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ではスタートです
作戦を立てたリコ達一行は再びガラル鉱山へと足を踏み入れた
「「...........」」
だがリコとロイはファイヤーの圧倒的な強さ、なにより自分たちの力不足を感じ緊張と不安が顔ににじみ出ていた
「そう緊張しないで、リラックスしていこう」
「どんと構えていた方が思い切りやれるもんだ」
「ピカッ!」
「うん!」
「だね!」
二人の言葉にリコ達は頷き気持ちを切り替えていく。しばらく歩いていると崩落したトンネルが一行の目に映る
「これは...」
これを見たフリードは改めてファイヤーの破壊力を痛感する。そんな中
「ファアアアアアアアアアアア!!!!!」
「この声は...!」
「どうやら怒りは収まっていないようだな」
「......ッ」
遠くから聞こえるファイヤーの怒号。これにロイは先ほどの場面がフラッシュバックしてしまい足を止めてしまう
「ロイ......」
「気持ちで負けるもんか.......」
なんとか自分を奮い立たせるがそれでも彼の足は動くことはかなわなかった
「なんで....!」
「ホンゲ...」
「ホゲータ」
ロイの不安が伝播したのかホゲータも段々表情を落としていってしまう。そんなロイの肩にノエルは手をやる
「兄ちゃん」
「大丈夫。僕がいる」
「.......!」
あまりにも単純で簡単で軽薄な言葉。だがロイとホゲータの心を救ったのは紛れもなくノエルのこの言葉だった
「うん!」
「ホンゲ!」
「ふっ」
(やっぱり、すごいな。お兄ちゃん)
完全に不安が晴れた一行は鳴き声の元まで足を運んでいくのだった
しばらく歩いていると広い空間にたどり着いた。この空間の荒れ様は特にひどく元々作業員が使っていたテントはひしゃげ、壁にはいくつもの引っ搔き傷があった
「すごい荒れ様だな」
「ピカ.....ピカッ!」
「みんな、構えて!」
その空間に入った数秒後黒い炎を纏いながら4人の元に一体のポケモンが飛来する
「ファアアアアアアアアアアア!!!!!」
「来た!」
「ファイヤー!」
ファイヤーは先ほどと変わらない形相で一行を睨みつける
「リザードン、キャップ、出番だ!」
「グオオオオオオオ!」
「いくよ、ゴチルゼル!」
「ゼエエエエル」
フリードはリザードンとキャップを、ノエルはゴチルゼルをボールから出す
「ノエル!」
「はい!ゴチルゼル、”フラッシュ”!」
「ゼエエル!」
「ファアアアアアアアアアアア!?」
作戦の第一段階、それはファイヤーの目を一時的に潰すこと
「二人とも、お願いします!」
「ああ。いくぞ、ロイ!」
「うん!ホゲータ」
「リザードン」
「「”かえんほうしゃ”!」」
2つの炎がファイヤーに命中する。作戦の第二段階、それはファイヤーの体力をある程度減らすこと。ファイヤーの闘争心は並みのものではなくその状態でニャオハの鎮静作用のあるアロマをぶつけたところで無駄とフリードは考えた。そのため体力をある程度減らすことで抵抗を弱めることを狙った
「ニャオハ!」
「二ャ!」
ニャオハはこの一連の流れの中でアロマをずっと両足で生成していた。そして作戦の最終段階
「いまだ!」
「いくよニャオハ、”このは”大波で!」
「二ャアアアアア!!!!!」
アロマを纏った全力の”このは”をファイヤーにぶつけ落ち着かせファイヤーと対話する。......................流れだった
「ファアアアアアアアアアアア!!!!!」
「なに!?」
「ああ、おしい!」
ファイヤーは目が見えないながらも羽を羽ばたかせ葉を寄せ付けない
「もう一回”このは”!」
「ファアアアアアアアアアアア!!!!!」
再びアロマ付きの”このは”を打つがファイヤーは”ぼうふう”を放ち葉を全て散らしてしまう。さらにこの瞬間ファイヤーの視力は戻ってしまう
「ダメ、届かない...」
「ん、なにか変だ」
「フリード?」
