ノエルside
僕とタロは6番道路の森の中を歩いていた。タロはもう捕まえる予定のポケモンを決めており目当ての子を探すために一生懸命に左右を見渡しながら歩いているけど僕はまだどのポケモンを捕まえるか決めあぐねていた
「ここの主な生息ポケモンは、シキジカ、メブキジカ、モンメン、ハトーボー、エモンガ。う~ん」
「ノン君まだ決められないの?」
「うん、せっかく手持ちのポケモンになるんだったらこだわりたくて」
「それはいいことだけど、これは一応卒業試験ってこと忘れないでね」
「わかってるよ、あ!タロ、あれって!」
「え、あ!いた!」
僕たちが話しながらしばらく歩いているとタロの目当てのポケモン、わたたまポケモンのモンメンを見つけることができた
「か、かわいい!!」
「タロ、かわいいのはわかるけど今は」
「うん!お願い、モグリュー!!」
「モグ!!」
タロはボールからモグリューをだし、それをみたモンメンはすぐに臨戦態勢をとった
「モグリュー、”どろかけ”!」
「メン!?」
「つづけて、”ブレイククロー”!!」
「リュー!!!」
「メ~ン!?」
タロはまずモグリューに”どろかけ”を命じ、モンメンの視界を奪いその隙に”ブレイククロー”を決めモンメンにダメージを与えた。だが
「モーメン!!!!」
「...モグッ」
モンメンはすぐに立て直し、黄色い粉をモグリューに浴びせた。その結果モグリューの体はしびれてしまっていた
「あれは”しびれごな”!」
「モグリュー、大丈夫!?」
「...リュー」
「メン!!」
モンメンはその隙を見逃さずモグリュー目掛けて”はっぱカッター”を放ってきた
「リザード!!”ドラゴンクロー”!」
「ザード!!」
「メン!?」
僕はリザードをボールから出しそのまま”ドラゴンクロー”を命じ”はっぱカッター”を相殺させた
「タロ、これを!」
「これって...ありがとう!ノン君」
僕はタロにクラボの実を渡し、タロはすぐにモグリューに食べさせた
「モグリュー、大丈夫?」
「リュー!!!!」
クラボの実を食べたことでモグリューの体の痺れはとれ、元気を取り戻した
「これで決める!”メタルクロー”!」
「リュー!!!」
「メーン!?」
フェアリータイプを持つモンメンにとって、はがねタイプの”メタルクロー”は効果抜群でモンメンはもうふらふらになってしまっている
「お願い!」
タロはすかさずモンスターボールをモンメンにヒットさせた
モンメンはボールの中にはいり、ボールは数度揺れたがカチッという音がなり完全に止まったつまり
「おめでとう、タロ」
「やった!」
「リュー!!!」
タロとモグリューはモンメンゲットの喜びを共に分かち合いお互いに抱き着いた
「ありがとうね、モグリュー!」
「モグ!!」
「それに、ノン君とリザードもありがとう!」
「いいや、僕たちはただ少しだけサポートしただけ。頑張ったのはタロとモグリューだよ。ね、リザード」
「ザド」
「ううん、もしあの時二人がいなかったら私たちはやられてたよ」
「リュー」
「サポートしあうためのペアでしょ、気にしないで」
「じゃあ今度は私たちがノン君たちをサポートするよ!ね?」
「リュー!!」
「それは心強いね、じゃあ進んでいこうか。でもその前にタロ、モンメン出してくれる」
「わかった、モンメン出ておいで」
タロはモンメンをボールからだしたが、モンメンは僕たちにおびえた様子をみせていた
それもそのはずモンメンは先ほど僕たちに攻撃されゲットされた、おびえて当然だ。
「メンッ」
「タロ、これを」
「オボンのみ...なにからなにまでありがとう」
タロはオボンのみをモンメンに近づくけどモンメンは未だにおびえたままだ。
「タロ、モンメンとできるだけ視線の高さをあわせて優しく語り掛けてみて」
「うん、わかった。モンメン、私はただ貴方の傷を治したいだけなの。だから、ね?」
タロは膝立ちになりモンメンとできるだけ視線の高さを合わせて話しかけたところ、まだおびえている様子はあるが先ほどよりも緩和され差し出されたオボンのみを小さくかじった
「メーン!!」
するとモンメンは少し元気を取り戻し、残りのオボンのみを平らげてしまった
「メン♪」
「わっ、うふふ。」
モンメンは笑顔で浮かび上がりタロの頭の上に乗った
