そういえばアラン戦で放ったサトシゲッコウガの最後の”みずしゅりけん”あれってなんなんですかね?水?炎?それとも光?
(まずは様子見)
「だよね?」
「はい!」
「「”ラスターカノン”!」」
ギルガルドとメタグロスはまずは相手の力量を見るために遠距離から銀色のエネルギーを放つ
「マタアアアアアア」
「効いてない...?」
「あの大きさだからね...!」
効果抜群の技を食らったマタドガスだったがやはり巨大化したということもありダメージもかなり軽減されてしまっていた。そしてマタドガスは体中から管を生やしノエルたちに狙いを定める
「全員、ギルガルドとメタグロスの後ろへ!」
管からは大量の毒液と雷と霧が放たれる。だがそれら攻撃をギルガルドは”キングシールド”、メタグロスは”まもる”を展開しトレーナーとポケモンたちを守る。だが...
「ギル....」
「メタァ..」
「どうして、確かに二人とも身を守ったのに....」
「攻撃の質がデカすぎたんだ。いくら”まもる”系の技でも完璧に守れるわけじゃない」
フリードは目の前のギルガルドたちの様子を見て冷静に分析する。実際その分析は間違っておらずガラル地方に伝わる伝統的なバトル技法、”ダイマックス”や”キョダイマックス”をしたポケモンの技は”まもる”を使っても貫通する。そしていま巨大化したマタドガスはそれらの条件に当てはまる。そのためギルガルドたちはダメージを受けてしまったのだ
「それにあれを見ろ」
「そんな!」
リコがフリードが指を指した方向を見ると攻撃の余波により大きくえぐれて凄惨な姿に変わってしまった森の姿があった
「攻撃の規模と威力を考えると危険だが短期決戦に持ちこむぞ。ノエル、オリオ、もう俺たちを守らなくていい!アイツを倒すことだけ考えるんだ!」
「はい!」
「了解!」
「リコ、ロイ!俺たちはアイツの気を引いて二人のサポートだ!」
「うん!」
「わかった!」
ニャオハとキャップを乗せたリザードンとカイデンはマタドガスに接近し周り飛び回る
「カイデン、”エアカッター”!」
「ニャオハ、”くさのちかい”!」
「リザードン、”エアスラッシュ”!」
空気の刃と緑のエネルギーが命中するがマタドガスにダメージは見られなかった。そして今度は飛んでいるリザードンたちに大量の管を向ける
「マタアアアアアア!」
「リザードン、避けろ!」
「カイデン!」
計16本の管から放たれる弾幕にリザードンとカイデンは苦戦しながらなんとかかわしていく。だがマタドガスをその様子を見てあることを思いつきすぐに実行する
「マタアアアアアア!」
「な...!」
マタドガスは16本の管を集約し巨大な一本の管を生成しその一本から”ワンダースチーム”を放つ
「グオ!?」
「二ャ!?」
「ピッカア!?」
「カイ!?」
煙を浴びた4体は大ダメージを負うとともに地面に落ちる。そして地面に激突した四体のポケモンは目が緑色に怪しく光りはじめ雄叫びをあげる
「グオオオオオオオ!」
「二ャアアアアアア!」
「カイイイイイイイ!」
「ピッカアアアアアア!」
「混乱状態か!」
4体のポケモンはギルガルドたちに襲い掛かる
「二ャアアアアアア!」
「ピッカアアアアア!」
「メタ...!」
「メタグロス!」
「ニャオハ、キャップやめて!」
ニャオハとキャップはメタグロスにダメージを与えていく
「グオオオオオオオ!」
「カイイ!」
「ホンゲ!?」
「ホゲータを守るんだ!”キングシールド”!」
「カイデン、止まって!」
「リザードン、落ち着け!」
カイデンとリザードンはホゲータとギルガルドは防戦に追い込まれる
「そうだ!二人とも、一回カイデンたちをボールに戻そう!そうすれば...」
「ああ。だがなロイ...それはもう試した」
「え...」
「だめ、ニャオハが戻らない!」
リコとフリードはこの状況を見てすぐにニャオハ達をボールに戻し状態異常解こうとした。だがどれだけボールに戻そうとしてもモンスターボールは機能せずニャオハ達を戻すことができずにいた
「ただの混乱状態じゃないのか...!」
「二ャアアアアアア!」
「メタアアア!?」
