鈴ちゃん好きが転生したよ!( ゚∀゚)o彡°鈴ちゃん( ゚∀゚)o彡°鈴ちゃん   作:かきな

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タイトルは本編にあまり関係ない気がしないでもないでもない気がします

あ、活動報告の方のリクエスト答えてくれると
狂喜乱舞します


九話 理想は脆く、現実は儚く

 前回のあらすじー。

 

 なんだか知らない間に、僕は大役を任されてしまいましたとさ。

 

 おわり!

 

「千冬さん、あんな事言っていいんですか?」

 

「……貴様はいつまでそうやってしゃがんでいるつもりだ?」

 

 あ、段ボールはもう取られてるんだったね。

 

「んしょ」

 

 膝に手を付いて立ち上がる。

 

「で、いいんですか?」

 

「良いも悪いも、お前なら負けんだろう」

 

「いやいや、信頼してくれるのはいいんですけど、万が一って事もありますし」

 

 僕が急な腹痛で動けなくなるってことも無きにしも非ずだよ。

 

『そのような確率は存在しません』

 

「なんで?」

 

『氷雨の体調は私がナノマシンで管理していますから』

 

「……え、初耳なんだけど」

 

「驚くことはないだろう。白騎士と蒼騎士にはそういうシステムが搭載されている。まあ、現在公開されている技術ではないがな」

 

 そういえば、福音戦で一夏が負傷した時って、白式が一夏を治療したんだよね。てことは、それの要因はコアにあるってことなのかな?

 

 まあ、僕は技術面での知識はゼロだし、知ったところでなにができるってわけじゃないから、考えるだけ無駄かもね。

 

「私はお前を認めている。だから、あいつを諦めさせることに使わせてもらうぞ」

 

「……分かりました」

 

 人から信頼されるのは嬉しいから、それに答えたくなるのは必然だね。

 

「あ、でも負けても文句言わないでくださいよ」

 

「言わんさ。お前を負かすようなら、ドイツでもどこでも言ってみる価値はあるさ」

 

 うわあ、大絶賛だぁ……。

 

 

 

 

 

 

「あ、昨日はメイクありがとうございました」

 

「やった私が言うのもなんだが、似合いすぎて困ったぞ、あれは」

 

 いやあ、僕自身はそんなに似合っていたとは思わないんだけど、人の目をごまかすぐらいには女の子っぽかったみたいだね。

 

「思わず束に送ってしまったくらいだ」

 

「何やってくれちゃってるんですか!?」

 

 束さんに餌を与えたら良い方向に進むわけがないじゃないですか!

 

「すまんな。だが、束も喜んでいたぞ」

 

「いやいや、束姉がテンションあがったらどんな被害が僕に来るか……」

 

 ほんと、何してんですか、千冬さん……。

 

◇   ◇   ◇

 

 部屋。

 

 部屋に戻ると、一夏しかいなかった。

 

「そう言えば、久しぶりの登場だね、一夏」

 

「いや、なにを言ってるんだ?」

 

 この感じ久しぶりだな~。シャルが来てからは同室に女の子がいるってことで、なかなか気を使うことが多かったんだよね。

 

「一夏~、お茶入れて~」

 

「はいはい、今入れるよ」

 

 そう言ってお茶を入れてくれる一夏。もうお湯は沸かしていたようで、すぐに湯呑に熱茶が注がれた。

 

 一夏はお茶を淹れてくれたんだから、僕からも何か出さないとね。

 

 と思って、僕は昨日の買い物で買ってきたお菓子を取り出す。

 

「じゃーん。抹茶味のロールケーキだよ!」

 

「おお。ナイスだ、氷雨」

 

 ナイフ……は手元にないなぁ。

 

「ペイルライダー、ビームブレード出して」

 

『ケーキが消え失せますがよろしいですか?』

 

 それはまずいね。

 

「おいおい、IS勝手に展開したら怒られるぞ」

 

「あ、そっちの心配もあったね。危ない危ない」

 

 さっき千冬さんに認めてるって言われたばかりなのに、そんなことしたら裏切りっぽいからね。

 

「そういえば、最近練習見れてないけど、調子はどう?」

 

「ああ、まだ完璧じゃないけど、瞬時加速はできるようになったぜ」

 

 そう言って一夏がガッツポーズをとる。

 

「おお! それはすごいね! あれは僕も満足に使えないからね」

 

 そう言うと、一夏は驚いた顔をする。

 

「え、氷雨でも上手く使えないのか?」

 

「うん。理屈は分かるんだけど、使うタイミングがどうもつかめなくて」

 

 だって、相手と距離を詰めるために使ったら無防備に直線軌道を描くわけでしょ? 的にしかならないよね。

 

 でも回避に使うにしてもエネルギー消費するからねー。プラマイゼロ?

 

「俺にできるかな……」

 

「一夏ならできるよ」

 

「そうか?」

 

「うん!」

 

 だって原作で使えてるもん!

