それではどうぞ。
「...ここは」
「ノエル!」
「オリオ姉さん、んぐ!?」
「もう心配かけて!よかった、無事で」
ノエルは病室のベッドの上におり、そんな目覚めた彼をオリオは抱きしめる
「えっと一体何が」
「何がってアンタ路地裏で気絶してたんだよ」
「路地裏....!そうだ、リコとフリードさんは!?」
「二人とも怪我はなかったし大丈夫だよ。今は、みんなでリコのペンダントを探してる」
オリオは二人の身に起こったことを説明しどちらも大きなケガはないことを明かす
「僕がここに運び込まれて何時間ぐらい経ちますか?」
「ざっと4時間ぐらいかな」
「4時間も経ってるのか...」
ノエルはリコのペンダントを取り返すこともできないだけでなく今まで長いこと眠っていた自分の体たらくに情けなさを覚える
「アンタが目を覚ましたことだし私も手伝ってくるよ」
「僕も行きます」
「ダメだよ。今は安静にしてないと」
「お願いします。これは僕の責任でもある」
「どういうこと?」
ノエルはあの路地裏であったことを説明しペンダントを奪われたのはひとえに自分のせいだと訴える
「なるほど、やっぱりフリードの読み通りか」
「え?」
「フリードも自分たちにぶつかってきたドンカラスは野生じゃないことに気づいてたの。そこからこの街にはエクスプローラーズが二人いるかもって言ってたし。でもあの青い髪の男はもうこの街から簡単には出られない。アンタのおかげでね」
実はノエル、スピネルとの戦闘が終わった瞬間オーベムとスピネルがリコに対して危害を加えている動画をライジングボルテッカーズアプリに一斉送信していた。そしてその動画をフリードは目覚めてすぐに警察に持っていきジュンサーと共にスピネルの捜索にあたっているのだ
「...レオンのことは」
「わかってる。ロイには内緒でしょ」
「ありがとうございます」
「それとペンダントの件はアンタのせいなんかじゃない。アンタはリコを守った...そうでしょ?」
「..........」
「まったく...」
浮かないノエルの見てオリオは笑みを浮かべ彼の頭を撫でる
「責任感が強すぎるのも大概だね。大丈夫、リコもそして私たちもアンタのせいなんか思ってない。もしあの子や仲間がそう思ってたら私がぶん殴ってやる!」
「それはやめてあげてほしいです。...フフ」
「あ、いま笑ったでしょ!私は本気なのに」
「すみません。よし!」
ノエルは両頬を思いっきり叩く
「奪われたのなら奪い返す!オリオ姉さんいきましょう!」
「いや、だからアンタは」
「すみません、これはどうしても譲れません。それに僕個人としても借りを返したいので」
ノエルは考え込む
(今はジュンサーさんが捜査網を張っているから車とかでは簡単には逃げられない、検問がある。それにあのオーベムはそんなにレベルが高くないからテレポートで跳べる距離は限られるはずだしそもそもあのオーベムには相当のダメージを与えたんだ、まだ動けない)
ジュンサーの調査網によって公共施設であるポケモンセンターも使えない。仮に使えたとしてもあの3体特にオーベムのダメージを見る限り短時間で回復はできないためスピネルは”テレポート”で逃げることはできないとノエルは考える。そしてこのハッコウシティには飛行場はないため移動手段は自ずと限られてくる
(船?確かこの街にはフェリーが行き来してる。でもそこにもジュンサーさんの調査が入るはず)
「う~ん」
「リキ!」
「お疲れさん、ゴーリキー。次はコイツを頼む!」
二人は声の方に振り向くとそこには病院に道具を届けに来た配達員の人と大きな荷物を運ぶゴーリキーがいた
「...ああ!」
「うわ!?びっくりした。なに急に?」
「相手の居場所がわかりました!貨物船です!あそこの港はフェリーの発着場と違って人目につきにくい」
「ちょ...ちょっと待っててば!」
ノエルとオリオは貨物船がある港へと走り出す
「OKロトム。ライジングボルテッカーズアプリの通話モードを起動して」
ライジングボルテッカーズアプリのグループ電話機能を起動するとすぐにフリード、リコ、ロイ、ドット以外のメンバーが出る
『ノエル!無事だったか」
「マードックさん、すみません。ご心配おかけしました」
『いや無事で何よりだよ。それでどうしたの?グループ電話なんて』
「モリーさん、フリードさんたちはどうしたんですか?」
