今回はほぼライジングボルテッカーズの出番はなく各勢力の様子や方針が知れる話になっています。
では本編どうぞ
6人がワイルドエリアに降り立ってから30分後
「ここで合ってるんだよな」
「うん」
ドットがコネクションを持った人物は確かに6人がいる場所を集合場所に指定してきた。だが何分待ってもそれらしき人物は現れずにいた
「やっぱりフェイクだったか...」
「そんな~」
情報が偽物だとわかりロイはわかりやすく落胆する
「元々信憑性がない情報だったんだ。そう落ち込むなよ」
「でも...」
「ロイ、冒険に空振りはつきもの。自分の目で確かめたことに価値があるんだ」
フリードはロイの頭を撫で、ロイはフリードの言葉に頷く
「ここの目撃情報が偽物だとわかったいま長居は無用だ。すぐにブレイブアサギ号へと戻ろう」
「うん」
こうして一行は特に何事もなくブレイブアサギ号に戻っていくのであった。だがその様子をフードをかぶった一人の男が穏やかな視線を一向に向けるのだった
「こちらハンサム。二人のスレイブソルジャーを保護した」
『おいおい、俺にまでそのコードネームを使うのか?』
「すまない。中々癖が抜けなくてな」
『今はもう警察官ですらないくせに』
「うるさい。とにかく彼らを病院に運び治療を受けさせる。そして協力を要請する」
フードの男は横で気を失っている二人の少年少女に目をやる
「そっちはどうなんだ?お目当てのものは見つかったのか?」
『それに関しては収穫はゼロだ』
「そうか。........では切るぞ」
『待て』
「なんだ?」
『いま俺の横にはダイキ君がいる』
その言葉を聞き、フードをかぶった元国際警察のハンサムの目は揺らぐ
「なぜだ...!私は確かにあの件から手を引けと...」
『いい弟子を持ったな、ハンサム。あの子はお前の仇を討つため、正義のため、そして俺の息子のために動いてくれている』
「約束が違うぞジェイド!私はお前にあの子を...」
『俺も最初は身を引けと説得するつもりだった。だがあの子の目を見てできなくなっちまった』
ハンサムは初めて会った時のダイキの目を思い出し手を顔に当てる。”あの子の目を見てできなくなった”ハンサムはジェイドの気持ちが痛いほどわかってしまった
「わかったもうこれ以上は言わん。だが私のことは教えなくていい」
『...わかった。じゃあな気をつけろよ』
「ああ」
ハンサムはスマホロトムの電源を切る
「...ダイキ君。無茶はするなよ」
「エレキブル、連続で”エレキネット”!」
「グマアアア...!」
「引き裂け!”ブレイククロー”!」
「まだまだ!”エレキフィールド”!」
「グマアアアア!?」
リングマは引き裂こうとした電気の網はエレキブルが張った”エレキフィールド”によって面積も出力も底上げされリングマは身動きを取れなくなってしまう
「いまだ、”サンダーダイブ”!」
「レキブルウウ!」
「グマアアアアアアア!?」
エレキブル渾身の電気を纏ったのしかかりを食らったリングマは目を回しその場で気絶するのだった
「リングマ戦闘不能!エレキブルの勝ち!」
「よし...!」
ダイキは拳を握り勝利を実感するのだった
「おめでとう、ダイキ君。とうとうシンジのリングマを倒せるようになったね!」
「ありがとうございます。でも...」
「まだ満足していないって感じかな?」
「はい」
ダイキはいまエクスプローラーズと戦っているノエルの姿を思い浮かべる
「当然だ。この程度で満足してもらっては困る」
シンジはリングマをボールに戻し、懐から新たなボールを出す
「ドダイドス、バトルスタンバイ!」
「ドダアアアアス!」
シンジが繰り出したポケモンは”たいりくポケモン”のドダイトスだった。そしてこのドダイトスはシンジの最初の相棒だ
「ドダイドス...!」
「呆けている暇があるのか?ドダイトス、”ハードプラント”!」
「ドダアアアアアア!」
「エレキブル!」
「キブル!」
こうしてダイキはシンジとの過酷な修行に勤しむのだった
ハンサムさん、ノエル。待っててくれ!俺は必ず強くなる。そしてエクスプローラーズをぶっ潰す!