そしてモンメンはタロの頭の上が気に入ったようみたいで下ろすのもなんだか可哀想だからこのままの状態で僕たちは森の奥に進んでいくのだった
タロside
ノン君はすごいなぁ、本当に。
さっきのバトルの冷静な判断、モンメンとの接し方といい、ノン君はポケモントレーナーとしてどんどん成長してる。
ノン君はここ一年で体も丈夫になって以前のような症状もでなくなった。でもその代償と言っていいかわからないけどノン君のお母さんが家を出て行ってしまった
そんな悲しみを乗り越えてノン君は夢に向かって一歩一歩、歩いている。私はそんなノン君が...少し妬ましくて、怖かった。ノン君にとって私はもういらない存在で、私を置いて行ってしまうのではないかと思ったからだ。
そしてこんなことを考えている私がなによりも嫌だった
「タロ、タロ?」
「...」
「タロ!」
「ひゃい!!」
「大丈夫?もし調子が悪かったらスタート地点に...」
「ううん、大丈夫だよ!それより捕まえるポケモンは決まったの?」
「実はまだ決まってなくて」
「残り40分、ノン君少し急いだほうがいいかもよ」
ライブキャスターのタイマーを見てみると試験が始まってからもう20分が経過していた
「でもタロ、少し変じゃない?」
「え?」
「モンメンをゲットした地点からだいぶ歩いてきたけど、ポケモンの数が少なすぎる」
「...確かに、もしかしてここにはあまりポケモンがいないのかもね」
「いや、それはない。ここを見てみて」
ノン君が一本の木を指さすとその木には小さな傷がついていた
「これは恐らくだけどメブキジカの角が当たったときの跡だ。それにそんなに古いものじゃない」
「...すごいね。ノン君そんなことまでわかるんだ」
「父さんが色々教えてくれたからね。僕、スクールを卒業したら他地方に出る予定だからその時のための勉強を...ってタロどうしたの?」
え、いまなんて言ったの?ノン君が他地方に?
「ノン君、卒業したらイッシュ地方を旅立つの?」
「そうだよ、僕色んな地方にいって色んなもの、ポケモン、人と出会って成長したいんだ。レッドさんに勝つために...」
「...だよ」
「え?」
「そんなのいやだよ!!!」
ノン君の話を聞いて私はつい叫んでしまった
「タロ!?どうしたの!?」
「....ッ!!!!」
「モン!?」
「待って!行くなタロ!」
そして私はノン君の手を払い、森の奥へと泣きながら走り出していた
「はぁ、はぁ、はぁ」
はぁ~、私なにをしているんだろう。急に泣き出したり、叫んで、手を払って一人でここまで進んできてしまった。
モンメンも置いてきちゃった。
もう完全にモンメンにもノン君にも嫌われちゃったな。
そう思うと全てがどうでもよくなり、私は茫然自失の状態で森の奥に進んでいくとそこには
「「「ミィー、ミィー!!」」」
「「モーン!モーン!!」」
「「「「ヴォーン!!!!」」」」
「アーク!!!ギャアーク!!!」
たくさんのシキジカ、モンメン、メブキジカそれに一匹のゾロアークが鉄の檻入れられており隣には黒い大きなヘリコプターがあった
「あー!!!うるせぇな!!ドラピオン!!!こいつらに”ミサイルバリ”!」
「ドラァァァァァァァァッ!」
目の前のポケモントレーナーは自分のドラピオンに”ミサイルバリ”を命じ、檻の中にいたポケモンたちを傷つけていた
「なんてことを...!!!」
ノン君が言ってたことの答えがまさか、こんな形で知ることになるなんて
とりあえず私は自分の腕のライブキャスターで先生に連絡しジュンサーさんを読んでもらおうとしたけで
「うそ、圏外」
森の奥へ進んで影響なのかライブキャスターは圏外で連絡を取ることができなかった
とりあえず、さっき来た道を戻ってノン君にこのことを伝えようとした時
パキッ
「誰だ!?」
私は下に落ちている枝をふんでしまい、目の前のトレーナーにばれてしまった
「なんだ?ガキィ?、ヘッ、痛い目に遭いたくねぇなら帰んな!!」
「な、なにをしてるんですか?あなたは?」
「あ?てめぇには関係ねぇだろうが!」
「その子たちを離してあげて!こんなに傷つけて一体何をしたいの!?」
「はっ、商品にするに決まってんだろ」
「...商品?」
この人は一体何を言っているの?あの子たちのことをなんだと思っているの?
