ポケットモンスター 覇者への道   作:鴨凹

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今回すこしポケモンにしては下衆シーンがあります



悪意との遭遇 後編

時はノエルがタロと合流する前まで遡る

 

ノエルside

 

「タロー!、タロー!」

「ザード!!!」

「モーン!!」

 

僕たちはタロの名前を叫びながら森の中を歩いていくも手がかりをつかめないでいた

 

「...モ~ン」

「モンメン、大丈夫。必ず見つかるから」

 

モンメンはタロがいなくなってしまったため不安になってしまっていた

それにしても一体どうしたんだ、僕はもしかして何か失言をしてしまったのだろうか

 

「ザド!ザドザド!」

「ん、どうしたの?リザード、あれって...!」

 

僕が考え事しているときリザードが僕に呼びかけ前方に指をさす、そこにはボロボロのわるぎつねポケモンのゾロアがいた

 

「ゾロア!?ひどい傷だ。しかも毒状態にもなっている」

「...ロアッ」

「大丈夫だよ、すぐに応急処置をするから」

「...ロアッ!!!」

「っ!?」

 

僕はゾロアにモモンの実を差し出そうとしたら、ゾロアは僕の腕をしっぽで思いっきりはたいてしまった

 

「ザドッ!?」

「大丈夫、大丈夫。ゾロア、よく見てて」

 

僕はゾロアにあげるはずだったモモンの実を半分に分け、それを僕の口に放り込んだ

 

「ほら、おいしい。」

「ロア?」

「僕は絶対に君を傷つけたりしない、信じて」

「...」

 

ゾロアはおびえながらもモモンの実を口に運んでくれた。するとゾロアから毒がなくなり顔色もよくなった

 

「ロア!」

「フフ、よかった。じゃあ次はこのきずぐすりをかけるけどいい?」

「...ロア」

 

ゾロアは恐る恐る僕に近づいてくれて僕はそのままきずぐすりをゾロアにかけた

 

「ロア...!」

「しみるけど頑張って、あと少しだから」

「ロア」

「よし!これで大丈夫」

 

きずぐすりをかけ終わったあとゾロアはだいぶ元気になり勢いよく立ち上がり森の奥に走ろうとしたがまだまだ万全ではないため途中でころんでしまった

 

「だめだよ、まだ君は全然万全じゃないんだ。」

「ロア!ロアロア!!」

「この先に何かあるのか?それにさっきのゾロアの様子、まさか...!」

 

さっきのゾロアの傷や人間に対しての警戒度から考えるに恐らくこの先にポケモンハンターがいる!タロが危ない!

 

「ゾロア無理しない速度でいい。僕たちをポケモンハンターの元に案内して!」

「ロア!」

 

僕たちはゾロアに案内をしてもらい現在にいたる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現在

 

「アーク!!」

「!ローア!!」

「ゾロアーク...」

 

なるほど完全に理解した、親のゾロアークを助けるためにこの子は立派に戦ったけどあのドラピオンに敗れてしまったんだ

 

「なんだぁ?あんときのゾロアか、まさかまたやられに来たってのか?商品にもならんねぇカスが」

「なんだと...!」

「ソイツは弱すぎるし通常の個体よりも小さいときた、ソイツは生まれながらのカスなんだよ!」

「アーク!!!ガァアアア!!!」

 

わかるよゾロアーク。我が子をあんな風に言われて何も思わないわけない。その怒り、僕にも背負わせてほしい

 

「ザァアアアドォオオオ!!!!」

「リザード絶対勝ってみんなを助けるよ!”かえんほうしゃ”!!」

「ザァド!!!」

「ドラピオン、”ヘドロばくだん”!!!」

 

炎と毒がぶつかりあい煙があたりを包み込んだ

 

「ドラピオン!!!煙を消せ!!」

「ドラァアアア!!!」

 

ドラピオンは自身の巨大な腕を豪快に振るい煙を晴らすがさっきまで戦っていた相手が消えていた

 

「ドラァ!?」

「チッ、どこいった」

「いまだ、リザード!!」

「リザァ!!!」

「な、なにぃ!?」

 

