ここまで来れたのは間違いなく皆様のおかげです!
では本編どうぞ~
「この時をずっと待っていた。いくぞ、ソウブレイズ!」
「ソウ!」
ソウブレイズはリザードンに向かって走り出す
「”かげぶんしん”で攪乱しろ!」
「リザードン、”かえんほうしゃ”で薙ぎ払え!」
リザードンは向かってくるソウブレイズと分身に向かって炎を浴びせる。分身たちは少しずつ消えていくが本体を含めた3体がリザードンの元まで到達した
「連続で”つじぎり”!」
「”ドラゴンクロー”で捌いて」
リザードンは襲い来る6本の剣を爪や翼、尻尾を使い捌いていく。そしてこの攻防で他2体より動きが速く鋭い個体を見つける
「そこだ。”ドラゴンクロー”!」
「.....わかっていた。お前なら数秒もあれば本体を見つけられるだろうと」
「...........!」
ソウブレイズはリザードンの攻撃を正面から受ける。だがその状況を見てアメジオは口角をあげる。その瞬間ソウブレイズの鎧が白く輝きそのまま砕ける
「”くだけるよろい”...」
”くだけるよろい”...相手の物理攻撃を受けると防御が下がる代わりにスピードを手にする特性である。アメジオは特性の誘発と自分と相手の実力の差を把握するために”かげぶんしん”を用いた特攻を指示したのだ
「このスピードについてこられるか?”かげぶんしん”!」
(僕の動きを読んでうえでの特攻、そして”くだけるよろい”の誘発......戦い方がうまくなってる)
ノエルは目の前にいるトレーナーが本当にアメジオなのかを疑いたくなった。ロイの故郷での戦いから数十日、たったこれだけの日数にしてはあきらかにレベルの上がり方が異常なのだ
「”かえんほうしゃ”!」
「ワンパターンだな.....”ゴーストダイブ”展開!」
「これは...!」
ソウブレイズと分身たちはゲートに入り炎をかわす。そしてそのゲートはリザードンの周りにも展開される
「15のゲート...いくらお前でもどこから攻撃してくるかわかるまい。さらに、ソウブレイズ!」
「ソウ!」
『ソウ!』
『ソウ!』
全15体のソウブレイズがゲート間を高速で移動しノエルとリザードンを翻弄していく。そしてソウブレイズは移動している間に剣を振るいリザードンに少しずつではあるが着実にダメージを与えていく
「どうした、これで終わりか!?」
「...........」
「切り刻め!」
「ソウッ!!!」
15体のソウブレイズは渾身の一振りをリザードンに食らわせる.....................はずだった
「そこだね。リザードン、右20度”かえんほうしゃ”」
「グオオオオオオオ!」
「ソウッ!?」
「なに!?」
リザードンの炎はソウブレイズ本体に命中する。その影響で分身たちはそのまま霧散していった
「本体みっけ」
「馬鹿な...!あの分身、あのスピードの中から本体を見つけたというのか」
「アメジオ、強くなってるのはお前だけじゃない。お前が特訓している間に僕たちはこのガラルで一番のスピードを誇るポケモンとバトルした。あのスピードに比べればこの程度止まって見える。ちょっとだけ手間取ちゃったけど」
カブとバシャーモとの戦いでノエルはスピードを深く理解した。そのためポケモンの最高速度と最低速度、またスピードに乗った時の軌道、これらを少しずつではあるがノエルは予測できるようになっていた。そノエルは最速のソウブレイズ、つまり本体を見つけたあとその動きの軌跡を読み本体の位置を把握したのだった。これにはさすがのアメジオも動揺を隠せないでいた。同時に反省をする
(馬鹿か俺は。なぜアイツも強くなっていることを勘定に入れなかった。それに先ほどの一斉攻撃、あれは俺の油断が招いたことだ)
「ソウ...」
「すまない、ソウブレイズ。今のは俺の油断が招いたことだ」
アメジオは謝罪しそれにソウブレイズは気にするなと首を横に振る
「時間がない。これで終わりにする」
「なめるな!”むねんのつるぎ”!」
「リザードン、”フレアドライブ”!」
「ブレイズウウウウ!!!!!」
「グオオオオオオオ!!!!!」
”フレアドライブ”と”むねんのつるぎ”、お互いの最強技がぶつかり合う。前の衝突ではソウブレイズ数秒も耐えることはできなかったが今回はうまく持ちこたえている。だがそれも時間の問題で徐々に圧され始めている
「ソウッ...!」
(また負けるのか...)
