僕のヒーローアカデミアーWere NEXTー 作:真田淦ぬん
ありがとうダークマイト。ルミリオンとの接点を作ってくれた事だけは、感謝しているよ。
作者的には個性豊かなコスチュームもいいけど、ルミリオンやオールマイトみたいにザ・ヒーローなコスチュームも大好きです
皆さんはどのコスチュームが好きですか?
「「「「「「「ほ、本物のルミリオンだあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!」」」」」」
想定外とは、まさにこの事を言うのだろう。
今巷で話題のトップヒーロー・ルミリオンの登場に、クラス全体が揺れんばかりの歓声が巻き起こる。以前ならトップヒーローは愚かプロヒーローですら、招待されても学校に来る事はなかった。
最近ではウラビティの『個性カウンセリング』を始め、多くのプロヒーローが小学校や中学校に訪れるなど、活動の幅が大きく拡張された。
だが、まさかトップヒーローが来るとは。
生徒たちの熱狂具合に担任も落ち着くよう諭すが、ルミリオンは笑って「大丈夫ですよ」と一言。
チョークを手に取ると、黒板にある文を書く。
そして生徒たちの方に向き直ったルミリオンは、タンッと黒板を軽く叩きながら言った。
「さて、未来ある君たちに質問だ
君たちにとって、『ヒーロー』とは何だと思う?」
瞬間、静まり返る教室。
一人で考える者、同級生と話し合う者。更には担任までその質問に答えるべく考え込む。
その中で一人、遊義は静かに手を挙げる。
その姿が目に留まったのか、ルミリオンは笑みを浮かべたまま小さく頷き、立つように促す。
遊戯は席から立ち上がり、一礼する。
「飛田中学校、3年2組の切札遊義です」
「丁寧な挨拶ありがとう、それじゃあ切札君。君にとって、『ヒーロー』とは何かを教えてくれるかな?」
「はい、俺……僕にとってのヒーローは、『困ってる人に手を差し伸べられる人』……だと思います」
その時、ルミリオンが微かに目を見開く。
そこにどんな感情があったのかは、全く分からない。だが、数秒の間が相手すぐに、ルミリオンは爽やかな笑顔と共にサムズアップする。
「良い答えだ!君、将来はヒーロー志望かい?」
「……はい、お時間ありがとうございました」
「……よぉーし、俺も君たちの事をもっと知りたくなって来たな!今度は俺から質問してみるから、答えたい子は手を挙げてね!」
「「「「「はーーーーーい!!」」」」」
ルミリオンの提案に再びクラス中が盛り上がり、遊義は一礼して席に着く。何かマズい事でも言ったか?と、自分の発言を顧みながら。
***
「───くそッ、最近はヒーローのレベルが上がってるせいでまともに動けやしねぇ」
路地裏で、ガラの悪い男たちのうち一人が空き缶を蹴りながら毒付く。
最近のヴィラン発生率は減少傾向にあると言ったが、あくまでも『減少』と言うだけで、チンピラや半グレのグループはいる。
表向きにこそされていないが、裏で違法薬物の取引などを行っているのだ。
警察が対応すべき事案ではあるのだが、彼らは少数で拠点を転々として路地裏など目立たない場所を拠点としている為、手が回りにくいのが現状だ。
すると、空き缶を蹴っていた目つきの悪い男が不意に尻餅をつく。
おそらく、片足が上がってバランスが悪くなった時に誰かとぶつかったのだろう。目つきの悪い男は、頭を押さえながらぶつかった人物を睨みつける。
ぶつかったのは、中性的な容姿の少年だった。
その相手が子供と分かった途端に、男は舌打ちしながら立ち上がり、胸ぐらを掴んで凄んで見せる。
「おいガキ、どこ見て歩いてんだよ。てか、ここが路地裏だって分かってんのか?お前みたいなガキが一人でいたら、俺たちみたいな悪い人にいじめられ───」
そのタイミングで男の言葉は途切れ、子供を落としながら仰向けに倒れる。気になった仲間が男の顔を覗き込むと、仲間の壮絶な顔に大きな悲鳴をあげて後ずさる。
しかしその抵抗も虚しく、男の顔に触れた事で病が感染するように、仲間の体も黒く染まり崩れて行く。
「……
そう吐き捨て崩れ落ちた顔面を踏む潰しながら、少年の後を追うように一人の男が歩いて行った。