すみません、取り乱しました。あけましておめでとうございます。本来だったら三が日中にこの破壊の炎編終わるはずだったのに全然無理でした!ごめんなさい!
で本編スタートです!
「私たちを弟子にしてほしい!」
「お断りします。初対面の人間に敬語も使えない小娘など弟子どころか知り合いにもなりたくないので。では」
「え!?ちょ、ちょっと待って!行くよ、ハンベル!」
「あの様子だともう厳しいのでは?」
「アンタが言ったんだろ?師事するならあの人のように才色兼備の方がいいって」
「ダイアナ、少し口を閉じていただけませんか?」
「私たちを弟子にしてください!お、奇遇だね」
「......文脈がおかしいことに対してのツッコミを入れないでおきましょう。お断りします」
「そうかい。ならこっちにも考えがある。アンタ、今日はここに泊まるんだろ?だったら私たちもここに泊まる!それで」
「これを」
「うん?......んげぇ!」
「......私たちでは一泊することはかなわないようですね。しかし一泊30万とは恐れ入る」
「だ、だったら!この宿の前の森で野宿してやる!いくよ、ハンベル!」
「.......普通に迷惑だからやめなさい」
「はぁ、はぁ、やっと追いついた!」
「はぁ、はぁ、はぁ」
「まさかここまで馬鹿だとは思っていませんでした。あいにく馬鹿に効く薬は切らしているのですが」
「今は馬鹿で結構!アンタの弟子になって賢くなればいい」
「呆れてものも言えません。貴方、彼女の友人でしょう?止めるべきでは?」
「こうなった彼女は伝説のポケモンでも止められません。そして私自身も貴方様に師事したいと考えているので止める理由などありませんよ」
「貴方も大概ですね」
「ダイアナ!」
「ハハ、ちょっとしくじったみたい.....」
「............」
「今は喋らないで!」
「やばい、ちょっと目が......」
「ダイアナ!一体どうすれば.....!」
「どきなさい」
「え.....」
「いやあ、助かった!ありがとう!」
「本当になんとお礼を言うべきか」
「愚かにも程がある。なぜそうしてまでついてくるのですか?」
「アンタの全てがすごいと思ったからだよ!バトル、知識、在り方、全て!」
「私も同じです」
「そんなアンタについていきたいんだ!」
「はあ....」
「「..............」」
「....次の目的地にはケーキバイキングがあります」
「「え?」」
「私は月に一度甘味を大量に摂取する日があります。ケーキなら30個ほど」
「さ、さんじゅう...」
「それはかなりワイルドですね...」
「貴方達が今日それぞれケーキを30個以上食べることができたら弟子の件、考えてあげますよ」
「「......!」」
「それ、本当かい!?」
「まあ、貴方達が30個以上食べれたらの話ですが」
「は、はは!やってやろうじゃないか!ケーキ30個ぐらい食べきってやるよ!」
「ええ、燃えてきました...!」
「やり直し」
「ええ!?」
「ここの古代文字、これは川ではなく湖を表すものだとこの前教えたでしょう」
「あ、そっか!」
「ハンベル、先日の課題レポートのここ内容が間違っていますよ」
「.....ああ、本当ですね。すぐに書き直してもう一度提出します」
「各々その課題が終わったあとはバトルの訓練です。14時30分前には仕上げてください。もしできなかった場合、課題の量を4倍に増やします」
「4倍!?」
「....わかりました」
「ウインディ、”かえんほうしゃ”!」
「サマヨール、”シャドーボール”!」
「攻撃が単調すぎます。もっと柔軟に戦いなさい」
「「はい!」」
「フォオオオオス!」
「ファアアアアス!」
「このポケモンたちは...!」
「まさかこんなところでお目にかかれるとは...」
「今まで学んできたことを全て活かしなさい。いいですね?」
「「はい!」」
「もう貴方達に教えることはありません。ここからは貴方達の道を歩んでください」
「3年間本当にありがとうございました。先生と過ごしたこの日々は一生忘れません」
「先生、本当にありがとう!私も先生と過ごしたことは絶対に忘れないよ」
「私も貴方達のような冒険馬鹿のことはしばらく忘れられないでしょうね。............ベストウィッシュ、よい旅を」
「そっちこそ良い旅を。グッドラック、先生」
先生と仲間と過ごしたあの3年間が私の人生の中で最も充実していた瞬間だった。この日々は一生忘れることはないだろう。願わくば死ぬ前にもう一度会いたいねえ、娘と孫も紹介したい。なあ、アンタはいまどこにいて何をしているんだい?