「ダイアナから孫娘に渡ったペンダントは我々の手から逃れカントー地方で黒いレックウザと接触しました。そしてパルデアではオリーヴァ、ガラルでファイヤーと遭遇した事によりペンダントはいまテラパゴスとして目覚めたのです」
エクスプローラーズの本部の一室。そこにはアメジオを始めとしたスピネル、サンゴ、オニキス、アゲートといった幹部が集められていた
「でもコイツはあいつらのとこなんだよね?誰かさんたちが取り逃がしたせいで」
サンゴはアメジオとスピネルを見てわざとらしく嘲笑う
「ならば我々はライジングボルテッカーズと決着をつけテラパゴスを奪うと」
「やるやる!サンゴ、そういうのオニ好き!」
「実力行使はリスクが大きいのではないでしょうか?」
「はああ?」
「えらく消極的だなスピネル...何か掴んだのが」
「いえ...ですがですが、幸いな事に彼らはテラパゴスの価値を理解していない。ならばそちらは監視にとどめておく方が賢明かと」
「一理ある」
スピネルを含めた幹部は意外そうな表情を浮かべる。なぜならアメジオとスピネルは長年そりが合わずいつもなにかしらの口論をしていたからだ
「アメジオ様、理由をお聞かせ頂けますか?」
「オリーヴァ、ガラルファイヤーを目覚めさせたのはペンダントではない。黒いレックウザだ」
「レックウザとの接触による目覚め...」
「テラパゴスを追っては後れを取る。先んじるには黒いレックウザを追う他ない」
「兵は拙速を尊ぶ。よいだろう」
「私もそれが最善かと存じます」
「良い提案だ。首の皮一枚で繋がったな」
アメジオの案にここにいる全員が頷く
「お前たちは好きに行動しろ」
「まあ、待ってよ。アメジオ坊ちゃん」
アメジオがそう言い残し立ち去ろうとするとサンゴが待ったをかける
「それはちょっとズルじゃんね、坊ちゃん?」
「なに?」
「まだ肝心なこと言ってないじゃん」
「お前の戯言に付き合ってる暇はない」
アメジオがサンゴを無視し部屋を出ようとした瞬間サンゴのため息が響く
「ノエル様........」
「.........ッ」
「あ、やっぱり当たってた❤」
アメジオはその言葉に足を止める。そんな彼にサンゴは近づく
「サンゴたちの視線をあのレックウザに移して坊ちゃんは楽しく障壁排除みたいな大義名分でノエル様を独り占めしようとしてんでしょ~?」
「なんのことだ?」
「とぼけんなよ。そんなことさせるわけねえだろ」
サンゴは真っ暗な瞳をアメジオへと送る
「ノエル様に夢中になってんのがアンタだけだと思うなよ」
「.............」
「ノエル様と戦うのはサンゴ、怒りを向けられるのもサンゴ、涙も全部全部全部全部全部..........ノエル様はサンゴのものなんだよ!」
「ふっ...」
「あ?」
「勘違いするな」
二人と二匹の間に一触即発の空気が流れる
「レックウザもノエルも...俺の獲物だ」
「はあ?それは欲張りすぎんだろうが!」
「お二人とも」
一触即発の二人をハンベルが収める
「やる気があるのは結構ですが場所を選んでください」
「....いくぞ、ソウブレイズ」
「ソウ」
アメジオはソウブレイズを連れ部屋から出ていく
「クソが....!ねえ、ハンベルさま」
「なんでしょうか?」
「今回の結論なんだけどさあ、これってレックウザを見つけるまでは自由行動ってことでいいんだよね?」
「...そうなりますね」
「ならサンゴはそこの陰気な二人が情報を集め終わるまで自由行動しまーす」
サンゴはそう言いオニゴーリと共に部屋から出ていく
「待て、サンゴ!チッ」
「オニキス様。サンゴ様のあの様子、あのままでは何をしでかすかわかりません。なので彼女の監視をしばらくお願いしてもよろしいでしょうか?」
「....御意」
オニキスは組織のためしぶしぶハンベルの指令に首を縦に振るのだった
「さて方針も決まったことですし私はさっそく行動に移ろうと思います。アゲート」
「...了解した」
そして残りの幹部も部屋から出ていく
「まったく...これまで以上に制御がきかなくなってきましたね。これもあの少年の影響なのでしょうか...」
残ったハンベルは大きくため息をつくのだった
「...♪」
サンゴは自分の部屋に戻り荷造りを進めていた
「まずはホウエン地方に行ってみようかな~いや、ホドモエシティに行くのもいいかな?そこで適当に暴ればノエル様は怒るかな?そしたら...」
「オニ」
「ンフフ」
サンゴは目を瞑りあの燃える古城の景色を思い出す
『アイツを破壊しろ、リザードン!!!!!』
「アハ❤」
あの時サンゴはノエルの業火のような怒り、容赦のない攻撃、圧倒的な戦闘力、そしてその残虐性、その全てに一目ぼれした。今も彼女は顔を紅くさせノエルの姿を思い出し興奮で体を震わせるのだった
「あの怒りが全部サンゴのものになる❤......いやいやダメだ。今のままじゃ瞬殺されちゃうからな~、やっぱりホウエンにしよ~」
そして3日後、サンゴと監視役のオニキスはホウエン地方へと向かうのだった
待っててね♪ノエル様❤❤❤❤❤
『ノエル様はサンゴのものなんだよ!』
『レックウザもノエルも...俺の獲物だ』
「違いますよ。........新星は貴方達のものではありません」
私はあの目を思い出す。ああ....思い出すだけでどうにかなってしまいそうです
「彼は私のものだ....!」
彼を手に入れる。そのための種はもう撒いてありますから
『ロトロトロト...』
「どうされました?」
『例のポケモンの居場所、ついに特定しました』
「そうですか?........ラクリウムリングは?」
『残り一割といったところでしょうか...』
「よろしい。完成し次第連絡を入れなさい」
『かしこまりました』
さて私も行きましょうか..........
