鈴ちゃん好きが転生したよ!( ゚∀゚)o彡°鈴ちゃん( ゚∀゚)o彡°鈴ちゃん 作:かきな
「楯無会長との絡み」
放課後。
授業を終え、僕は自室へと向かう。
土日は鈴ちゃんとのお出かけ以外は何もなく、食事も悪いけど一夏に持ってきてもらって、無事にTS状態を乗り切った僕は月曜からさわやかな気分だ。
「いや~、まさかこの僕が月曜をこんなに清々しい気分で迎えることができるとはね」
『威張ることですか』
それに束さんがお詫びに新しいおもちゃ(兵器)をくれたのもあるけどね。
「ベクターキャノンの威力そのまま、取り回しを良くした最高のロマン砲……ヒュージキャノン!」
『取り回しはいいのでしょうか?』
「確かに武装自体は大きいけどさ、ベクターキャノンと違って展開後に射線を変更できるんだよ?」
それができるのは本当に強みだよ。ベクターは不意打ちにしか使えないからね。
「お兄ちゃんよ」
後ろからラウラが呼びかけてくる。
「ん? どうしたの?」
「なんだか機嫌がいいが、どうしたのかと思ってな」
あ、分かっちゃう?
「さすが我が妹、僕の気持ちが分かるんだね」
頭を撫でる。目を細め気持ちよさげな顔をするラウラはなんだか猫みたいだなと思った。
「なに、妹として当然だ」
『目に見えて終始笑顔だったように思えますが』
まあ、みんな気づいてたかもね。一夏なんて起きてすぐ『なんかいいことあったか?』って聞いて来たし。
「それで、何があったんだ?」
「ちょっとね、新しい武器をインストールしたんだよ」
「ほう、それは確かに心が躍るな」
「ねー」
「ね、ねー」
『無理に真似することもないでしょうに』
またそこが可愛いんじゃないか。
そういえば、妹って宣言してから土日はあまりアタックはなかったね。やっぱり、嫁と妹じゃ行動が変わってくるのかな?
と、二人でおしゃべりしていると、僕の部屋の前につく。
「ラウラ、暇?」
「ああ、この後の予定はないが」
「じゃあ、一緒にお菓子食べようよ」
「お菓子?」
「そうそう。この間十蔵さんにもらった生八つ橋があるんだよ」
そういえば、どの辺が生なんだろうね、あれ。つまるところ、生地に火をかけてないからなんだろうけど、生じゃない方もあるのかな?
「生……奴は死?」
「なんとなくだけど、それは違うと思うよ」
奴は死の『は』を『は』って発音してるし、ってこれ伝わらなくない?
「よくわからんが、お兄ちゃんの誘いを断るわけがないだろ」
う~ん、妹ってそういうものじゃないと思うけど、今はそれでいいかな。
「その猟奇的なお菓子を食べようではないか」
「やっぱり勘違いしてない!?」
ラウラの誤解を解くのは後にして、とりあえず自室に入るためカギを開け、扉を開く。
すると、そこにはベッドの上でこちらを見る短髪の女子の姿があった。
“バタン”
僕はそれを認知した瞬間、間髪入れずに扉を閉める。
「? どうした、お兄ちゃん」
「いや、ちょっと幻覚が見えただけだよ」
うん、誰もいなかった。あそこには誰もいなかった。
「それより肝心の飲み物がなかったからね。一緒に自販機まで行こうか」
「そうか。分かった、ついていこう」
そう言うラウラは何故か手を差し出してくる。何かわからないからとりあえずその掌に飴を置く。
「違う。そうではない」
「え、龍角散いらないの?」
「いらないわけではない。だが、この手はお兄ちゃんと手を繋ぐためだ。妹とは、そういうものなんだろう?」
クラリッサが吹き込んだのかな? ま、間違ってないと思うけど。
「じゃ、繋ごうか」
「う、うむ」
僕は差し出されたラウラの小さな手を握る。
「どう?」
「……暖かいな」
「ラウラの手もあったかいね」
今、子供は体温高いからな、とか思った人は後でヒュージキャノンの刑ね。
握る手の温もりを感じ取り、なんだかうれしくなるのだった。
「ん! この飴、おいしくないぞ」
「えー、おいしいと思うけどなー」
◇ ◇ ◇
自販機で僕はドクペをラウラに勧めたのだけれど、僕のを一口飲んで断ってきた。む~、このおいしさを共有できるのは千冬さんだけのようだ。
「さて、戻ってきたわけだけど……」
「何か問題でもあるのか、お兄ちゃん」
……呼ばせておいてなんだけど、お兄ちゃんって呼ばれるのちょっとこそばゆいね。
で、問題はこの部屋にまだあの人がいるかどうかということだ。
「ちょっと手を放すね」
「あっ」
名残惜しそうにするラウラ。なんか罪悪感が……。でも、戸を開けるのに両手が塞がっちゃうから。
「さて」
扉を開け、中をそっと窺う。だが、そこには依然として少女はベッドに誘う様に寝転がっている。
“バタン”
「……」
「さっきからどうした、お兄ちゃん」
まさか、まだいるとは思わなかったよ。
しかし、どうしたものだろう。
「よし、ラウラ、千冬さんも呼ぼうか」
「きょ、教官をか?」
僕用にドクペを二本買ってるし、そのうちの一本上げれば来てくれるんじゃないかな?