ルアン先生
ダイアナに招かれ城の中に入った一行。そこで彼らは簡単な自己紹介をする
「私はダイアナ。アンタたちは」
「ライジングボルテッカーズのリーダー、フリードです」
「ロイです。こっちはホゲータ」
「ホッ!」
「ノエルです。よろしくお願いいたします」
「話はルッカから聞いているよ。リコを守ってくれてありがとう」
ダイアナはリコをここまで守ってくれたことに礼を言う
「あら、アンタがリコのパートナーかい?」
「ニャオハだよ。ニャオハ、この人が私のおばあちゃん」
「二ャ~」
ニャオハはダイアナの手に頭をこすりつける
「はは、可愛い子だ。これからもリコのことをお願いね」
「二ャハ!」
「さあ遠慮はいらない。存分にくつろいでおくれ」
ダイアナは一行を大広間まで案内する。そこにはたくさんのポケモンたちがゆったりとくつろいでいた
「すごい、ポケモンがいっぱい!みんな、ダイアナさんのポケモン?」
「この子たちは野生のポケモンさ。みんな、気に入ったら好きなだけいる。そして飽きたら出ていく自由な城ってやつだね」
「ブレイブアサギ号と一緒だな」
「他にここに住んでいる方はいらっしゃるんですか?」
「ここにいるのは私一人だけ。気楽な老後生活を送らせてもらっているよ」
ダイアナはノエルたちを一通り案内した後、再びこの大広間に戻りリコ、フリード、ノエルに本題の話を進めていくのだった。またロイは城を探検したいということで欠席している
「改めてリコを守ってくれて本当にありがとう。にしても驚いたあの新星と本当に一緒に旅をしているなんてね」
「彼女と出会ってから楽しいこと尽くし。むしろこちらが感謝したいぐらいです」
「そう言ってくれるとこちらも助かるよ。これからもリコを支えてやってくれおくれ」
「もちろんです。なにしろ僕はリコのお兄ちゃんですから」
「リコ、アンタいい兄を持ったね」
「うん!」
「それにしても...」
リコは満面な笑みで答える。一方ダイアナはノエルの顔をじっと見る
「ダイアナさん?」
「いや、すまないねぶしつけに。昔の知り合いの面影をアンタから感じてね。ああ、いけない話がそれたね。コホン、それでペンダントを狙う連中が現れたときすぐにルッカに連絡したんだ」
「それで俺たちに依頼が来たわけか...」
「現れたって、おばあちゃんも狙われたの?」
「ああ。リコ、ペンダントをここまで届けに来てくれてありがとう」
ダイアナの礼に3人は顔を下にする
「まさか、なくしちまったのかい?」
「ううん、まさか!.......でも」
「パァゴ!」
「あ!」
リコがどう説明しようか悩んでいるとタイミングが良いのか悪いのか件のポケモンがリコのリュックから出てきた。そしてそのままダイアナに近づいていく
「おやまあ...!」
「パゴ」
「おばあちゃんあのね、どうしてなのかわからないし、信じてもらえないかもだけどあのペンダントがこの子になっちゃったの」
ダイアナがポケモンを抱っこし顔を見ると彼女は笑みをこぼす
「この子、テラパゴスみたいだね」
「テラパゴス?」
「この子が...!」
テラパゴスという名前にノエルは反応する
「アンタ、テラパゴスのことを知っていたのかい?」
「はい。僕が通っているブルーベリー学園にブライアという人がいるんですけどその人が研究のために追い求めているのがこのテラパゴスというポケモンなんです」
以前ノエルはブルーベリー学園でブライアの研究の助手兼ボディガードをしておりその時にテラパゴスの知識を少しではあるが身につけていた
「でも文献に載っていた姿と全然違うので気づきませんでした」
「私もさ。そうかい、アンタ眠っていたのかい。ごめんね気づいてあげられなくて」
「それって進化前ってことか?」
「わかりません。ただ僕が記録で見たのは大きな甲羅のある姿なんです」