僕は”かえんほうしゃ”と”ヘドロばくだん”のぶつかり合いで生まれた煙幕が生じた瞬間リザードに”あなをほる”を命じてポケモンハンターに近づかせそのまま地面からでてきてモグリューを確保した

 

「リザード、穴を伝ってこっちに来て」

 

リザードはモグリューを抱えながら穴の中に入りそのままこっちに戻ってきた

 

「ナイス!リザード」

「ザド!」

「モグリュー!!!」

「...モグ」

「タロ、モグリューをボールの中に入れてあげて。さっきのゾロアの治療諸々できずぐすり類が切れた」

「...ありがとう。本当にありがとう...!」

「てめぇ...もう許さねぇ!”クロスポイズン”!」

「”ドラゴンクロー”で迎え撃て!」

 

リザードの爪とドラピオンの爪がぶつかり合うが体重の差でドラピオンの爪がリザードを襲う

 

「ザドッ」

「”ヘドロばくだん”で仕留めろ!」

「”あなをほる”で回避して!」

「こざかしい!ドラピオン出てきた瞬間捕まえろ!」

 

ドラピオンはどこからでてきてもいいように構える。だが

 

「リザード!”フレアドライブ”!!!」

「ザァアアアドォオオオ!!!!」

「ドラァアアア!?」

 

リザードは地下から”フレアドライブ”を繰り出しドラピオンに迫る。ドラピオンは”フレアドライブ”の勢いを止めることができずモロに食らってしまい、そのまま戦闘不能になった

 

「リザード、よく頑張ったね!」

「ザド!」

「ドラピオン!?」

「勝負は着いた。僕たちの勝ちだ」

「クッソッ!」

 

僕たちはその場で崩れ去ったポケモンハンターを横目に檻に近づいていく

 

「リザード、お願い」

「ザァードー!」

 

リザードは”ドラゴンクロー”で檻を壊しポケモンたちを解放する

 

「みんなよく頑張ったね、これで君たちは自由だ」

「「「ミィー、ミィー♪」」」

「「モーン!モーン♪」」

「「「「ヴォーン!!!!」」」

 

解放されたポケモンたちは嬉しそうな鳴きながら森へ走っていった。そして

 

「アーク!!」

「ローア!!!」

 

ゾロアはゾロアークに飛びついていき、ゾロアークはゾロアを受け止めた

二体は顔を擦りあっておりに涙を流していた

 

「...よかった」

「うん、本当に」

「あとはジュンサーさんに連絡して」

「ノン君、ここ圏外」

「え?うわ、本当だ。」

 

しまった判断を間違えた。ジュンサーさんに通報してから来るべきだったかも

 

「じゃあタロは来た道を戻って先生を呼んできてほしいそしてジュンサーさんに通報をお願い」

「わかった」

「それとあとでお説教だから」

「...はい」

「本当に心配したんだから、僕にとってタロは大切な」

こんなところで終わってたまるかぁ!!!

「え、きゃあ!!!」

「タロ!」

「動くなぁ!!!」

 

ポケモンハンターはタロの首にナイフを突きつける

 

「動けばこのガキがどうなっても知らないぜ」

「...クソッ!」

「取引だ、応じればこのガキを解放してやるよ!もし応じなければこいつは変態どもの商品になっちまうぞ!」

「ッ内容は」

「お前のリザードをよこせ」

「...なんだと」

「お前のリザードには価値がある、このガキと交換だ」

 

どうする、そんなの選べるわけがない。僕にとってどっちも大事な存在だ。

 

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ...!」

「ほら!あと10秒以内に決めろ!!いいのかお前の大事な人が売り物になっちまうぞ!」

 

選べない、選べるわけがない!!!!

 

「ザード」

「...え?」

 

リザードは僕の腕を掴んだ

 

「ザード」

 

そしてリザードは僕のポケットにあったボールを取り出し自らボールの中に入っていった

 

「リザード...!」

「ほら!5,4、3,2,」

「....わかった。その子を解放してくれ」

 

これでいいんだ。リザードは自らボールに入りタロを助けるよう僕に言ってくれた。だったら僕は...