フリードは目の前の状況に疑問に感じていた。......『なぜ散った”このは”がいつまでも消滅せずその場で少しも動かないで滞空しているのだろう』と。だがそれはすぐに解消されることになる
「.....そうか!」
「届け!”サイコキネシス”!」
「ファアアア!?」
ゴチルゼルは超能力を駆使しその場で散ったアロマが付着した葉を再びファイヤーへと放つ。意表を突かれたファイヤーは”ブレイブバード”で葉を避けるが何十枚か食らってしまう
「リコ、届いたよ」
「お兄ちゃん!」
「”サイコキネシス”で打ち漏れた”このは”を留めてファイヤーが一呼吸置いた瞬間再び放ったのか!」
圧倒的バトルセンスにフリードは思わず脱帽する。だが一方ファイヤーは攻撃を食らったことでさらに怒りで顔を染めてしまう
「やっぱり、数十枚じゃ足りない」
「畳み掛けるぞ!リコ、ニャオハをリザードンに乗せろ。できるだけ近づいてから”このは”を」
「わかった!ニャオハ、乗って!」
「二ャ!」
リザードンはニャオハを頭に乗せファイヤーの周りを飛ぶ
「旋回しながら”かえんほうしゃ”!」
「援護するぞ!”かえんほうしゃ”!」
「ホンゲエエエエ!!!!!」
リザードンの炎を避けているとホゲータの”かえんほうしゃ”が命中しファイヤーの動きが止まる
「よし、動きが止まった!」
「今だ、リコ!」
「ニャオハ、”このは”!」
ニャオハは三度”このは”を放つ。だがフリードとノエルは気づく。ファイヤーはホゲータの炎によって動きを止められていたのではなく、自身の羽に力を込めるために動きを止めていたのだった
「まずい!キャップ、”ボルテッカー”!」
「ゴチルゼル、キャップに”10万ボルト”!」
「ピカピカピカ!」
”10万ボルト”を吸収したキャップは巨大な電気を帯びファイヤーに突撃していく。だが
「ファアアアアアアアアアアア!!!!!」
「ピカ!?」
「グオ!?」
「二ャ!?」
「ホンゲ~!?」
「ゼル....!」
ファイヤーは先ほどよりも強力な”ぼうふう”を放ちその場にいる全てを吹き飛ばしてしまう
「くっ....ゴチルゼル!」
「ゼエエエエル!」
ゴチルゼルはニャオハたち全員を”サイコキネシス”で受け止める
「ナイス、ゴチルゼル」
「お前たち、全員無事か?」
「「うん!」」
「二ャ」
「ホンゲ!」
全員の無事を確認すると突然リコがファイヤーに近づいていく
「リコ!?」
「ゴチルゼル...」
「ゼル」
ノエルとゴチルゼルはこの場は一旦リコに任せ万が一の時に備える
「お願い、落ち着いて!私たちは貴方の敵じゃない!」
「ファアアアア」
「あなたと同じこのモンスターボールを持ってるの!」
「僕たちレックウザに会ったんだ!」
ロイはリコの隣に立ちファイヤーを説得し始める。だがそれでもファイヤーは止まる様子なかった
「どうして怒ってるの?」
「ファアアアアアアアアアアア!!!!!!!」
「あれが来る!二人とも、逃げろ!」
ファイヤーは黒い炎を纏い始め、専用技”もえあがるいかり”を放とうとする
「ホッホッ....ホゲ!?」
「ホゲータ!?」
ファイヤーから逃げている途中でホゲータが思いっきり転んでしまう。それにロイも反応し動きを止めてしまい二人はファイヤーの標的になってしまった
「ピカピカピカピカピッカー!」
「ファアアアアアアアアアアア!」
だがすんでのところでキャップの”ボルテッカーが決まり事なきを得る。だがキャップは二度のボルテッカーの反動ダメージで限界を迎えてしまう
「ファアアアアアアアアアアア!!!!!」
「.........!」
効果抜群の技を食らったのにもかかわらずファイヤーは止まる様子はなかった。そんなファイヤーにリコは再び近づいていく
「教えて、ファイヤー!」
「リコ、今は」
ノエルはリコを制止しようとするが振り返りざまの彼女の顔を見てそれをやめた。なぜならリコはこの危機的状況で笑っていたのだ
「お兄ちゃん、信じて」
「............ッ」
「私は知りたい。貴方の気持ちを!」