「なるほどな。興味深い」
「それから私の予想が正しければこの子はルシアスと共に旅をしたポケモンだ」
「「「....!」」」
「パーゴ!」
ルシアスという単語にテラパゴスは反応する。この様子をみた3人はダイアナの仮説は正しいものだと確信し顔を見合せる。大きな手掛かりをつかんで喜びを感じている中
「大変だ!ホゲータが!」
「どうしたの!?」
「何かあったのか!?」
「様子が変なんだ!」
ロイに抱っこされているホゲータは顔に力がなくどこかしぼんでいる様子だった
「確かに少し元気がないね。わかったすぐに...」
ぐぅぅぅうぅぅぅう
「「「................」」」
「ホゲ...」
「............お腹が減ったみたい」
3人は肩を落とす。ロイもこの気まずい空気に耐えらえなかったのか帽子で顔を隠す
「確かに夕ご飯にちょうどいい時間だ。食事にしようかね」
ダイアナはそう言って部屋の奥に行ってしまうのだった
「みんな、ごめん」
「さあ、召し上がれ」
戻ってきたダイアナはまず、ポケモンたちの為にポケモンフーズを用意すると次にリコ達の食事をテーブルへと用意してくれた。だが
「これは...」
「みんな、缶詰...これって非常食なんじゃ」
「いいや、いつも食だよ。食事はこれが一番だ。皿も洗わなくて便利だろ?」
(栄養バランス...)
(確か缶詰って塩分とか保存料がかなり多く含まれていたような...)
今回、こちらが食事を提供されている立場なので文句は言えないし言うつもりもないのだが、ただただ栄養バランスの面を心配するリコとノエルだった。そして食事も終わり缶のごみやポケモンフーズのお皿など片付けた後ダイアナは一行に紅茶を振舞い再びソファに腰を下ろす
「それじゃあ続きといくかね」
「おばあちゃん、今までの冒険のことを教えてほしいな」
「そうだね。一歩踏み出したお前には何もかも話そう」
全ての始まりは、今から何十年も前の事であり。まだダイアナがリコより幼かった頃、家の屋根裏部屋で両親とかくれんぼをしていた彼女はそこで偶然にも古いカバンを発見した。興味本位でそのカバンを開くとその中にはペンダントと冒険者ルシアスとその仲間たちの旅の記録が入っていた
「この記録が本当の事なのか、ルシアスとは何者なのか、私は知りたかった。だから旅に出たのさ。でも世界中を旅して色々調べたんだけど結局ルシアスの痕跡は見つからなくてね、30年前に諦めたんだ」
ダイアナは一瞬だが表情を暗くするがすぐにリコたちの方へ顔を向け再び話し始める
「けどね、この冒険で私は色々な人で出会うことができた。そしてなにより今の私の冒険者としての私があるのはルシアスのおかげなのさ」
ダイアナの表情には一切の曇りがなかった
「そんな私の下へ数か月前、古い友人が私の元に訪ねてきたんだ。冒険の協力をしてくれる人を紹介するとね。冒険者の勘ってやつか彼が現れた時、裏で組織が動いているのがわかったんだ」
その話を聞いて一行はその組織がエクスプローラーズであると確信する
「狙いはペンダント」
「ああ。それでどうにかしてリコとペンダントを守るためあんたたちに依頼を出したんだ」
「お互い、無事で本当によかったです」
「私がいまこうしていられるのもお兄ちゃんとフリードたちのおかげ。もしお兄ちゃんたちがいなかったらきっと私もニャオハも...」
「くどいようになるけどリコを守ってくれて本当にありがとう」
「気にしないでください。兄として....あ、いや、あの時は先生か...とにかく当然のことをしたまでです」
「俺たちも依頼を遂行したまでですから」
「フフッ、いいね、アンタたち。気に入ったよ」
ダイアナはノエルとフリードのまっすぐな目を見てそうこぼす。そんな中、ロイは自身のカバンから古のモンスターボールを取り出す
