推しへの愛がアクセルシンクロ   作:いちごの入った大福

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???「失礼だな、純愛だよ」





純愛

 

手札:

光竜星リフン

龍相剣現

コズミック・サイクロン

ブラック・ホール

 

ドロー:アンクリボー

 

 

「あら^~ かわいいでちゅね〜」

「うわ急になんだ」

 

 

 

おっと、我がデッキのマスコットが来てつい気持ち悪い反応をしてしまった。気を取り直して思考を始める。

 

私のデッキは【星】をテーマにした幻竜族のシンクロデッキ。シンクロを多用するデッキにおいて重要なのは、最終着地点の決定とそこに至るまでのルート構築だ。目を閉じてルート構築に集中する。

 

 

 

邪竜星−ガイザー → タツノオトシオヤ → 源竜星−ボウテンコウ → スターダスト・ドラゴン → フォーミュラ・シンクロン → 【 ??? 】

 

 

よし繋がった!

 

 

「伏せカードを対処します。ライフを1000払って【コズミック・サイクロン】を発動! 伏せカードを除外します」

 

 

【コズミック・サイクロン】

速攻魔法

(1):1000LPを払い、フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。

そのカードを除外する。

 

 

除外された【六世壊根清浄】は除外された時に発動する効果を持つが、今は発動条件を満たさず不発となった。

 

 

「【龍相剣現】を発動し、デッキから【相剣師-泰阿】を手札に加えて通常召喚!」

 

 

【龍相剣現】

通常魔法

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):デッキから「相剣」モンスター1体を手札に加える。

自分フィールドにSモンスターが存在する場合、

代わりに幻竜族モンスター1体を手札に加える事もできる。

(2):このカードが除外された場合、自分フィールドの、

「相剣」モンスターまたは幻竜族モンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターのレベルをターン終了時まで1つ上げる、または下げる。

 

 

【相剣師-泰阿】

星4/風属性/幻竜族/攻1800/守1500

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分の墓地から「相剣」カード1枚または幻竜族モンスター1体を除外して発動できる。

自分フィールドに「相剣トークン」(幻竜族・チューナー・水・星4・攻/守0)1体を特殊召喚する。

この効果で特殊召喚したトークンが存在する限り、自分はSモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。

(2):このカードがS素材として墓地へ送られた場合に発動できる。

デッキから「相剣」カード1枚または幻竜族モンスター1体を墓地へ送る。

 

 

「泰阿の効果を発動、墓地の龍相剣現を除外してチューナーの相剣トークンを特殊召喚する。除外された龍相剣現の効果で相剣トークンのレベルを1つ下げる」

 

 

相剣トークン ☆4 → ☆3

 

 

「レベル4の泰阿と相剣トークンでシンクロ召喚! 【邪竜星−ガイザー】!」

 

 

【邪竜星−ガイザー】

シンクロ

星7/闇属性/幻竜族/攻2600/守2100

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):フィールドのこのカードは相手の効果の対象にならない。

(2):自分フィールドの「竜星」モンスター1体と

相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。

そのカードを破壊する。

(3):自分フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られた時に発動できる。

デッキから幻竜族モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。

 

 

「ガイザーの効果発動! 自身と原始生命態トークンを対象にして破壊する」

 

「クッ!」

 

 

これでライズハートのフィールドは完全にガラ空きになった。攻撃力4000分を確保することで赤星の勝利が大きく近付く。

 

 

既に攻撃力3000の原始生命態ニビルがいるため適当なモンスターだけで届くが、手札に何らかの手段があるかもしれない。念には念を入れる。

 

 

「更にガイザーは破壊されると幻竜族をデッキから呼び出す。【タツノオトシオヤ】!」

 

 

【タツノオトシオヤ】

チューナー

星7/水属性/幻竜族/攻2100/守1400

このカードは幻竜族モンスターの効果でしか特殊召喚できない。

このカード名の効果は1ターンに3度まで使用できる。

(1):自分メインフェイズに発動できる。

このカードのレベルを1つ下げ、自分フィールドに「タツノコトークン」(幻竜族・水・星1・攻300/守200)1体を特殊召喚する。

 

 

「タツノオトシオヤの効果を3回発動! レベルを3つ下げてタツノコトークンを3体特殊召喚!」

 

 

タツノオトシオヤ ☆7 → ☆4

 

タツノコトークン×3 幻竜族/水/星1/攻300/守200

 

 

「レベル4になったタツノオトシオヤとタツノコトークン1体でシンクロ召喚! 【源竜星-ボウテンコウ】!」

 

 

【源竜星-ボウテンコウ】

シンクロ・チューナー

星5/光属性/幻竜族/攻 0/守2800

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

自分は「源竜星-ボウテンコウ」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。

(1):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。

デッキから「竜星」カード1枚を手札に加える。

(2):1ターンに1度、デッキから幻竜族モンスター1体を墓地へ送って発動できる。

このカードのレベルは、墓地へ送ったモンスターと同じになる。

(3):表側表示のこのカードがフィールドから離れた場合に発動できる。

デッキから「竜星」モンスター1体を特殊召喚する。

 

 

「ボウテンコウの⑴効果で【竜星の軌跡】をサーチ、⑵効果でデッキからレベル7の【天威龍-ヴィシュダ】を墓地へ送ってレベルを同一にする」

 

 

 源竜星ボウテンコウ ☆5→☆7

 

 

「レベル7となったボウテンコウとレベル1のタツノコトークンでシンクロ召喚! 飛翔せよ【スターダスト・ドラゴン】!」

 