『フリードはね....』
モリーは先ほど出発したフェリーにフリードが向かってがそれ以降連絡が取れなくなったことをノエルに伝えた
「そうですか。それでリコたちは」
『リコ達も繋がらないんだ。あの子たちにはある場所で待機してて言ったんだけど』
「まさか...!」
ノエルはここ連日悩まされたあるトレーナーのあるポケモンが引き起こした電波障害が頭をよぎる
「モリーさん、マードックさんは引き続きハッコウシティで情報収集をお願いします。僕とオリオ姉さんは今からもう一つの港に行きます」
『もうひとつの港って』
『貨物船か!』
「はい。その船に敵が乗っている可能性が高いです。そしてリコたちはその貨物船に乗り込んでしまったんだと思います」
『なんだって!?』
「でもこれはあくまで僕の推測なので万が一間違っていた時の為にお二人は引き続き情報収集を」
『わかった』
『頼む。ドットを...あの子たちを救ってくれ!』
「もちろんです!」
そう言いノエルはスマホロトムを切る
「というわけなんで急ぎましょう」
「はぁ、はぁ、うん」
「きゃー!」
ノエルとオリオは貨物船が停泊している港に向かおうとした瞬間、女性の悲鳴が響き渡る。悲鳴の方に振り向くとツンベアーが家や看板などを壊し暴れまわっていた
「ベアァアアアアア!!!」
「ツンベアー...!なんでこんなところに」
ツンベアーの元に5人のジュンサーとハッコウシティジムリーダーのナンジャモが駆けつける
「皆の者下がって!ハラバリー、”ほうでん”!」
「ナンジャモさんに続け!ガーディ、”かえんほうしゃ”!」
「ウィンディ、”だいもんじ”!」
「フローゼル、”みずでっぽう”!」
「バウッツェル、”みわくのボイス”!」
「クエスパトラ、”ルミナコリジョン”!」
6つの技がツンベアーに飛来する。だがツンベアーのトレーナーである黒いバイザーをつけている桃色の髪の女性は慌てる様子もなく冷静にツンベアーに指示を出す
「ツンベアー、”ふぶき”」
「...!”ひかりのかべ”!」
荒れ狂う吹雪は迫りくる5つの技を全てかき消しそのままハラバリーたちの方へと向かう。そんな中ナンジャモは間一髪のところで”ひかりのかべ”を指示した。そのおかげで”ふぶき”の威力は半減しハラバリーたちを守ることができた。はずだった
「うそ...」
辺りを見るとハラバリー以外のポケモンは戦闘不能になっておりその場で倒れていた。そしてハラバリーも息も絶え絶えになっておりもう体力の限界だった
「半減してこの威力って...チートでしょ」
「ハッコウシティジムリーダー、ナンジャモ。撃破」
「撃破?何言ってんのさ、まだまだこれからだよ!ハラバリー、”でんじほう”!」
「...ツンベアー、粉砕しろ。”ばかぢから”」
ハラバリーは連続で攻撃を浴びせるがツンベアーはダメージを食らっておらずそのままハラバリーに渾身の拳を振るう
「ハラバリー!」
「リザードン、”ドラゴンクロー”!」
リザードンの爪でツンベアーの拳を防ぐ
「ナンジャモさん!」
「エル氏!」
「大丈夫ですか?」
「うん。おかげで助かったよ~!」
「ここは僕がなんとかします。ナンジャモさんはこちらのオリオさんと貨物船が停泊している港に向かってほしいです」
「港?貨物船?」
「事情は私から話します。とりあえず着いてきてもらえないでしょうか?」
「わかったよ!それじゃ僕たちは行くね、エル氏この街を頼んだよ」
「ノエル、気を付けてね」
「はい」
こうしてナンジャモとオリオは港の方へ走っていくのだった。そしてノエルはツンベアーとトレーナーに向き合う。すると女性のバイザーが怪しく緑色に光りはじめる
「メインターゲット補足、ノエル・スカーレット。最優先討伐対象が現れたためリミッター解放率を30%からMAXに引き上げる」
「ベアァアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!」
「これってあの時の...!」
「ぐっ....!」
「ベアァ...!アアアアアアアア!!!!!」
ノエルはJとのバトルを思い出す。だが前とは違いツンベアーには緑色の結晶が胸から生えトレーナーである女性も頭を押さえ苦しみ始める
「準備.....完了。これより戦闘を開始する。ツンベアー、”ばかぢから”」
「...!速」
