鈴ちゃん好きが転生したよ!( ゚∀゚)o彡°鈴ちゃん( ゚∀゚)o彡°鈴ちゃん 作:かきな
「束さんと、女装(束さんの謎技術による強制)氷雨の絡み」
「氷雨が、焦ったり戸惑ったりして受けに回っている」
「いっそTSしてみるべき」
「束さんとのしょうもないことが原因の喧嘩が予想以上に大事になる話」
―注意―
/Pale Rider\
<この短編にはネタではありますがTS要素が含まれます。本編に関わらない番外ですので苦手な方は読むのを控えて下さい>
所在不明。
ただいま僕は蒼騎士の限定機能である完全ステルスモードで飛行中でございます。特殊な信号をキャッチして、それが示す座標へと移動中。
え、なんでそんなことしているのかって? 束さんに呼び出されたからですよ。
「また頼み事らしいけど、何をさせられるんだろうか僕は……」
『心配ありません。今回はそんなに難しいものではありません』
前回が前回だからね~。ドイツ軍のVTシステムの研究機関を破壊しろってさ、あれがどれだけ大変だったかみんなには分かるかな?
「え、と言うか、ペイルライダーは知ってるの?」
『はい。氷雨の身を案じて先になにをするのかを聞き出し、ナノマシンで最善の体調に仕上げました』
「あ、ありがとう」
だから、昨日食事のメニューにうるさかったのか。やたらコラーゲンを勧めてきたし。
雲が切れ、ある一点にその目標がISのバイザー越しに見える。
「到着だね」
『短い飛行でしたね』
「一時間は短いのか……」
◇ ◇ ◇
そんなこんなで束さんのラボに到着。え、ラボの名前? 吾輩は猫であるって束さんが言ってたけど、名前が付けられてないことの比喩らしいから気にしなくていいと思う。
「おじゃましまーす」
「……」
中に入ると正面にいきなり鈴ちゃんがいた。
「あ、鈴ちゃんだ」
『氷雨?』
「あ、いや、分かってるけどね。しかし、毎回思うけどこのワールド・パージって凄い能力だよね」
油断している相手なら絶対に気づけないよね。
後ろから杖で小突かれる。一発ではなく連続で。なんだかフェンシングの様な突きが……。
「痛い痛い! え、なに? 僕何か悪いことしたっけ?」
「せっかく今あなたがご執心の相手を見せたのですから、もう少しリアクションが欲しかったですね」
え、期待通りのリアクションとらなかっただけでこんなにど突かれるの?
「いてて、こんにちは、クロエちゃん」
「はい、こんにちは。それと、私は貴方より年上です」
「うん、そうだね」
クロエちゃんはラウラより少し早く作られた試験管ベイビーだからね。
「分かっているのなら、その呼び方は改めるべきです」
「え、でも束姉の娘だよね?」
「……まあ、そうですが?」
束さんはクロエちゃんのことをクーちゃんと呼び、自身の娘にしている。戸籍とかはとってないから正式な娘ではないみたいだけどね。
「じゃあ、僕の姪だよね?」
「そうなりますか」
「姪ならちゃん付けでよくない?」
「では、私は氷雨叔父さんとお呼びしましょう」
「う、なんかそれはキツイね」
「そうでしょう」
表情に出さないものの少し得意げ。この年でいきなりオジサン呼ばわりはなんとも胸に来るものがあるね。別に老け顔でもないのに……。
「でも、仕方ないからそれでいいや」
「え」
意外そうな顔をするクロエちゃん。僕のこの回答はどうにも予想外だったようです。
「氷雨叔父さん」
「何、クロエちゃん」
「……叔父さん呼ばわりになんとも思いませんか?」
え、いやいや、そんなことないよ。なんだかしっくりこなくて首をかしげたくなってますとも。
「でもクロエちゃん、考えてみてよ」
そう前置きして僕は話しだす。
「僕がオジサン呼ばわりされることと、クロエちゃんをちゃん付けで呼ぶことを天秤にかけたらどっちに軍配が上がると思う?」
「……天秤は軍配を上げるものではないです」
「え? あ、そうだね。適当な事言っちゃったごめん」
「分かってもらえれば結構です」
煙に巻こうとしてない?