「グオオオオオオオ!!!」
(俺たちはまだ届かないのか...)
過酷な修行を経て自分たちは大きくレベルアップした。だがそれでも目の前にいるノエルたちには通じない。この事実にアメジオの心に敗北という文字が刻まれてしまった
「クソッ」
『まだだ...!私はまだ負けてない!』
「この声、ソウブレイズか...!」
そんな中アメジオの頭の中に声が響く
『我々の最高の技が通じなかった。それがどうした?私はまだ立っているぞ!』
「.....!」
その言葉でアメジオの心の敗北と言う文字が砕け散った
(何をやっているんだ、俺は)
ここに至るまでノエルに勝つビジョンが全く見えなかった。このバトルでも圧倒的な実力差を見せつけられた。..............それがどうした
(ビジョンが見えないからなんだ、この実力差がどうした?)
『そうだ...』
「お前はまだ戦っている。お前は俺を信じ共に戦ってくれている。にもかかわらず俺は一人で勝手に諦め敗北を認めようとした...........滑稽極まる」
アメジオは血が出るほど拳を強く握り前を見据える
「ソウブレイズ!」
「.........ッ」
「勝つぞ!」
「.......ソウブレイイイイイイイイ!」
「うおおおおおおおおおおおお!!!!!」
アメジオとソウブレイズ、二人は大きく咆哮をあげる。その瞬間二人の魂は完全にシンクロし白い炎が天を貫く
「グオオオオ.....オオオオ....!」
「勝て!ソウブレイズ!」
「ブレイズゥウウウウ!」
「グオオオオオオオ!?」
「リザードン!?」
咆哮をあげソウブレイズは正面からリザードンを吹き飛ばした
「よし!」
「ソウ!」
「これはやばいな...!」
「グオ...」
ノエルは感じた。目の前にいるトレーナーとポケモンは”成った”ことを。そしてソウブレイズの変わりように冷や汗を垂らす
(あの姿はメガシンカ....じゃないよな)
身にまとう白い炎、頭の炎は逆立ち二人の闘気を表すように燃え盛っている。これら要素を見てノエルはどこかアメジオと似てると感じた
(この感覚、ソウブレイズと一体になったような....)
一方アメジオ自身もこの奇妙な感覚に戸惑っている様子だった
(まずいな。早くリコ達と合流、そしてこの後のファイヤーのことを考えるとこんなところで体力も時間も使っていられない........)
(この後のことを考えると体力は残しておくべきか。俺たちの目的はあくまでここにいるとされているレックウザ.......)
ノエルはリコ達との合流、アメジオはここにいるとされているレックウザの捕獲。二人はこれら自分たちの最優先事項を................
(そんな考え!)
(今は捨てろ!)
捨てた。トレーナーとしての性なのか、それとも人、生き物としての本能なのか、ある言葉だけが二人を支配する
((目の前にいるトレーナーと全力で戦う!そして...勝つ!今はただそれだけでいい!!!))
