僕のヒーローアカデミアーWere NEXTー 作:真田淦ぬん
別作品のキャッチフレーズにはなるけど、受け継がれる意志 時代の唸り 人の夢をヒロアカにもと思って、ヒーローたちが暇を持て余す平和な世の中で、ヒーローを目指す少年少女の群像劇的な物語を書きたくなっちゃったのが始まりです
時系列は最終回後、新主人公(仮)君の中学3年の夏から始まります
新しいヒーローたちの活躍に、どうぞご期待下さい
街のざわめき、人々の賑わい、あの決戦から約8年。
俺は全ての決着がついた場所にいた。
あの時はまだ、俺たちは小さくてオールマイトやエンデヴァーの活躍に目を輝かせていた時期だったのを、鮮明に覚えている。
だからこそヒーローの出動が少ない今の時代は、どこか静かに感じる。
以前は結構な頻度でヴィランが現れ、ヒーローたちの活躍を間近に見ることが出来た。
だがあの決戦で、多くのプロヒーローが引退した。
結果、ヒーローの在り方は大きく変化し、残ったのは真の意味での『ヒーロー』だけとなった。
あの決戦以降ヴィラン出没件数は減少傾向にあり、世間は再び平穏を取り戻して次世代のヒーローたちが、今日もどこかで人助けをしている。
平和だが、どこか暇なこの時代。
けれど、憧れはいつの時代も変わらない。
例えヒーローが暇を持て余す時代になっても、サポート会社や警察、医者の注目度が上がっても、ヒーローを志す者はいる。
「おい切札、早く行こうぜ!遅れちまうよ」
「わりぃ!すぐ行く!」
背後からかかる友人の急かす声。
俺は軽く謝っておくと、友人と一緒に走り出す。
おっと、自己紹介が遅れたな。
俺の名前は
ヒーローたちが暇を持て余すこの世の中で、ヒーローを目指す者の一人だ。
***
「諸君、進路希望調査書は来週までに提出するように。この先受験生になるのだから、各々後悔が残らないようにな」
「なぁ、進路どうするよ?」
「当然ヒーロー科だろ!」
「俺は警察だな」
「今はサポートアイテムがアツいんでしょ?」
「私は医療関係かなー」
中3の夏。それは中学生にとって選択の季節であり、中学生が楽しめる最後の夏。
以前はこの時期になると、『みんなヒーローになるだろう』と言う理由から教師もほぼ放置状態だったが、時代が変わった今、教師も生徒も皆真剣に進路を考えるようになった。
それを証明するように、教室内では進路についての談義が繰り広げられている。
「おいおい!遊義お前もヒーロー志望かよ!」
「ん?あぁ、憧れの人がいるんだ。小さい時助けてもらったから、プロになってその恩を返したいんだ」
「かーっ!良いなぁそう言うの!俺なんかお袋に言ったら、ヒーローなんか今時食って行けんって言われたんだぜ!?」
「仕方ねぇよ。以前なら、有無を言わずに賛成してくれたかも知れないけどな」
友人の愚痴を笑って聞き、窓の外に目を向ける。
あの時助けてくれたヒーローは、今でも俺の憧れだった。謎の光に巻き込まれた時、単身潜入して助けに来てくれたヒーロー。
あの人は今でも、命の恩人でオールマイトやエンデヴァー、ショート、大・爆・殺・神ダイナマイト、デク以上の憧れだ。
以前から何度か目にする機会はあったが、その時は『すごい学生』程度の認識で、憧れを抱くまでには行っていなかったと思う。
我ながら、チョロい男だ。
クラスの話し合いが徐々にヒートアップして行く中、担任は唐突に手を叩く。
担任に集中する視線。
その視線の中で彼は、思い出したように言う。
「そうだ、今日はウチにあるヒーローが来てくれたんだ。これからヒーローを目指す生徒は、何でも質問してみると良い」
では、お入りください。
そう言って扉を開けると、ヒーローが入って来る。
入って来たヒーローの姿を見た瞬間、クラス全体に空気が張り詰めたような大きな動揺が現れた。
誰もが目を奪われて行くその姿に、友人は動揺を隠さない声で語りかけて来る。
「お……おいおい、遊義、マジかアレ」
「あぁ……間違いない、あのコスチュームだ。つまりあの人は……」
逆立てた金髪、鍛えられた逞しい体躯、赤いマントに胸部に刻まれた1000000の数字。やって来たのはなんと、先輩プロヒーローたちを抑えて堂々たる人気一位の現トップヒーロー───
「こんにちは、飛田中学校のみんな!」
「ルミリオンだ……!!」
俺の命の恩人であり、俺の憧れ───ルミリオンその人だった。
[登場人物紹介]
名前 切札 遊義
個性 マジック
学校・学年 飛田中学校
誕生日 1月31日
身長 175cm
血液型 A型
出身地 福島県
好きなもの 微糖のコーヒー、甘すぎないケーキ
性格 煮え切らない半熟卵