「じゃあ、川中島の戦いで氷雨叔父さん陣営とクロエちゃん陣営が戦ったらどっちに軍配が上がる?」
「そんなに軍配が使いたかったのですか?」
『戦闘なら私が負けるはずありませんね』
もう何が聞きたいのか分からなくなってきてるし、ペイルライダーは論点が違うしでめちゃくちゃじゃないか……。あ、元凶は僕です。どうもすいません。
「というわけで、僕はクロエちゃんと呼ぶわけですよ」
そう言うと、クロエちゃんは大きなため息をついた。
「勝手にしてください」
杖で脛を叩かれる。
「姉妹揃って傍若無人ですね」
「え、それを言うなら姉弟揃って、じゃないの?」
そんな僕の疑問にクロエちゃんは初めて表情を露わにし、にやりと笑った。
「いえ、間違っていませんよ、姉妹です」
「あ、嫌な予感する」
ちょっと待って、ペイルライダーは何を頼まれるか知っていて、その上でコラーゲンを勧めてきたんだよね……。
「ペイルライダー?」
『私は何も悪くありません』
ある意味の肯定をいただき、僕は束さんの居る部屋へ進むのだった。
◇ ◇ ◇
さて、正面にいるのはニコニコと笑みを浮かべる束さんだ。
「ひーくん、いらっしゃーい」
「おじゃまします、束姉」
そして、その横に並んでいるのは……女性ものの衣装の数々だ。
「さ、脱いで」
「いきなりすぎない!? もうちょっと説明のワンクッションを挟んでほしかったよ!」
えー、とめんどくさそうな顔をする束さん。
「私の目の前で女装してもらいます。以上」
「うん、簡潔で分かりやすい説明ですね」
『感動的です』
「だが無意味」
ペイルライダーとクロエちゃん息ぴったりだね。というか、何となく二人は似てる気がするんだけど……。
「ささ、お着替えしようか、ひーくん」
妙な手の動きをしながら束さんが迫る。
「い、い、いやー!!」
誰にも届かないその僕の悲鳴はラボに虚しく響き渡った。
◇ ◇ ◇
「ひーくん、やっぱり似合うね~」
『男であることを疑います』
「いっそ男なんて辞めてしまえばどうです?」
性別は辞めるとかそういうものじゃないんです。
「というか、なんでこのウィッグがここにあるのさ」
僕が今付けているのは買い物、学年別トーナメントで付けた物と同型のものである。
「ちーちゃんに送ってもらった」
「千冬さん……僕あんなに頑張ったのに、その仕打ちがこれですか……」
千冬さんは何故か僕の女装に結構乗り気だからなぁ……。束さんに写真を送ったのも千冬さんだったし。
「……クロエちゃん。言いたい事があれば言っていいんだよ?」
「そうですね。まさか束様と同じ衣装が似合うとは……ドン引きです」
「くーちゃんも言うね~」
え、それ間接的に束さんも馬鹿にされてない? あ、いや、クロエちゃんだし、純粋に僕を馬鹿にしている可能性の方が高いかな。
「そのうさ耳も似合ってるよ、ひーくん」
「ちょ、嬉しくないし、いきなり抱きつくのやめて!」
「すりすり」
「お尻触るとか、エロおやじか!」
そんな僕を軽蔑するかのような冷たい眼差しのクロエちゃん。
「え、なに? 寂しいの? いいよ、僕の胸に飛び込んでおいで!」
「銃弾なら喜んで飛び込ませます」
え、恐ろしすぎませんか?
「ていうか、いい加減束姉は頬擦り止めてよ」
「え~、ひーくんの肌もちもちなんだもん」
『昨日のうちにナノマシンで美肌しましたから』
そんな機能もあるの!? あ、この機能は機能とかけてるんだよ? うふふ、誤字すらネタに昇華させるもんね。
「世の女性に刺し殺されますね」
「クロエちゃん、もしかして僕のこと嫌い?」
さっきから棘がすっごい。
「好きではありませんね」
『つまり嫌いではないそうです』
「よかったー」
「余計なことを……」
やっと束さんが頬擦りを止めて離れてくれる。ふう、これで終わりか~。
「じゃ、次の衣装行こうか!」
「ですよね~」
僕の着せ替え人形はまだまだ続きそうだ。
◇ ◇ ◇
さて、続いての衣装は何ですかね! もう何でも来てよ! 開き直るよ!