ツンベアーは通常では考えられないパワーとスピードでリザードンを襲う。攻撃を受けたリザードンは大きく吹き飛ばされ数多くの建物をぶちやぶっていく
「リザードン!」
「グオオオオオ!」
「大丈夫?」
「グオ!」
リザードンは即座にノエルの元へと戻ってくるが攻撃を食らった部分は青くなっていた
(なんて威力と速さだ。Jのボーマンダとは比べ物にならないぞ...!それに)
「ベア...!ベアアアアアアアア!」
「う...ああああ!」
「なんで攻撃をしたツンベアーたちがあんなに苦しんでいるんだ」
『そうか...もしかしたら脳の方にダメージがあるかもしれないな』
ノエルはレオンの言葉を脳裏によぎった
「もしあの光があの時と同じものなら時間は掛けてられない」
「”ふぶき”」
「”かえんほうしゃ”!」
「ベアアアアアアアア!」
吹雪と炎がぶつかりあう。だが相性もあり炎は吹雪の勢いを殺していきそのままツンベアーを飲み込む
「ベアッ!」
「...!」
ツンベアーは効果抜群の技を受けよろめく。それと同時にトレーナーの女性もその場でうずくまる。その様子を見てノエルは固まってしまう
「ダメージがトレーナーの方にもいっているのか?」
「ツンベアーへのダメージ全体の16%、この体の肉体損傷率5%。ダメージライン”グリーン”。戦闘を継続する」
「やめてください!これ以上バトルをしたら貴方もツンベアーもただじゃすまなくなる!」
「”アクアブレイク”」
「聞く耳持たずか...!”ドラゴンクロー”!」
「”アクアブレイク”解除」
「なに!?」
ツンベアーは拳に纏っていた水を霧散し構えを解いたうえで攻撃を正面から食らうもただその場で硬直していた。だが当たり所が悪くツンベアーにとってこれは大ダメージといっても過言ではなかった
「捕らえろ」
「グオ!?」
ツンベアーはその巨大な両手でリザードンを捕まえる
「リザードン!」
「”がむしゃら”」
「...!”フレアドラ...」
「遅い」
「ベアアアアアアアア!」
ツンベアーはリザードンに向かって渾身の頭突きを放ちそのまま飛び上がり地面へと叩きつける。”がむしゃら”は自身の体力と同じにする攻撃だ。つまり女性の狙いはツンベアーの体力をあえて大きく減らし”がむしゃら”を使ってリザードンに大ダメージを与えることだった
「終わりだ。”アクアブレイク”」
「ベアアアアアアアア!ア.....ア.......」
ツンベアーは先ほどナンジャモのハラバリーが放った”でんじほう”の効果で体がしびれていた。このチャンスをノエルは見逃さなかった
「ナンジャモさん、ありがとうございます!リザードン”ちきゅうなげ”!」
「グオオオオオオオ!」
「ベア!?」
ツンベアーが地面に叩きつけられた衝撃で辺りに小石や建物の破片などが飛び散る。そしてその飛び散った破片は女性のバイザーの留め具を破壊しそのまま地面へと落ちた。バイザーが外れ相手の素顔が明かされるとノエルは驚きを隠せないでいた
「そんな、なんで貴方が」
「.........」
「ラングレーさん!」
相手の正体はイッシュ次期四天王にして”ドラゴンバスター”と名高いラングレーだった。彼女は現イッシュチャンピオンであるアイリスと死闘を繰り広げたことで有名となり一気に名をあげたトレーナーで次期四天王とも囁かれいた。そしてノエルも一人のイッシュ地方のトレーナーとして彼女を尊敬し目標の一つしていた。だが彼女は数か月前に行方不明になっておりニュースでたびたび出る失踪した有名ポケモントレーナーの一人だった。そんな彼女がいま目の前に敵として立っている、そんな現実にノエルは動揺を隠せないでいた
「.........」
「答えてください!なぜこんなことを」
「ダメージライン”レッド”。想定外のダメージによりツンベアーのダメージ許容量残り8%。私の肉体損傷率10%以上」
「もう勝負は着きました。これ以上は」
「未だ戦闘可能区域であることを確認。よって戦闘を継続する。立て、ツンベアー」
「ベアッ...ベアアアアアアアア!!!!!」
「まだ立つのか...それにあの様子」
ツンベアーが雄叫びをあげると毛は逆立ち目は血走っており誰がどう見てもまともじゃないことがわかる
「はぁ、はぁ、はぁ」
「veaaaaaaaaaaaa!」
「もうこんな戦いは終わらせましょう。いくよ、リザードン!」