それは”勝利”。二人はライジングボルテッカーズとエクスプローラーズとしてではなく........ただのポケモントレーナーとして目の前の勝利をつかみ取ろうとする
「まだまだいけるよね?リザードン!」
「グオオオ!」
「このままいくぞ、ソウブレイズ!」
「ソウッ!」
二人と二体はただ目の前のポケモンとトレーナーを見据える。その刹那
「”ドラゴンクロー”!」
「”つじぎり”!」
二体は近づきお互いの技を相手に打ち込もうとする。だがその技は突然響いた轟音によって打ち消されるのだった
「....!」
「なに!?」
突然の事態にバトルは中断され二体はトレーナーの元へ戻り周囲を警戒する。すると爆発音とともに一台のトロッコに乗ったリコ、ロイ、フリードとそれを追う赤黒い炎を纏っている巨大な鳥ポケモン、ファイヤーが飛び出してきたのだった
「なんだコイツは...!」
「ファイヤー....!リザードン、”かえんほうしゃ”!」
ノエルはすぐに思考を切り替えファイヤーに集中する。リザードンの炎を食らったファイヤーは鬼の形相を浮かべノエルたちを見る
「兄ちゃん!」
「早くこっちに!」
「僕のことはいい!今は逃げることだけ考えて!」
「そんな...!」
「フリードさん、二人をお願いします!エンジンシティのポケモンセンターで合流しましょう!」
「......クソッ!」
フリードは舌打ちをしノエルを置いていくことを選択する
「待って、フリード!お兄ちゃんが」
「今はアイツを信じろ。それに俺たちがいてもかえって足手まといになる.....ロイ、ホゲータに”かえんほうしゃ”を指示してくれ」
「嫌だ!兄ちゃんを置いてくなんて」
「ロイ!アイツは俺たちのために囮になったんだ!それを無駄にする気か!?」
「.....ッ、ホゲータ、”かえんほうしゃ”!」
ロイは苦渋な表情を浮かべながらもホゲータに指示する。リコたちの乗っていたトロッコは”かえんほうしゃ”の推進力でスピードを上げファイヤーから距離を置くことに成功した。だがその代わりファイヤーは次なる標的としてノエルたちに襲い掛かろうとする
(足元にあのモンスターボールを確認。やっぱりこのファイヤーが六英雄の一人...!)
「ファアアアアアアアアアアア!!!!!」
「ずっと感じていた気配の正体はコイツだったか...」
「アメジオ、今回だけでいい。ここは退いてくれ」
「なに?」
ノエルはアメジオに撤退してほしいと言う。この言葉にアメジオは怪訝な態度で答える
「わかってるだろ?このポケモンは強い。それにさっきの轟音...というよりファイヤーの攻撃のせいでここの崩落が始まってる。このままだと巻き込まれるよ」
「ふざけるな。俺たちに尻尾を巻いて逃げろと言うのか?」
「はっきり言わせてもらうけど今の僕は君を守ってあのポケモンと戦う余裕なんて無いって言ってんの」
「なんだと...!」
「ソウ!」
アメジオは怒りのあまりノエルに掴みかかりソウブレイズは剣をノエルの首に当てる
「もう限界なんでしょ?アメジオもソウブレイズも」
「.........!」
「さっきから息切れがすごい。それにこの手にもほとんど力が入ってない」
ノエルはアメジオの手をいとも簡単にほどいてしまう
「早急にこのガラル鉱山を出るか安全なエリアに避難した方がいい」
「チッ...!」
ノエルの言ったことは全て事実であり先ほどのバトルの影響かアメジオとソウブレイズの体力は限界だった。自分だけならともかくソウブレイズのことを考えると悔しいがノエルの言う通り撤退した方が賢明だった。そう思ったアメジオはアーマーガアが入ったボールを取り出そうとしたその時
「ソウブレイイイイイズ!!!!!」
「ソウブレイズ!?」
「....!リザードン!」
ソウブレイズはリザードンに斬りかかる。だがさきほどのパワーはすでになくリザードンは片手でその攻撃を受け止めてしまう
「ファアアアアアアアアアアア!!!!!」
「アメジオ、はやくソウブレイズを....」
その行動に反応したのかファイヤーを禍々しい炎を纏い二体に襲い掛かる
「ソウ!?」
「ソウブレイズ!.......ぐっ....!」