「で、まさかのメイド服……」
『あまり先ほどの衣装と変わり映えがしませんね』
だね~。エプロンドレスはどれも大体一緒だしね。……いや、こだわりがある人なら違うと思うんだけどね。僕からしたら、先の衣装との違いは色しかないと感じちゃうんだよね。
「分かってないな~、二人とも」
束さんがチッチ、と舌を鳴らし指を振る。
「メイド服と言うのは、着た者に自分が奉仕者であるという自覚を持たせることに最大の意味があるのだ!」
「『な、なんだってー』」
「って、ネットに書いてるよ?」
「大衆の意見を取り入れるなんて、束姉成長したんだね」
「知らないことは仕方ないからね」
「知らなくていい情報と思いますが」
確かにクロエちゃんの言う通りだわ。
「さっ! 存分に奉仕してもらおうかな!」
「はいはい」
そう言うと束さんのチョップが飛んできたので白刃取りをする。
「な、なんなの、束姉?」
「ひーく。君は今メイドだよ? だったら、それ相の言い方があるんじゃない?」
あ、この前メイド喫茶行ったのは僕を反応を楽しむのと、これが目的だったのか。これじゃあ、分からないって言い訳できないじゃないか。
一つ息をついて、居住いを正す。
「承りました、お嬢様!」
語尾を上げるのがコツだ。物凄く恥ずかしい。
「ぷっ」
「あ、クロエお嬢様笑いましたね」
「メイド叔父さん、喉が渇きましたよ」
「その呼び方は勘弁してよ……」
仕返しに思いっきり砂糖を入れた紅茶を渡したら杖で脇腹を刺されました。
◇ ◇ ◇
「で、メイドの次が巫女さん……」
「なんかね、人気らしいからね」
「別に箒ので見飽きてるんじゃない?」
「でも、ひーくんが剣舞するときって普通の袴でしょ?」
まあ、僕は男ですからね。
「別に良いけどね。それに、巫女服は色が紅いだけで別に恥ずかしい要素がないからね」
「はい、じゃあ、上を肌蹴させて」
……は?
「え、いや……は? なに? なんて言いました束姉」
「だから、上の白衣を肌蹴さして、肩まで露出して?」
「いやいやいや。何故に僕がそんなヌードをせねばならないんで候」
『なぜ“候”と言ったのでしょうか』
「袴姿だからという安直な思考でしょう」
そして、束さんはクロエちゃんに何かを呟く。するとクロエちゃんは頷き、こっちを見据えた。
「な、なに?」
「覚悟を決めて下さい」
「へ?」
どういう意味でしょうか、クロエさん。
「ワールド・パージ」
「そういう意味かぁぁああ!」
束さんの姿が見えなくなる。
「ペイルライダー、ハイパーセンサーを!」
『……強力なジャミングにより起動不可です』
「束姉本気だわ」
突然、肩を掴まれる。
「ひーくん。観念するんだよー」
「い、いやぁぁぁああああ!」
この後むちゃくちゃ脱がされた。
誰が得するんですかねぇ……。
◇ ◇ ◇
「ひどい、もうお嫁にいけない」
『行く気だったんですか』
「ドン引きです」
本日二回目かな。クロエちゃんに引かれたのは。
「というか、束姉」
「ん~、なにかなひーくん」
「これいつまで続けるのさ」
なんか、そこにある衣装の量からしていつまでも続けられそうで怖いんだけど……。
「もう、仕方ないな~。じゃあ、はい。次のこれで最後にしてあげよう」
「わー、束姉やさしー」
『完全な棒読みですね』
「目から光が消えかけてそうですね」
そう言って差し出されたのはチャイナドレスだった。
「最後もまた王道だね」
「王道って言うのは、良いものだから王道って言うんだよ、ひーくん」
確かに束さんの言うことに一理ある。
渡される衣装を見る。
「いや、束姉。これスリット深すぎるよ。これじゃあパンツ見えちゃうから」
「大丈夫。パンツが見えるのはひーくんが男物のパンツ穿いてるからだよ」
どこも大丈夫じゃないんだけど、束さんはいったいどうさせたいんだろう。
「だから、はい。これに履き替えて」
「うん?」
って、女性用下着じゃないですかー! やだー!
「これは駄目だって!」
「なんで? いいじゃん、束さんの下着穿くくらいさ」
束さんの下着なの!? なお悪いと思わないのが我が姉ながら恐ろしい!
「これは拒否する。確かに束姉には大きな借りがあるけどね、人として、男としてやってはいけないことがあると思うんだよね!」
『男?』
「男?」
そこ! なんで疑問符浮かべてるのさ!
「いいじゃん! それとも、束さんの下着を穿きたくないってこと?」
「当たり前じゃないですか!」
その言葉に束さんは驚愕の表情を浮かべる。あれ? そんな驚く場面だった?
「ひ、ひーくんは束さんのことが嫌いなの?」
「え? そんなわけないじゃん。だって姉弟ですよ? 長い付き合いじゃん」
「でも、束さんの下着穿きたくないって」
そこか!