 

 

 

 

 

 

 

タロside

 

ダメ、ダメだよノン君!こんな取引応じる必要なんかない!

 

「取引成立だな、じゃあそのボールをこっちに持ってこい」

「...わかった」

 

ノン君はリザードが入ったボールを持ってこっちに来る

元はと言えば私のせいだ。私なんかのために彼の大事なパートナーを失うなんてそんなことあっちゃいけない!!!

 

「モンメン!ノン君に向かって”しびれごな”!!!」

「...!メーン!!!」

「タ..ロ.なにを...!?]

「...ごめんね」

「へっ、幼馴染に恵まれたな!」

「10秒経ちましたよ彼はリザードを差し出しませんでした。そのため私がついていきます」

「...まぁいいだろう、お前も中々いい金儲けの道具になりそうだ」

 

じゃあね、そしてありがとうノン君。いつも助けてくれて。

私もこれでノン君を助けることができたかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ノエルside

 

タロはポケモンハンターとヘリコプターに乗り込みそのままどこかへ飛んで行ってしまった

 

「クソッ!!待て...待ってくれ...!」

 

また大事な人が僕から離れていくのか...!

まるでなにも変わってない。丈夫な体を手に入れてもあの時のままなにもできない木偶の坊じゃないか!!!

 

アアアアアアアアアアア!!!!!!

 

 

 

 

 

???side

 

また、僕のせいでノエルの大事な人がいなくなってしまう

あの時も僕があのサーナイトに勝てていればノエルのお母さんは家を出ていかなかったかもしれない

 

「ノエル~一緒に寝よ!!!...え?」

「あ、■■ー■」

「泣いてたの?」

「ううん、なんでもないよ。」

「...ノエル」

 

ノエルは泣くときは必ず一人になる。僕にはわかるジェイドに心配をかけたくないからだ。

お母さんが家を出た時もノエルは一人で泣いていた。

僕はその時ノエルに抱き着くことしかできなかった

 

「■■ー■、ありがとう...」

 

お礼なんて言わないで僕がもっと強かったら君は泣くことなんてなかったんだから

僕はノエルの泣く姿が苦手だ。二度とこの子の涙をみないために僕は強くなろうと思ったけど結果はどうだ。

またノエルの前で大切な人が離れてしまった。僕はまた何もできないのか

 

 

そんなの嫌だ!!!!!!!

 

 

 

 

ノエルside

 

僕が絶望に打ちひしがれていると突然リザードがボールから出てきた

 

「...リザード?」

ザァアアアドォオオオ!!!!」

 

リザードが咆哮をあげると体が光りだした

 

「...進化」

グォオオオオオオオ!!!!!

 

リザードの咆哮がどんどんと威圧感があるものに変化していき、体もどんどん大きくなり背中に立派な翼が出現してきた。そして光が収まった時そこには

 

グォオオオオオオオ!!!!!

 

黒い立派なリザードンがいた

 

「リザードン...!」

「グォオ!!!」

 

僕が驚いているとリザードンは姿勢を低くした

 

「グォオ」

「ありがとう!リザードン」

 

リザードンは僕を背中に乗せヘリコプターに向かって飛んで行った

リザードンの速度はすさまじいものですぐにヘリコプターに追いつくことができた

 

 

 

 

タロside

 

「あの道具どもを逃がされ最悪な気分だが、お前みたいな別嬪を手に入れることができたからまぁいいだろう」

「...ポケモンは道具なんかじゃありません」

「道具さ、それにお前もな」

 

きっと私はこの先ひどい目に遭うだろう。でも最後にノン君を助けることができたから私も最悪な気分ではなかった。けど

 

「...伝えればよかったな

 

私の気持ち。

私が目をつぶりこれからの生活に向けて覚悟を固めていたところ

 

グォオオオ!!!!

 

外からポケモンの鳴き声が聞こえた

 

「なんだ?」

「グォオオオ!!!」

「...ドン...ろ!」

 

外から声が聞こえた数秒後

 

「きゃあ!!!」

「のわぁあ!?、なんだってんだ!?」

グォオオオオオオオ!!!!!