「アメジオ!」
リザードンは寸でのところでかわすことができたがソウブレイズはファイヤーの”ブレイブバード”に直撃してしまいそのまま吹き飛ばされアメジオを下敷きにしてしまう
「アメジオ、しっかり!」
「.............」
「ダメだ。意識が」
アメジオは衝撃により気を失ってしまい、打ち所が悪かったのか頭からも血を出してしまっている
「ファアアアアアアアアアアア!!!!!」
「くっ、ごめん!」
ファイヤーはそんなこともお構いなくノエルたちに迫る。そんな中ノエルはアメジオの懐からモンスターボールを取り出し倒れているソウブレイズを戻す
「ここが崩落するのも時間の問題か。リザードン、このままアメジオを連れてエンジンシティのポケモンセンターまで避難する!」
「グオ!」
「ファアアアアアアアアアアア!!!!!」
リザードンは二人を乗せ飛翔する。だがファイヤーはノエルを逃がすつもりなどなく禍々しい炎を纏って追ってくる
「速い...!このままじゃ」
「ファアアアアアアアアアアア!!!!!」
「........ッ」
ファイヤーはノエル達目掛けて”エアスラッシュ”を飛ばす。すれすれのところでリザードンは躱していくが一個の刃がノエルの肩を切り裂く
「グオ!」
「大丈夫!今はとにかく前だけ見て!」
滴る血を見てリザードンは怒りの炎を燃やすがノエルはそれを宥める
「ファアアアアアアアアアアア!!!!!」
「もう一発来るよ!」
ファイヤーは翼にエネルギーを溜めもう一度技を放とうとしたその時、青いエネルギーがノエルたちの横を通りそのままファイヤーに命中する
「ファアアア!?」
「今のは.....」
「ルオッ!」
「ルカリオ?どうしてこんなところに」
ノエルたちの前には”はどうポケモン”であるルカリオが立っていた
「ファアアアアアアアアアアア!!!!!」
「ガウアアアアア!!!!!」
ファイヤーは攻撃を受けたことで怒りここにいる自分以外のものを全て破壊しようするが、その前にルカリオは連続で”はどうだん”を放ちファイヤーを地に落とす
「ガウッ」
「うん。リザードン、今のうちに」
「グオ!」
ファイヤーが倒れている間にノエルたちは鉱山を脱出することに成功した
「ありがとう、君のおかげで助かったよ。リザードンもよく頑張ったね」
「グオ!」
「........」
ルカリオはノエルの言葉に頷いたあとアメジオにそっと近づく
「これから彼をエンジンシティのポケモンセンターまで送るつもりなんだけど一緒に来る?」
「.......ルオ」
「わかった。でもその前に......って、パスワード登録してないのか不用心な。まあ今は助かったけど」
ノエル(数か月前までパスワードの存在を知らなかった)はアメジオの懐からスマホロトムを取り出しそのままある人物に連絡を取る
『アメジオ様!ご無事ですか!?』
「その声はいつもアメジオの隣にいる女性の方ですよね?」
『その声は...新星!なぜ貴方がアメジオ様のスマホロトムを』
「単刀直入に言います。アメジオは意識不明で頭からも血がでています」
『なんですって!?貴方、まさか...!』
「勘違いしないでください。貴方達も見たかわかりませんが黒い大きな鳥ポケモン、ファイヤーに襲撃されました。ですが幸い、外傷を見るに命にかかわることはないかと」
『あのポケモンが...!』
スマホロトム越しにコニアの怒りを孕んだ声が聞こえてくる
「はい。なのでこれから僕はアメジオをエンジンシティのポケモンセンターまで運びます。だから」
『新星!アメジオ様はご無事なんだろうな!?」
「うっ...!」
『うっさい!』
突然の大声にノエルはスマホロトムから耳を離す
「あの、大丈夫ですか?」
『....ええ。ごめんなさいね。それで』
「今から30分後、彼を迎えに来てあげてください」
『わかったわ』
「ではよろしくお願いします」
『待って』
「はい?」
スマホロトムを切る寸前にコニアが声を掛ける。するとスマホロトムはテレビ電話になっておりそこにはコニアとジルが映っていた