「ファアアアアアアアアアアア!!!!」
リコの優しく、そして純粋な言葉は無情にも届くことはなくファイヤーはリコに風の刃を飛ばす
「「「リコ!」」」
「二ャ!」
「.............」
リコはニャオハを優しく抱き背中で守る。風の刃が彼女を切りつけようとしたその時、オリーヴァが入ったボールが彼女の前で宙に浮き始めオレンジ色の光を放つ
「ボールが...」
光が収まるとそこにはオリーヴァがリコを守るように立っていた
「リヴァアアアアア」
「オリーヴァ....それに」
オリーヴァが飛び出してきたと同時にペンダントもそれに呼応するかのように輝き始める
「リヴァアアアアア」
「ファアアアア」
「同じルシアスのポケモン同士、共鳴しているのか?」
オリーヴァはファイヤーに言葉を投げかける。その言葉に反応したのかファイヤーは動きをオリーヴァをじっと見るが
「ファアアアアアアアアアアア!!!!!」
ファイヤーはオリーヴァに向かって”エアスラッシュ”を放つ
「聞く耳なしか...!”サイコキネシス”!」
ゴチルゼルは風の刃の軌道を超能力でずらしオリーヴァを守る
「こんなのどうやって戦えば」
「落ち着いて、ロイ」
「リコ....」
リコはファイヤーを見据える
「戦うだけじゃない。戦いだけがトレーナーじゃない。ポケモンの気持ちを知って思いやれる...........それが私の目指すポケモントレーナー」
「リィイイイイイイ!」
「これは”グラスフィールド”」
「二ャアアアアアアアアアアア!!!!!」
オリーヴァはリコの気持ちに応えるかのように”グラスフィールド”を展開していく。”グラスフィールド”に触れたニャオハは緑色に輝き始める
「オリーヴァの”グラスフィールド”がニャオハの力を引き出したのか...!」
「頼むゴリランダー、オリーヴァをサポートするんだ!」
「ランダー!」
ボールから出たゴリランダーは特性”グラスメイカー”を発動し”グラスフィールド”の効果を底上げしニャオハが放つ光もさらに強くなっていく
「いけるよね、ニャオハ」
「二ャハ!」
「”このは”!」
”グラスフィールド”の効果もありこれまでとは比較にならない量と威力の”このは”を放ち、ファイヤーを覆いつくす。だがそれでもファイヤーの勢いは止まらず大量の葉から脱出しようとする
「ゴリランダー、”ドラムアタック”で捕まえて」
「キャップ、”かげぶんしん”!」
ゴリランダーは巨大な蔦で拘束しキャップは分身と共にファイヤーにしがみつき動きを止める
「リコ、もう一回頼む!」
「これで決めるよ!”このは”大波で!」
「二ャアアアアアアアアアアア!!!!!」
「ファアアアアア.......!?」
葉の大波が完全にファイヤーを飲み込んでいく
「...ありがとう、ゴリランダー。拘束を解いてあげて」
ノエルはファイヤーから怒りが消えたのを感じ取り拘束を解く。解放されたファイヤーはリコの前にゆっくりと降り立つ
「ファアアアアア」
ファイヤーは先ほどとは違い優しくそしてどこか寂しさを孕んだ声をあげ始める
「リコに喋ってる?」
「いや、あれは」
「ペンダントに語り掛けている感じがする...」
リコはペンダントを取り出し、手のひらに置くと眩く輝き始める。ペンダントは徐々にその形を変えていき
「パ~ゴ~!」
亀の様な姿となり地面にゆっくり降り立つ。その姿を見たファイヤーはそのポケモンと話し始めると突然、頭を上にあげ、悲しそうな声を洞窟中に響き渡らせる
「「泣いてる」」
その姿を見たリコとノエルは直感ではあるがファイヤーが悲しんでいることを理解する。だがそこで突然ピンク色の靄と共に雨が降り始める。洞窟内では決して起こりえない現象に一行は戸惑う中ある人影が4人の前に現れる
「あの人影はもしかして...」
「ああ。彼こそが古の冒険者ルシアス...!」
『ファイヤー...』
ルシアスの幻影はファイヤーに優しく語り掛ける
『このラクアは必ず俺たちが.......』
(ラクア...)