 

 あ、そう言えばラウラも瞬時加速使えるんだったね。対策……大丈夫かなぁ。

 

「それにしてもシャル、遅いな」

 

「そうだね。一夏は何か知ってる?」

 

「先生に呼び出されたって聞いたけどな」

 

 ……なんだか嫌な予感がするけど、僕の予感はあまり当てにならないから大丈夫だよね。

 

「心配だな」

 

「一夏、変なフラグ立てるのやめてよね」

 

◇   ◇   ◇

 

 そうしてしばらくして部屋に帰ってきたシャルの顔を見て、僕の予感が的中してしまったことを察した。

 

「どうしたシャル!」

 

 一夏もその顔を見ただけで、何か深刻な状態にあることを察してシャルに問うた。

 

 その声に俯いていた顔を上げたシャル。その顔には困惑が浮かんでおり、どうすればいいのか分からないという感じだった。

 

「ど、どうしよう。あの人から、本国に帰って来いって……」

 

「あの人?」

 

「シャルの父親のことかな?」

 

「……うん」

 

 しかし、どうしたんだろう。今更になって……というわけでもないのか。

 

「たぶん、僕のISからの発信が途絶えて数日経つから、それでだと思う」

 

「結構急だよな。いきなり帰国しろなんて」

 

「それが一番確実だからね。一夏の言ったように、学園内には干渉できないからフランスに出てきてもらうのが一番やりやすいんだろうからね」

 

 それを先生経由で伝えたということはそれなりの建て前を作っているだろうから、無視すると言うのも難しいのかな。

 

「で、なんて言われたの?」

 

「母親が危篤だからって……」

 

 ……ん?

 

「それってシャルが帰る必要あるの?」

 

 だってそれ、正妻の人でしょ?

 

「でも、学園は事情なんて知らないから」

 

 まあ、そうだね。それに、それが本当とは限らないけど、嘘でも本当でも建て前としては成立するし、最も効果的な連れ戻し方だね。

 

「そんなの、無視したらいいじゃないか!」

 

 一夏が声を荒げる。

 

「シャルを道具みたいに使った父親の言うことなんて聞く必要ないだろ!」

 

「それはできないよ一夏」

 

「なんでだよ!」

 

 感情的になる一夏を宥める。

 

「僕らはまだ未成年なんだ。親に守られて生活している身なんだよ? 社会的弱者の僕たちはそう簡単に親から離れられないよ」

 

「な、実の娘をスパイにする奴が親だって言うのかよ!」

 

「親権を握っているんだから法律上はそうなんだよ」

 

「でも……」

 

「それに」

 

 何か言いたそうな一夏を遮り僕は言葉を続ける。

 

「切り捨てられて後ろ盾がなくなったら、学園に居ることすら難しくなるんだよ?」

 

「え……。ど、どういうことだよ、氷雨」

 

 え~と、どういうことも何も。

 

「一夏、ここは学校だよ? 学費はどこが出す?」

 

「えっと、そりゃ親だろ」

 

「うん。まあ、僕や一夏、それに代表候補生は国が出してくれるけどね」

 

 その僕の言葉に一夏は首をかしげる。

 

「氷雨の言いたいことはその学費が払われなくなるってことだろ?」

 

「うん、そうだよ」

 

 僕は一夏の言葉に頷く。IS学園は特殊な学校ではあるが、学校であることにかわりはない。国からの援助があるとはいえ、誰もが無償で受けられるわけではない。だからこそ、ここで学費という問題が発生するのだ。

 

「でもさ、シャルは代表候補生なんだから親は関係ないだろ?」

 

「え? あ~、うん。そうだね」

 

「……え」

 

 ………………。

 

 

 

 

 

 

「いや、嘘々。関係ないわけないじゃん」

 

「そ、そうなのか」

 

 なぜか指摘したはずの一夏も僕が無言になったことに焦ったようだ。

 

「たぶん氷雨は、あの人がフランス政府に言って、僕が代表を下ろされることを危惧しているんじゃないかと思う」

 

「なんでわざわざそんなことを?」

 

 一夏の疑問はもっともだけど、答えは結構シンプルなんだよね。

 

「使えなくなった道具にお金はかけたくないでしょ?」

 

「氷雨!」

 

 胸倉を掴まれる。いやぁ、流石最近鍛えているだけあって力が強いね。

 

「言っていいことと悪いことがあるだろ!」

 

「分かりやすく言っただけだよ。ほんとにシャルを僕が道具だと思ってるわけないでしょ」

 

「だからって、言っていいわけじゃないだろ!」

 

 むう。確かに一夏の言うとおりだ。シャルの気持ちを考えていなかった。

 

 ……僕自身も冷静さを欠いていたってことかな。

 

「一夏の言うとおりだね。ごめん、シャル」

 

「う、ううん。いいよ。僕のために一生懸命になってくれてるのに、責めるなんてできないよ」

 

 シャルは弱々しい笑みを浮かべながら胸の前で手を振った。うう、後悔。

 

「ありがとう。えと、話しを戻すけど、ただ無視するだけじゃ解決はしない。かといって、ノコノコ出て行ったら行ったで何をされるか分かったものじゃない」

 

「……どうするんだよ」

 

「え~と、僕らじゃどうしようもないよね」

 

「おい!」

 

 また一夏が怒る。ちょちょ、話しはまだ終わってないよ。

 

「や、ね。だから、誰かに頼るしかないって言いたいわけよ」

 

 頼れる人なんて心当たりがあるしね。

 

「私にいい考えがある」

 

 あ、このセリフは失敗するフラグだった。

 

「……任せていいのか?」

 

 一夏の真摯な視線を受け止める。

 

「勿論だよ」

 

 だから僕はそれを受け止め、力強く頷いた。

 

 

 

 

選択肢

 

 1 万能超人、細胞単位で天才の束さんに頼る

 

 2 フランス政府に直談判

 

 3 実力も名声も世界最強のブリュンヒルデ

 

 4 ……え、学園の影の支配者、用務員のおじさんに頼っちゃう?

 




あ、選択肢ですが、
1か3なら鈴ちゃんルート続行
2はシャルルート突入
4は……ノリで作りました


ちなみに、強制的に選択肢1で進みます
他の選択肢は、完結したら書きます;;

あ、活動報告の方のリクエスト答えてくれると
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