ニャオハは自身の爪でメタグロスに高速でタックルする。タイプ相性と重量の差から見てもダメージはあまり通らないはずがニャオハはメタグロスを大きく吹き飛ばしダメージを与える
「カイイイイイ!」
「ピッカア!」
「グオオオオオオオ!」
「パワーアップしてるの...?」
「ねえ、あれを見て!」
ロイが示した方向を見るとマタドガス先ほどの煙を森全体に流し始める。するととてつもない数のポケモンがこちらに向かってきていた
「まさかあの煙で操っている?でもそんなこと」
「でもあれはどう見たって...」
そして一行はあっという間に凶暴化したポケモンたちに囲まれてしまう
「くっ、ごめんなさい...!ギルガルド、”シャドーボール”!」
ギルガルドは紫のエネルギー球をポケモンたちに放ち包囲網を突破する
「グオオオオオオオ!」
「....ッ」
「構うなノエル!」
襲い掛かるリザードンを前にノエルはギルガルドに指示することをノエルは躊躇ってしまう
「”ラスターカノン”!」
「”ハイパーボイス”!」
「グオオオ!?」
だがそんな彼をすかさずオリオとロイはサポートする
「ロイ、オリオ姉さん...」
「兄ちゃん、気持ちはわかるよ。でも今は」
「あの子たちを解放してあげないと。それにもしあのままあのマタドガスを放っておいたら被害はさらに拡大する。そんなことわかってるでしょ?」
「....すみません」
ノエルは目をつむり決心する
「皆さん、僕に集まってください」
そう言われ4人と2体のポケモンはノエルの元に集まる
「オリオ姉さん、もう少しこっちに」
「う、うん////」
ノエルはオリオを抱き寄せる
「...............ギルガルド、力を溜めて」
「ギル...!」
多数のポケモンが迫りくる中、ギルガルドは力を刀身に込め集中する
「...............」
「...............」
ポケモンたちの足音が一つ、また一つ....
「「.................」」
またひt
「”せいなるつるぎ”!」
「ギル!」
ギルガルドはノエルたちを中心にしコンパスのように360回転しながらポケモンたちの急所を斬って捨てていく
「ギル....」
そしてギルガルドがシールドフォルムに戻り金属音が響くとニャオハ達含むポケモンたちが倒れる
「...御免」
「...」
オリオがホウエン地方にいたとき劇やイベントで見たことがる存在、”サムライ”。ノエルの姿と刀一本で戦う武士の姿が重なった見えていた
「フリードさん、リコ、ロイ。今のうちに」
「おう」
フリードたちは自身のポケモンをボールに戻す
「残るは...」
「マタア....アアアアア!」
「ん?」
オリオはマタドガスの変化に気づく
「ねえ、しぼんでない?」
「ほんとだ!」
「あんな量の煙をまき散らしたんだ。ああなるのは当然だな」
ガラルのマタドガスは煙とガスで構成されているポケモンだ。そのため2度大量の煙を放出したことによりマタドガスは自身を大きく縮ませてしまったのだ。だがマタドガスも自身の弱体化を補うように体中から無数の管を生成しその全てをノエルたちにむける
「マタア....アアアアアアアア!」
「二人とも今がチャンスです!全員の今出せる最強遠距離技で決めましょう!」
「うん、ホゲータ!」
「いくよ、メタグロス!」
3人と3体は前に出て最後の勝負に出る
「マタアアアアアアアアア!」
先に仕掛けたのはマタドガス、無数の管から毒、フェアリー、雷、ゴースト様々なエネルギーを放出する
「フルパワーでいくよ!”ハイパーボイス”!」
「ホンゲエエエエ!」
ホゲータは凄まじい衝撃波を飛ばす
「全身全霊を込めて”ラスターカノン”!」
「ギルガアアアアアア!」
ギルガルドは超極大の銀色のエネルギーを放つ
「これが私たちが全力!”サイコショック”!」
「メタアアアアアア!」
メタグロスは一つ一つに強力なサイコエネルギーのが詰まった塊を飛ばす
「ホ...ホンゲ..!」
「ギ...ギル...!」
(だめ...!いくら相手がしぼんでも出力も手数もあっちが多い!なにか...なにか....!)