「え、黒いリザードン?」

 

前方に黒いリザードンが現れヘリコプターを止めた

 

「なんだ!?コイツ」

 

私は黒いリザードンの存在よりも背中にいたトレーナーの存在に驚いてそのトレーナーを見た瞬間、嬉しさと安堵感で涙を流してしまった

 

「タロ!!!」

「ノン君!!!」

「一緒に帰ろう!!!!」

「...うん!!!」

 

ノン君はヘリコプターの窓を殴りつけた。けど人の力ではヘリコプターの窓はびくともしなかった

 

「はは、バカが!人間それにガキのパンチで割れるもんか!!!」

「オオオオオオ!!!!!」

「お、おい」

 

ノン君はそれでも窓を殴り続け手が血だらけになってもその勢いをとめなかったそして

 

「はぁああああ!!!!」

 

ノン君は渾身の力で窓を殴り続けとうとう窓を割ることに成功した

 

「タロ!!!」

「ノン君!!!」

 

ノン君は血だらけの手を私に差し出してくれて、私はその手をがっちりと掴みリザードンの背中に乗った

 

「タロ!!!」

 

ノン君は泣きながら私に抱き着いてきた

 

「よかった!本当によかった!!!」

「...ノン君」

 

ああ、そうか私は思い違いをしてたんだ。ノン君は私を大切にしてくれてた。私を助けるためにこんな無茶までしてくれた。

 

「...ごめん、ごめんね」

「いいんだタロ。僕は今までタロに助けられてきたんだ。このぐらい全然」

「ううん、そうじゃないの」

「お、おい!俺をどうするつもりだ!!!」

 

私がノン君に考えていたことを伝えようとしたときポケモンハンターが水を差してきた

 

「グォオオオ!!!」

「ひっ!!!」

「安心しろ、リザードン!プロペラに向かって”かえんほうしゃ”」

 

リザードンはプロペラに向かって”かえんほうしゃ”を放ち、プロペラを完全に燃やしつくし機能を完全に停止させた

 

「このままリザードンに僕たちの集合場所に連れていってもらう」

「あああ、クッソ」

 

こうして私たちはリザードンの背中に乗りながらスタート地点に戻った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ノエルside

 

「このポケモンハンターは私たちが責任をもって護送します。ご協力ありがとうございました!!!」

「はい」

 

スタート地点に戻ってきて僕はすぐに先生になにがあったかを報告しジュンサーさんに通報した

そしたら驚くことに5分もしないうちにポケモンハンターを逮捕しに来てくれた。

そしてタロは別の警察官の方に事情聴取を受けていた

 

「後日ホドモエ警察署にお越しください!表彰させていただきたいので!」

「いや、それは大丈夫です」

「いいや!!それは受けるべきだよ!」

「先生...」

「君は表彰されるべきだ!」

「いやでも僕は」

「じゃあ2週間後にこの子を警察署に連れていくので」

「先生、話聞いてください」

「わかりました!じゃあ2週間後に」

「貴方もきいてください」

「「では!!!」」

「だから!!!話を聞いてくださいよ!!!」

 

結局最後まで話を聞いてもらえず僕は2週間後に警察署に行くことになってしまった

 

「大変なことになったな」

「...ダイキ」

「リザード、とうとう進化したんだな」

「うん」

「お前との差がさらに広がっちまったな」

 

ダイキは頭を掻きながら僕にそう告げてきた

 

「それでも俺はお前に追いついてみせる、待ってろ」

「うん!でも僕もどんどん強くなっていくから難しいかもよ」

「ケッ、言ってろ」

 

ダイキと話していると僕のライブキャスターのタイマーがなった

 

「あ、タイマー」

「ああ、もう一時間たったのか。そういえばお前は何を捕まえたんだ?」

「ああ僕はね....あ」

 

やばい

 

「この場を見る限り、全員捕まえることができたらしいから俺たちの代は全員卒業だな」

「...ダイキ」

「あ?」

「僕、なんにも捕まえていない」

「....は?」

 

ごめん父さん。僕、留年しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ついでにいうと
タロのモンメンはゾロアークたちと一緒にいてタロが事情聴取が終わってから無事合流しました。

読んでくださりありがとうございました!!!
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