「痛い.......」
「アツい..........」
「お前のせいだ..........」
ごめんなさい....
「お前がいなかったらこんなことには」
「なにがリコの兄貴だ。あの子に負担を背負わせ傷つけているじゃないか」
「迷惑だ」
ごめんなさい
「許さない...」
「「許さない...!」」
「「「許さない......!!!」」」
燃える仲間たちが僕の首をつかむ
「お前が弱いから....!」
「お前の存在が迷惑だ」
「消えてくれないかな....」
「ただでさえ迷惑なのに弱いお前に存在価値はあるのか?」
..........ッ、そうだ、弱い僕に価値なんてない........
「そうだ。弱いお前に居場所などない」
「弱い兄ちゃんなんていらない」
「弱いノエルなんている意味ないから」
うん........
「お兄ちゃん....」
リコ
「さよなら」
待って!みんな、待って!
「僕を独りにしないで!お願いします!」
独りは怖い。だから..............
「僕を置いていかないで!」
「お兄ちゃん!」
僕が目を覚ますとそこには手を掴むリコとライジングボルテッカーズ全員、そしてダイアナさんの姿が目に入った
「.....みんな」
「大丈夫、お兄ちゃん?すごいうなされてたんだよ?」
「...大丈夫。ありがとう、リコ。すみません、お騒がせして」
「気にすんな。ほらこれ」
「ありがとうございます」
僕はフリードさんから水をもらい一気に飲む
「ふう....」
「落ち着いた?」
「...はい」
水のおかげで気分を落ち着かせることができた
「さあ、散った散った。ノエル、いま大丈夫?熱測りたいんだけど...」
「はい、大丈夫です」
僕は体温計をもらいわきに挟む。そして数秒後音が鳴り体温計の数字を確認する
「37.4...うん、だいぶよくなったね」
「これで明日の冒険に」
「行かせるわけないでしょ。アンタはしばらくここで留守番」
「そんな...」
「そんなにはやく冒険に出たいならはやく良くなること。いいね?」
「...はい」
「それじゃあご飯貰ってくるから、ちょっと待ってて。というより食べれそう?」
「はい。むしろ皆の顔見たらなんか安心してお腹が空いてきちゃいました」
「そっか...」
モリーさんは医務室の扉の手すりに手をかけるとそのまま足を止める
「ねえ...」
「はい?」
「なんか悩んでいることとかない?」
「............大丈夫です」
「........ならいいんだ」
そう言いモリーさんは医務室から出ていく
「ごめんなさい、モリーさん」
僕はまたウソをつく..........
「ごめんなさい、モリーさん」
「............」
扉の前。モリーはノエルの独り言を聞いていた
「謝るのは私の方だよ。アンタにとって私はまだ」
「モリー...」
「...オリオ」
オリオはモリーの肩に手を置く
「頑張ろう」
「...うん」
ミーティングルーム、そこにはモリーとノエル以外が集まっておりこれからの方針について話し合っていた
『引き続きレックウザと六英雄についての情報を集めるけどちょっと時間がかかるかも』
「わかった。そっちは頼む」
「私たちにもできることはないかな?」
「だったらこのボールについて調べてみない?」
ロイは古のモンスターボールを出す
「詳しい人がいるといいけど...」
「だったら知り合いが骨董品を扱っている店をやってるよ。そこなら何かわかるかもしれない」
「こっとうひん?」
「今じゃあ使ってない古い道具や昔の美術品なんかのことさ」
「なんだかおもしろそう!」
「行きたい!」
二人は興味津々の様子を見せる
「決まりだな」
「骨董品のお店に出発だ!」
こうして一行はダイアナが営んでいる骨董品屋がある街へと船を進めるのだった
読んでくださりありがとうございました!
「作者のこしょこしょ話のコーナー」 本当だったらこの話リコ達がスレイブソルジャーと戦う話だったのですがなぜか知りませんが内容が保存されておらずまっさらになり萎えて書き直す気力がなくなったため今回のような形になりました。ちなみに今回登場したスレイブソルジャーの一人はノエルがかつて戦い敗北したコウスケ選手でした。そして彼の最強の相棒はカイリューです。またあともう一人のスレイブソルジャーはユウリではありません。スレイブソルジャーには階級がありラングレーは.....まあ、秘密ってことで