「パ~ゴ!」
そしてこれら幻影は亀の様なポケモンに吸いこまれ消えてしまった
「なんだったの....今の」
「ラクアって言ってたけど」
「俺にも見当がつかない。ノエルはどうだ?」
「僕も初めて聞く言葉です。どこかの地名、はたまた物、なんですかね?」
ノエルとフリードですら全く心当たりがなく”ラクア”という謎がさらに深まっていくのだった
「ファアアアア...」
4人が戸惑っているとファイヤーが一行の前に降り立つ。しばらくリコ、ロイ、フリード、ノエルの四人を見た後ファイヤーはオリーヴァと共に古のモンスターボールの中に入っていく
「一緒に来てくれるのかな」
「そういうことだな」
「結局なんでファイヤーはあんなに怒っていたのかな?」
「この子には強い願いがあるんだと思う。いつかそれを私は知りたい。それにね心優しいところだってある。だってさっきあの子と話しているときとっても優しかったもの」
「それは確かに」
現状、なぜファイヤーがあんなに怒っていたのかは誰にもわからない。だがルシアスの仲間であり心優しいポケモンと言うことだけは理解することができた。だが
「あれ、ペンダントの子がいない!?」
「うそ!?」
「落ち着け。どこかに」
「ミブッ!」
さきほどの亀の様なポケモンが消えてしまったのだ。リコは辺りを探し始めるがそれでも姿は見当たらない。そんな中リコのフードの中にいたミブリムは近くの岩場に移動するとそこには先ほどのポケモンの姿があった
「パ~ゴ」
ガラル鉱山の入り口付近のトンネル、そこにはエンジンシティのジムリーダーのカブの姿があった
「カブさん、ケガをしたポケモンたちの避難は終わりました」
「ありがとう。あとは僕が」
作業員から報告を受けたカブはこの先の調査を行おうとするが、トンネルの奥からの人影に気づく。そこにはリコ、ロイ、ノエルそしてジャケットで先ほどのポケモンを包み隠したフリードが現れた
「「カブさん~!」」
「おお、君たち!」
リコ達は洞窟内で何があったのかをカブに説明していく。ただしさきほどのペンダントのポケモンについては除いた
「そうか。どうやら特訓の成果はあったようだね」
「はい!」
「レックウザに近づいている気がします!」
「いいね。今度は正式なバトルをしよう。もちろん、ノエル君ともね」
「その時はどうかよろしくおねがいします」
「「お願いします!」」
3人はカブとの再戦を約束する
「...そうだ、ノエル君」
「はい」
「少し残ってもらえないかな。聞きたいことがあるんだ」
「...?、わかりました」
こうしてフリードたちはカブに挨拶をし先にブレイブアサギ号に向かっていく
「それで聞きたいことというのは」
「その前に一つ確認しておきたい。パルデアのハッコウシティで君は黒いバイザーを身につけていたラングレーさんと戦った。あっているかい?」
「はい」
ハッコウシティで起きた事件はパルデアにとどまらず多くの地方に広まっており連日ニュースにも取り上げられている
「実は先ほど作業員の人たちの意識が回復してね、彼もその一人なんだ」
「それはよかったです」
「そして僕はこの一件はあのファイヤーが引き起こしたものだと考えていた。だが彼らの話を聞いたあとそれが勘違いだったとわかったんだ」
「え...」
カブの言葉にノエルは驚いた。ファイヤーの炎の性質上今回の作業員の一件はファイヤーが引き起こしたものだと考えていたからだ
「説明お願いできるかい?」
「はい。実は私たちは一人のポケモントレーナーに襲われたんです。その人の強さは圧倒的で、ものの数十秒で我々は全員彼女に倒されてしまいました」
「ん、彼女?その人は女性だったんですか?」
「はい、間違えるはずありません。黒いバイザーで目元を覆っていましたが彼女はガラル№2トレーナー、ユウリさんでした」
「...!」
ユウリ、ダンデと激戦を繰り広げた数少ないトレーナーでその実力はガラルでナンバー2と称されている。だが彼女もラングレーと同じく行方不明になってしまっている人物の一人だ
「そして君が倒したラングレーさんも黒いバイザーをつけていた。どう考えてもこれは偶然じゃない」
「その通りです。一部僕の推測が入っていますが知っていること全てを説明させてください」
ノエルはエクスプローラーズという組織の存在、そして先日のラングレーの件を事細かに教えた
「エクスプローラーズ...中々悪辣な組織のようだね」
「それじゃあラングレーさんやユウリさんといった失踪しているトレーナーはみんな...」
「ええ。その可能性が高いと思います」
「情報提供ありがとう。このことはしっかり皆に共有させてもらうよ」
