知っています。それが貴方達の弱点だ。”サイコキネシス”』

「ミロ....ミロオオオ...!」

 

ノエルとミミロップの絆を利用した罠だった。ミミロップはノエルを助けるためにオーベムに近づくがその瞬間オーベムは”サイコキネシス”を発動しミミロップを拘束する

 

『まさかここまでうまくいくとは。これは絆というより依存と言った方がいいかもしれませんね』

「...」

『これでお終いです。レアコイル、”てっていこうせん”オーベム、”メテオビーム”』

「ここまでか...!」

 

レアコイルとオーベムはエネルギーを溜め始める。だがミミロップは依然拘束されたまま万事休すになりノエルの顔も曇り始める

 

『粉々にして』

「レアアアアアアア!!!」

「オベェエエエム!!!」

「くっ...!」

 

そして二体はそれぞれの技をミミロップに放つ

 

『世界トップのトレーナーと言っても所詮は子ども。とても簡単な任務でした』

「..............はぁ」

 

 

 

 

 

 

 

 

仕方ない。本当は隠しておきたかったんだけどな

 

ノエルは自身のキーリングがついている腕を前に出す

 

「行くよミミロップ!」

「ミロ!」

『まさか...!』

 

ノエルがメガストーンに触れるとミミロップは光に包まれる

 

「限界を蹴り飛ばせ”メガシンカ”!」

「ミロオオオオオオ!!!」

 

メガシンカによって放たれた光はミミロップを拘束していたピンクのオーラを打ち消した。そして光が晴れるとそこには特徴的な耳は三つ編み状に変化し体毛も少し減りさらにスレンダーになりより戦闘に適した姿へと変化した。先ほどのノエルの顔が曇ったのは相手に自分の手の内を明かしてしまうことに対してだった

 

『メガミミロップ..確かに驚きましたがもう遅い、粉微塵に...」

「ミロッオオ!」

『なに!?』

 

迫りくる2つの強大なエネルギー、それに対してミミロップは自慢の耳を鞭にしそのままエネルギーたちに叩きつける。すると2つのエネルギーは霧散した

 

「メガミミロップの耳の強度を舐めないでください。このぐらいの攻撃なら余裕で相殺できます」

『くっ...!』

「それに貴方、さっき絆こそが僕たちの弱点って言っていましたよね。その言葉撤回させてやる、ミミロップ」

「ミロ!」

「な、消え..」

 

ミミロップが突然消えたことで男は動揺する。そして次の瞬間

 

「オベ...ベ...」

『は?』

 

オーベムが倒れているのを画面越しに見た男は唖然とする

 

〈なんだ、何が起こった?〉

「一つ教えておくとメガシンカしたミミロップは僕の手持ちの中で最速のポケモンです」

 

ノエルのミミロップは元々スピード重視のポケモンであるがメガシンカすることによってパワーが増すだけでなくその自慢のスピードも上がる。そしてそのスピードはノエルのメガリザードンⅩを凌ぐ。そんなミミロップのスピードに追い付けるはずもなく

 

「これで終わらせる!”メガトンキック”!」

「ミロォオオオ!」

「レア!?」

 

レアコイルは為すすべなく倒される

 

『くっ...!』

「バトルは終わりです。姿を見せてください」

 

ノエルはまだ姿さえも現さないトレーナーにそう問いかけるが返事が返ってくることはなかった

 

「やっぱ出てこないよね」

「オ...ベ!」

「...!逃がさない!」

 

ノエルの背後にいたオーベムは瞬間移動を駆使しレアコイルに触れその場から撤退しようとしていた。それを逃がすまいとノエルは腕を伸ばすが間に合わずオーベムの撤退を許してしまった

 

「逃がしたか。でもこれで船の再起動を邪魔されることはないはず。それだけでも良しとしよう」

「ミロ」

「お疲れ様、ミミロップ。ゆっくり休んでね」

 

ミミロップは姿を戻しそのままボールの中に入っていった

 

「とりあえずフリードさんに報告しないと」

 

ノエルは今の出来事をフリードに報告するためにスマホロトムを起動するのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「オベ」

「レア」

「お疲れ様」

 

男はオーベムとレアコイルをボールに戻し自身の隣にいるブラッキーを撫でながら今のバトルの映像を分析する

 

「さすがは世界4位のポケモントレーナー、一筋縄ではいきませんね」

「ブラッキ」

「まぁ、彼のポケモンの情報を手に入れたことですし今回は良しとしましょう」

 

男いや、エクスプローラーズの幹部スピネルは画面に映っているノエルの顔を見て怪しく笑みを浮かべ次の計画を練り始めるのであった

 




読んでくださりありがとうございます。正直メンタルも影響していると思うのですがこの話と次回の話ってすごいムズイんですよね。あとこの14話ってかなりツッコミどころあるし

一つ目、なぜフリードはこの路地裏のバトルを黙っていたのか。普通にメンバーにシェアしてくれ

二つ目、こんな危険な奴がいるってわかってんのになぜフリードはリコとロイに付き添わない

三つ目、オーベム、お前サイコキネシスとメテオビーム併用できるんかい

とかツッコんでしまい、ノエルをどう動かすかとかオーベムの技の弱点とか繰り出し方とかすごい迷ってしまいました。


最後愚痴みたいになってすみません。できる限り早くメンタル直します。でも6年かぁ
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