手数と出力に押されつつあり3体、オリオはこの状況を見てなんとか打開策を見つけようとする。すると
「ガスが漏れてる?」
オリオは管の中から攻撃とは別に僅かなガスが漏れていることを視認する
(ガスが漏れてる..さっきの煙とは違う...ガス.....そうか!)
「メタグロス、飛んで!」
「オリオ!?」
「一体なにを!」
「ごめん、二人ともなんとか持ちこたえて!」
オリオはメタグロスに乗りメタグロスの頭上に移動する
(あの管からは少しずつではあるけどガスが漏れ出てる。それでもし上から超重量のある攻撃を加えることができれば...!)
管から大量のガスを放出させマタドガスを無力化することができるもしれないと考えたオリオは最速で空気とガスを抜くために有効なスポットを見つけ出す
「メタグロス、あそこに目掛けて思いっきり頼むよ」
「メタア!」
メタグロスは全身を硬化し始める
「いけ!”ヘビーボンバー”!」
「メタアアアアアア!」
メタグロスはオリオが指したスポット目掛けて急降下する。さてここで質問しよう、いくら巨大化したとはいえ実態はガスであるマタドガスに体重550キロのメタグロスが急降下したらどうなるか......答えは明白だ
「マタアア....アアア......アアアア!?」
「くっ.......うわああああ!?」
上から超圧力をかけられたマタドガスは風船のごとくガスやら空気を大量の管から放出しどんどん縮んでいく。だがオリオはその空気圧にさらされ空中に投げ飛ばされてしまう
(やば.....)
下には固い地面が広がっておりオリオは次に自分がどうなるかを察知したのか脳内で様々な場面がフラッシュバック、いわゆる走馬灯が流れ始める
「姉さん!」
「グオオオオオオオ!」
「.........!」
だがそんな彼女を赤き流れ星が受け止める
「はあ、はあ、大丈夫ですか?」
「あ、ありがとう.....////////」
「まったく..無茶しますね」」
「ふふ、アンタに言われたくないっての.........」
ノエルはオリオを抱きそのまま地面へと降下する
「ありがとう、リザードン」
「.....グオ」
「.........ッ」
「...........」
ノエルは感謝を述べるとリザードンからオリオとメタグロスに視線を移す
「よくやったね、メタグロス!」
「メッタア!」
「マタ......マ....」
そして二人はその場で倒れているマタドガス達と緑色の結晶が生えているマタドガスに近づく
「ねえ、最初見た時思ったけどこのマタドガスって」
「はい。ラングレーさんのツンベアーに似てます」
体中から生えている緑色の結晶、突然の凶暴化、これら様子から先日のラングレー、スレイブソルジャーがここにいると結論付けるしかなかった。だがトレーナーの姿はどこにもないと思いノエルは辺りを観察しているそのとき、
「マタアアアアアア!」
「「..........!」」
結晶個体のマタドガスが声をあげ始める。この時、ノエルたちは知る由もないのだがマタドガスは自身のトレーナーの死を感じ取ってしまった。その瞬間、暴走により摩耗していた精神が完全に崩壊する
「マタアアアアアア!」
マタドガスは意識がない中再び周りのマタドガスを吸収しさきほどより語りは歪ではあるが巨大化し始める
「マタアア....アアア......アアアア!!!!!」
「まずい...!」
マタドガスは白く発光し始める
『ぐああ....あああああ!』
『ガラルでベスト16グラント。貴方ではやはり適応できませんでしたか』
『マ.....タ.....』
崩壊した精神の中、マタドガスは一つの顔を思い出す。自身の主を苦しめた存在を.....主の死に深くかかわった女の顔を.......そして目の前にいるこの男の目とあの女の目が重なってしまう
『その目....お前は.....お前はああああああああ!!!!!』
「まさか自爆するつもり!?だったらメタグロス、”サイコ...」
「ダメです!もし技を使ったらその衝撃で爆発します!」
「だったら....!」
「オリオ姉さん、今すぐカーナさんとともに飛行船へ避難してください!」
「待って!」
オリオはノエルの肩を掴もうとするがそれも届かず巨大化したマタドガスを手に持ったリザードンに乗り飛んで行ってしまう
「ノエル!」
ノエルside
「もっと!もっと上に!」
「グオオオオオオ!」
もっと離れないと....!もっと....もっと!