「ダイアナさん、これ見てください!」
「これは...!」
「昔、じいちゃんから貰ったモンスターボールなんですけど、ここから黒いレックウザが出てきたんです!」
「それに私たち、オリーヴァやファイヤーと出会った時不思議な景色を見たの」
リコはあの時見た風景と人影について説明していく
「もしかしたらあの景色はテラパゴスの思い出だったのかも.....それと」
あの時の男性が言っていた言葉
「ラクアって知ってる?おばあちゃん」
「......!」
「パーゴ!!!」
ラクアという言葉を聞いた瞬間ダイアナとテラパゴスはわかりやすく反応する。特にテラパゴスに至ってはどこかに向かって歩き出してしまう。そんなテラパゴスをリコは慌てて捕まえる
「どうしたの?」
「テラパゴスのこの反応....ダイアナさん、ラクアとは一体なんなのですか?」
「この世界のどこかにあると信じられている所。ルシアスが目指した楽園。それがラクアさ」
「パーゴ」
「楽園...そんなものがこの世界に...」
一行は話の規模が大きくなっていくことを感じていた。だがそれと裏腹にラクアと言う未知な場所に胸を躍らせていた
「アンタたちに見せたいものがある。取ってくるから少し待っといでおくれ」
「見せたいものって?」
「ルシアスの手記さ」
そう言い、ダイアナは部屋を後にする
「やっぱかっこいいね。ダイアナさん」
「うん。すごい話だった」
「ライジングボルテッカーズ的にもアツい展開だ」
「フリードさん、そろそろ船にいる皆さんに連絡した方が」
「そうだな。アイツ等もきっと驚く...ッ!」
「フリードさん!」
「ああ。来やがったな...!」
ノエルとフリードはある気配を感じすぐに臨戦態勢を取る
「え、なになに?」
「どうしたの二人とも?」
二人はこの気配が何者であるか既に見当ががついていた。その人物たちは何度もノエルたちと戦い、浅からぬ因縁がある者たち。そしてその者たちは開いている窓から侵入する。自分たちの任務を遂行するために
「見つけたぞ」
「エクスプローラーズ!?」
「この間ぶりね」
「逃げ場はない。観念しろ!」
「リザードン!」
侵入者の正体はエクスプローラーズ。彼らが部屋に入るなりノエルはリザードンをボールから出す
「ソウブレイズ」
アメジオもソウブレイズをボールから出しノエルの黒いリザードンを見たあと、テラパゴスに目をやる
「ペンダントだったポケモン...」
「フリードさん、二人を。ここは僕が食い止めます!」
「逃がすと思うか?ジル、コニア」
「「はっ!」」
「リザードン、まずはあの二人を」
「ソウ!」
「...!グオオオ!」
リザードンはリコ達の元へ向かおうとするがそれをソウブレイズが阻む
「お前の相手は俺だ」
「くっ...!」
ノエルとアメジオがバトルを開始する中ジルとコニアは階段を降り、それぞれの相棒のポケモン、サイドンとゴルダックをボールから出し3人を囲む
「パーゴ!パァアアア....!」
「テラパゴス、どうしたの?今はダメだよ!」
「その子、アメジオ様に唸っているの?ふん、失礼なやつ」
「人様の家に不法侵入してくるお前たちの方が無礼千万だと思うが?」
「犯罪者にマナーを説くの?ふふ、アンタよく変わってるって言われない?」
「お前こそ、よく性悪女って言われてるだろ?」
「言われてる」
「ああ、やっぱりか」
「アンタら...!」
コニアはジルとフリードの言葉に青筋を立てるが背後からのアメジオの視線を感じ取りすぐに気を取り直す
「ゴルダック、”ねんりき”で奴らの動きを止めて。特にゴーグルをつけている奴は強めに!」
「ゴルダァ!」
ゴルダックは超能力で3人とニャオハ達を拘束する
「うわっ...!」
「体が動かない...!」