「グオ!」
「「頂への道を拓け”メガシンカ”!」
ノエルとリザードンはメガシンカを発動しキーストーンとメガストーンが光りはじめる。そして光が収まるとリザードンはメガリザードンXへと姿を変えた
「リザードン、”かえんほうしゃ”!」
「ベア!?ベアアアアアアアア!」
「効いてない!?」
「ベアアアアアアアア!」
ツンベアーはメガリザードンXの”かえんほうしゃ”をまともに受けたにもかかわらずそのまま突撃してきた。しかも勢いは先ほどよりも増していた
「”アクアブレイク”」
「”ドラゴンクロー”!」
二体の攻撃がぶつかり合う。だがリザードンがメガシンカしたこともありツンベアーは力負けし後ろへと吹き飛ぶことになる。だがそれでも立ち上がりノエルの元へと向かってくる
「ベアアアアアアアア!ベア!ベアア!」
「ぐああ...!あああああ」
だがツンベアーが立ち上がるたびラングレーは苦しみ悶える。そしてとうとうラングレーはその場でうずくまってしまった
「まさかあのツンベアー、ラングレーさんの生命力を吸って動いているのか!?」
ツンベアーの体力はもう0であり本来だったらとっくに倒れている。だが目の前のツンベアーは胸の結晶を通してラングレーの体力、気力、生命力を吸い取って活動していた。そしてラングレーがうずくまりながら苦しんでいるということはもう彼女の体いや命が限界を迎えようとしている証だった
「ラングレーさんは今日が初対面だけどあの人は絶対にこんなことしない。そしてこんなことをするのは恐らく、いや絶対!」
「グオ!」
「どこまで人をポケモンを傷つければ気が済むんだ...!エクスプローラーズ!!!」
ノエルは誰が彼女たちをこのようにしたのかを確信した。そして怒りを露わにしツンベアーを見る。一方ラングレーは大量の汗をかき苦悶の表情を浮かべながらゆっくり立ち上がった
「ラングレーさん、ツンベアー。この一撃で必ず貴方たちを救ってみせる」
「グオオオオオオオ!」
「ツンベアー、”ふぶき”」
「”フレアドライブ”!」
リザードンは蒼き烈火を纏いながら荒れ狂う吹雪を進んでいき、ついにツンベアーの元までたどり着く
「迎え撃て、”アクアブレイク”」
ツンベアーは手に水を纏って殴りかかる
「リザードン、腕を掴め!」
「グオ!」
「ベア!?」
「そのまま”ちきゅうなげ”!」
リザードンは炎を消し迫りくるツンベアーの腕を掴みそのまま天高くへと飛ぶ
「決めろ、リザードン!」
「グオオオオオオオ!」
「ベアアアアアアアア」
リザードンはツンベアーを抱えたまま地面へと思いきり落下した。その影響はさっきの比ではなく街に大きなクレーターを作ってしまっていた。そしてそのクレーターの中心には片腕をあげメガシンカが切れているリザードンと目を回し倒れているツンベアーの姿があった。そして周りにはツンベアーの胸に刺さっていたであろう結晶の破片が散らばっていた。だがその破片は数秒後塵となって跡形もなく消えてしまった
「......!」
「ラングレーさん!」
ラングレーは糸が切れように後ろへと倒れようとしたところ間一髪ノエルが支えた
「すみません」
ノエルはラングレーの胸に耳を当て心臓の鼓動を確認した
「よかった、心臓には異常はなさそう。リザードン、ツンベアーをこっちまで運んできて」
「グオ!」
リザードンはツンベアーを支えながら二人の元へと近づく
「ツンベアー、聞こえる?」
「...ベ......ア」
「これ、げんきのかけらの粉末が入ったドリンクだよ。飲める?」
「ベア...」
「うん、偉いね」
ノエルはドリンクをゆっくり飲ませていった。そのおかげかツンベアーは若干ふらついてはいるが立てるまでに回復した
「ベア」
「とりあえずツンベアーの応急処置はこれでよしと。あとは」
スマホロトムを起動し救急車を要請した。これでとりあえずは一件落着だろう
「ごめんリコ、僕は行けそうにない。でもリコ達ならきっと大丈夫だって信じているよ」
そう呟くと救急車が到着した。ノエルは救急車の元へと足を運んでいくのだった
時は少し遡り
「...あれ、ここって?」
リコは病室のベッドの上で目覚めた
「あ、」
「え?」
「え、いや、えと」
リコの隣にはクワッスを抱えた紫髪の少女が座っていた
「貴方は」
「えっと...」
「ドットであってる?」
「わかるの?」