「リザードン、まだいけるよね?」
「グオ!オオオオオ!」
『アイツを破壊しろ、リザードン!!!!!』
っ、そんなこといま思い出してる暇なんて...ないだろ!
『そんなに私が憎いかい?ノエル君!』
憎いさ!お前はロイの心を傷つけた、絶対に許さない!次に会ったら絶対謝らせてやる...けど今は!
「ぐっ....ああああ!」
まただ...またあの光景が....!
「惑わされる....な!」
「グオ....!」
「大丈夫.....!大丈夫だから」
飲まれる....な......!この衝動に....!
『そして誰もいなくなる』
「うるせえええええええええええ!!!!!!」
『いくぞ、ドガース!』
「.........!」
自分でも驚くほどの口の悪さ、そして感情の爆発。幸か不幸かその瞬間僕の頭の中にある光景が流れてくる
『ドガアア....』
『いつかお前と一緒にさ、必ずチャンピンのダンデに挑戦すんだ!』
『ドガ?』
「そうと決まればさっそく特訓だ!』
..........この記憶は
『マタドガ.....』
『おう、ありがとうな』
『...........』
『そんな顔すんなよ。お前たちのおかげでベスト16になれたんだぜ?よく頑張ったな!』
『マタア......』
『....悪い。やっぱいまだけ甘えさせてくれ。........クッソ...!』
ガラルベスト16のグラントさんの記憶だ...!
『アンタ、何者だ?』
『知る必要はありません』
『そうは言ってられるか!その女の子はどこからどう見てもユウリちゃんだよな?今すぐその子から手を離せ。さもないと』
『はあ........』
『痛い目遭うぜ!』
そんな、今のは母さんとユウリさん!
『クッソ...』
『マ....タ......』
『サナ...』
『やはりこの程度ですか。しかしサンプルは多くあった方がいい』
それはあの時、僕の飲ませた緑色の液体!やめて、母さん!
『ぐああ....あああああ!』
『ガラルでベスト16グラント。貴方ではやはり適応できませんでしたか』
『マ.....タ.....』
『もってあと数か月....ですね。いきますよ、サーナイト』
母さんは倒れているグラントさんとマタドガス、そして目が虚ろになっているユウリさんを連れその場から消える
『............』
『マタ!マタアアア!』
『.............』
『マタアアアアアアアア!』
そしてグラントさんは指令を受けこの島の野生のマタドガス達に発信機をつけ終わった数時間後に亡くなりマタドガスはそのまま緑の結晶の影響を受け暴走........
「マタアア....アアア......アアアア......」
「リザードン....」
(ノエル....)