「別に束姉の物に限らず、女性用下着を身に付けたくないだけだから!」
『鈴のはどうですか?』
「……」
「黙るとは、変態ですね、氷雨叔父さん」
「はい、すいませんでした」
ちょっと悩んじゃった自分が恥ずかしい! そんな不純な目で見てるわけじゃないんです! 信じて下さい、お巡りさん!
「ひーくん、束さんはもう怒ったよ」
「うわっ、クロエちゃんの言った通り傍若無人だよ……」
束さんは手元に突如何か薬の様なものを出現させる。そんでもって僕に近付いて……って。
「な、なにするのさ!」
無理やり飲まそうとするので頑張って押し返す。
「ひーくんなんて、ひーくんなんて、こうしてやるー!」
「もごっ!」
ていうか無理。押し返せるはずないよ。だって束さんだよ? 千冬さんと腕相撲で拮抗するオーバースペックだよ? 勝てるはずがないじゃないか。
丁寧に鼻まで塞がれて、僕は否応なしに口に入れられる薬を飲み込む。
「ぷはっ! はあ、はあ。な、何するのさ束姉」
「ふっふっふ」
あ、凄く嫌な予感のする笑い声だ。
「ひーくん。ひーくんは女性用の下着をはくことが嫌だから断ったんだよね」
「そ、そういったじゃん」
あれ、なんか身体が熱い……。
「それはなんで?」
「そりゃ、僕は男だから」
……気のせいかな。若干僕の声が高くなってる気が。
「それなら、もう断る理由はないね!」
「……」
はしたないけどこの際仕方がない。
僕は自身の股に手を添える。
「……やっぱりかぁぁああ!」
『ありえない現象です』
「氷雨叔母さんと呼ぶべきですね」
なんでそんな冷静なのさ……。
「うわ、ウィッグが落ちたと思ったらいきなり髪が伸びたんですが……」
『良かったですね。これで禿げる心配はなくなりました』
「そんな心配もとからしてないよ」
うなだれる僕だが、もう決めた。面倒くさいから、プライドは捨てましょう。
「もう、束姉の下着でも何でも穿くよ」
「ほんと? 束さんのことが嫌とか言わない?」
言ってない言ってない。なんでそうなるのさ。
「大好きだから。束姉のこと大好きだからさ」
「シスコン」
『箒の方だけかと思ってましたが、束博士の方もでしたか』
もう何とでも言って。
「わーい。私もひーちゃんのこと大好きだよ」
「うんうん。分かったから頬擦りは止めて。お尻触るのも止めて!!」
今それやられるとまずいんだって。なんか変な気分になっちゃうんだって。
「だからさ、元に戻して」
「……?」
え、何その不思議そうな顔。
「だから、下着でも何でも穿くから男に戻してよ」
「え、あ! あ~」
なんだか雲行きが怪しいぞ?
「まだ作ってなかった」
ごめんね、と笑顔を作る束さん。
「ふぁっ!?」
「明後日には作れると思うから、それまで我慢してて」
「明後日!? 束姉なら今すぐ作れるでしょ?」
「いやいや、いくら束さんでもそんなすぐにはつくれないよ~」
束さんがてこずるくらいのオーバーテクノロジーが詰まってたの!?
「ま、明日明後日は学校もお休みだし大丈夫でしょ?」
「大丈夫なわけないじゃないかぁ……」
同室にいる一夏はまあ事情を話せばいいけどさ。鈴ちゃんに会いに行けないじゃないか。それはこの作品のアイデンティティに関わるじゃないか! え、それは今更だって? ……開き直るんじゃないよ!
はあ、これどうすればいいのさ。帰る時何着ればいいの?
「……」
「……」
ニコニコと僕を見つめる束さん。その手に持っている鞄は何?
「えと、それは?」
「下着と服だよ~。必要でしょ?」
「必要だけどさぁ……」
うなだれる僕の肩をポンと叩く。後ろを振り向くと、今までの無表情はなんだ、と言いたいくらいの笑みを浮かべるクロエちゃんがいた。
「ご愁傷様です、氷雨叔母さん」
「煽られてる~」
こうして僕は束さんの頼みを消化し、大火傷したのであった。
消化(消火)したのに、大火傷とはこれいかに
すいません、上手くないですね
いやー、何書いてるの私?
え、いや、こんなくだらない話しに6000字以上使ったの?
逆にすごい!
リクエストしてくれた方々、ごめんなさい!
せっかく面白いリクエストもらったのに完成したのがこのような駄文でorz
あ、でも、これに絵があれば、良作になるのにな~(チラッ
誰か上手な人書いてくれないかな~(チラッ