 

【スターダスト・ドラゴン】

シンクロ

星8/風属性/ドラゴン族/攻2500/守2000

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

(1):フィールドのカードを破壊する魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、

このカードをリリースして発動できる。

その発動を無効にし破壊する。

(2):このカードの(1)の効果を適用したターンのエンドフェイズに発動できる。

その効果を発動するためにリリースしたこのカードを墓地から特殊召喚する。

 

 

「墓地へ送られたボウテンコウの⑶効果を発動! デッキから【光竜星リフン】を特殊召喚!」

 

 

【光竜星リフン】

チューナー

星1/光属性/幻竜族/攻 0/守 0

このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。

(1):自分フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られた時に発動できる。

デッキから「光竜星-リフン」以外の「竜星」モンスター1体を特殊召喚する。

(2):このカードが墓地に存在し、自分フィールドの「竜星」モンスターが

戦闘・効果で破壊され墓地へ送られた時に発動できる。

このカードを墓地から特殊召喚する。

この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。

 

 

「レベル1のリフンとタツノコトークン1体でシンクロ召喚! シンクロチューナー【フォーミュラ・シンクロン】!」

 

 

【フォーミュラ・シンクロン】

シンクロ・チューナー

星2/光属性/機械族/攻 200/守1500

チューナー+チューナー以外のモンスター1体

(1):このカードがS召喚した時に発動できる。

自分は1枚ドローする。

(2):相手メインフェイズに発動できる(同一チェーン上では1度まで)。

このカードを含む自分フィールドのモンスターを素材としてS召喚を行う。

 

 

「フォーミュラ・シンクロンの効果で1枚ドロー!」

 

「何をする気だ……まさか」

 

 

ここまで続いた連続シンクロ。場に揃ったのはチューナー含めたシンクロモンスターが2体。

 

 

「私、あなたに言いたいことがあります」

 

「何……?」

 

 

ずっとモヤモヤしていて訴えたいことがあった。

 

 

ここまでくれば、あの最初の邪な思考が誘導されたものだと察しがついた。例え鈍感と言われた人物であってもだ。だからこそ不本意な点をひとつ、声を大にして言いたかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私のコレは純愛だ(クリアマインド)──ッ!!」

 

 

「何をいっているんだコイツは!?」

 

 

「レベル8のシンクロモンスター【スターダスト・ドラゴン】にレベル2のシンクロチューナー【フォーミュラ・シンクロン】をチューニング!」

 

 

星屑の竜が飛翔する。

回転が加速する輪をくぐり、光の奔流が放たれる。

 

 

「愛の力! 集いて新たな世界への扉を開く! 光指す道となれ!」

 

 

 

☆8 + ☆2 = ☆10

 

 

 

「(推しへの愛が)アクセルシンクロ──ッ!!」

 

「まるで意味がわからんぞ!?」

 

「招来せよ! 【シューティング・スター・ドラゴン TGーEX】!!」

 

 

 

【シューティング・スター・ドラゴン TGーEX】

シンクロ

星10/風属性/ドラゴン族/攻3300/守2500

Sモンスターのチューナー+チューナー以外のSモンスター1体以上

このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分フィールドのモンスターを対象とするモンスターの効果が発動した時、

自分の墓地からチューナー1体を除外して発動できる。

その発動を無効にし破壊する。

(2):相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。

その攻撃を無効にする。

(3):相手ターンに、このカードが墓地に存在する場合、

自分フィールドのSモンスター2体をリリースして発動できる。

このカードを特殊召喚する。

 

 

 

「ば、バカな」

 

 

現れたのは闇のカードに勝るとも劣らない存在感を放つ大型モンスター。ライズハートは無意識に数歩後退りした。

 

 

 

 

「バトル! 原始生命態ニビルでダイレクトアタック!」

 

「こ、この我が負ける!?」 LP4000→LP1000

 

「シューティング・スター・ドラゴンでダイレクトアタック!」

 

「グ、アアァァァ!!」 LP1000→LP0

 

 

 

 

 

 

「や、やめろ!」

「え?」

 

 

勝負がついた瞬間、ライズハートの身体が粒子となって薄まってゆく。

 

新たな宿主を探していたライズハートにとって、自身に勝利できる強者に取り込まれるのは問題ない出来事であるはずだった。この勝負、勝って相手を乗っ取っても、負けて宿主として取り込まれてもライズハートの目的は達成されるものだった。

 

しかし、今になってライズハートは抵抗した。何故なら…

 

 

 

「こんな意味のわからん女は御免だ!!」

 

「おい」

 

 

 

ライズハートの理解の外にある女。ぶっちゃけ最初に闇の欲望を出した時の感情も意味☆不明すぎてドン引きしていた。

 

 

しかし現実は無情である。

 

 

 

「ウワアアァァァァァ!!」

 

「ちょ、こっち来ないでぇぇぇ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふと気が付いたら元の帰り道に立っていた。

慌てて時間を確認するも、ほとんど経っていない。白昼夢、だったのだろうか。

 

 

「い、一体何だったんだろう……」

 

 

ふとデッキケースを見たら、さっきのデュエルで戦った時と同じ効果を持つ【クシャトリラ】カードが入っていた。

 

拾ったものは仕方ない。今度交番にでも届けようか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『貴様ァ!! 何故我らをデッキから抜く!!』

「あ、これ夢じゃないわ」

 

 

家でカードを抜いたらなんか亡霊が出てきた。

 

 

 

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