『あの島でもそうだったけど、どうして敵であるアメジオ様を助けてくれたの?しかもそんな傷まで負って』
「危機に瀕している人を助けるのは当たり前じゃないですか。それがたとえ自分の敵であっても」
『それだけか。たったそれだけの理由でアメジオ様を助けてくれたってのか?』
「たとえ敵であっても同じ命。だったら助けるのに理由はいらない」
『そうか』
「もちろん、これを理由にリコ達を狙わないでくれたらありがたいんですけどね」
『『それは無理ね/無理だな』』
「ちくしょう」
二人の言葉にノエルは不満を垂らす
『ごめんなさいね。私たち社畜だから』
『お前も数年後こうなってるんだからな!』
「だったら今すぐ株式会社エクスプローラーズを倒産させてあげましょうか?そうすれば皆仲良く再就職です」
『貴方、たまに恐ろしいこと言うわね』
二人はノエルの言葉にぞっとしたのか一歩身を引く。だが直後に二人はノエルに頭を下げる
「ありがとう。アメジオ様を助けてくれて」
「敵ではあるがお前を一人の人間として尊敬する」
その言葉を最後に通信は切れる
「人に恵まれてるね、アメジオ。そこに関しては僕と似てるかも」
ノエルは今まで出会ってきた人たちを思い出す
「ルオッ」
「うん、そろそろいこう。君も乗る?」
ルカリオはノエルの誘いを断り先に走っていってしまった。ノエルたちもルカリオを追いかける形でエンジンシティのポケモンセンターまで向かうのだった
エンジンシティのポケモンセンターの入り口、そこでリコ、ロイ、フリードがノエルの帰還を待ち望んでいた
「...................」
「ねえ、兄ちゃん、大丈夫だよね」
「ロイ!」
「だって...」
ロイはファイヤーに会った時の光景を思い出す。その光景はまさに凄惨、全てを破壊し打ち砕いていった。リザードンもイワークも全てを蹂躙しその場にいた全員を恐怖へと突き落とした
「あんなに強かったんだよ!?それを一人で戦うなんていくらなんでも」
「大丈夫だよ。お兄ちゃんなら絶対大丈夫」
「リコの言う通りだ、ロイ。仲間なら信じて待て」
「でも......」
ロイはかつてないほどの実力差を見せつけられネガティブになってしまった。だがそうなるのも無理はなくロイを励ましていた二人も内心とても不安だったのだ
「ルオッ!」
「なにあのポケモン?」
「ルカリオだ。だがなぜこんなところに?」
そんな中3人の前にルカリオが駆けてきた。そしてその後ろには
「早いね。二人乗せているとはいえ追いつけないとは思わなかったよ」
「あ.......」
リザードンとノエルの姿があった
「あ、よかった。3人とも無事で!」
「「お兄ちゃん/兄ちゃん!」」
「うおっ!」
「ふぅ、.....良く帰ってきてくれた」
ノエルがリザードンから降りるとリコとロイは勢いよく抱き着き、フリードも安堵からか息を吐く
「あ、お兄ちゃん、肩........」
「大丈夫、少しかすっただけだよ。それより」
「アメジオ!?」
ノエルが後ろに視線をやると気絶しているアメジオを担いでいるリザードンに一同は驚く
「とりあえず彼をジョーイさんに診てもらいます。説明はそのあとで」
とりあえずノエルはフリードと共にアメジオをポケモンセンターまで運びジョーイさんに預け、同時にノエルの肩の治療を行ってもらうのだった
ノエルの治療が終わったあと一行はそれぞれ自分たちが出くわした出来事を説明していく
「アメジオだけじゃなく彼らもまた相当強くなってたと」
「うん。手も足も出なかった」
「そっか...でもその分まだ伸びしろがあるってことだ。今回の敗北をしっかり心に刻んで次に臨もう。僕も手伝うから」
「うん....!」
「よし、強い子だ。えらいぞ」
ロイの頭をノエルは優しく撫でるのだった
「それでリコが感じた違和感っていうのは?」
「うん。実は」
ファイヤーと遭遇した時、ミブリムはファイヤーを見て泣いていたという
「だからただ怒ってるわけじゃないのかなって」
「なるほど、怒りの奥にある何かをミブリムは感じ取ったってことか...」
リコの言うことにノエルは一理あると感じていた
「でもどうする?あの様子じゃそれも確かめようがないぞ」