「「絶対助ける!」」
「うおおおおおおおおおおお!」
「グオオオオオオオオオオオ!」
僕とリザードンの心が一つになった気がした、いや一つになったんだ
『貪欲になりなさい。トレーナーもポケモンもそれぞれ自分たちの強さに限界を定めてはなりません』
「あの光景も貴方の言葉も今はどうでもいい!今はただあの子を助ける力がほしい!そのために......リザードン、”フレアドライブ”を拳に纏わせるんだ!」
「グオオオ!」
リザードンの黄金の炎が拳に宿った瞬間、僕の目に映る世界が白黒になる。だがある一点だけが赤く輝いていた
「そこだ、リザードン!」
「グオオオオオオオオオ!」
「貫けええええええええええええ!!!!!」
リザードンはマタドガスの煙突部部に生えていた緑色の結晶を破壊すると分裂しマタドガス達は地面に落ちていく。
「マタ...ドガ....ア」
そんなことさせない!絶対に全員助けるんだ!
(ポケモンの力を引き出す...!イメージに限界はない...!全てを焼き尽くすんじゃない.....皆を守れる炎を....!)
『やれるかどうかはやってみなきゃわからないから』
ですよね、オリオ姉さん!
「リザードン、炎でマタドガス達を受け止めるんだ」
「グオオ!」
リザードンは熱くない燃えない炎の渦をマタドガス達の落下地点に作る
「できた。熱くない、皆を癒す暖かい炎....」
ありがとう、オリオ姉さん..........
「ご協力ありがとうございました。あとは我々お任せください」
ノエルはマタドガス達を連れ地上に降りたあとすぐにオリオ達と合流し、警察にグラントの遺体がこの島にあることを通報した。カーナを含め全員が驚いていたが警察が島に着いた15分後、森の奥で眠ったように亡くなっているグラントの遺体を発見したと報告を受けた。警察は通報したノエルと森付近に工房を持つカーナに対し事情聴取を行った。数時間後、ノエルたちは警察と別れ森のポケモンたちと自身のポケモンの治療を終えるとすっかり夕方になってしまっていた
「本当にありがとう!君たちは工房のいや、私たちの命の恩人だよ!」
カーナはノエルたちの手をがっしりにぎり思い切り上下に振る
「カーナさん、あのマタドガスのことなんですけど...」
「うん、野生のマタドガス達はオリオが作ってくれた装置が気に入ってここに集まるようになったけどあの子は...」
「.............」
グラントのマタドガスは一人、ポツンとただ海を眺めていた。その様子を見た一行は顔を伏せる
「でもここには仲間のマタドガスも私たちもいる。だからあの子のことは私に任せて。もう絶対にあんな目には合わせないし少しずづあの子の心が開いてくれるよう頑張るよ」
「お願いします」
「任せて」
カーナが腰に手をあて応える
「それじゃああたしたちは行くね」
「あ、ちょっと待って!」
カーナは懐から綺麗な装飾が施された純白のモンスターボールをオリオに渡す
「旅の餞別」
「....ふっ、機械のメンテ忘れないように」
「忘れたら来てくれんの?」
「地の果てからでも行ってあげるよ。この」
「.........ッ」
オリオはノエルを抱き寄せる
「あたしの助手と一緒にね!」
「それは頼もしいね!」
「あたしのやりたかったこと?」
「はい。結局あの騒動があったので聞きそびれてしまいましたし....ね?」
「うん」
カーナと別れ一行は船へと戻ってきた。そしてリコとノエルは作業をしているオリオの元へ訪ねオリオのやりたかったことを聞いていた
「それはね...やったことがないこと。大変だけど初めてだったり自分がやってなかったりしたことをこの船に乗ってればできる気がしたの。リコもそうじゃない?」」
「あ...」
リコは思い当たるところがあったのかオリオの言葉に深くうなずく、そして彼女は密かにオリオと自分は似ている部分があるのかもしれないと感じずにはいられなかった
「そのとおりかも...」
「でしょ?」
『ロトロトロト』
3人が会話しているとオリオのスマホロトムが鳴り響く