「お願いします。では僕もこれで」
「ああ。君たちの旅が実り豊かになることを願っている」
ノエルはカブに一礼しその場を去っていく。その背中を見ていたカブはどこか不安げな表情を浮かべていた。なぜならノエルの背中がどこか儚げで今にも消えてしまいそうだったから
「.......余計な心配か」
「カブさん?」
「いや、なんでもない。それじゃあ僕は行くね」
「はい。どうかお気をつけて」
カブは一人、ガラル鉱山の内部に足を進めていくのだった
時は少し戻り
「.............」
「ソウブレイズ」
「.............」
「話がある」
穏やかな表情でアメジオはソウブレイズの隣に座り語り始める
「.........ソウ」
「自分を責めていたのか?」
「.........ソウ」
「そうだな。あれには俺も驚いた」
ソウブレイズはいつもアメジオに忠実だった。そのためソウブレイズがアメジオの声を無視したり自分の意志で誰かを攻撃することはなかった
『私は...貴方よりも自身の執念、苛立ちを優先してしまった』
「ソウブレイズ...」
ソウブレイズの声がアメジオの頭の中に響く
『結果、敵である彼らに助けられ貴方に傷を負わせ醜態を晒してしまった』
「..............」
『私はもう貴方の相棒を名乗る資格など...』
「それは違うぞ」
アメジオはソウブレイズの剣をゆっくり力強く握る
「あの時、リザードンに向かっていったお前に俺は気高さを見た」
『........え』
「俺はあの時逃げる選択肢を取ってしまったがお前はアイツ等に向かっていくことを選んだ。あの行動に俺は心を動かされた、そして気づかされた」
アメジオはソウブレイズの目をまっすぐ見る
「俺にはお前が必要だと。あの行動こそが俺が歩むべき道を照らしてくれたんだ」
『アメジオ...』
「俺はアイツに...ノエルに勝ちたい...!だがそれと同じくらいおじいさまを支えたいんだ」
本音だった。アメジオが言った言葉は全て本音であり彼を動かす原動力でもあった
「今までの俺はどちらかしか選んでこなかった。いや選べないと思っていた。だがそれは間違いだった」
『..........ならばどうする?』
「全部だ。取捨選択ができないというのならば全てを手に入れるつもりで行動していけばいい」
『まるで子供のようだな』
「だが俺とお前ならばできる。違うか?」
アメジオは立ち上がり、ソウブレイズに手を伸ばす
『ひとつ聞かせてくれ』
「...........」
『貴方は一体何者だ?』
「ポケモントレーナー、アメジオ。お前の相棒だ」
その言葉を聞いたソウブレイズはアメジオの手を取り立ち上がる。その瞬間、ソウブレイズは白い炎を纏い始める
「待たせたな」
「「アメジオ様!」」
ソウブレイズとの対話も終わりアメジオは病室へと戻ってきた
「アイツ等の飛行船の位置は把握しているか?」
「はっ、すでに把握できております」
「ならば出発するぞ」
「「はっ!」」
アメジオは頭の包帯を取り二人の前を歩き始める。その背中にジルとコニアは今までとは違う頼もしさを感じていた。3人はポケモンセンターを出るとそこには膝をついているルカリオの姿があった
「.................」
「まだいたのか、アイツ」
「アメジオ様、あのルカリオは...」
「アイツは俺の客だ」
アメジオはルカリオに近づく
「お前はあの時のリオルか?」
「ッ!」
「見違えたな」
その言葉にルカリオは少しではあるが尻尾が揺れる。それを見たコニアは心の中でキュンとしていた
「.............」
ルカリオのこの行動の真意をアメジオは理解していた。そのため彼は懐からモンスターボールを出しルカリオに構える
「お前がこれから歩む道は茨だ。覚悟はできているか?」
「ルオ!」
「そうか。.........ならば共に来い」
「......!」
ルカリオは自らボールに触れ中に入っていく。そしてしばらくするとボールは光り揺れが収まる
「ルカリオ、ゲット」
(なんだ、この感覚...!)
(今までのアメジオ様と何か違う。でもこれだけはわかる)
「いくぞ」
「「はいっ!」」
((今のアメジオ様は誰にも負けない!絶対に!))
こうしてアメジオ一行は歩みを進めていくのだった。そしてこの瞬間、彼は踏み込んだ。決して逃れることはできない数奇な運命に
読んでくださりありがとうございます!
ファイヤー回だと思いきや実はアメジオ回でした。
次回からはガラルの古城編です!モチベがやべぇのでもしかしたら週2投稿できるかも?