「カブさんが教えてくれた。バトルに勝つだけがトレーナーの道じゃないって」
「なるほど。倒すんじゃなくて落ち着かせる方法を考えるってことだね?」
「でも、どうすれば」
4人が頭を悩ませているとホゲータとカイデンが喧嘩を始めてしまう
「こんなときに喧嘩するなよ!」
「二ャー!二ャ」
ニャオハは喧嘩している二人に近づき自らの肉球を押し付けるとそこからアロマが噴出される。それを嗅いだ2体は心落ち着かせ穏やかな表情になった
「「「「これだ!」」」」
こうして4人はリコとニャオハ主軸にファイヤーを落ち着かせる作戦を考え、再び鉱山へと足を踏み入れるのだった
「......ッ」
アメジオが目を覚ますとそこには見覚えのない天井が広がっていた
「俺は........」
「「アメジオ様!」」
「お前たち.....ここは....ッ」
アメジオは頭痛に襲われ頭をおさえる。するとそこには布の感触があった
「な、これは...!」
「ここはポケモンセンターの病室です。アメジオ様は気を失われてここまで運び込まれてきたんです」
「なに...?お前たちが俺を?」
「いえ、」
「では一体誰が?」
二人は言うか渋ったがコニアが口を開く
「新星です。彼がアメジオ様とソウブレイズをここに運び込んだんです」
「なんだと...!.....そうだ、思い出した」
アメジオはガラル鉱山で起こった出来事、そして敵であるノエルに三度借りを作ってしまったことに対し悔しそうに拳をにぎる。だがそこであることに気づく
「ソウブレイズはどうした?」
「それが...」
ジルは病室の外を指さす。そこには力なく気に寄りかかっているソウブレイズの姿があった
「目が覚めてからずっとあんな感じで。出された食事も全く食べず」
「そうか」
それを聞きアメジオは立ち上がりソウブレイズの元へゆっくりと歩いていく
「「アメジオ様」」
「ソウブレイズと話をしてくる。今は二人にしてくれ」
そう言い残しアメジオは外に出る
「.............」
「ソウブレイズ」
「.............」
「話がある」
穏やかな表情でアメジオはソウブレイズの隣に座り語り始める。その姿はまるで本物の.............
第三特異点と第四特異の衝突を確認。..........
現在の乖離率、因果率の変化....共に変化なし。
おまけ①
「さて、作戦も練ってノエルのリザードンも回復し終わったことだしそろそろ向かうか」
「いえ、その前にやるべきことがあります...」
「それって」
「.........リコ、ロイ」
「「は、はい!」」
ノエルは笑顔を浮かべ低い声で二人を呼ぶ。そんなノエルに二人は声を裏返しながら返事をする
「そこ、座ろうか」
リコとロイは言われた通り姿勢を正してベンチに座る。そしてノエルはそんな二人の前に立つ
「さあ、二人とも。何か言いたいことは?」
「えっと、その、兄ちゃん、顔が怖い....よ?」
「ん?」
「僕たちは兄ちゃんたちの言うことを無視し勝手に行動し迷子になり二人にいらぬ心配をかけてしまいました!本当にごめんなさい!」
「ごめんなさい!」
二人は勢いよく頭をあげ謝罪をする
「でもこれには深い訳があって...」
「それって、僕の後ろで震えているニャオハとホゲータに関係する?」
「「はい!」」
「二ャ!?」
「ホンゲ!?」
リコ達のあまりの即答にニャオハ達は驚きの声をあげる
「二人とも、こっちにおいで」
「二ャ~」
「ホンゲ~」
重い足取りで二人はノエルの前に座り、4人そろって1時間にもわたるノエルのお説教を受けるのだった。これを外から見ていたフリードは今後ノエルを怒らせるようなことは絶対にしないと心の中で誓うのだった
(ま、僕も今回かなり危ない橋を渡った。それにアメジオとのバトルの件もあるし人のことあんまり言えないかも...)
読んでくださりありがとうございます!
ここでお知らせです。活動報告を2つ更新しました!ぜひそこで皆様のリクエストを書いてくださると嬉しいです。マジで励み+モチベーションになります!
漫画.....というより、絵を描くのってムズイですね。