「いだだだだ!?おい、俺の拘束だけ強くねえか!?」
「さあ、なんのことかしら?」
「この性悪女!」
「勝手に言ってろ。ジル、今のうちよ」
「おう!」
ジルは拘束されているテラパゴスに手を伸ばす
「テラパゴス!」
「これで任務完...」
「コニア!」
「え....」
「グオオオオオオオ!」
「ゴルダァ!?」
アメジオの声に反応しコニアはゴルダックの方を見ようとした瞬間、彼女の隣を炎が駆ける。そしてその炎はゴルダックを吹き飛ばし戦闘不能状態にしてしまう
「ゴルダック!」
「ゴル.....ダァ...」
「くっ...戻って」
「....!サイドン、”ロックブラスト”!」
「リザードン」
連続で放たれる岩をリザードンは躱していく
「逃がさねえ!そのまま打ち続けろ!」
「.......」
「どうした避けるだけか!」
リザードンは岩をかわすことで手一杯なのか一向にサイドンに近づけないでいる。そうジルは考えていたのだが数秒後その考えは間違いだったと気づくことになる
「リコ」
「うん。いくよニャオハ!」
「二ャア!」
「な、」
ジルは目の前のリザードンに夢中になっており拘束が解けたニャオハが背後からサイドンに近づいていることに気づかなかったのだ
「”このは”大波で!」
「二ャアアアアアア!!!!!」
「サァアアアアアアアイ!?」
「サイドン!?」
ニャオハの現時点の最強の技、しかも効果抜群の技を至近距離から食らいサイドンはそのまま倒れることになる
「クソッ...」
「やったね、ニャオハ!」
「二ャ!」
「すごいよ、二人とも!」
「リコ、ロイ、今の内だ。ここから逃げるぞ!」
フリードはリコとロイを連れ部屋から出ようとする
「逃がさんと言ったはずだ!でてこい、イワーク!」
「イワアアアア!!!!」
ボールから出たイワークはリコたちの前に立ちふさがる
「イワーク...!」
「ホゲ...」
ロイとホゲータはイワークを見て先日のことを思い出し顔をゆがめる
「ハハッ!諦めて降伏しろ。お前たちじゃあコイツには勝てない!わかってるだろ?」
「いやです!勝てないからって諦めて、この子を渡すなんて私はしたくない!」
「そうか。だったら力ずくで奪うしかないな!イワーク、やれ!」
「イワアアアア!」
イワークがリコ達に迫る。だがその瞬間、一体のポケモンが乱入しイワークを吹き飛ばす
「ガウアアアアア!」
「イワァアア!?」
「なんだと!?」
「ウインディ!」
リコを救ったのはダイアナの相棒、ウインディ。頭部を鋼のように硬化させそのまま頭突きをする”アイアンヘッド”を食らったイワークは効果抜群ということもあり大ダメージを受けてしまい中々立ち上がれないでいた
「無事かい?」
「おばあちゃん!」
それに続きイキリンコを連れたダイアナも部屋に入ってくる。そしてこの状況を見てすぐに行動をする
「ウインディ、イワークに”おにび”!」
「ガウアア!」
「イワ...イワァ」
ウインディから繰り出せた怪しい炎に触れたイワークは火傷状態になり動きが鈍くなってしまう。その様子を確認したあとダイアナはノエルとアメジオの方へと視線をむける
(あの子は大丈夫そうだね)
「イキリンコ!」
「リコ!」
イキリンコはダイアナの肩から飛び立つと一枚の絵画に乗り移る。すると絵画は下にスライドし、それがスイッチになったのか床が開き地下へと続く隠し通路が現れる
「アンタたちはここから逃げるんだ」
「でも、おばあちゃんとお兄ちゃんは?」
「大丈夫、私とノエルでアイツ等をぱっぱと片付けて後から追うから。それに私自身もまだ取ってこれていない大事なものもあるしね」
「いくぞ、二人とも!」
二人を置いていくことに躊躇いがあったがリコはフリードに先導されそのまま隠し通路の中に入っていくのだった。3人が無事この場から離れたことに二人は安堵し再び敵と向かい合うのだった
