鈴ちゃん好きが転生したよ!( ゚∀゚)o彡°鈴ちゃん( ゚∀゚)o彡°鈴ちゃん 作:かきな
ここから読む方、また忘れている方は読み返してどういう状況だったかを確認することをお勧めします。
読み返したくねーよという方は↓
1、氷雨くん、鈴ちゃんに告白
2、氷雨くん、大失恋
3、氷雨くん、食堂で失神
4、ペイルライダーコア内部に意識が飛ぶ
たぶん、これだけの要素を思い出せば読めるかと思います
プロローグ
選択肢、留まる。 を選んだ場合。
戻る必要……あるのかな。
僕はこの居心地の良い微睡みのような空間に身を任せてみる。どこか守られているような錯覚を受けるこの場所はとても安心できる場所だ。
ここが現実でないことは分かる。でも、現実に戻ったところで、あの世界に何があるんだろうか。
鈴ちゃんに振られたISの世界。そこは僕が戻りたい世界には到底思えない。
「……」
本当にそうだろうか。確かに、僕は鈴ちゃんが好きだからISの、この世界に来た。けれど、今の僕にとってこの世界は本当に鈴ちゃんだけの世界なんだろうか……。
そんな風に考えた時、僕はふと霞がかった風景の向こうにいる少女の方を見た。彼女は僕だけを見つめていた。その見守るような視線に僕は思い出したのだ。
「蒼騎士」
「はい」
そうだ。ここは蒼騎士のコアだ。僕の失った意識はISを通じてコアに入り込んでしまっているんだね。
「僕は……どうしたらいいんだろう」
「どうすれば、とは?」
蒼騎士は僕に問いかける。そうだよね。こんな漠然とした問じゃ、答えられないよね。
「私は貴方がどうしたいかを聞きたい」
どうしたいか、か。今までだったら即答できたんだろうけどね。今の僕には何もない。望んでいたものが目の前にあったのに、いざ近づいてみれば今までよりも遠ざかっちゃって。
「ほんと、僕は何がしたかったんだろうね……」
自分の行動に呆れちゃうよ。そんな風に自嘲気味な笑みを浮かべる。蒼騎士はそれに何も答えない。どう反応していいか迷っているのだろうか。
「氷雨らしくないですね」
蒼騎士の言う通りかもしれない。けれど、今の僕が今までと同じように振る舞うには欠けているものがある。それは目的だ。この世界で篠ノ之氷雨としてISという作品に関わる理由がないのだ。
「見つからないんだ、僕が、僕として生きる理由が」
「一人の女性に振られただけですけどね」
うん、まあ、その通りなんだけど、改めて言葉にされると僕って本当に小さい人間なんだなって再認させられるよね。
そんな僕に蒼騎士は呆れた様子もなく僕にまっすぐな視線を向けている。それはどんな僕でも受け入れてくれているような、どこか妄信的な感情が混じっているように見えた。
「なくてもいいでしょう」
「え?」
理由がなくてもいい。そう蒼騎士は肯定する。
「今は見失っているだけです。時間をかければ、いずれ見つかります」
蒼騎士は確信をもって僕に伝える。
「いつも私は貴方の側にいます」
その言葉に僕は気づかされる。さっき僕の頭に浮かんだ、僕にとってこの世界は鈴ちゃんだけなのかという疑問に対しての答え。そうだよ。最初は確かに鈴ちゃんだけだったかもしれない。でも、この世界に来て10年もの日々を過ごした。その積み重ねは間違いなく僕の世界を構築していて、そこに鈴ちゃんはいなかった。
代わりに、いつも僕の世界には蒼騎士がいた。
時に辛辣な対応をされ、時に遠回しに罵倒され、時に人の不幸を喜ぶような……あれ、もしかして蒼騎士って僕のこと嫌い?
でも、それでもいつも一緒だった。そして、それがこの世界の普通だった。だから、戻ろう。この世界には、まだ僕の居場所があるんだから。
「そうだね……そうだったよ」
「嫌でも離れられませんからね」
「それどういう意味!?」
こんな軽口が僕の世界を象る大切な要素なんだろうと思った。
はい、かねてから宣言していた通り、ペイルライダールートが始まります。
ここからの話では原作設定との乖離が激しくなります。
ISの擬人化が苦手な方は、ペイルライダーをISではなく一人の人間と認識して読んでください。
読むなとは言いません。
読んでほしいのが書き手の本音ですから
そう言えば、俺、ツインテールに出会います の章は少し書き直した部分があります。
本筋には全く影響ないですけどね
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垢はユーザーページに記載してます
次回、第一話の更新は8時となっております。
同日更新は今日だけだと思いますので期待しないで下さいね