鈴ちゃん好きが転生したよ!( ゚∀゚)o彡°鈴ちゃん( ゚∀゚)o彡°鈴ちゃん   作:かきな

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二話 わたしとわたくしと私

 休み時間。

 

 ああ、この時間って確かセシリアが絡んでくる時間だよね。キャラとして嫌いじゃない部類ではあるんだけど、この時期のセシリアはなんとも面倒くさい子ではあるよね。

 

 あと、正直『わたくし』って平仮名表記にしないと『わたし』との区別がつけられないのも面倒。『私』でどっちにも読めるからね。

 

「ちょっとよろしいかしら?」

 

「ん?」

 

 一夏が振り向く。

 

「まあ、なんて間の抜けた返事なのかしら。それがわたくしに対する態度ですの?」

 

「間の抜けた返事であったことは僕も否定しないよ」

 

「おい、氷雨」

 

 一夏に睨まれる。

 

「冗談だって。それより、君はセシリア・オルコットで間違いないよね?」

 

「あら、わたくしの名をご存じで?」

 

「まあ、代表候補生だし。ネット上でも結構な人気があるみたいだしね」

 

 オルコッ党と呼ばれる党が出来上がるくらいだしね。確かに、外見はモデルみたいだね。髪も綺麗なブロンドだし、口を開かなければ上品な感じ。でも、どう見ても艦これの愛宕とかぶっちゃうんだよね。イメージカラーも青で一緒だし。愛宕のほうが後出しだとは思うけどね。

 

「ぱんぱかぱーんって言ってみてよ」

 

「ぱ、ぱんぱかぱーん。……って何を言わせるんですの!?」

 

 萌える……萌えてしまう……。なかなかノリの良いキャラなんだね、セシリー。ん? この呼び方だと違う人物思い浮かべちゃうね。なんとー!!

 

 これだから男は、と言った感じに罵倒されてしまった。解せぬ。

 

「で、何か用なのか?」

 

 一夏が僕に呆れたような顔を見せながらセシリアに問いかける。

 

「世界で二人しかいない男のIS操縦者の顔というものを見ておこうと思っただけですわ」

 

「つまり面食いなのか」

 

「そういう意味ではありませんわ!!」

 

「まあまあ」

 

 からかいがいのある人だこと。表情が豊かだから見てて面白いね。

 

「まったく、あなたたち分かっているのかしら。わたくしが代表候補生であり、このIS学園の入試で唯一教官を倒した人物であるということを!」

 

 いや、知らないよ。あ、ごめん、嘘ついた。知ってるよ。でも、それを知ってるからと言ってどうするってわけじゃないんだよね。

 

「それってあれか? IS動かして戦うってやつ?」

 

「それ以外ありませんわ」

 

 え、筆記はないの? とか思っちゃうけど、当然あるよ。この会話の中ではそれしかないっていう意味でセシリアは断定しているだけだよ。え、説明いらないって? ご、ごめん。

 

「あれ? それなら俺も倒したぞ、教官」

 

「……は?」

 

 まあ、真耶ちゃんが勝手に突っ込んだだけっていうオチがあるけど、セシリアは知らないから愕然とするよね。

 

 前々から思ったけど、それじゃ試験にならなくない? 受験者の実力を見るための試験なのに、教官のミスで終わったら評価のしようがないじゃん。

 

 とか思うわけだけど、ぶっちゃけ一夏の評価は良くても悪くても入学させるわけだから、試験自体が意味のないものだよね。

 

「わ、わたくしだけと聞きましたが?」

 

「女子の中ではってオチじゃないか?」

 

「あ、ちなみに僕も倒したよ」

 

 ISは操縦時間がものをいうからね。専用機使っていいなら、そりゃ負けませんよ。時間だけなら千冬さんにも負けないよ。だって、千冬さんは途中で機体変えてるからね。

 

「つ、つまりわたくしだけではないと!」

 

「ああ、うん。たぶんな」

 

「多分!? 多分ってどういう……」

 

 そんなセシリアを余所に始業のチャイムが鳴り響く。

 

「席につけ、お前ら」

 

 教室の前に立つのは千冬さん。まだ何か言いたそうなセシリアであったが、千冬さんに逆らう気は流石にないようで、しぶしぶではあるけど自分の席に戻った。

 

「授業を始める前に、決めることがある。再来週に行われるクラス対抗戦にでる代表者を決める。自薦他薦は問わん。意見があるものは挙手しろ」

 

 教室が色めき立つ。それもそのはず。千冬さんは他薦も良いと言ったのだ。誰が選ばれるかなんて、もう自明だよね。

 

「はい! 織斑くんを推薦します!」

 

「あ、じゃあ、私は篠ノ之くんを推薦します!」

 

「え、何その『じゃあ』って」

 

 なんか扱い雑じゃないですかね? 僕、これでも専用機持ちなんだけど。

 

「一夏、推薦だってさ」

 

 隣で放心状態の一夏に声をかける。思考が止まっていた一夏が僕の声で動きだす。

 

「そして、時は動き出す」

 

「はっ! お、俺!?」

 

 そう声を上げると立ち上がり、異議を申し立てる。

 

「ちょっと待った! 俺はそんなのやらないぞ!」

 

「私は自薦他薦は問わないと言った。推薦されたのなら、覚悟を決めろ」

 

 当たり前のようにその異議申し立ては鬼の裁判長によって却下される。しかし、それでも食い下がろうとする一夏。

 

「い、いやでも――」

 

「待って下さい! 納得がいきませんわ!」

 

「そうですわ! 僕がおまけのように推薦されるなんて、可笑しいですわ!!」

 

「ちょっと黙っていてもらえませんこと!?」

 

 あ、怒られちゃったよ。隣の箒にそんな顔を向けると。笑ってくれた。何この子、天使なの?

 

 あ、この後の口論は原作通りだったよ。要約すると

 

『日本は田舎ですわ!』『田舎の猿が代表……ないわ』

 

 それに対する一夏が

 

『お前ん家、飯マズ国~家』

 

 とジブリ風に言い返して、手袋を投げられたって感じかな。あ、手袋を投げるって言うのは決闘を申し込むって意味だからね。白手袋を相手の足元に投げるか、手袋で相手の頬をぶつと、『ぶったね!』二回目ぶつと、『二度もぶった! 親父にもぶたれたことないのに!』と言われるので、『ぶって何が悪い』と体を捻っていい放ちましょう。それが決闘の開始になるよ。

 

 で、決闘になったけどアリーナの時間の都合もあって来週の月曜日に三人が同時に試合をすることになった。もうこれただの乱闘なんだよね……。そんなんでちゃんと決められるんだろうか。

 

 まあ、乱闘でも関係ない。僕は勝つ。勝たなきゃいけないんだ!

 

 僕の望みを果たすため……今この瞬間は、力こそがすべてなんだ!

 




ハスラー「力を持つものは全てを壊す」

ちょっと短くなっちゃいましたね
早く鈴ちゃんを出したい。
??「想いだけで、いったいなにができるんだ!」
氷雨「転生できたよ!」

次話投稿は五時を予定しています
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