「チッ...!」
「今回もお前たちの任務は失敗だ。エクスプローラーズ」
「エクスプローラーズだって?」
アメジオの正体を知ったダイアナは予想外だったのか一瞬驚いた様子を見せる
「まあいい、今はとりあえず奴らを倒そうかね。ノエル、私があのイワークをやる。ソウブレイズは任せたよ」
「はい!」
「立て、イワーク!お前の力はこんなものじゃないだろう!」
「イワァアアアアア!」
「エアームドは撤退するときに残しておきたい。だったら....」
コニアは懐に入っている3つの内のボールから一つを選び手に取る
「この子はまだ私を信用していないから不安ではあるけれど、そうは言ってられないわね」
「油断するなよ。この婆さんできるぞ」
「わかってる!」
「何かしてくる気だね...ウインディ、気合入れるよ!」
「ガウアアアアア!」
ダイアナとジル、コニアの戦いが始まろうとしている一方で
「ソウ!」
「グオオオ!」
ソウブレイズとリザードンはほぼ互角のバトルを繰り広げていた
「”つじぎり”!」
「”ドラゴンクロー”!」
渾身の一振りがぶつかり合う。威力は互角で2体の間に小さな爆発が生じる
「グオッ!」
「ソウッ!」
2体はお互いのトレーナーのところまで吹き飛ぶ。この時ノエルは少し驚いていた。アメジオと最後にバトルをしてから少ししか経っていない。にもかかわらずソウブレイズは先日とは比べ物にならないほどの成長を遂げていたのだ
「そろそろ本気を出したらどうだ?それともそれが全力か?」
「まさか。ここは人様のお家だからね、ここで本気出したらこの建物が吹っ飛んじゃうから抑えてただけだよ。それにこの建物にはまだたくさん野生のポケモンがいる。傷つけるわけにはいかない」
「甘い奴だ。.....ならば」
「ソウ!」
「本気を出させるまでだ!”むねんのつるぎ”!」
ソウブレイズは二つの剣に紫の炎を纏いリザードンに襲い掛かる。それに対し身構えるリザードンだったがその攻撃は
「え......」
「ソウッ!?」
「お前は...!」
「.........」
「...サーナイト?」
”ほうようポケモン”のサーナイトに防がれる。サーナイトは”サイコキネシス”でソウブレイズを壁に叩きつける
「ソウブレイズ!」
「まさかこのサーナイト」
ノエルは目の前にサーナイトに見覚えが....いや忘れられるはずもない。このサーナイトは
「サナッ」
「........」
サーナイトに抱き着かれたノエルは体が動かなくなってしまう
「ノエル!」
「グオオオオオオオ!!!!!」
ダイアナとリザードンは急いでノエルを掴もうとするが、サーナイトはそのままノエルを連れ、姿を消してしまう
「なんてこった...!」
「グオオオオオオオ!!!!!!」
リザードンは鬼の形相を浮かべながらすぐに窓から外に出る
古城の北端、そこには小さな遺跡があり、一人の女性がそこで海を眺めていた
「....サナッ」
「........」
サーナイトはノエルを連れその女性の前に現れる
「ご苦労様です。サーナイト」
「サナ」
サーナイトはノエルの元から離れ女性の横に立つ。ノエルは目の前の女性の背中をただじっと見ていた。女性は振り返りそのままノエルの元まで移動する。近づいた彼女は優しくノエルの頬に触れる
「......立派になりましたね。ノエル」
「か..あ..さん」
ノエルとルアン。5年ぶりの母と子の再会である。
読んでくださりありがとうございました。
遂にルアンとノエルが再会しましたね。うん、.......しちゃったよ。
ルアンのイラストはPicrewさんの「証明々(顔)」 https://picrew.me/share?cd=zwl8oxrpRV #Picrew #証明々顔を使わせていただきました。