「まあ、無理なら無理でもいいけどね」
「?」
その言葉はたぶん部屋の中にいるあの人には届いていないだろう。
◇ ◇ ◇
「結局ドクペだけ取られた……」
「仕方ない。教官は、教師として断っただけだ。元気を出してくれ、お兄ちゃん」
いや、そっちはいいんだけどね。僕のドクペ……。
さてさて、部屋の中には……。
「いないね」
「なにがだ?」
「いやいや、こっちの話だよ」
さすがに千冬さんの名前を出したらいなくなるよね。
「よし、じゃあ、生八つ橋食べようか!」
「焼くのか?」
「焼かないよ!?」
ドクペには合いました。
◇ ◇ ◇
次の日の放課後。
『一年一組、篠ノ之氷雨くん。至急、生徒会室まで来てください。繰り返します……』
そんなアナウンスが流れ、一夏が僕の方を見る。
「いったい何したんだ?」
「いや、何もしてないよ?」
だから、その「また氷雨か」みたいな諦めたような顔はやめてよね。僕そんなにトラブル起こしてないからね?
「だが、呼び出されるということは何かしたのではないか?」
「思い当たる節はそこそこあるけど」
「あるのかよ……」
まあ、行くしかないよね~。
「じゃ、行ってくるね」
「私も行こう」
そう言ってラウラもついて来ようとする。
「だめだよ、ラウラ」
「なぜだ? 妹なら当然であろう」
う、う~ん? 当然なのかな?
そう思って箒の方を伺う。
「いや、私に聞かれても……」
僕の視線に気づくも箒は困った表情をするだけだった。
「ラウラ、氷雨を困らせちゃだめだよ?」
「む、シャルもか」
あ、そういえば、シャルとラウラは同室になって仲良くなったみたいです。ラウラの中でのシャルへの信頼は結構大きいみたいでシャルのいうことは大体聞く。
「シャル、ありがとう」
「ううん、行ってらっしゃい、氷雨」
見送られて僕は生徒会室を目指した。
◇ ◇ ◇
生徒会室。
「失礼します」
扉を開け中に入ると、会長と布仏虚先輩がいた。のほほんさんはまだ教室かな?
「来たわね、篠ノ之氷雨くん」
「あの、どういったご用件でしょうか?」
そう言うと、なんだか会長さんの顔がちょっと怒ってるように見えるんだけど……。
「要件は、先日のVTシステム暴走の件だけど、先に……」
会長は立ち上がる。
「昨日はなんで無視したのよ!」
「ええ! そこですか!?」
いや、確かに昨日は無視しましたけど……。
「仕舞には織斑先生を連れてくるって……どれだけ会いたくなかったわけ?」
「だって、一見したら不法侵入してきた不審者じゃないですかー」
「ちょっ!」
「会長、その篠ノ之くんの言う通りなので反論は無理かと」
事実だもんね。
「もういいわよ。それで、先日のだけど……」
その後は普通に情報規制について話されました。真面目な会長って新鮮だな~。
あ、これは後編もあります
会長はガッツリ出しちゃうのはまだ早いと思うのでリクエストはこういう感じになっちゃいました、すいませんm(__)m
明日は平日ですね
予定なんてないですよね?
え、私ですか?
あはははっはははははっははははは
氷雨「壊れたー!!