「ああ!こいつらは良い金儲けの道具だ!こいつらを売ればがっぽがっぽ金が入るんだからよ!!!!」
「許せない...!お願いモグリュー!!!!」
「リュー!!!」
「お、なんだやる気か?ありがとうよ!自ら商品を提供してくれてよ!!!」
「黙って!モグリュー!”どろかけ”」
「ケッ、効くかそんなモン!ドラピオン”シャドーボール”!!」
「リュー!?」
「モグリュー!?」
モグリューはドラピオンに向かってどろを放ったが、ドラピオンは”シャドーボール”を放ち、どろを完全に打ち消してしまい、黒い球の勢いはとまらずそのままモグリューにヒットしてしまった
「これで終わりだ!!”クロスポイズン”!!!」
「リュー!!!!???」
「モグリュー!?」
モグリューは”シャドーボール”のダメージによりドラピオンの”クロスポイズン”を避けることができずそのまま食らってしまい、戦闘不能になってしまった
「へっ、勝負ありだ。こいつはもらってくぜ」
「待って!!お願いやめて!!」
「うるせぇな!恨むなら弱いてめぇを恨みな!お前が弱いからこいつは商品として売られることになるんだからな!!!」
待って、お願い。やめて。私のパートナーを連れて行かないで。
「ドラピオン!その小娘を押さえつけとけ!!!」
「ドラァ」
「グッ、モグリュー」
ああ、
「お願い助けて」
あの子たちを。
「...お願いだから]
私の大事なパートナーを。
........ノン君
「助けて!!!!ノン君!!!!」
「もちろん」
私が叫ぶとさっき来た道から炎がこっちにむかってきて、そのままドラピオンを吹き飛ばしてしまった。その炎の正体は色違いのリザードだった
「ドラァアアアア!?」
「なんだと!?」
振り向くとそこには頭にモンメンを乗せ、横にゾロアを連れているノン君がいた
「...ノン君」
「もう大丈夫。あとは僕とリザードに任せて」
「ザァアアアドォオオオ!!!!」
「チッ、ガキがまた一匹。お!色違いのリザードじゃねぇか、こいつは高く売れるぜ!立て、ドラピオン!」
「ドラァ!!」
「ノン君、ごめんなさい。本当に」
私がノン君に謝罪を述べるとノン君は私に近づいてきてそのままデコピンをした
「いたぁ!?」
「本当だよ!めちゃくちゃ心配したわ!もちろんこの子もね!」
「モ~ン!!!!」
「モンメン...ごめん、ごめんねぇ」
「まったく、お説教はまたあとでするから」
ノン君はそういいながら男に近づいていった
「ポケモンハンター、今すぐにその汚い手をモグリューからどけろ」
「うるせぇ、こいつはもう俺の商品だ。」
「違う!その子はタロの大事なパートナーだ。断じてお前の商品なんかじゃない。ここにお前の商品なんか存在しない!!!」
「生意気いうなよガキ!、ドラピオン!”シャドーボール”!!!」
「リザード!”ドラゴンクロー”で相殺して!」
ドラピオンは先ほどと同様に”シャドーボール”をリザードに放つがリザードは緑色のオーラを纏った爪でそれを相殺した
「行け!!!!」
「ザードォ!!!!」
そしてそのままリザードはドラピオンに近づき”ドラゴンクロー”をお見舞いした
「チッ、クソガキがぁ!!!」
「速攻で終わらせる」
ポケモンハンターとノン君の戦いがこうしてはじまった、そしてこの後私たちは人生で決して忘れられない出来事を体験することになる
後編に続く
読んでくださりありがとうございました!