『オリオ、プロペラの様子がおかしい!すぐに見てくれ!』
『なんか空調の調子が悪いんだけど...』
「ええ~」
オリオがため息をついていると突然扉が開きマードック、モリー、ロイがすごい勢いで入ってくる
「オリオ、コンロの火がつかねえ!」
「展望室のドア開かなくなった」
「ごめん!また壁に穴あけちゃった!」
次から来る要求にオリオは深いため息をつきながら全て受け入れる
「はいはい。行けばいいんでしょ?ていうかロイ、もし次やったらマジでただじゃおかないから」
「アハハ...」
「待ってて、すぐ準備するから」
「オリオさん」
「なに?まさかアンタも何かやって...」
「いや、そういうわけじゃなくて」
ノエルはリコ達が出ていくと扉を閉めオリオと二人きりになる
「今日はありがとうございました」
「え?」
「オリオさんの言葉のおかげで救われました」
ノエルは感謝の言葉を述べる。確かにあのとき、オリオの言葉がなければ”炎のイメージの拡大”を掴むことはできずマタドガス達を救うことができなかったかもしれない
「だから本当に...ぶえ」
「まったく...」
オリオは本日二度目の頬むにを行う
「別にそんなことでいちいち深く感謝しなくていいの。仲間でしょ?」
「仲間...」
「それとあたし自身も今日だけで3回助けられてるしお互い様...でも最後のあの無茶についてはまだ怒ってるから」
「う”っ。でもあれは...」
「なに、言い訳?いいのかな?せっかく助けてくれた礼にモリーには黙っておいてやろうと思ったのに」
「はい。僕が悪かったです。すみませんでした。でも無茶したのはオリオ姉さんも一緒...」
「え?よく聞こえなかった」
「いえ....」
「なら行った行った。あたしは先にプロペラを見てくるからアンタはまた壁の修理をお願い」
「わかりました」
工具箱を受け取ったノエルは部屋から出ていきロイの元へ足を進めていくのだった
「ふう.......」
オリオは息を吐き今日の出来事を思い出していた
『リザードンに乗った王子様....いいじゃんいいじゃん!』
『ちょ、カーナ!あたしはそんなんじゃなくて...ただの』
『でも貴方の彼の見る目、午前の時とまったく違ったよ。なんていうか...トキメキを得たっていうか』
『......//////////』
『あ、また顔赤くなってる。かわいい~』
『う、うるさい!///////////もういい、あの機械解体してやる!』
『ああ!ごめんって!オリオ!』
それと同時にオリオはノエルに触れられた場所と顔に妙な熱を持っていることを感じる
『オリオ姉さん』
「く、くう~////////」
オリオは顔を赤くししゃがみこむ
「カーナのやつ....!あんなこと言われたら意識しちゃうじゃん////////」
「...............」
ロイと共に壁の修理を終えたノエルは自室のベッドに座っており右手に乗るリザードンのボールを眺めていた
「今回は偶然制御することができた。でも.......」
古城での風景、敵を叩き潰した感覚、仲間を傷つけた事実これらがノエルに突き刺さる
「あの力は今回限りだ。あれは僕たちには必要ない力だ」
『仲間でしょ?』
「この力は大事な人たちを傷つけてしまう....!だから」
ノエル.......俺は...........
この時ノエルは気づいていなかった。自身と相棒の炎が少しづつ揺らいでしまっていることを
読んでくださりありがとうございました!
今回はノエルとリザードンの力の一端が出てきました。サトシゲッコウガも光り輝く”みずしゅりけん”放ってたしこのぐらいはいいでしょ......多分。
”きずなへんげ”状態のポケモンの技ってトレーナーのイメージが反映されるのかなって勝手に思ってます
そしてここで追加情報。
ノエルが「うるせえええええええええええ」と言った瞬間、彼は暴走一歩手前でした。そのためもしグラントの記憶が流れ込んでいなかったらマタドガス達は助けられずカーナが住む島もリコ達も飛行船も全て吹き飛んでいました