「うん。だってクワッスがこんなになついているから」
「それさっきロイにも言われた」
「会えて嬉しい。改めてよろしくねドット」
「う、うん」
差し出された手をドットは緊張しながら握る
「ドット、ここって」
「あ、そうだ。フリードたちに連絡しなくちゃ」
「あれ。ペンダントがない」
『リコ、目が覚めたのか」
「フリード」
「すまない。お前とペンダントを守り切れなかった」
フリードはあの時なにがあったのかを説明していく。そしてついさっきノエルも病院へと運び込まれたことをリコは知らされる
「そんな...お兄ちゃん」
「大丈夫、ノエルも特にケガしてないってさ」
「よかった」
「でもリコのペンダントがエクスプローラーズに奪われちゃってる」
「うん」
「いま、フリードたちが手分けしてこの男を探してところ」
「この動画って」
「ノエルがアプリに一斉送信してくれてたんだ。だからいま警察も一緒に探してくれてる」
「そっか...皆が私のために」
リコは自分のために皆が動いてくれている嬉しさと迷惑をかけてしまっている罪悪感で複雑な表情を浮かべる
「罪悪感なんて感じなくていいよ」
「え...」
「仲間だろ」
ドットは顔を赤くしそっぽを向きながらそう言う
「仲間が困ってるなら全力で助けるのは当たり前だから罪悪感とか感じる必要ない」
「ありがとう...!ドット」
「~~お礼も必要ない/////」
「それでもありがとう!」
「元気になったなら僕もフリードたちと合流するから!」
「待って!」
リコはドットの腕を掴む
「私も行く!」
「え、いやまだ安静に」
「皆が私の為に動いてくれているのに私が動かないわけにはいかない。仲間の思いに応えたいの!」
「.....!」
リコはドットをまっすぐも見つめる
「辛くなったら言えよ」
「うん!」
こうして二人は病院を出た。そしてそのタイミングで
「ドット!それにリコ!」
「ロイ!」
「よかった目が覚めたんだね!」
ロイも合流し3人は共に行動を開始するのだった
おまけ
「うん。こんな感じかな」
「え、見せて見せて!わぁ、リコすごい上手だよ!」
「えへへ」
ボウルタウンから帰ってきたあとノエル、リコ、ロイはニャオハの絵を描いていた。そしてニャオハも自身をモデルにした絵を描いてもらうことに満更でもない表情を浮かべていた
「本当にすごい上手だね。こんどリザードンも描いてほしいぐらいだよ」
「全然いいよ。私の絵なんかでよければ」
「ありがとう!」
「それじゃあ次は僕の番!」
ロイは自分が書いた絵を見せる
「ロイも上手だよ!」
「えへへ、そうかな」
「ああ。なんか絵からロイの元気が伝わってくるよ」
ロイの絵はリコのものより上手ではなかったがロイの明るさや元気が伝わってくる心が温かくなる絵だった
「それじゃあ次は僕だね」
「よ、待ってました!」
(お兄ちゃんが描いた絵、楽しみ)
「ふふ、今回は過去最高傑作だよ。じゃじゃーん!」
ノエルは二人に絵を見せつける(ドヤ顔で)
「「「...........」」」
だがその絵を見た瞬間、二人とニャオハから笑顔が消えそそくさとノエルの元から去っていった
「あれ?どうしたんだろ、お手洗いかな?あ、そうだ」
ノエルは自分の絵を写真に撮り、それを幼馴染のタロに送った。する数秒も経たないうちに返信が来た
『なにこれ?』
「なにって、どこからどう見てもニャオハじゃん。今回は過去最高傑作だよ。どうだ見直しただろ」
『うん、すごい見直した。3度見ぐらいはした』
「僕の絵の才能って留まることを知らないなぁ。まるでスポンジみたいにどんどん吸収してってる」
『ノン君が吸収してるの全部汚水か泥水だけどね』
「ありがとう?」
『褒めてるわけないでしょ?あと夜に絵を送ってくるのやめて夢に出てきそう。それじゃあおやすみ』
このメッセージを送ったあとタロはすぐに床についた。だがノエルの絵が頭から離れず結局夢にまで出てきたらしい
ちなみにこれです
読んでくださりありがとうございます。今回はここで三つ補足させていただきます。
一つ目、ロイにつけていたゾロアークですがロイとノエルのお見舞いに来た際にボールに戻っています
二つ目、ノエルは自分の絵を本気でうまいと思っています
三つ目、ハッコウシティにいる警察官はいま三割ぐらいの人員しか動かせません。残りはラングレーたちにやられてしまっています。